「何だ、聖帝十字稜の天頂部? 確か地図にそんな名前が書いてあったような……」
どこからか聞こえてくるそんな声で、雷泥は目を覚ました。不覚にも寝入ってしまったか、と急いで身体を起こして、雷泥は周囲の様子を確認する。だが、身の危険は一切感じられない。ただ一人の少年がピラミッドのような置物を見て、独り言を呟いているのみである。
一体ここはどこだ。改めて周りを見渡してみるが、そこは全く見覚えのない場所であった。広々とした空間には鏡のように光を跳ね返す大理石が敷き詰められいる。屋根を支える柱石も同じく大理石の立派なものが立ち並んでいる。そしてその中でピラミッドを初めとして、大小様々なものが、ガラスケースに収められて、至る所に鎮座していた。
まるで博物館のようだ。そんな所感を抱いて、雷泥は先程目にした少年に声を掛けようとする。ここが何処だか分からないが、その少年なら知っているかもしれない。そんな程度の考えだったが、月の光に映った少年の顔を見て、雷泥は全てを思い出した。殺し合い。そして大魔道士と名乗る少年との死合。果たしてその勝敗はどうなったか。
「某は……負けたのか?」
柔らかいソファーに寝転がっている自らを省みて、雷泥はその結論に辿り着かざるを得なかった。しかもご丁寧に身体にはタオルケットが被さっており、額には冷たいタオルが巻いてある。それは紛れもない敗北の証であり、また勝者の余裕を示すものであった。
雷泥の胸中には大魔道士との約束が蘇る。もし自分が負けたら、大魔道士に協力するというもの。そこに嘘を含んだつもりは毛頭なかったし、それを違える気も雷泥にはなかった。だけど、不思議とそこから雷泥の顔に浮かんだのは、憤怒の表情であった。
(否、否、否、否、否、否、否、決して否!! 某の次元斬一刀流が、あの程度で負けると言うのか? 幾多もの戦場を駆け抜け、幾多もの人を切り捨て、剣以外のものを全て捨てたその果てが、あんな訳の分からない奇妙なトリックによる敗北だと言うのか? 否! 断じて否!!!! 某の次元斬一刀流が、あれしきのことで終わるわけがない!!)
雷泥・ザ・ブレードは剣鬼。剣の為に人を捨てた身だ。彼が求めるのは、自らの剣がどこまで通用するかということ。そこに余人が付け入る僅かな隙間もない。
「次元斬一刀流闇奥義 彗星突」
雷泥はソファーの横に置いてあった刀を手に取り、その切っ先をいまだ暢気に背中を見せている
ポップへと向けた。
【一日目 黎明】
【現在地 A-8 博物館】
【ポップ@DRAGON QUEST-ダイの大冒険】
【状態】疲労(極小)、魔法力消費(小)
【装備】ブラックロッド@DRAGON QUEST-ダイの大冒険
【道具】ランダム支給品、支給品一式
【思考】
基本 禁呪の解呪
1. 休憩する
【雷泥・ザ・ブレード@トライガン・マキシマム】
【状態】健康
【装備】ムラマサ@トライガン・マキシマム
【道具】支給品一式
【思考】
基本 強者を斬る
1. ポップを……
最終更新:2012年02月27日 02:02