仙界(デュエル・マスターズ)

登録日:2021/11/27 (土) 00:23:19
更新日:2023/06/18 Sun 22:46:11
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仙界が何かしらの術策を謀っている。

深海すらも、この噂でもちきりだ。



仙界とは、デュエル・マスターズの背景ストーリーに登場する地名。


概要



背景ストーリーにおいて大きな影響を与え、超獣世界の歴史に激震を与えている。
不死鳥編までのカードのフレーバーテキストでも度々言及されている。
戦国編以降はフレーバーテキストで触れられる機会が少なくなったことで空気化していたが、謎の存在である《仙界一の天才 ミロク》の掘り下げや『デュエル・マスターズ プレイス』などの展開によって触れられるようになった。

ワールドマップでは基本セット転生編時期のマップと極神編時期のマップで描かれている。
不死鳥編ワールドマップでは設定上存在していない(はず)なので描かれておらず、解説文での言及に留まっている。
上述のシリーズと同一世界観の神化編エピソード1エピソード2エピソード3のワールドマップでは、一切イラストの描写や言及がないために詳細不明。

仙界の内情


基本セット~転生編

いつも燃やされている哀れな地域フィオナの森の奥にある未踏の地。

「峰の滝」と呼ばれる巨大な滝があり、ここから流れる水が川として世界中に繋がっている。
この滝から歴史上初の生命体が誕生したとも言われており、仙界は超獣世界の歴史の発祥の地と疑われていた。
様々な物や存在が眠っている土地であり、アース・ドラゴンなどの種族は仙界の出身である。

自然の住民からは不可侵の聖域として見られているが、光文明などはこの地域に離発着基地を建設したという噂が出るなど、他文明にとってはそうでもないようだ。
結局どの文明の領土扱いなのかイマイチ不透明な部分がある。一応自然領域内扱いだと思われるが…。

▽王の谷

闘魂編時期において闇文明侵攻作戦に失敗した自然軍が撤退に利用したという仙界の奥地にあるらしい場所。
ワールドマップでは確認できないため、フィオナの森にある「王の墓所」との関連性や或いは別名ではないかと言う説もあるが詳細不明。

極神編

フィオナの森の付近に存在しているが、その場所は世界の中心に位置する土地とされており、多色軍の本拠地として扱われている。
極神編世界の土地は転生編や不死鳥編までの舞台とは異なる地域であるため、以前の仙界とは少なくとも地形的には別物である可能性が高い。
推測にはなるが、出現したゴッドによる世界再編事業の影響によって再興したとも考えられる。

デュエル・マスターズ プレイス』によると、仙界には五文明が五つに分かれる前に持っていたエネルギーが満たされているとされる。
つまりは5文明全てを内包しているとも解釈できるため、文明に縛られない多色軍の本拠地であるのは必然なのだろうか。

この世界での仙界は「神殿ロマネスク」が建造されており、この施設とそれに関する建造物が土地の大半を占めている。

▽神殿ロマネスク

ゴッドや多色クリーチャーが居住する神殿。
最古の生命やドラゴンの出身地とされているが、極神編時点ではゴッドが君臨している。
施設の中心の泉の湧き水には不思議な力が宿っていると言われている。

▽ディアボロスゲート

聖なる泉に繋がる門。神殿ロマネスクの湧き水の発生源だと見られる。
ゴッドの許しが無ければ通ることは不可能とされており、ワールドマップを見るに《竜極神メツ》と《竜極神ゲキ》が警備担当の模様。
後の世界に現れるヤバい人と名前が被っているが、関連性は多分ないはず。

▽神聖の門ボルネミス

2体の騎士のような銅像が置かれている門。神殿ロマネスクの出入り口の様子。
銅像の間には目には見えないバリアが発生しているらしく、ゴッド以外の生命体の通行を許さない。
…じゃあ多色獣はどうやって神殿に入っているんだよと思うが、ゴッドが何かしらの配慮をしているのだろう。多分。

▽レインボーフォールズ

泉の湧き水が流れ落ちる滝。日光に当たると七色に輝く。

▽女神フェール/女神メール

神殿ロマネスクの左右に建造されている巨大な女神像らしき像。
フェール側は仙界に入る者の短所を見抜き、メール側は逆に長所を見抜く能力を持つ。
《界神オットー》&《幻神ドッコイ》と何かしらの関係性があるようだ。

デュエル・マスターズ プレイス

デュエプレ版の背景ストーリーはTCG版の背景ストーリー上に登場した世界を内包する上位世界のパラレルワールドとなっている。
DMのパラレルワールド同士の関係性は「歴史上における大きな出来事はその原因となった存在がいなくても何らかの形で強制的に起こる」というルールがあるのだが、デュエプレ版の超獣世界はTCG版の世界の歴史から消えた要素が多くなっている。
そのような事情が影響して、TCG版の超獣世界から欠けてしまった要素を補うためにTCG版の歴史では強く干渉してこなかった仙界がより強く世界に干渉する状況となっており、それが表からも見えてしまっているという世界観が出来ている。

歴史


基本セット以前

大昔の超獣世界は、どこから来たのか誰も知らない五大龍神という五体のドラゴンが支配していた。
しかし、オリジンである蒼狼の一族は五大龍神から世界の支配権を奪い、それぞれを別々の土地に封じて五つの文明に分けた。
このようにして蒼狼の一族が世界を五文明に分割した時、僅かに残った「分割されなかった土地」が後の世で仙界と呼ばれるようになった。

これは仙界が超獣世界の初期から存在していたという土地ではないことが示されたとも言える。
五つの文明が明確に定義されるより前の世界観を保っているとも言えるので、その点では五体の王を初めとした多色クリーチャーが聖拳編以前から存在していたのも頷ける。

後に仙界における重要な存在となる《仙界一の天才 ミロク》は、蒼狼の一族の出現前に五大龍神の《天龍神アークゼオス》から武器の制作の依頼を受けていたようだ。

基本セット~聖拳編

闘魂編までの戦争では、自然や同盟先である光が戦術的地域として利用している模様。
超神龍復活を企んで活動していたバーニング・ビーストがフィオナの森の部族に導かれたと言われる滝も恐らく仙界だと考えられる。

やがて超神龍とそれに対抗する種族の激突、多色獣誕生からの様々な超獣の登場などで世界が混乱する中、ある者は無意識に自身の信じる神に願いだした。
すると、その願いに応じるかの如く仙界から「星の命の炎が輝く時」に復活するとされた「封じられし魂」…五大王と呼ばれるクリーチャーが復活する。
王は自身が不在の間に支配を争っていた支配者層の超獣を粛清し、これまでの戦いにこそ終結が見え始めたが、その代わりに王の気まぐれの粛清に怯える恐怖政治体制が確立。

「敵対文明との融合獣」も王の激突で敗れて全文命が絶望に襲われる中、またもや仙界で大噴火が発生。
噴火口より居るはずの無かった「第六の王」《龍炎鳳エターナル・フェニックス》が出現し、新たな王の誕生を受けて五大王は自らの地位を守ろうとして仙界に集結。
しかし、スターマン、ナーガ、ペガサスの3体の王がその力を前に一度に焼殺され、残る2体の「フェニックス」の王はエターナル・フェニックスと激突。
一週間以上に渡って世界が震える地獄絵図が展開されたが、8日目の夜明けにエターナル・フェニックスが勝利して姿を消したのだった。

転生編

「仙界が何かしらの術策を謀っているのではないか」と深海にまで噂が届いて話題となる。
この時期に光文明が科学実験を重ねて《聖霊王アルファディオス》を生み出すが、この影響で仙界は汚染されてしまう。
そして光の所業による怒りにより「超竜」と呼ばれるドラゴンが復活、光の軍勢に壊滅的被害を与える。

この時期に《仙界一の天才 ミロク》の名前が表舞台に登場し、彼女によって失われた秘技は復活する。
どうやら魔導具に更なる力を与えたらしく、この出来事はクロスギアを調査するコスモ・ウォーカーによって把握される。

最終的にカタストロフィーの暴走で発生したユニバースによって東方血土以外の地域が壊滅、仙界も犠牲になったようだ。
しかし、この際に仙界を通じて東方血土へと逃亡した天使が後のアーク・セラフィムのルーツになった模様。

不死鳥編

アーク・セラフィムが旧世界からの逃亡の際に仙界から秘石である「樹脈石」を運び出し、アーク・セラフィム界とドリームメイト界の間の地域に設置。
この樹脈石は全生命の記録が封印された世界で最も重要な存在であり、ユニバースからの刺客が密かに狙っているらしい。
地上に落ちて文明が変異したガーディアンの《樹脈の守護者エバード・ゼノム》は、名前的にこの樹脈石の護衛任務をしていた可能性がある。

一万年を費やした仙界の秘術《セレスティアル・アーク》は、ドラゴンやフェニックスには通じなかった模様。
この時点で仙界のレベルは超獣世界のパワーインフレに追いつけずに取り残されたかと思われたが…。

極神編

不死鳥勢力滅亡後、新たに出現したゴッドの粛清によって東方血土地域とハイブリッド種族が壊滅的被害を受ける。
アーク・セラフィム界のスカイライン・ブリッジの先にある新たな土地において、ゴッドの世界再編事業の影響なのか仙界は復活した。
ゴッドや多色軍の本拠地となっているようだが、そもそも何故ゴッドが仙界の支配者になったのかは不明。

デュエル・マスターズ プレイス版

『デュエル・マスターズ プレイス』の背景ストーリーでは、《龍仙ロマネスク》が仙界のエネルギーを大地に流して世界を見守っていたとされる。
しかし、《超神星ネプチューン・シュトローム》への対抗のために《極仙龍バイオレンス・サンダー》と共に過剰にエネルギーを送り込み、《超神星ビッグバン・アナスタシス》を作り出す。
彼らが相討ちになったことで不死鳥の騒動は終結したが、その結果としてゴッドと呼ばれる複合生命体が誕生してしまった。

また、《至高神オービタル》は仙界の有り余るエネルギーを消費するために至高の空間を作り、対して《無上神アンダーワールド》は無上の時間を生み出す。
ところが、世界のエネルギーを吸い尽くそうとして怒りに身を任せるサバイバーの軍勢により、悉く呑み込まれてしまった。

やがて大地に流れる仙界のエネルギーを利用し、悪魔たちは神すら退ける力《暗黒凰ゼロ・フェニックス》を降臨させる。

戦国編

《仙界一の天才 ミロク》の弟子を名乗る《ミロクの弟子 ニョライ》により、サムライにクロスギアの製法が伝わる。
対してナイト側にもミロクによる支援が行われており、サムライVSナイトが過激化したその結果は…。

関連種族


ビーストフォーク

転生編までのビーストフォークは仙界を不可侵の領域として神聖視していたようだ。

アース・ドラゴン

バーニング・ビーストがフィオナの森の奥深くにて出会った部族の力により、世界に流れている滝における封印から解放された古のドラゴン。
ワールドマップでは滝の中に《緑神龍グレガリゴン》が潜んでいる姿が描かれている。

メカサンダー

《暴風の求道者フ・レイル》が仙界特製とされる「雷宝珠」を背に光らせていると語られている。
そのため、メカサンダーと仙界の勢力には何かしらの関係性が疑われるが、現時点では何も分かっていない。

フェニックス

第六の王と呼ばれるエターナル・フェニックスが仙界出身。
ユニバースから襲来した惑星型フェニックスは仙界の遺産である樹脈石を狙っていたが、その理由は今も明かされていない。

ファイアー・バード

ドラゴンのサポート種族だが、仙界のファイアー・バードは例外であり、ドラゴンには従わずに代わりにフェニックスの大いなる力に従っている。
ただし、この設定が語られたのはデュエプレであるため、TCG版背景ストーリーに反映できるかは不明。

アーク・セラフィム

ワールドマップの解説によると、仙界から逃げ延びた種族であると設定されている。
転生編時点では存在していない種族であることや「エンジェル・コマンドの子孫的存在」という解説がされたこともある件などから推測すると、仙界を通じて逃亡を試みたエンジェル・コマンドの一派だと考えられる。
樹脈石や《セレスティアル・アーク》という秘術など、不死鳥編世界観において存在しない仙界の遺産を保存するのに貢献した。

そんな彼らの仙界への献身だったが、極神編では仙界からの刺客であるゴッドによって住処が壊滅させられた。哀れ。

フェザーノイド

デュエプレ版では、戦国編時期に仙界から伝わった技術を利用して多くのクロスギアを製造したとされている。

スターノイド

仙界一の天才と言われるミロクの弟子であるニョライがこの種族。

ゴッド

極神編時点の仙界の支配者。恐らく極神編以前に消滅していた仙界を再起したのはこの種族だと見られる。
デュエプレ版では仙界の力によって生まれた種族であるため、世界のあらゆるところに存在するようになった。

オリジン

超獣世界の始祖を自称する「蒼狼」の一族による五元龍神の撃破により、仙界が誕生する。
オリジンは仙界の実質的な開拓者であり、同時に超獣世界の従来の地理を変えた侵略者とも言える。




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最終更新:2023年06月18日 22:46