ベイル/仮面ライダーベイル

登録日:2022/03/13 Sun 00:00:11
更新日:2024/02/16 Fri 20:32:53
所要時間:約 8 分で読めます






【注意】この項目には『仮面ライダーリバイス』本編中盤以降の重大なネタバレしかありません。閲覧は自己責任でお願いします。









































































一体どういう事だ!?何も変わってないぞ!!

……狩崎め、やはり小細工していたか……。

いや、俺は俺の意思で戦うだけだ。

お前は誰だ?

我が名は”ベイル”。さて、『我が家』に帰るとしよう……。


ベイルとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーリバイス』、及び前日譚『リバイスレガシー 仮面ライダーベイル』に登場するキャラクターである。
本項目では彼が変身する仮面ライダーベイル、及び強化形態のクリムゾンベイルについても記載する。




【概要】

第24話ラストにて名前が明かされたキャラクターで、デモンズドライバー内部に幽閉されていた悪魔の本名。
同エピソードでオルテカに拉致されたジョージ・狩崎がデモンズドライバーのリミッターを解除した事で完全復活*1、上記のやり取りの後にドライバーから飛び出していった。

単独で存在を確立しているわけではないらしく、ドライバーや人体といった媒介が必要で、その外では靄のような状態で描かれる。

復活前の動向は仮面ライダーデモンズの項目を参照。


【経歴と人物像】



やめろベイル……。俺の家族に、手を出すな……!

……くだらん。


その正体は五十嵐元太=白波純平から生まれた悪魔にして、ギフの力の一端を持つ存在。

本編開始から約20年前、バイク事故で瀕死の重傷を負った純平は、狩崎真澄が所属していた科学研究組織ノアの下に搬送された。
当時の真澄はギフや悪魔の力を軍事利用する為の研究の責任者であり、この時点で既にバイスタンプや後述するベイルドライバーを開発していたのだが、そのベイルドライバーには重大な「欠点」があり、普通の人間には到底扱える代物ではなかった。
そして真澄は重体の純平に目を付けると、「手術」の名目で彼の心臓にギフの細胞を移植。
結果、心肺停止にまで陥っていた純平の心臓は再び動き出し、彼は息を吹き返した。
だが、それと同時に彼は「ギフの細胞を持つ唯一無二の存在」となり、真澄達研究者の被験体として利用されていく羽目になる。
そして、詳細は不明ながら実験を繰り返す過程でベイルが誕生し、2人で仮面ライダーとして戦っていた。

その後、理由は不明ながら純平はベイルと決別。
現在の妻である幸実と出会い、ノアから脱走すると共に顔も名前も変え、しあわせ湯を開業して普通の生活を送るようになる。
しかし、これを「裏切り」と見なしたベイルは腹を立てると、本編開始の18年前、元太を探し回った末に見つけると彼に憑依
そして……


フハハハハハハハ、ハハハハハハハ!!

お前の幸せを全部奪ってやるぞ……!

全ては、私を裏切った代償だ……。

父ちゃん!!

ハッ……!?やめろベイル…!逃げろ一輝!!

……まさかこんな場所でぬるま湯に浸かっていたとは驚いた…。
相棒の私を裏切って、姿を消した最低の男―――フフフフフ…。それが貴様の父親だ…!坊主!


しあわせ湯を破壊し、全焼する程の火事を起こしてしまった。
そのまままだ幼かった五十嵐一輝にも襲い掛かろうとするが、この時一輝の体にバイスが誕生。
そのバイスが一輝と「契約すれば自分が代わりに家族を守るが、この日の記憶を失うという内容の契約を結んだ事でベイルと交戦。
その過程で元太の肉体から追い払われ、現在に至る。

一人称は過去は「私」だったが、現在は「俺」に変えている。

復活する以前から門田ヒロミの生命力を嬉々として吸収したり、元太の大切なものを壊す事に悦びを覚える残忍かつ冷酷な気質の持ち主。
元太の事は上記のように「相棒の私を裏切って、姿を消した最低の男」と唾棄する一方、(本人の視点では)そうして裏切られてなおも元太について「俺の相棒はあいつだけだ」と言い放つなど、彼に対して並々ならぬ執着心を抱いている。
おかげで五十嵐さくらから「しつこい!!アンタ、パパのストーカーじゃん!」と断じられた。
その過去故に一輝の事も認知しており、彼の事は「坊主」と呼んでいる。


【復活後の動向】

一度は元太に憑依し、仮面ライダーベイルに変身してその子供達を殺そうとするも、元太に抵抗されて失敗。
そのままベイルドライバーを放棄すると、再度オルテカの持つデモンズドライバーへ帰還。
この時はまだ実体を持っていなかったため、彼の下以外に行くべき場所が無かったのだが、そのオルテカも仮面ライダーホーリーライブに敗北を喫した事で完全に彼を見限ってデモンズドライバーから脱走し、そのまましばらく行方をくらました。


五十嵐家の者達よ。

教えておいてやる。これは終わりではない。むしろ……始まりだ。

お前らが悪魔を倒せば倒す程、そのエネルギーを吸収したギフの復活は近づく事になる。

皮肉だねぇ……。

その後、赤石英雄と手を組んでいた事が発覚し、彼の親玉であるギフから力を注がれて遂に完全復活。
元太……もとい純平への復讐として、五十嵐家の皆殺しに動くようになり、後述の能力を駆使して仮面ライダーと悪魔の戦闘に乱入する形で度々襲撃を繰り返した。


【完全体】


紹介しよう。我々に力を貸してくれる悪魔・ベイルだ……!

娑婆の空気は旨い……。


バイスタンプ:不明
身長:196.9cm
体重:88.5kg
特色 / 力:バイスタンプ能力の顕現化


ベイル本来の姿にして、純平の両親を殺した赤い悪魔の正体
ぱっと見はバイスと酷似した出で立ちだが、「バイスヘアー」に相当する頭髪は黒一色で青い部分は全て赤色、両目は紫色に変わり、更に口にはマスクを着けておらず赤い牙が剝き出しという、
全体的にバイスから愛嬌となり得る要素を徹底的に排除し、代わりに不気味さと禍々しさを強調した悍ましいビジュアルとなっている。

ギフの手で完全に実体化すると同時に赤石から「誕生祝いのプレゼント」と称して各種プロトバイスタンプを押印された事により、
かつて自身が幽閉されていたデモンズドライバーで発動するゲノミクスチェンジよろしく、仮面ライダーリバイ&仮面ライダーバイスを始めとした仮面ライダー達の攻撃を模倣して繰り出す事が出来る。
ただし、これは裏を返せば押印されていないバイスタンプには初見で対応出来ないという弱点に繋がっており、劇中では押印されていなかったクイーンビーバイスタンプを用いた仮面ライダーアギレラとの戦闘で痛手を受けて撤退している。


【決着】

肉体を得てからも元太を付け狙い、バイスに「悪魔らしく生きろ」と揺さぶりをかけるなどして五十嵐家に襲撃を繰り返していたベイルだったが、
ギファードレックスバイスタンプ開発の際に自身の源である元太の心臓にあるギフの細胞を摘出された事で戦闘中に消滅しかけ、更にその後の戦闘でも仮面ライダーアルティメットリバイ&仮面ライダーアルティメットバイスの強さに押され始める。
そしてウィークエンドの避難民シェルターを襲撃し、アルティメットリバイ/アルティメットバイスのコンビと交戦中に再度消滅の危機に瀕した事で撤退を余儀なくされたベイルは赤石を問い詰める。


騙したな…!ギフの恩恵を受ければ不死身になるはずじゃなかったのか!?

そもそも君は25年前に死んだも同然。実体のない悪魔が仮初の身体を与えられているに過ぎん。

時間がないという事か…!?だが、死ぬまでに俺の願望は必ず叶える……!

赤石に大量のプロトバイスタンプを押印された事でその場は回復したものの、残された時間があと僅かだとを知ったベイルは赤石と共にウィークエンドへ2度目の襲撃を仕掛ける。
だが、ギフの力を得たアルティメットリバイ/アルティメットバイス達と既に力の差は歴然となっている上、交戦中に三度消滅の危機に瀕するが、その場にいた真澄がウィークエンドライバーとトリケラバイスタンプで変身を試みようとしているのを発見し、彼からバイスタンプを奪って自身に押印して回復と強化を図った……
が、これは真澄の罠であり、バイスタンプに細工が施されていた事で苦しみだし、地下の駐車場へ撤退。
そして再び現れた真澄はベイルに自身の開発したクリムゾンベイルバイスタンプを渡そうとするが、また罠である事を警戒して立ち去ろうとした為、真澄に引き止められる。


貴様……

……見ての通り、私の命はあと僅かしかない……。
済まなかった、ベイル。お前を生んでしまったのは私のせいだ。だから最後に、過去の清算をさせてくれ……!

人間の大好きな“美学”と言うやつか……!?

真澄の説得を意に介さず止めを刺そうとするベイルだが、「新たな仮面ライダーとなった純平と、戦いたくないか?」との言葉を受け、最終的にこれを承諾。

そして渡されたスタンプで強化態のクリムゾンベイルとなり、デストリームドライバーによって仮面ライダーデストリームに変身した元太と交戦。
『リバイスレガシー』の主題歌「My Dream」をBGMに、ベイルはクリムゾンベイルバイスタンプによる格闘の応酬、対するデストリームもコモドドラゴン、クロコダイル、コングのバイスタンプ3種を使ったゲノミクスチェンジを武器に両者一歩も引かない戦いを繰り広げた末、
最終的に「クリムゾンフィニッシュ」と「デストリームフィニッシュ」をお互いに喰らって両者共に変身解除。
これによってまたも消滅の危機に瀕するが、元太はクリムゾンベイルバイスタンプにベイルを吸収して自身に押印する事で体内に還元した。


もういいだろ、ベイル。俺の中で大人しくしていろ。

……憎んでいるんじゃなかったのか?

……俺はお前を許すよ。

……そうか……。貴様は俺が復讐しようとした男ではないのか……。

ああ。俺は純平じゃない。“五十嵐元太”だ。

五十嵐元太……。フッ、俺は貴様を“許さない”ぞ。永遠にな……

元太の内に戻ったベイルは、燃え盛るしあわせ湯を思わせる精神世界で彼と語り合うが、そこにいたのはかつての白波純平ではなく、ベイルを許した「五十嵐元太」だった。
かくしてベイルは元太と混ざり合って一体化し、『リバイスレガシー』から始まった25年にも及ぶ因縁に終止符が打たれたのだった。


【仮面ライダーベイル】



これがお前の欲しかった『家族』ってやつか……?


スーツアクター:小森拓真

純平が変身する仮面ライダーだが、『リバイス』本編ではベイルが元太の肉体を乗っ取った状態で変身していた。

耐火性・耐圧・防水機能に優れた強化スーツ「アーキゲノミックスーツ」は緑灰色を基調としたカラーリングで、本作に登場する他の仮面ライダー達に比べると布の質感が強く出ており、
その上から鈍色の各種装甲が装着されているが、その中でも特に目を引くのが右肩周辺を覆う銅色に輝く特殊武装「ダイナスティニーモジュール」。
このモジュールはそのまま大きなカブトムシを象った形状が特徴的で、人の右肩に留まっているかのようなそれからは翅を思わせるマント「ウインガルシェード」が垂れており、同様にカブトムシの脚に当たる部分も軍服の飾緒を彷彿とさせる意匠になっている。

総じて先述したスーツの色や質感と合わせてミリタリーチックな印象が強く、「マントを羽織った軍服」のようにも見えるが、それもそのはず元々は軍事兵器としての利用を想定して開発されたライダーシステムで、本作における仮面ライダーのアーキタイプに当たる。
そのスペックは仮面ライダージャックリバイスすらも上回っており、ある意味では「原点にして頂点」と呼べる存在でもある。


装備

  • ベイルドライバー
システム音声:津田健次郎

ベイルの変身ベルト。
両サイドの操作装置「ベイリングノック」の形状と赤を基調に黒・オレンジ・茶色をアクセントに配したカラーリングを除けば、大まかな外観はデモンズドライバーと殆ど同じ……というよりはこちらをベースにデモンズドライバーが開発されたと考えられる。
前述のように開発者は真澄で、一度はウィークエンドの基地に保管されていたが、復活したベイルがそれを見つけ出し、その中に入る事で再び機能を取り戻した。
そのベイルからは「我が家」と称されており、彼にとっては居心地の良い場所となっている模様。

その本体「ベイルドライバーボディ」は、デモンズドライバー同様に「アストメタルム」を主材とした超硬合金製で、
そこから伸びるベルト部「ベイリングラダー」はバイスタンプが持つ生物種の力の流出を防ぐチェインフィールドを生み出す他、左右には「バイスタンプホルダー」が備えられており、バイスタンプをここに収納出来る点も同様。

変身時には上部に設けられた黒い朱肉状のゲノム承認装置「バイスタンプパッド」に各種バイスタンプを押印・承認後、
正面にある押印式情報入力装置「アーキオーインジェクター」に再度押印する事により、特殊情報伝達コード「バイスタンプコード」から生物種の力が受信され、
左右に設置された黒いチューブ状の人工筋肉「アーキゲノマッスル」を急激に増殖させてスーツと装甲に変換・装着する「ベインアップ」が実行され、変身が完了する。

変身後には各種バイスタンプを再度アーキオーインジェクターに押印する事で「Charge!」の音声と共に待機状態に入り、そこからベイリングノックを押し込む事で「ベイリングインパクト!」の音声と共に必殺技を発動させる。
……と、このように基本的な操作方法はデモンズドライバーと全く同じだが、あちらと違ってドミネイトアップ機能は実装されておらず、戦闘は徒手空拳と変身に使うバイスタンプの力だけで行う。
他にも変身音声はデモンズドライバー同様に英語日本語の2種類が交互に流れるタイプだが、こちらは英語と日本語の順序が逆になっている。

後続機が出てくる中でも高性能なドライバーだが、「普通の人間が使用するとドライバー内部の悪魔に寿命を吸い取られていく」という看過出来ない使用条件が存在する。
そしてこれを克服し、変身を可能とするのは「ギフ本人か、その力を持つ者」だけであり、そんな欠点を抱えるベイルドライバーの適合者とすべく、元太はギフの細胞を埋め込まれたのである。
デメリットを克服出来る分だけ、同じく変身者を消耗品扱いする兵器として作られた仮面ライダーG4よりマシ……なのか?


基本形態



父ちゃん……?


カブト!

Deal…


……変身……。

Bane Up!


破壊!(Break.)世界!(Broke.)奇々怪々!(Broken.)

仮面!(Rider!)VAIL!!


噓だろ……?

パパが、仮面ライダー…!?

やはりか……!


身長:202cm
体重:96.2kg
パンチ力:72.1t
キック力:141.5t
ジャンプ力:63.4m(ひと跳び)
走力:1秒(100m)


カブトバイスタンプを押印して変身した姿。
他のライダーと違って「○○ゲノム」という名称は存在しないが、強いて言うなら「カブトゲノム」か。
変身シークエンスは黄金色に輝く巨大なカブトムシ型のエネルギーがその場を飛び回り、ベイル(元太)の背後に現れた巨大な黒い靄が赤い目を輝かせながらカブトムシと共に彼を飲み込むという禍々しい演出となっている。
また、変身に合わせて失われていた元太の心臓が復活し、それと同時に胸部装甲「ダイナスティニーブレスト」と直接リンクする事でベイルの制御が可能となる。

プロトタイプ故かスペックがとんでもない数値になっており、キック力に至ってはあの仮面ライダーゼロツーを大幅に上回る。
それどころかパンチ・キック力に関してはゼロツーのみならず、同じく近年の最強フォームである仮面ライダーグランドジオウ仮面ライダークロスセイバーをも凌ぐ。
言わば従来のラスボス級と呼べる程のモンスターが、物語が中盤に差し掛かった頃に現れて猛威を振るっているようなものである。

カブトムシの遺伝子情報が反映されたダイナスティニーモジュールの形状は、先述の通り人の肩に留まった巨大なカブトムシそのものであり、
戦略兵器クラスの攻撃にも耐えられるよう全身の装甲を強化する力を持つ他、そこから伸びるウインガルシェードからエネルギーフィールドを発生させて接近戦用の刃代わりに扱う事も可能。
腕部「ダイナスティニーアーム」及び脚部「ダイナスティニーレッグ」は人工筋肉「アーキゲノマッスル」がもたらす強大なエネルギー「ベイリングゲノムパワー」を利用して、それぞれ毎秒50発もの高速連打攻撃や、最大で自重の600倍にも及ぶ重量をも支えるパワーを実現する一方、
人体への安全性は完全に度外視されており、下手をすれば変身者の肉体や骨格そのものが自壊しかねない程の強烈な反動に襲われる。
そのため、実際の戦闘では直接打撃を与えるのではなく、その動作によって生じる赤黒い衝撃波を叩き込んで攻撃を行う形を取る。
ただし、その力を上手く活用出来れば第25話で見せたような瞬間移動と見紛う程の高速移動で相手の不意を突く事も容易い。

頭部「ダイナスティニーヘッド」の左側頭部からはカブトムシの角を象ったレーダーユニット「ダイナスティニーディスターブ」が装着されており、衛星通信装置や100kmに及ぶ周囲の探索が可能。
また、同ユニット下部には128層の特殊フィルターを内蔵した呼吸装置「ダイナスティニーラング」がガスマスクのように設置されており、ろ過機能に加えて有害物質・生物兵器の完全遮断を実行する。
それ以外では複眼「ベイルコンパウンドアイ」は武装の照準や相手の武装を瞬時に分析する機能、暗視装置といった多彩な能力を秘める他、
前頭部に搭載された「ベイルフォアー」は全身を覆う装甲の中でも随一の硬度を誇り、それを活かした頭突きで相手にダメージを与えられる程。


◇必殺技
  • ベイリングインパクト
カブトバイスタンプをオーインジェクターに押印した後、ベイリングノックを押し込む事で発動。
動きを封じた相手との距離を詰めた後、グローブ「ダイナスティニーハンド」から目にも止まらぬ速さの連続パンチを見舞う……要領で対象にベイリングゲノムパワーを変換した破壊エネルギーと衝撃波を叩きこみ、粉砕する。
リバイスレガシー 仮面ライダーベイル』ではカブトムシ型のエネルギー体と共にパンチや回し蹴りを放つパターンを見せている。
なお、テレビ朝日公式サイトでは「ベイリングフィニッシュ」という表記だが、これが誤記なのかどうかは不明。

  • ベイリングノヴァ
『リバイスレガシー』最終話で使用。
カブトバイスタンプをオーインジェクターに押印した後、ベイリングノックを押し込む事で発動。
カブトムシ型のエネルギー体と共に後ろ回し蹴りの要領でブーツ「ダイナスティニーフット」から強烈なライダーキックをお見舞いする。
使用時はドライバーからベイルが分離していた事で大幅に弱体化していたが、それでも直撃させた相手に致命的なダメージを与えられるだけの威力を有する。


【クリムゾンベイル】



いいのか?お前の大事な家族を放っておいて。

心配ないさ。あの子達は俺なんかより、よっぽど強い。

虫唾が走るな…。純平、貴様の全てを…壊してやる……!


ブラックアウト!


クリムゾンアップ!


クリムゾンベイル……!!


身長:206.2cm
体重:92.9kg
パンチ力:77.1t
キック力:154.8t
ジャンプ力:89.5m(ひと跳び)
走力:1秒(100m)


クリムゾンベイルバイスタンプを自身に押印して強化を果たした、ベイルの決戦用悪魔戦士としての姿。
その姿は同じくローラー型のローリングバイスタンプで変身するジャックリバイスと酷似しているが、ジャックリバイスではアクセントカラーとして使われていたターコイズブルーのことごとくが真紅に置き換わり、複眼の色が変身前と同じ紫色、
胸部装甲「クリムゾンアダマント」には肋骨のような赤いペイントが施され、腰には仮面ライダーバイスの「バディバックル」と同形状の「クリムゾンバックル」が装備されている点で異なる。
テレビ朝日公式サイトでは仮面ライダーのリストに掲載されているが、あくまでも「変身」ではなく「強化」であるため、「仮面ライダー」を冠詞に持たない。いわゆる擬似ライダーと言ったところか。

強化シークエンスはグリップ「ベイリングリップ」に設置された引き金「クリムゾンアクティベート」を引いて起動し、そのまま周囲に振りかぶって「インベイドローラー」を作動させた後、
印面「ベイルスタンパー」を自身の肉体に押印する事により、「クリムゾンゲル」なる悪魔強化液で全身を覆う事により、強化が完了する。

全身の強化スーツ「クリムゾンソリッド」はぱっと見ジャックリバイスの「ジャッキングゲノミックスーツ」とほぼ同じ見た目だが、
こちらは内部に電磁シールドが張り巡らされており、粒子化して消滅の危機に瀕したベイルの肉体をこの姿で留める力を持つ。
その上からレアメタル「アストメタルム」をメインとした各種装甲が全員に装着されており、前述のクリムゾンアダマントはクリムゾンベイルバイスタンプの操作により、
ベイル自身の力を極限まで上昇させるのみならず、過去に取り込んできたバイスタンプ / プロトバイスタンプの能力を統合して発揮するとされる。
また、肩部装甲「クリムゾンスプラッタ」はジャックリバイスの「ジャッキングゲノショルダー」同様、ベイル自身の意思で装甲の硬度を自由自在に変化させられる他、左半身にある真紅の棘「マリスニードル」を全身から生やす事も可能。
そして腕部「クリムゾンバイオレント」と脚部「クリムゾンブルータル」はクリムゾンベイルバイスタンプから送られるエネルギーの他、
前者は肥大化して制御不能となった憎悪、後者はバイスタンプ / プロトバイスタンプの能力と合わせる事により、「破滅的」「超常的」と形容される程の腕力・脚力を発揮する。
他にもグローブは真紅の鋭利な爪を持ち、クリムゾンベイルバイスタンプの使用に特化した「クリムゾンマッシュ」となり、
腰に巻かれたクリムゾンバックルは内蔵された「ゲノムレシーバー」の力により、クリムゾンベイルバイスタンプから送られるエネルギーの受け皿となっている。

ただでさえ元から非常に高いスペックを持っていた仮面ライダーベイルのステータスのほぼ全てが強化されているが、それ以上に目を引くのが頭部「クリムゾンスカル」に内蔵された機能の数々。
全身の装甲同様、ベイル自身の意思で相手の攻撃特性に合わせて硬度を自由自在に変えられる頭部装甲「クリムゾンスカルトップ」と、240度もの視野角と動体視力・感知能力に優れた右目「ワイルドベイルアイ」、
噛み付きや咆哮を衝撃波に変えて放てるマスク部「クリムゾンベイルクラッシャー」に関しては戦闘面を主眼に置いた仕様に調整されているが、注目すべきは下記の部位の性能。
  • ベイルの生え際をイメージした左側面のアンテナ「レドベイルヘアー」→ベイルの感覚を極限まで鋭敏化し、宿主である元太の一挙手一投足に瞬時に反応出来るようにする
  • 額の増幅器「クリムゾンアンプ」→元太に対する憎悪の感情を増幅して戦闘力を上昇させる
  • 左目「ナローベイルアイ」→常に視界の中心に元太を置き、監視する
……といった具合でベイルの元太に対する非常に強い執着心を具現化させた機能が盛り込まれている。
決戦用の形態とはいえ、ここまで一個人を標的とした性能はかなり珍しいのだが、少なくとも「対象の監視」という面では上回った能力を持つストーカーライダー翌年登場した。


◇必殺技
  • クリムゾンインパクト


ベイルアップ!

クリムゾンインパクト!

インベイドローラーを3回転させた後、クリムゾンアクティベートを引く事で発動。
超高密度エネルギーを集中させたクリムゾンベイルバイスタンプ本体による強力なライダーパンチをお見舞いする。

  • クリムゾンフィニッシュ


ベイルアップ!

クリムゾンフィニッシュ!

インベイドローラーを3回転させた後、クリムゾンベイルバイスタンプを自身に押印する事で発動。
クリムゾンインパクトをすれ違いざまに喰らわせた直後、破壊エネルギーをブーツ「クリムゾンインディグニティ」に漲らせ、振り返りざまの回し蹴りで追撃する。

  • ペインティングフィニッシュ


○○!エナジー!

ペインティングフィニッシュ!

クリムゾンベイルバイスタンプの「エナジーバイスキャナー」に各種バイスタンプを読み込ませ、そこから取り出したエナジーを攻撃力に変換して発動。
劇中未使用だが、DX玩具版にて音声が確認可能。


【余談】


  • 仮面ライダーベイルのスーツは恐らくアンダースーツのみ仮面ライダー4号からの流用・改造で、他部分は新規造形*2。また、クリムゾンベイルのスーツはジャックリバイスのスーツをリペイントし、バックルのみを交換して対応したもの。





Wiki篭り、忘れるんじゃないぞ。

アニヲタ民らしく追記・修正しろ…。アニヲタ民らしく……


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最終更新:2024年02月16日 20:32

*1 この改造はベイルの復活を意図して行ったわけではないらしく、オルテカに問い詰められた狩崎は戸惑っていた。

*2 よく見るとシワの位置などが完全に同じであり、4号のアンダースーツのサイドラインのみを除去したものと思われる。

*3 それぞれブレイドとヘラクス、ゼロワン アメイジングヘラクレスはヘラクレスオオカブト(ブレイドはトランプのスペードとのダブルモチーフ、ゼロワンは設定のみ)、ケタロスはケンタウルスオオカブト、コーカサスとサウザーはコーカサスオオカブト(サウザーは別の生物(アルシノイテリウム)とのハイブリッド)がモチーフ。