ファイアーエムブレム 風花雪月の登場人物

登録日:2022/05/07 Sat 20:40:28
更新日:2024/03/31 Sun 13:12:33
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遙か太古より在りし地、フォドラ。
天上より女神の見守るといわれるその大地は、
三つの勢力によって統治されていた。

千年以上の歴史を持ち、フォドラの南半分を支配する、
アドラステア帝国。

その帝国の北側、寒冷な大地を王と騎士たちが治める、
ファーガス神聖王国。

そして大陸の東側で、王を戴かず有力貴族による共同体を成す、
レスター諸侯同盟領。

かつては戦乱の嵐が吹き荒れた大地も、
今は三勢力の均衡により平穏が保たれていた。


……貴方、帝国で働く気はない?
何を隠そう、私はアドラステア帝国の……

今、ファーガス神聖王国は、お前のように優秀な者を必要としている。
是非、俺と共に王国へ……

そこまでだ。まったく2人とも手が早いな。
会ったその日に口説くなんてさ。


この項目では、『ファイアーエムブレム 風花雪月』および『ファイアーエムブレム無双 風花雪月』に登場する人物、及び各々の所属する国家、組織などについて解説する。なお、後者は以下『無双』とする。

+ 目次

舞台、登場人物

ガルグ=マク大修道院/士官学校

物語の舞台となるのは、天上より女神の見守るとされる地「フォドラ」。過去作のように大陸ではなく、異国とは地続きになっている。
内乱などを経て現在は3つの勢力により均衡が保たれており、また各勢力はパルミラ、ダグザ、ブリギットなど近隣諸国とも断続的に対外戦争を繰り広げてきた。
更に断片的に触れられるだけで直接訪れる機会は無いが、モルフィスなどにも異民族が住んでいる。

ガルグ=マク大修道院」は、フォドラ全土の民に広く信仰され、その社会秩序や価値観の形成など様々な面に影響を及ぼしている宗教「セイロス教」の総本山で、立地的にも立場的にも各勢力の中心となる建物。運営は枢機卿たちによって行われているが、誰がそうなのかは非公表。
本編開始の1000年ほど前に落成した由緒正しき聖地で、敷地は非常に広大。大修道院が擁している騎士団さえも把握していない抜け道や隠し扉が至るところにあるほか、地下には「地上で暮らせぬ者たちの楽園」と称される地下街「アビス」が広がっている。
青海の節(7月)には、最も重要な儀式と位置付けられる「女神再誕の儀」が行われるにあたり大修道院が一般開放され、フォドラ各地から信徒が聖地巡礼に訪れる。
また大修道院はセイロス教の中央教会も兼ねており、支部として西方教会、南方教会、東方教会がある(北方教会は置かれていない模様)。
だが、特に西方教会とは敵対状態にあり、実際にその関係者らとも何度か戦う事になる上、帝国で活動している南方教会とも疎遠になりつつあるらしい。更に東方教会はシャミアに「存在感がないからな」などと言われてしまっているほどで、影響力や発言力は等しいわけではなく、また同じ信仰を持ちながらも決して一枚岩ではない事も窺える。

第一部では5年後に落成1000年祭を控えており、この事から第一部の中盤で受け持ちの学級の級長が「1000年祭の時にまた皆で集まろう」と提案。そしてこれが第二部序章へと繋がっていく……が、第一部ではしっかり整備され威容を誇っているのに、第二部では戦いの爪痕がそこかしこに残っており補修も途上のまま、という痛々しい光景を目にする事になる。

士官学校は男女共学、修学年数は1年で全寮制(余談だが寮は学級別及び男女別ではなく、異性同士の生徒の部屋が普通に隣り合っている場合がある)。
校名はキャラの略歴を見るに「ガルグ=マク士官学校」のようだが、単に「士官学校」とだけ呼ばれる場合がほとんど。
パルミラからの侵略を受けた約200年前、当時の大司教の「国家の枠にとらわれず、優秀な者を育て外敵の脅威に備えねばならない」という発案により士官学校が併設されるに至り、主人公はそこで教師としての道を歩む事となる。
大修道院に所属する者には、身分を問わず士官学校の教官・生徒も含めて奉仕活動への従事が義務付けられており、その一環として主人公らは教会から与えられる「課題出撃」を行うというわけ。

全校生徒の人数は不明だが、ユニットとして登場するキャラ以外のモブ生徒も、散策中に見かける人数やムービーを見るに少なくとも百数十名はいる模様。
最年少の生徒が15歳、最年長の生徒が20代半ばである事から、主にそれくらいの年齢の者を受け入れているようだ。
制服は、灰狼の学級を除いては紺色味を帯びた黒と金のダブルの軍服風のトップスに、ボトムは男子生徒ならズボン、女子生徒ならスカート。それぞれの学級の級長たちは学級の色のマントも纏う。制靴は大多数の生徒が履いている事からブーツだと思われる。
服装に関してはさほど厳しくないのか、特に女子生徒のスカートは形や丈に指定は無いと見え、膝丈のみならずミニ丈+スパッツなどバリエーション豊か。その他、コサージュやサスペンダーを使うなどしても構わない様子。
ちなみに灰狼の学級の制服の共通点は白基調である事ぐらいで、デザインは各々個性的。

学級は3つあり、名前の表記は日本語だが、読みは各学級の名前に含まれている動物の名前をドイツ語に訳した語に、これもドイツ語で「学級」などを意味する語「クラッセ」を付けて「○○クラッセ」となる。原則として住んでいた国別の学級に属する*1が、生徒本人が希望し受け入れ先の担任も認めたら他の学級へ移る事もできる。
入学試験や卒業試験の有無は不明で、現実の学校のように夏休みなどの長期休暇は無い。モニカのように何らかの事情があれば復学が許可されるケースもあるが、ユーリスのように素行不良で退学処分にされる事もある。また、バルタザールによれば入学にあたっては紋章を調査されるとの事。
入学式は行うかどうか判明していないが、ハンネマンの発言からして卒業式は挙行されている様子。

生徒は王侯貴族及びその血を引く者が多いが、騎士や平民の子弟にも門戸は開かれている。
とはいえ入学金は平民には高額らしく、特に平民出身キャラからはそういった話を聞く事が多い。
加えて、ドロテアとマヌエラの支援会話の内容や、レオニーが外伝で話していることからして、それなりの「後ろ盾」も要るようだ。
入学する動機は勉学や将来の目標の為というのはもちろん、コネクション作りなどを目的とした親の意向、はたまた人探しまで実に様々。
様々な催しもあり、特に飛竜の節(10月)に行われる鷲獅子戦(じゅじしせん)は伝統ある一大行事。大司教も観覧する学級対抗の大規模な模擬戦で、これに優勝する事は学級の名誉とされ褒賞も与えられる。
また、星辰の節(12月)には舞踏会が開かれるが、その際に敷地内の「女神の塔」において男女2人で願い事をすると必ず叶う……という噂が伝わっている。


これまでの『FE』シリーズでは、ゲームの設定としてフルネームがあるのはアルムセリスリーフエリンシアサナキジルなど少なく、本編では言及されず小説版などで設定されている者もいるが、それでもシリーズ全体として見れば圧倒的に少ない。
また、年齢も主人公などを除いてはほとんど明かされた事がないキャラクターが殆どであった。
しかし、本作では大半のキャラにフルネームが設定され、年齢も明らかにされている
なお、王侯貴族出身キャラにはミドルネームが付いているが平民出身キャラには無い。
当wikiの『FE』関連のキャラの項目名が大体フルネームで作成されていない事からもわかる通り、これは本当に異例。
またユニットのステータス画面では好きなものなどについての情報を閲覧でき、これがお茶会の選択肢のヒントになる事も。
ただし『覚醒』や『if』で話題を呼んだ「軍の中で一番…」の設定は今作には無い。

CVについては、過去の作品に出演した経験がある声優が多く起用されているのも特徴。
育成の自由度が高い今作において、中の人が過去作で演じたキャラが得意としていた技能を伸ばして再現してみるのも楽しい。

個別項目があるキャラはそちらも併せて参照の事。

主人公

CV:小林祐介(男)/伊藤静(女)
その名のとおり、本作の主人公となる先生。プレイヤーの分身。
年齢は不明だが外見からいって20代前半くらい。ゲーム内で明言はされないが姓は両親と同じ「アイスナー」だと思われる。
デフォルトネームは男なら「ベレト」、女なら「べレス」と、この手の主人公としては初めて男女区別された。男女まとめて呼ぶ時は「ベレトス」と呼ばれる(海外版ではどちらもベレス)。
本作では主人公の性別、名前は自由に設定できるものの、デザインに関しては男女それぞれ固定となる。成長率のエディットも不可能なうえに、パーツやボイスなども選べない。その為公式にマイユニットとしては扱われない。



ジェラルト=アイスナー

CV:大塚明夫
主人公の父。クラスはパラディン
かつてはセイロス騎士団最強の団長とも名高い騎士だったが、本編開始前までは傭兵として主人公と共に各地を転々としていた。
休日は釣りに興じ、各地の酒場ではツケで大酒を飲む、という大雑把な「親父」である一方、自分の事は我が子や弟子にも一切話さず、実年齢すら知る者がいないという極端な秘密主義者でもあった。
主人公の父にして元騎士団長で今は傭兵、亡き妻は修道女・謎の出自があるという点は、『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』のグレイルのオマージュか。
中の人は本作のナレーションも兼任している。また、『if』にて父親を演じている。本編新作としては連続大塚ボイスの父親で、OVA版『紋章の謎』のコーネリアス王(マルスの父)も含めると3度目の主人公の父親役となる。


ソティス

CV:黒沢ともよ
主人公の脳内に存在する謎の少女。主人公以外の人は存在を感知できず、またユニットとして登場することもない。
古風な口調で話す、所謂のじゃロリ。誕生日は主人公と一緒。
記憶がなく、自分の正体もよくわかっていない。
主人公と肉体を共有しており、主人公を守る為に「天刻の拍動」の力を授けたり、魔獣と出くわした主人公に助言をしたりする。



主人公(『無双』)

CV:畠中祐(男)/富田美憂(女)
『無双 風花雪月』の主人公。デフォルトネームは男女共通で「シェズ」。クラスは二刀流で戦う専用職「フリューゲル」(ドイツ語で「翼」という意味)。
レスター諸侯同盟のコーデリア領出身で、ベルラン傭兵団に属する傭兵。
常に命のやり取りをしている傭兵であるためどこかドライな性格だが、人情が無いわけではない。
しっかりと律儀な一面も持っており、クロードに雇うと約束された場合、2年間彼の領内で仕事をやりくりしながら過ごしたりもしている。流石に開戦ギリギリで我慢の限界が来ていたが。
ちなみに帝国ルートのシナリオ内の会話で、シェズの身分は名字すら持たない平民であると明言されている。
ちなみにかなりの方向音痴

生きるため戦いに明け暮れていたある日、ジェラルト傭兵団と対峙する。
だが本編主人公こと「灰色の悪魔」の圧倒的な強さの前に仲間たちは次々と命を落とし、自分もそうなるはずだったその瞬間、突如語りかけてきたラルヴァによって不思議な力に目覚め、辛くも生き延びる。
灰色の悪魔へのリベンジを胸に修行を積んでいたある日、賊に追われる三人の級長と「偶然の出会い」を果たし、紆余曲折あって彼らと共に戦うこととなる。
「歴史の波間に消えるはずだった傭兵」と呼ばれており、本編の世界ではおそらくジェラルト傭兵団との交戦などで特に何事もなく死んでしまった可能性が高い。


ラルヴァ

CV:田村睦心
シェズの脳内に現れた謎の人物。要するに『無双』版ソティス。
彼(?)もまた記憶が無いらしく、シェズに対してはその迂闊さを皮肉りつつも、灰色の悪魔へのリベンジのために協力してくれる。自称「運命共同体」。
自分の考えを述べたり色々助言の振りをしてナチュラルに誘導したりしようとするものの、基本的にシェズの選択については賛同……どころか全肯定してくれる。
シェズの特権である味方砦への即ワープ「無間の瞬動」や、専用兵種での双剣の生成、覚醒時に姿が変わる仕様はラルヴァから与えられた力によるものだが……?



アドラステア帝国/黒鷲の学級(アドラークラッセ)

フォドラの南半分を占める大国。大陸の3つの勢力の中では最も領土が広く歴史も長い。ファーガス神聖王国、レスター諸侯同盟を大幅に上回る国力を誇り、大陸全土において帝国暦という暦が使われている事からもその影響力が窺える。
初代皇帝の名前はヴィルヘルム、帝都の名前はアンヴァル。マヌエラやドロテアがかつて在籍していたミッテルフランク歌劇団もここを本拠地としている。ちなみにエーデルガルトが悩み相談に寄せるところによると、アンヴァル伝統菓子は甘すぎるそうだ。
第一部開始時点での現皇帝はイオニアス9世(エーデルガルトの父)だが、本編開始の数年前に有力貴族らが起こした「七貴族の変」により実権を奪われている。
また、皇帝は大司教より戴冠を受けるものとされているが、本編の100年ほど前から南方教会が内乱に協力していた関係からセイロス聖教会との関係が疎遠になりつつある。
黒鷲の学級には、そこに属する生徒が集まっている。金鹿の学級と同じく、男女半々ずつ在籍している。またほとんどの生徒が貴族出身で、家名は北欧神話に関連する語句から取られているものが多いほか、ミドルネームは全員「フォン」で統一されている。
学級の名前の由来は、アドラステア帝国の国章に描かれた双頭の鷲*2と、昔の帝国の鎧の色である黒……だが、学級の色は国及び学級の名前に入っている色の名前と学級の色が一致しないのが地味にややこしい。*3
元々は帝国がフォドラ全土を治めていたが、反乱を経てファーガス神聖王国が独立し、更にはそこからレスター諸侯同盟が派生する形で現在の3つの勢力が成立したという歴史がある。



エーデルガルト=フォン=フレスベルグ

CV:加隈亜衣
アドラステア帝国の第四皇女にして次期皇帝でもある、黒鷲の学級の級長。級長トリオの紅一点。
凛とした性格で、若いながらも既に将来の統治者としての風格を漂わせているが、若干中二病のケも……
ファーストネームが長い為、プレイヤーからは「エガちゃん」呼ばわりされる事もしばしば。
使い かつ第二部以降の 専用兵種はアーマー というヘクトル以来のロードで、成長もそれに準じる。
さりげなく魅力成長率トップ。魔力・魔防も必要以上に育つが、境遇故か幸運だけ若干伸びが悪い。
中の人は『if』にてフローラを演じている。


ヒューベルト=フォン=ベストラ

CV:小西克幸
今作の小西。宮内卿ベストラ候爵家の嫡子。貴族だが紋章は宿していない。
幼い頃からエーデルガルトに仕えており、彼女の従者にして参謀役。
決して盲信しているわけではないが、常にエーデルガルトに付き従い彼女の利益の為に行動する、良く言えば忠臣、悪く言えば腰巾着*5。寮の部屋も主君の隣という徹底ぶり。この設定からすれば当然だが、他の学級にスカウトできない。
片目を隠しているなど第一印象からして怪しげな外見で、中身も冷酷かつ陰気。邪魔になりそうな者はすぐ消そうと画策するが、エーデルガルト曰く「筋は通っている」との事。
完全に情が無いわけではなく、主君第一に反しなければ人並みに交流もするし、好意を示す事もある。
紅茶派ではなくテフ(≒フォドラ版コーヒー)派。料理の好みも甘い物はNGで、辛い物などを好む。
年齢は級友たちよりもやや上で、士官学校編(第一部)開始時点で既に20歳。大人びた印象からするとこれでもだいぶ若い。
数少ないデフォルトで闇魔法を覚える一人で、当然魔道士タイプ。
中の人は『if』にてマークスを演じており、エーデルガルトの中の人とは今作においては主従関係が逆転した役どころになっている。

フェルディナント=フォン=エーギル

CV:坂泰斗
帝国の宰相を務めるエーギル公爵家の嫡男で、その家柄に強い誇りを持っている。「キッホルの小紋章」を宿す。
負けず嫌い、かつ同名の個人スキルまで持っているほどの自信家で、皇女たるエーデルガルトにさえ対抗意識を燃やすほど。(ただし当の彼女はそんな彼に辟易しているが)
貴族である事に拘る言動から「我の強い偉そうな貴族」の典型のようにも見えるが、ノブレス・オブリージュをしっかり弁えており「民を導き守るもの」という貴族観が芯にある為、知れば知るほど憎めない人物。
また、戦闘フィールド上では体力に余裕があるときに選択するたび 「我が名は、フェルディナント=フォン=エーギル!!」 と声高らかに名乗りを上げる為名前がとても印象に残る。おかげで今作で最もフルネームを覚えられているキャラではなかろうか。
雰囲気通り騎兵向き(重装も可)な技能傾向で、成長率は意外にもやや速さ寄り。
HPも伸びやすく、専用スキルも相まって回避壁向き。
趣味は武具の手入れや乗馬。そして大の紅茶党でもあり、ローレンツやヒルダとの支援会話では実際に紅茶を淹れて相手をもてなしている。
一方、エーデルガルトの腰巾着忠臣でテフ派のヒューベルトとは当然相容れない、かと思いきや支援を進めていくと……?
自室には手入れ中と思われる解体された甲冑や工具類がある。とはいえ、いかにも作業中といった感じでそれほど乱雑な印象は受けない。

リンハルト=フォン=ヘヴリング

CV:堀江瞬
内務卿ヘヴリング伯爵家の嫡子。「セスリーンの小紋章」を宿す。
常に眠たげで気の抜けた話し方をし、個人スキルまで眠りに関するもの。しかし、紋章学など興味のある分野に関しては寝る間を惜しんで没頭する。
面倒臭がりで努力も苦手だが、周りの人間がそうする事自体は決して嫌っていない。性格が正反対で猪突猛進なカスパルとは一番仲が良い事からもそれが窺える。
とはいえリンハルト本人も「本音しか口に出さない」タイプなので、ある意味では似た者同士か。
良くも悪くも貴族らしくなく、部屋の階数や位置にも無頓着なのか*61階の部屋を選んで暮らしている。
また、自室は読みかけの本やメモが散乱しておりかなり汚い……が、ベッドの周囲だけはやけに片付いていて、就寝スペースがきちんと確保されている。おまけに眠りにこだわっているだけあり、他のキャラの部屋には無い掛け布団まで完備
紋章学と睡眠以外の趣味は釣りで、そのせいかリンハルトの部屋の前にはよく釣り餌が落ちており、落し物にも「魔法で動く疑似餌」なるものもある。
ポジション的には普通の風魔法使いタイプだが、自尊心や魅力が「生きるのに邪魔」という考えを持っているせいか、魅力の初期値・伸びともにワーストクラス。これはドロテアとは真逆の考えで、彼女にとってはかなり衝撃的だった様子。
流血沙汰も苦手なのか物理武器は一つも得意とせず、戦技も共通のものしか覚えない。
…と思いきや、一番肝心な魔力が専門にしては意外と伸びないことや個人スキルの「居眠り」(行動せずに待機すると、最大HPの10%回復)が死にスキル、男性のため一番相性が良いであろうグレモリィになれないなこともあって、高難度では厳しい立場。
しかし魔道士にしては守備が伸びやすく、引き次第では硬いヒーラーになる事も。

カスパル=フォン=ベルグリーズ

CV:村上聡
軍務卿ベルグリーズ伯爵家の次男である小柄な少年。紋章を宿していないうえに長男でもない為、家督の継承権が無く、武勇で身を立てようと考えている。
リンハルトとは幼馴染同士で小さい頃からの親友だが、彼の父とベルグリーズ伯は息子同士とは正反対に不仲らしい。
第一部では模擬戦の舞台、そして第二部では血の同窓会の会場となるグロンダーズ平原は彼の実家の領地。ちなみに平原は同国の穀倉地帯でもあるが、模擬戦はさすがに田畑より遠い荒れ地の方で行われるようだ。
正義感の強い性格だが、やや思慮に欠け即断即決で行動する傾向が強く、喧嘩っ早すぎるのが玉に瑕。
斧と格闘が得意で、わかりやすく前衛向けに伸びる。こっちも割とコンウォル気味なのでヘタれる事もしばしば。
意外にも力・技・速さの個人成長率は主人公と同値なのだが、パラメータの初期値が低めなのが欠点。
資格試験合格時の最低保証を利用して能力の底上げを図るのも手。
格闘得意のユニットの中では技と速さが伸びやすいほうで、アタッカーとしての素質は十分ある。

ベルナデッタ=フォン=ヴァーリ

CV:辻あゆみ
教務卿ヴァーリ伯爵家の一人娘で嫡子。一人称は「ベル」または「あたし」。「インデッハの小紋章」を宿す。
教務卿とは書庫の資料によれば帝国とセイロス聖教会との交渉役だが、彼女自身は特に信仰心は篤くも薄くもない様子。
シリーズ初の引きこもり娘。人見知りの激しい性格で、誰かに話しかけられると被害妄想に怯えてすぐ逃げ出してしまう。
また休日はほとんど自室に引きこもっているので、散策中の会話はドア越しに行う事が多い。通称「可愛い声のするドア」。
他の生徒たちや教職員らの部屋はドアが開いているので先生は自由に堂々と出入りできるのに、ベルナデッタだけはドアを固く閉ざしており、ほとんどの節で部屋には入れて貰えない。
……が、節によっては{身の潔白の証明の為渋々だが}自ら扉を開けて入れてくれる事もあり、大きなクマの人形が目を引く。
第二部では精神面の成長に伴い、自室以外の場所にいるケースが増えている。おまけに第二部までの間に全ての女子生徒キャラの中で一番背が伸びている。
趣味・特技は料理や裁縫などで、筋金入りのインドア派ゆえか家事・文学・美術スキルに優れている。
植物の趣味は食虫植物、特にウツボカズラを好むなど個性的。これらを模した人形も作っているらしい。
劇中でも逃げ足が早いだけあってか技と速さが良く伸びる……というより大体この2つが突出して良く伸びる。コンウォル病。
個人スキルで攻撃アップが期待できるが、耐久面の伸びは悪いので過信は禁物。
得意武器は槍と弓だが、大抵は後者を使う事になる。また馬術の「才能開花」も期待できる。
中の人は『if』にてあのエポニーヌを演じている。

ドロテア=アールノルト

CV:長妻樹里
黒鷲の学級で唯一の平民だが、かつてミッテルフランク歌劇団で歌姫として活躍していたという異色の経歴の持ち主。
教師であるマヌエラを、自分を見出してくれた歌劇団出身の先輩として慕っており、実際そう呼んでいる。彼女が士官学校に勤めているのも入学の動機の一つだったようだ。
平民だが、王侯貴族出身者に対しても例えばエーデルガルトの事は「エーデルちゃん」、フェルディナントの事は「フェルくん」と呼ぶ。相手の名前が長いと一部略したり、自分よりも身分の高い相手の事も遠慮せずフランクに呼んだりするあたりはハピに似ている。
作中世界では紋章持ち貴族に多いとされる魔法の適性があり、平民ながらに黒魔法のバリエーションが非常に豊富な魔道士タイプ。成長率はやや低いが、個人スキルが便利で、実用的な魔法を多く覚える為扱いやすいユニット。
加えて「女神様に歌なんて捧げたくない」とまで宣うほどの信仰嫌いだが、先生に対してはまんざらではないらしく、苦手科目の信仰も「才能開花」に至る。
ただ、守備はかなり伸び悩むので最前線には出さない方が無難。また、舞台で人々を魅了していたはずの歌姫だった割に魅力の伸びは並。
ちなみに、女子生徒の中では最も長身。その他どちらかというと「憧れられやすい」美しさらしく、彼女のファンには女性も多い。実際、『無双』ではドロテアやマヌエラの「おっかけ」「信奉者」であったならずものを調伏しながら進んでいく外伝もあるが、普通に女性が混ざっている。

ペトラ=マクネアリー

CV:石上静香
フォドラの西方、ブリギット諸島を治める王の孫娘。リシテアと並び最年少タイ。
フォドラの外の人間だが帝国に留学しているので黒鷲の学級に在籍している。
身分上は紛れもなく王族なのに、初期クラスは貴族ではなく平民。これは、フォドラ社会では貴族=紋章を持つ土着の家系であるがゆえ。
落とし物に「書き込みの多い辞書」があるように勉強熱心だがフォドラの話し言葉にはまだ馴染めず、片言で話している。
自室には毛皮の絨毯が敷かれている。母国から持ってきたか、あるいは趣味の狩りで自ら仕留めた獲物だろうか。
速さ成長率60%を始め技・HP・幸運が伸びやすい。一方で魔法絡み(特に魔防)の伸びがとことん悪い。
専用スキルも相まって徹底的に必殺を狙う生粋の剣士・盗賊系ユニット。更にとにかく素早い為回避盾としての適性も非常に高い。

ファーガス神聖王国/青獅子の学級(ルーヴェンクラッセ)

ファーガス神聖王国は、フォドラ大陸北西部に位置している、崇高な騎士の国。大陸の北部に位置する為寒冷な気候のメシマズ国家。
数百年前の「鷲獅子戦争」に勝利を収めて帝国から独立したという経緯がある
初代国王の名前はルーグ、王都の名前はフェルディア。メルセデスたちがかつて学び、支援会話などでも度々言及されている魔道学院もここに置かれている。アネットによれば、魔道学院で優秀な成績を修めると士官学校入学の推薦を受けられるといい、実際に彼女はそのルートで入学を果たしている。
また、異民族に長らく悩まされてきているが、そうした相手に対抗する為の力を求めるようになった結果、3つの勢力の中で一番紋章と遺産を重視する風潮が強くなった。
独立の経緯によりセイロス教は同国において国教とされており、その為セイロス聖教会(中央教会)とは概ね友好関係にある。
青獅子の学級には、この王国に属する生徒が集まっている。騎士道を重んじ清廉を尊ぶ国柄で、武芸(主に槍術)を得意とする生徒が多い事も特徴。なおこの学級だけ、男子生徒の方が女子生徒よりも多いほか、ミドルネームには全く統一性が見られない。その他、料理を得意とするキャラが最も多い。
学級の名前の由来は、ルーグが青い外衣を着ていた事に由来する彼の尊称「獅子王」から。
シナリオ中では、この学級を選ばなくても第一部の課題出撃では王国に関わる戦いが2回あるため、印象に残りやすいかもしれない。

現在は摂政が置かれているが、王座の空位による混乱で国全体がやや不安定になりつつあるようだ。
これは本編開始の4年前に起こった「ダスカーの悲劇」という事件が原因であるが、この一件は青獅子の学級の生徒のほぼ全員にも何らかの形で悪影響を及ぼしている

ディミトリ=アレクサンドル=ブレーダッド

CV:石川界人
ファーガス神聖王国王子にして次期国王である、青獅子の学級の級長。「ブレーダッドの小紋章」を宿す。
まっすぐで誠実な性格だが、時折暗さを垣間見せる事も……。
エフラム以来の槍ロード。馬術の才能を秘めているが、専用兵種は歩兵。
設定でも馬鹿力とされているが実際最強の力成長率を持ち、魔法関連と幸運以外は水準以上の逸材。
余談だが、全味方キャラの中で一番フルネームが長い。

ドゥドゥー=モリナロ

CV:高橋英則
ディミトリの従者を務める青年。ヒューベルト同様、他学級にスカウトできない。
ガタイが良い上に寡黙で強面故誤解されがちだが、その心根は優しい。
料理が得意でその腕前はかなりのもの。また、植物が好きで温室で見かける事が多い。
支援会話でもシリアスなもの以外では大概料理や植物の話になる。
自室は1階に位置しており、主人公の隣人でもある。ついでに主君ディミトリの部屋の真下でもある。
王国の北西、ダスカー地方の出身で、4年前の「ダスカーの悲劇」により国王殺しをした大罪人の民族と扱われている為、それを負い目に感じている。
厳つい見た目通り、典型的アーマーナイト成長の持ち主。固い・強い・遅い・魔法には滅法弱い。
ちなみに全味方キャラの中で最も長身。
中の人は『覚醒』、『if』にてウード/オーディンを演じている。声優ってすげぇ!

フェリクス=ユーゴ=フラルダリウス

CV:帆世雄一
フラルダリウス公爵家の次男で嫡子。「フラルダリウスの大紋章」を宿す。
グレンという兄がいたが、「ダスカーの悲劇」で亡くしている。またそのせいで父ロドリグとの間に確執ができ、「親父殿」などとよそよそしい呼び方をしている。
周囲との馴れ合いを好まない無愛想な一匹狼で、剣の腕を磨く事を生きがいとしている、貴族らしからぬ性格の武闘派。
今回のナバール枠で、この枠では歴代でも上位に入る身分の高さ。成長率も良い意味でナバールのそれ。
ディミトリ、シルヴァン、イングリットとは幼馴染同士。特にディミトリの事は、クラスメイトのほとんどが「殿下」と呼ぶのに対して、仮にも主君ながら「」呼ばわりして挑発的に接することもある。
理想主義、形式主義的な思想を嫌い、合理主義、実践主義的な発想で動いており、「得物にこだわるなど愚かしい」と考えている。
なおこう見えて子供には優しい一面もある。

アッシュ=デュラン

CV:井上雄貴
ガスパール領の城主、ロナート卿の養子。そばかすが特徴的。真面目でひたむきな性格で、勉学に勤しむ。
平民出身で、生まれは貧しく両親を亡くしており、弟妹を養う為に盗みを働いていたが、ロナート卿に出会い養子として迎え入れられた事で、彼に強い恩義を感じている。
読書が趣味で、特に騎士道物語を好む。また養父や本の影響で騎士に憧れている。
弓を得意とし、同じ弓得意のベルナデッタとは主要能力の成長率も酷似している。ただし専用スキル「生きるための知恵」(鍵が無くても扉・宝箱を開けられるようになる)が非戦闘向けゆえ、他の何かしら一芸をもっている弓系ユニットと比べると見劣りしがち。
しかし弓に加えて斧も得意なので、「鬼神の一撃」が覚えやすく、成長率補正的にも力を補いやすいのは利点。

シルヴァン=ジョゼ=ゴーティエ

CV:古川慎
「ゴーティエの紋章」を宿す、ゴーティエ辺境伯の次男で嫡子。兄である長男は存命だが、紋章を持たない事を理由に廃嫡されている。
明るく気さくな性格でかなりの女好き。女性を口説く事が趣味で、序盤に彼から受注するクエストも(女性主人公であっても)「女子を食事に誘う」というもので、このクエスト中だけは男性キャラは選択肢に表示すらされない。
ちなみに大修道院に来て初めて「ファーガスの飯は不味い」と気付いてしまったとか(大貴族の嫡男として上等なものを口にしてきただろう彼さえそう言うからには、同国の平民の食卓レベルはお察しである)。なお食堂のメニューには実家の名産と思しきチーズを使ったものがあるが、シルヴァンはこれが好きでも嫌いでもない。
一方訓練などでは怠惰に振る舞う問題児でもあり、シリーズでたまにいるナンパ男役の枠。
そのせいか、学生寮の部屋割りでは2階の最奥(主人公の自室の真上)に追いやられており、悩み相談では部屋割りについて不満を漏らす事も。
「部屋割りを考えよう」と回答すれば支援値は上がるが、必ずそうするとは言っていない。
女好きは性能面と攻略面にもしっかり(?)現れており、同名の個人スキルを持っている上、女性主人公であれば能力に関係無く即スカウトできる
なお男性主人公にはまるっきり塩対応というわけではなく、ちゃんと最低限の礼節はもって接する。
また、特定のタイミングでシルヴァンが仲間にいると強力な武器である英雄の遺産が手に入るチャンスまで(それも2回も)ある。
これらの要因から スカウトランキング1位常連 の男。
適性は騎兵系で、成長率もフェルディナントに似た感じ。シルヴァンの方がHP・魔力関連の伸びが良い代わりに技と幸運の伸びが悪い。
ただ、女性相手の支援は手は早いもののほとんどBで止まる。一見笑い話だが、それには深いわけがあって……。

メルセデス=フォン=マルトリッツ

CV:花守ゆみり
「ラミーヌの紋章」を宿す、おっとりとした口調で話すお姉さん。本人曰く「他の生徒より少しだけ年上」らしい。実際、バルタザール追加以前は生徒の中では最年長だった。
帝国貴族の生まれだが、色々あって王国に移り住み現在は平民として過ごしている。
優しい性格で面倒見が良く、お茶会をよく開いている。現に彼女の部屋には椅子が何脚もあり、日頃から来客が多い事が判る。ちなみに、その他の趣味はお菓子作りや怖い話の披露などで、落とし物もこれらに関連した内容のものである。
ただしお菓子に縁が深い者同士であるリシテアとの支援は『無双』までお預け。
修道士を志しているだけあって僧侶タイプで、数少ないリザーブ習得者。
その他、第一部時点で死神騎士と戦闘させると何故か会話が発生するが、一体どのような関係があるのだろうか……?

アネット=ファンティーヌ=ドミニク

CV:田中貴子
王都の魔道学院を優秀な成績で卒業した才女。ドミニク男爵の姪。「ドミニクの小紋章」を宿す。
努力家で才覚も確かだがそそっかしいドジっ娘
メルセデスとは魔道学院時代からの付き合いで、「メーチェ」「アン」と愛称で呼び合う仲。
ディミトリによる紹介では才媛と評されるが、どちらかというとリシテアのような天才型ではなく秀才型。

魔道学院出身だけあって魔道士タイプ。ただ、成長率が魔力と技の50%以外は全て35%以下と、割と偏った成長をする。
それと何故か斧の適性があるが、これはドミニク家の英雄の遺産「打ち砕くもの」が斧(しかも魔法武器)である為。要するにボルトアクス使いの素質持ち。
『無双』では最終得意兵種のグレモリィにして奥義を発動すると、本来システム上装備できないはずなのに、どこからともなくボルトアクスを取り出してぶん回すモーションが入る


イングリット=ブランドル=ガラテア

CV:石見舞菜香
ガラテア伯爵家の息女。「ダフネルの紋章」を宿す。
ディミトリからは「下手な騎士よりも騎士らしい」と言われるほどに高潔な性格の持ち主。
本人も騎士に憧れているが、財政難に喘ぐ実家からは有力貴族と結婚するよう求められて辟易している。しかし同時に「苦労して育ててくれた事に報いなくては」とも考えており、その考えと夢の狭間で苦悩する様子も。
実は食いしん坊でもあり、食べ物の事となると目が無く、特に肉類が好き。
それ故食堂のメニューの好き嫌いが異様に少なく、嫌いなメニューはわずか3品しかない。大半のキャラが苦手とする「ザリガニのフライ」も平気。
技能・成長率・設定の全てにおいてペガサスナイト向き。というか「槍と飛行が得意で物理寄り成長の女性キャラ」が他にいない為、普通は 彼女が作中唯一のペガサスナイト という立場になりがち。
物理魔法含めてバランスの良い成長率を持ち苦手技能も無い為、育成の自由度が高いユニット。

前作の外伝で兄たちがいることは言及していたが、『無双』では父親の名前がグンナルということも判明。
ランベールやロドリグよりも年上で、当時やんちゃしていた彼らを説教したこともあったらしい。






レスター諸侯同盟/金鹿の学級(ヒルシュクラッセ)

レスター諸侯同盟は、フォドラ大陸北東部に位置している、様々な貴族の領地が寄り集まった国家。
有力貴族の相互扶助によって「三日月戦争」を経てファーガス神聖王国から独立したという経緯がある。その一方で、同盟と謳いつつも隙あらば他の諸侯を出し抜かんと画策している、身勝手な連中の集まりでもある。
初代盟主の名前は不明。第一部開始時点での現盟主はクロードの祖父・オズワルド。
領都のデアドラは風光明媚な「水の都」として国外でも知られている。
他の2国のように皇帝や王1人が政治を行うのではなく、円卓会議において議決権を持つ有力な五大貴族によって治められている。ちなみに帝国暦1180年には、五大貴族の子息・息女が全員この学級に揃い踏みしている。ミドルネームは「フォン」と付く者とそうでない者とが半々ずつといったところで王国よりは統一性があると言えるか。セイロス聖教会との関係は概ね良好なようだ。同盟の気風として弓を使う者が多い。
金鹿の学級には、そこに属する生徒が集まっている。黒鷲の学級と同じく男女半々ずつ在籍しているが、平民出身者が最多である点や、主人公と同性婚ができるキャラが1人もいない点では対照的と言える(あと、料理が得意なキャラもいない)。
学級の名前の由来は、レスター地方を守護する聖獣・金鹿から。

クロード=フォン=リーガン

CV:豊永利行
レスター諸侯同盟の盟主であるリーガン公爵家の嫡子にして、金鹿の学級の級長を務める褐色肌の青年。
ちなみに、リーガン家はブレーダッド家の分家なので、劇中では特に触れられないが実はディミトリとは遠い親戚同士という事になる。
一見明るくさっぱりとした好青年だが、自身を「猜疑心の塊」と称して飄々と振る舞う。
自室が汚く、読みかけの本や工具などが散乱している。
ベッドの上まで本で埋まっており、そのままでは満足に寝られなさそうな印象。
『FE』初の弓ロード。成長率的にもいかにも弓兵系、しかも専用兵種では弓使いのまま竜騎士になるという異例さの塊。加えて、シリーズ史上初の褐色肌のロードでもある
余談だが、パッケージイラストで1人だけさかさまに描かれている事が微妙にネタにされた。
ちなみに戦闘時に敵の攻撃を回避した上で反撃すると、バク宙で敵の攻撃を避けながら弓で反撃するモーションを一定の確率で拝む事ができる。さかさまポーズの元ネタはこれだろうか。

ローレンツ=ヘルマン=グロスタール

CV:渡辺紘
盟主リーガン家に次ぐ有力貴族、グロスタール伯爵家の嫡男で「グロスタールの小紋章」を宿す。
つり目と胸元の派手な赤バラのコサージュが特徴的。コサージュはよほどお気に入りなのか、第二部で服装も髪型も変わるキャラが多い中、第一部から引き続き身に着けているほど。
趣味はクロードの監視、詩を書く事、紅茶。
典型的な貴族主義者で自信家、他人との会話でも事あるごとに貴族、平民である事を強調する。礼儀や作法にもうるさい。
しかし、決して平民を蔑ろにしているわけではなく、困っているものには手を差し伸べる事を厭わない、ローレンツなりのノブレス・オブリージュの信念を持っている。
この為か、考え方が似ていて趣味も同じフェルディナントとはすぐに意気投合している。
また勉学と鍛錬の傍ら、自身に見合う女性も探しているが、女子からの受けは悪く苦情が出るほどで、先生とローレンツの支援はその事を彼に告げて諌めるところから始まる。
まとめると、何かと誤解されやすく、第一印象で損をするタイプと言える。

成長率は主に技と魔防の伸びが良く、HPも高め。守備や速さも並程度はあり、育ち方次第ではそれなりに硬いユニットになる。ただし幸運だけは伸びが悪い。
騎士然とした雰囲気に反して力と魔力が拮抗し、実は魔道士としてもいける。本作の最上級職にはローレンツの適性に合った兵種もありうってつけ。
また、DLCで追加されたクラスはいずれも魔法が使える兵種で、もともと物魔両刀の彼との相性は悪くない。バトルモンクは苦手とする格闘術を要求されるものの、資格さえ取ってしまえば運用上は問題無く使いこなせるだろう。

ちなみにグロスタール家に伝わる英雄の遺産はなので、もともとは魔道士の家系だったようだ。
ローレンツ自身も、かつて短期間ながらファーガス神聖王国の魔道学院に留学していた時期があるが、同国の政情不安によりやむなく中退・帰国している。
その為メルセデス、アネットらとは士官学校入学前から面識がある。ただしメルセデスとの支援は発生するが、アネットとの支援は『無双』までお預け。

なお、自学級に所属していない状態では、騎士を目指すカリキュラムをこなしているようで、貴族→兵士→ソシアルナイト……と進む。

比較的平坦な成長率配分ゆえにプレイする度に思わぬ成長を見せる一面も。

ラファエル=キルステン

CV:大泊貴揮
同盟の元商家の息子。一人称が一人称なので通称「オデ」。
両親を事故で亡くしており、妹・マーヤや祖父を養う為に騎士となる道を選んだが、そんな暗い過去を感じさせない、間抜けで明るく人懐っこい性格。
妹の面倒をよく見ているせいかお節介なところがあり、本人は100%善意で行動しているが時に煙たがられてしまう事も。
食事と筋肉をいじめる事をこよなく愛しており、常に洋服のボタンがはち切れそうなほどの巨漢。
散策時には食堂や訓練場にいる事が多い。喜ぶ贈り物も食べ物・鍛錬関連のものとブレない。その反面、座学は大の苦手。しかし騎士になるという志は高く、苦手な事に対しても前向きに取り組む気概を持っている。
ドゥドゥー同様、見た目通りの物理特化成長。魔力絡みと速さはとことんダメ。
HPの成長率は堂々のトップで、特定の兵種に就くとなんと100%越え。レベルアップ時に必ず上昇して低確率でもう1回上昇するという意味。
しかしそれ以外の成長率配分が極端でわりと2ピン常連になりやすいのが難点。
一応、必要な能力がしっかり伸びてくれやすいのが救いだが、あまりにも2ピンが続くようだとさすがに厳しくなってくる。

イグナーツ=ヴィクター

CV:矢野奨吾
同盟の豪商であるヴィクター商会の次男坊。本作の眼鏡キャラその1。
兄が家を継ぐ為、家の意向で騎士になるように言われている。
しかし彼自身は絵を描く事が好きで、画家になりたいという夢との板ばさみに悩んでいる。ただ、絵を描くのが好きな者同士のベルナデッタとは支援が無い。
個性的な生徒が多い金鹿の学級の中では大人しく影が薄い方だが、美術方面に関心が強い故か、美しい建築物を前にするとハイテンションになる一面も。
また、女神に恋心めいたものを抱いてもいるようで、実際落し物に「女神宛の恋文」なるものがある。
ちなみに眼鏡を外したときの顔は美少女と見間違えるほど可愛い
得意武器は弓。という事で今回のアーチャーの例に漏れずベルナデッタやアッシュに近いが、イグナーツは幸運と技の伸びが良く、命中・回避・必殺といった確率まわりに強い。
他の弓兵に比べると火力面で劣るが、個人スキルもあいまって命中関連に優れる。
ハード以下の難易度では命中過多に陥りがちではあるが、ルナティックではその真価を発揮する。
弓矢(射撃)の素質がある事や眼鏡におかっぱという容姿から「のび太」の愛称で呼ばれる事も。
弓の他は剣や理学(「才能開花」が期待できる)も得意で、魔法のラインナップも悪くない為、意外と多彩な才能の持ち主。

リシテア=フォン=コーデリア

CV:悠木碧
コーデリア伯爵家の長女。
年齢は15歳と、作中における3学級の生徒の中ではペトラと並ぶ最年少ながら魔道の才能に長けている天才&努力家。何の偶然か、中の人もあの魔法少女弓の技能を鍛えまくれば再現できなくはないです。
その言動には、どこか成長を焦っている部分も見られ、かと思えば将来に悲観的な部分も覗かせている。
子ども扱いされる事とお化けが嫌い。でも甘いものが大好きで、お茶会に誘うとカップに砂糖を入れまくる
「子供じゃないんですから好き嫌いなんてあるわけない」などといった発言をするが、実際には食堂のメニューの好き嫌いが死ぬほどきつい偏食家。
得意技能は魔法(理学&信仰)と指揮のみ。しかし、個人スキルとして戦闘での獲得技能経験値が2倍になる「天才」を所持しており、スキル回収や兵種マスターのペースが早い。剣術の「才能開花」も期待できる。
また、不得意技能であっても戦闘で他のキャラの普通程度*10には伸びる。
成長率も魔力・技・速さに異常に偏っており、残りは全て成長率25%以下と壊滅的な超特化型魔法ユニット。
習得魔法も数少ない闇魔法使いだが、白魔法もかなり優秀。生徒の中でもやれることがはっきりしているおかげで、魔法職にして適当に育てるだけでシンプルに強力なアタッカーになる。
特に闇魔法ダークスパイクΤは騎馬特効を持っているので、とある難敵の対処に使える。

マリアンヌ=フォン=エドマンド

CV:秦佐和子
同盟貴族エドマンド辺境伯の養女。
引っ込み思案で無口な上、人と関わり合う事を避けたがっている。そのせいか、序盤での級長たちによる学級紹介ではクロードに「あいつの声すら聞いた事のない奴も多いだろうぜ」と言われている。
一方で、動物に対しては自分から語りかける事が多く、厩舎にはドルテという仲良しのがいる。
信心深く、女神への祈りも欠かさないが、その祈りは懺悔でもあり、自身の救済を願っているという。
また、生徒の中ではマリアンヌのみが、紋章を持ちながらその紋章の正体が謎というミステリアスな一面もある。
技能・成長は僧侶型。リシテアが魔道士特化型ならこちらはバランス寄りの伸びをする。
力の伸びは悪いが武器の扱いにも長け、最初から何故か剣術のみE+で、槍術の才能も秘めている。
動物好きなだけに馬術・飛行の適性もあり、DLC追加職のヴァルキュリアやダークペガサスも目指せる。
金鹿の学級における初期ヒーラー枠である点や、個人成長率による制約は多少あるものの、育成の自由度自体は高め。

ヒルダ=ヴァレンティン=ゴネリル

CV:桑原由気
諸侯同盟内でも生粋の武闘派、ゴネリル公爵家の息女。同盟きっての猛将として名高いホルストを兄に持つ。
『聖戦』の同じ名前のおばさんのように子供狩りをしたり、ボルガノンをぶっ放したりはしない(ちなみに本作にもボルガノンはあるが彼女は覚えない)。
ゴリラに語感が似ているラストネームが良くネタにされるが、「ゴリネル」ではなく「ゴネリル」である。
あと野球好きな人にはミドルネームもネタにされる。ウラディミール的な意味で。
当然「ゴルネリでもない。

ピンク髪のツインテールが特徴。甘え上手な性格で、大変な仕事を男子にお願いして楽をしようとする事が多い。
とはいえいわゆるぶりっ子ではないし、他人を利用するだけというわけでもなく、女子に対しては面倒見の良い、金鹿の学級のお姉さん的な存在。
散策していると「せーんせ!」と人懐こく呼びかけてくれるのがかわいい。
相当な武人として名高く何につけても万能な兄がいるが、そのせいか自身を過小評価しがちなきらいがある。
得意分野は 斧(と槍) 。HP・力・速さと前衛向けの能力が伸びやすい。
意外な事に魅力もロード枠に匹敵するレベルで伸びる。第一部の舞踏会には魅力のステータスが影響してくる上本人も意欲を見せているので、彼女を学級代表に選んでみても良いかも。
ただ、お約束で魔力関連の伸びは悪い。斧得意の都合上技も伸び悩みがちで、何らかの命中のフォローが欲しい。
中の人は『if』にてエルフィオフェリアを演じている。

レオニー=ピネッリ

CV:野川さくら
同盟領内にあるサウィン村に住んでいた、活発な性格の少女。金鹿の学級の女子生徒では唯一の平民、かつ学級全体でも最年長。
かつて出会ったジェラルトを師匠と慕い、一番弟子を自称し、立派な騎士となる為、村中から借金をしてまで士官学校へと入学した。
そんな経緯がある為、修行と倹約に日々努めている。猪突猛進な少女と見せかけて意外と頭も切れる。
散策時にはジェラルトと一緒にいる事が多い。
彼の一番弟子を名乗るだけあってか、魔力関連以外は全て成長率40%以上・速さ成長率60%という逸材。技能的にも師匠と同じ騎兵向き。
回避が強いバランスのためペガサスナイト系も悪くない。
前衛向けの人材が少ない金鹿の学級では、切り込み役や釣り出し役として重宝する。
特にローレンツを魔道士にしている場合は物理役としての需要が増す。
槍や馬術のほか弓術も得意で、序盤のムービーでは弓の手入れをしている。

アビス/灰狼の学級(ヴォルフクラッセ)

DLCで配信されたサイドストーリー『煤闇の章』の舞台「アビス」は、地上の法も及ばず、様々な事情で地上に居場所を失った人々が集うとされるガルグ=マク大修道院の地下街。
灰狼の学級はそこで開講されている第四の学級。セイロス聖教会の修道士アルファルドの提言により創設され、士官学校から除籍された生徒など訳ありの若者たちが在籍しているが担任はいない。
生徒たちはいずれも珍しい紋章を宿しているようだが……?また、全員理学と信仰のいずれか、またはそのどちらも得意技能である。
学級の名前の由来は、セイロス教の女神が住まうとされる「青海の星」を守る灰色の狼から。なお、この学級の旗はエキスパンションパスのロゴとしても使われている。

この学級の生徒は『煤闇の章』の一定章をクリアするごとに本編でのスカウトができるようになる。
第一部の間にスカウトしなかった場合、第二部には登場しない。
彼らはほとんどの節でアビスにいるが、節によっては誰か、あるいは全員が地上に出てくる事もある。



ユーリス=ルクレール

CV:榎木淳弥
灰狼の学級の級長ポジション。中性的な見た目の美青年。「オーバンの小紋章」を宿す。
王国貴族ローベ伯の養子で、元は青獅子の学級の生徒だったが、問題を起こして退学となった過去を持つ。
剣と理力・信仰に適性を持つ万能型で『煤闇の章』におけるクラスはトリックスター。
特に速さ成長率は全キャラトップの65%。HP・守備の伸びが少々不安だが、本当にわかりやすく万能に伸びる。
習得者が限られるうえに、総じて遅い習得となる「風薙ぎ」を彼のみ早期に習得でき、第一部で死神騎士を倒したい時はキーマンとなりうる。


バルタザール=フォン=アダルブレヒト

CV:木村昴
筋骨隆々の男性。自称“レスターの格闘王”。同盟貴族アダルブレヒト家の元当主。「シュヴァリエの小紋章」を宿す。
美女と酒、賭け事に目が無い。借金まみれ&懸賞金を掛けられている為、借金取りや賞金稼ぎから逃れる為にアビスへと落ち延びてきた。
士官学校の卒業生で、ヒルダと彼女の兄ホルスト卿とは旧知の仲。ヒルダからは「バル兄」と呼ばれている。また、リシテア本人とは士官学校に入るまで面識は無かったが、かつて彼女の両親に助けられた恩があるという。
士官学校卒業生故に年齢は第一部開始時点で既に26歳と、バルタザールの登場前は生徒の中では最年長だったメルセデスより年長でカトリーヌと同い年。
“格闘王”と称するだけあって格闘の他、外見通り斧や重装に適性を持つ。
また、信仰に適性があり理学も「才能開花」が期待できる。剣術も得意で、目指せる職種は多い。
成長率はアーマー寄りだが、速さと魔防も人並みには伸びる。しかし技と幸運が伸びないのでノーコン気味なのが難。
『煤闇の章』での初期職は格闘と魔法が両立できるバトルモンク。

コンスタンツェ=フォン=ヌーヴェル

CV:ブリドカットセーラ恵美
ダグザ=ブリギット戦役で没落した帝国貴族・旧ヌーヴェル子爵家の令嬢。「ノアの小紋章」を宿す。
プライドが高く「ですわ」口調で喋り、また事あるごとに「おーっほっほっほ!」と高笑いするという、今どきかえって珍しくなったテンプレのお嬢様キャラクター。
お家復興の為に日々魔術の研究に勤しんでいる。
『煤闇の章』での初期職は飛行と魔法が両立できるダークペガサス。
サンダーストームを習得できるキャラで、コンスタンツェ追加までは物理適性の高いヒルダや理学が苦手なマヌエラしか習得できなかった為、唯一の有力な使い手となる。
……が、その代償なのか魔力以外全ての成長率が軒並み悲惨。

ハピ

CV:三澤紗千香
ピンク髪に褐色肌で常に気怠げな脱力系ギャル。「ティモテの紋章」を宿す。
童顔だが、実は第一部開始時点でコンスタンツェよりも2歳年上の20歳(ヒューベルトと同い年)と意外と年長。全生徒の中で唯一へそ出し制服を着ているのが特徴。
一人称は「ハピ」で、二人称は先生などに対しては「キミ」だが、相手の名前が長いと独特な略称をつける。例えばコンスタンツェなら「コニー」、バルタザールなら「バルト」。
相手の身分が高くても遠慮無く、エーデルガルトは「ガーティ」、ディミトリは「ディミ」、クロードは「クロ」と呼ぶ。
そんな省エネ主義(?)ゆえか、「ラクそーじゃん」とドラゴンナイトなどへの転向を申し出てくる事もある。
『煤闇の章』での初期職は騎馬魔法職のヴァルキュリア。
飛行も得意なので同じ追加職のダークペガサスも目指せるが、闇魔法使いなのでクラススキル「黒魔法の達人」が活かせないのが少々勿体ない。
成長率は意外とバランス寄りだが幸運・守備の伸びが良くなく、50%を超える箇所が1つも無いのでヘタれる時は割とヘタれる。

セイロス騎士団

ガルグ=マク大修道院が擁する騎士団。正式名称は「預言者セイロスの剣であり盾たる白銀の騎士たち」だが、団員も単に「セイロス騎士団」と称している。鎧の色は正式名称にもあるように白銀。

ギルベルト=プロスニラフ

CV:小上裕通
信心深く寡黙な老騎士。敬虔なセイロス教徒でもある。
あまり自分の事を語らず、奥ゆかしい生真面目な性格。釣りと木彫りが好き。
ドゥドゥーやラファエルほど極端ではないが正統派の重騎士タイプ。魔法関連はともかく幸運の伸びがやたら悪いが、境遇ゆえか。
中の人は『覚醒』にて貴族的なあの人を演じていたが、こちらはおふざけ無しの終始シリアスなキャラクターとなっている。
なお、本編ではユニットとして加わるが『無双』ではハンネマンやツィリル、アロイスと共にNPC止まりになってしまったうちの一人。



アロイス=ランゲルト

CV:坂巻学
かつてジェラルトの部下であった騎士。 自称 「あなたの右腕」。
そして、先生が先生になるきっかけを作った張本人でもある。
明るく声が大きく、ジェラルトの影響か冗談好き。支援会話でもしばしば口にし、くだらない冗談(※ディスっているのではなく落し物の説明文に本当にそう書いてある)が書き留められた「謎の帳面」が落し物にあり、悩み相談にも駄洒落を交えるほど。
……だが周囲からの受けは悪い。ある節での会話で判るが、フレンにはダメ出しされまくっていたとか。
しかし、清廉潔白で民に優しく子供が好きというシンプルに良い人故、多くの部下にも慕われており、その明るさに救われている者も少なくない。お人好しで騙されやすい反面、ベルナデッタに初対面でも怖がられない数少ない人物。
また、これもジェラルトの影響で釣りが趣味だが、全く釣れない(※これもプロフィールにもわざわざ書いてある)。その他の趣味はコイン集め。
加えてシャミアによれば「踊るのはてんで駄目だが、見るのは好き」だそうで、第一部で行われる学級対抗舞踏大会では彼女やマヌエラとともに判定人を務めている。
実は妻子持ちで娘が1人おり、「妻とは情熱的な恋愛の末に結ばれた」と話す。家族をとても愛しており、妻との出会いを振り返ってノロケる様子も。
序章のクリア時点で登場するが、加入時期はセイロス騎士団の面々では最も遅く、それ故スカウトできる期間も短い。自動加入ではないのでスカウトし忘れに注意したい。
ただ、スカウトが解禁される前でも一部の節を除き修道院内には普通にいて、アロイスと話したり彼から研修を受けたりする事はできる。

初期兵種は斧専門のウォーリアーだが、斧に加えて重装と格闘を得意とするドゥドゥーやラファエルと同タイプ。
成長率もアーマー向けだが、割とバランス寄り。微々たる差だが。
一応、成長率の合計は彼らよりも高いが、50%を超える項目がなく2ピン保証も無い為、ヘタれる時はヘタれる。
加えて仲間になるのが遅いため、彼への愛がなければベンチをあっためていることが多い。
ちなみに「商家の次男として生まれる」と略歴にあるのに、初期職は何故か貴族である。
中の人は『覚醒』にてカラムギャンレルを演じ分けていた。
『無双』ではNPCとしてのみの参戦。


カトリーヌ

CV:松浦チエ
英雄の遺産の一つ「雷霆」を操る、ワイルドな褐色肌の女聖騎士。レアに強い忠誠を誓っている。
剣士としての実力もさることながら師範としての能力も確かで、複数の生徒との支援会話で稽古を付けており、その中で癖を見抜いて指摘したり、戦いに臨む者としての心構えを説いたりしている。
ちなみに書庫番のトマシュには「性格には難がありますがね」と評されている。
余談だが、全女性キャラの中で最も長身。

実は本作では貴重な、完全な剣士向け技能傾向。
成長率はHP・力・速さが50%以上。ただし守備魔防、そして 魅力 は割と伸び悩む。割と魅力や年齢でネタにされる事も。
なお、カトリーヌを最速で加入させた時のレベルは7だが、レベルに関わらず上級職のソードマスターで加入する為、最低保証によりパラメータの初期値が非常に高くなる。
これに高い個人成長率と補正も掛かるのでアタッカーとしては申し分ない性能を持つが、同じ理由で魔法には滅法弱いので注意。
剣術のほか格闘術も得意だが、女性ゆえに転職先が限られる点がネック。DLC導入済みなら格闘主体の育成も十分選択肢になるが。

シャミア=ネーヴラント

CV:渡辺優里奈
カトリーヌの「相棒」。弓の名手でクールビューティーな傭兵。命を救われた恩返しとして騎士団で働く。
実はフォドラ大陸の外、ダグザ生まれの異邦人。なおフォドラ語は非常に堪能。
初期クラスはスナイパー。
カトリーヌほど派手ではないが成長率は技・幸運を始めとして悪くない。ただ、耐久面の伸び(特に守備20%魔防15%)がすこぶる悪い。
それでも本作の弓が使いやすいのもあって、弓使いが足りない時には助かる戦力となる。
こちらも最低保証のおかげで結構強く、場合によっては下手な生徒より強くなることもしばしば。


セイロス聖教会、士官学校関係者

レア

CV:井上喜久子
セイロス聖教会の大司教。
穏やかで聖母のような印象を受けるが、教会に敵対する者に対しては容赦のない面を覗かせる。
オープニングムービーで、解放王ネメシスと戦った「聖者セイロス」は、髪色こそ違えど彼女に瓜二つだが……?

セテス

CV:子安武人
本作の子安。
レアの補佐を務める男性。彼女と対等な立場で意見できる数少ない人物でもある。
容姿は青年~中年といったところだが、何十年も聖教会に勤めており、名簿を見ると年齢不詳。
釣りが趣味だが釣果は振るわないらしい。
厳格な性格だが、生徒やツィリルたちの事を大切に思っており、よくアドバイスやお説教をしている。教会で保護している子供たちの為に自ら寓話を書くといった意外な側面も。
当初は素性の知れない主人公に対し警戒心を抱いていたが、主人公が活躍を重ね、そしてその隠された素性が覗くにつれて信頼を寄せるようになる。
妹のフレンとは歳が離れているせいか、かなり過保護。
いかにも聖職者という風体だが実際はバリバリの前衛キャラで、こう見えてドラゴンナイト。しかも教会の要職に就いているが、信仰は得意でも不得意でもないしこの技能の初期レベルは最低のEである。
成長率も意外とバランス良く高めだが、幸運と魔防が割と伸び悩む。
教会ルートではセテスが他のルートで言う級長のポジションに本格的に代わる為、出番が非常に多い。

フレン

CV:大野柚布子
セテスの妹。お嬢様言葉と「ま!」という口癖が特徴的。
大修道院で生活しているものの、当初は士官学校の生徒ではなかった。
しかしPVで味方ユニットとして使えていたシーンから判る通り、中盤にとある事情から主人公の担当学級に編入される事になる。
兄セテスが過保護なせいか、世間知らずな面も。フレンも少し辟易しているのか、それにまつわる悩み相談を寄せる事があるし、嫌いなものの欄にはやたらお兄様絡みのあれこれが。セテスェ……。
だが、兄が溺愛しているわりに近年までのフレンの動向を誰も知らないなど来歴に不可解な点が多く、年齢も何故か不詳。
ちなみに実は料理下手キャラの1人でもあるが、とあるキャラとペアエンドを迎えるとなんと料理人に転身を果たす。
魔防成長率は本作最高の50%。魔法も充実しており僧侶としての適性が高い。ただし幸運の伸びは最低クラス。
主人公とは威力アップ支援を持つため副官としての起用も悪くない。

ハンネマン=フォン=エッサー

CV:浜田賢二
主人公の先輩教師でもあるナイスミドルな男性。元帝国貴族(子爵)だったが既に爵位は返上している。
ヒューベルトの父ベストラ侯とは知り合いらしい。
一人称は「吾輩」。片眼鏡を掛けており、本作の眼鏡キャラその2でもある。
「紋章学の父」と呼ばれるほどの紋章学の権威で、紋章の事となると冷静さを欠く事もある。通称「紋章大好きおじさん」(※公式)
しかし基本的には温和な性格で、いたずらに声を荒げる事などない紳士。
彼に言わせれば貴族とは「知る者」で、豊富な知識を用いて民を導く、いわゆる知識人・学者・識者に当たる立場だと考えているようである。

マヌエラとは仲が悪く、事あるごとに年甲斐もなく些細な事で口喧嘩をする。
ハンネマンが唯一怒りを顕にしたのもマヌエラに馬鹿にされたり、逆に彼女が命の危機に瀕したりした時。ちなみに料理は苦手だが掃除は得意と、こんな点でもマヌエラとは正反対。
それを表すかのように、彼らの外伝のタイトルも『氷炭相容れず』*13となっているほど。
魔道士型で、例によって歳の割には十分な成長率を誇る。唯一、歳のせいか速さの伸びだけ悪すぎるのが懸念材料。
守備も紙なので物理攻撃を受ければまず追撃を喰らって落ちる。良くても瀕死の重傷を負う。位置取りには細心の注意を払いたい。
長射程の魔法を覚える為、杖に頼らなくても射程を確保できる点はそれなりに優秀。
理学のほか弓術と馬術も得意な為、スナイパー、ダークナイト、ボウナイトあたりの兵種も目指せなくはないです。
意外にも格闘術も不得意ではない為、手間はかかるがウォーマスターにして戦技「切り返し」を習得させると魔法火力に磨きがかかる。
中の人は『覚醒』にてグレゴとレンハ、『if』にてアサマとナハト、更に『ヒーローズ』でもキルロイを演じている。

なお、『無双』ではマヌエラとともに帝国軍に移籍しており、こちらではNPC専用キャラとなる。
また、現在では兄が実家の当主を務めているようだ。


マヌエラ=カザグランダ

CV:小島幸子
主人公の先輩教師でもある美女。
かつてはミッテルフランク歌劇団の歌姫で、現在は士官学校教官兼校医でもある才媛。
年齢は「ヒミツ」だが、ハンネマンとの会話からプレイヤーには年齢がバレてしまう
男に飢えているようで、様々な騎士にアプローチをかけているが上手く行った試しは無い。
片付けも苦手で、部屋を見ただけで男に幻滅されたとか、部屋が散らかっているので外にいるとか、嫌いなものに「片付け、そして片付け」と大事な事なので2回言われているなどネタに事欠かない。ただし料理は得意。

初期職はプリーストだが、成長率は速さ60%を筆頭に力=魔力と、僧侶らしからぬもの。「Mシールド」や「ワープ」といった小回りの利く魔法は覚えるくせに「リブロー」も「レスト」も覚えないため、あまり回復役に向いてない始末。
実はイングリットの成長率に近く、彼女に比べてHPと魅力で上回る反面、幸運と魔防で劣る。特に魔防ははっきりと差が出る。
得意武器は剣だけだが飛行得意なので、ペガサスナイトという選択肢も浮上してくる他、信仰が得意なのでDLC追加職のトリックスターにも適性がある。
経歴も能力も踊り子向きだが、本編では生徒しか就けないのが悔やまれる。『無双』ではその制限が無いので実現するが。

初期職が魔法系のわりに理学は苦手。剣術と理学が得意なドロテアとは対になっている(ただしドロテアは信仰の「才能開花」がある。)
マヌエラは生徒ではない為「才能開花」も無い。が、頑張って理学レベルAまで育てると……


ツィリル

CV:河西健吾
レアの従者として働く少年。フォドラ・レスター地方の更に東にあるパルミラ国出身の戦災孤児。今作で仲間にできるユニットの中では最年少。
まだ幼いが、敬愛するレアの役に立とうと、シャミアから弓の手ほどきも受けている。
先生には基本塩対応だが、接するうちに少しずつ心を開いてくれるようになる。
今作の良成長枠。仲間にしたあと「お前がそうかよ!」と思った先生もいるのでは。
……が、実は良成長による補正込でやっとまともな成長率という調整のせいで過去作ほどの恐ろしさはない。
しかも初期兵種がEPにかかわらず平民固定の為、中の人が同じな宇宙ネズミばりに暴れるかただの従者で終わるかは人次第。
困った事に、成長率補正が無い平民というクラスと、本人の「良成長込みでやっと一流」の成長率がシステムと悪い意味で噛み合ってしまっている。おまけに教会ルートだと仲間にできるのは第一部終盤という致命的な欠点が……。
早期に仲間にできれば、良成長含めれば級長手前くらいになる成長率を生かしかなり強くできる。
得意科目にも恵まれており、槍・斧・弓・騎乗・飛行が得意なためドラゴンナイト系にもアーチャー系にもソシアルナイト系にもできる器用なキャラ。

中の人は『if』にてジークベルトを演じている。
なお、『無双』では教会軍に属するNPC専用キャラ。

イエリッツァ=フォン=フリュム

CV:伊丸岡篤
鍛錬担当の士官学校教師で剣術師範。本作の仮面枠。
剣術と槍術に秀でていてるが、他人との関わりを嫌う傾向がある。
主人公に騎士団を配備するチュートリアルクエストを発注し「仲間にも気を遣ってやれ」と説いておきながら、直後に「やはり孤独こそが戦い…」などとのたまったのは語り草である。どっちだよ。
意外にも子供には優しいらしく、イエリッツァから剣術の指南を受けたと話す少年もいる。
フェリクスやカスパルも彼を尊敬している為、なんだかんだで教師として優秀なのかもしれない。2人との支援会話が無いのが惜しまれる。
DLC第3回配信無料アップデートにて、帝国ルートでのみ仲間になるプレイアブルキャラとして追加された。同時に第一部よりイエリッツァから教員研修が受けられる微修正もされている。

モニカ=フォン=オックス

CV:高野麻里佳
アドラステア帝国・オックス男爵家の嫡子。昨年度の士官学校の生徒だったが、在学中に行方不明になっていた。
今年度の途中になって無事な姿で発見され、黒鷲の学級に再編入されることとなるが……。
中の人は『if』にてミドリコを演じている。

トマシュ

CV:ふくまつ進紗
40年以上もガルグ=マク大修道院の書庫番を務める好々爺。
長年務めているだけあって、大修道院きっての事情通。当然裏事情にも詳しく、割とやばい事を教えてくれる時もある。よく書庫を利用しているクロードや勉強熱心なアネットが時折トマシュの事を話題に出している。
しかし、トマシュはコーデリア伯爵家の推挙によりガルグ=マクに出仕しているとの事だが、同家の令嬢であるリシテアは「入学前に面識は無く屋敷で見かけた事もない」と話していて……?

アルファルド

CV:平川大輔
DLC追加シナリオ『煤闇の章』に登場するセイロス教会の修道士。
アビスの管理を担当し、灰狼の学級を創設した。穏やかな人格者で、この学級の生徒や荒くれ者揃いのアビスの住人たちからも尊敬されている。
古参の教団幹部でもあり、主人公の両親とは旧知の仲。

アビスの面々との共闘を描く『煤闇の章』では一度だけ彼と共闘する場面がある。クラスは修道士。
見た目とは裏腹に魔法の腕は確かで、1章だけのスポット参戦とはいえ十分に戦力になる。
『無双』では登場せず、拠点の会話で言及されるのみ。

シトリー=アイスナー

ジェラルトの妻で主人公の母。本編開始時点で既に故人。容姿は『煤闇の章』の終盤の回想でのみ明らかになる。
生前はガルグ=マク大修道院の修道女で、体が弱く大修道院の外へ出た事がなかったらしい。そこに現れたジェラルトと恋に落ちやがて主人公を身籠るが、出産の際に命を落とした。享年21歳。
ジェラルトによれば「優しく料理上手で花が好きだった」との事。


謎の勢力

炎帝

数々の騒動の陰で暗躍する謎の騎士。
タレスらとは行動を共にするものの、彼らの行いに関しては苦言を呈する事も。
炎の伝説のポケモンではない。


死神騎士

ドクロの仮面に大鎌を持った謎の騎士。街で流れる「死神に人々が攫われる」という怪談のもとにもなっている。
登場する度に貴重な「闇魔法試験パス」を持ってきてくれる、通称「闇魔法試験パスおじさん」。
ただしそんなユーモラス(?)なあだ名とは裏腹に、序盤でもかなりの高ステータス+キラーランスの強化版ともいえる高必殺の武器+遠距離反撃(「応撃」のスキル)を持っている為、下手に攻撃すると反撃でほぼ即死という強敵。倒すにはそれなりの準備が必要。
特に「応撃」はサンダーストームなどの遠距離魔法にもしっかり反撃してくる厄介な能力。
ダークスパイクTやホースキラーといった騎馬特攻武器で反撃もさせずにワンパンで倒したいところ。
十分な火力が出せないなら、回避補正つきの戦技*16を使うと、必殺回避も同時に上がる仕様を利用すると幾分削りやすくなる。

タレス

CV:?
「闇に蠢く者」の祭司の1人にして、リーダー的存在。
なお、「闇に蠢く者」の殆どの名有りユニットは(『無双』で追加された者も含め)古代ギリシャの哲学者の名前から取られている。

ソロン

「闇に蠢く者」の祭司の1人。老獪な性格の魔道士。

クロニエ

CV:高野麻里佳
「闇に蠢く者」の使徒。子供じみた残忍な性格を持つ、淡紫色の肌とボディラインが出てる格好をした女性。


『ヒーローズ』では大英雄として、なんと主人公・級長など重要なキャラを差し置いて『風花雪月』から最速の参戦を果たした
専用武器「アサメイの短剣」(暗器使いにされている為微妙にアレンジ)の効果が「HP99%以下の敵に対して反撃で先制攻撃(+自己バフ)」というなかなか強烈なもの。
これとデフォルトで持っている「攻め立て(自分のHPが一定以下の場合は追撃が攻撃直後に発生)」も組み合わせれば「事前に敵にダメージをばら撒けるユニットと併用し、単騎突撃して先制+追撃によって完封」という戦法が取れる。
主に飛空城で(守備が高いユニットがいない部隊相手に限るが)無双が狙える、本編の雪辱と言わんばかりに高く評価されている配布キャラである。

ミュソン

「闇に蠢く者」の魔道士。
ソロンやクロニエと比べると格下の幹部。本編では帝国ルート以外で登場。
基本的に出番は少なく、登場するルートいずれもボスまでの道中に立っている中ボス的な立ち位置。
DLC追加のユーリス&コンスタンツェ外伝ではゲルズ公襲撃の指揮官として登場し、洗脳を行ったり人間を魔獣に変える残虐な魔術を使ったりしていた。
なお、外見は汎用男性ウォーロックのもの。


その他の構成員



帝国関係者

イオニアス9世

CV:相馬康一
アドラステア帝国皇帝。エーデルガルトの父。
政変により宰相のエーギル公(フェルディナントの父)らに実権を奪われており、やつれ果てている。
娘の戴冠式を見届けた際の「わしはもう長くはない」との言葉通り、帝国ルートでのエーデルガルトの発言から第二部開始前に病没した事が判る。
『無双』では登場せず。

フォルクハルト=フォン=アランデル

CV:てらそままさき
帝国の摂政を務める人物。通称アランデル公。
妹にアンゼルマがおり、彼女がエーデルガルトの実母、そしてディミトリの継母である。
エーデルガルトの伯父なので、彼女からはそのまんま「伯父様」と呼ばれている。
また一時期姪と妹を伴い王国に亡命していた事がある。
元は小貴族に過ぎなかったが、妹が皇帝の側室となったのをきっかけにのし上がったという。
序盤から登場し、その後も領地の民に圧政を敷いているなど、悪い話ばかり聞こえてくるが腕はかなりのもので、
内政だけでなく用兵にも長ける“辣腕摂政”という通り名を持っている。クラスはダークナイト。
が、実際に戦うと使用回数の少ない魔法しか装備していないせいでガス欠が早く、サンドバッグにされる。

中の人は『覚醒』にてバジーリオを演じている。

アンゼルマ=フォン=アランデル/パトリシア

容貌は不明。故人。
先に述べたように、エーデルガルトの実母にしてディミトリの継母。イオニアス9世が士官学校を訪れた折に見初められ側室として迎えられた。
ディミトリの回想によれば刺繍をよくしていたという。また、ハピはアンゼルマに会った事があるらしい。
その後、政争を逃れ王国へ亡命した際に国王ランベールに見初められ、パトリシアと名乗ってその後妻となるが、この事は王に近いごく限られた者にしか明かされていなかった。
その後「ダスカーの悲劇」で死亡したと言われているが、彼女の乗っていた馬車には、他の馬車とは違い争った形跡が無いという不可解な点があったそうで……?

メトジェイ

CV:三輪隆博
帝国に所属する将軍。目つきが悪く妙に鼻につく喋り方をするチンピラ。


ランドルフ=フォン=ベルグリーズ

CV:金野潤
帝国に所属する若きレスバ最弱将軍。真面目で家族想いだが、冷静さを欠きやすい性格。

ラディスラヴァ

CV:並木のり子
帝国に所属する女将軍。通称「赤き戦乙女」。美人で一般兵からの人気が高い。
元はエーデルガルトの近衛兵長。「エーデルガルトお気に入りの将軍」と言われており、事実、自身を将軍に取り立ててくれたエーデルガルトに忠誠を誓っている。
要素としては一応、シリーズで度々登場する「赤い髪や赤い鎧の女ドラゴンナイト」枠。
ちなみに『無双』では敵将や友軍が登場する際にフルネームが表示されるが、ラディスラヴァは名前しか表示されない
同作の帝国ルートで「平民の中には名字を持たない層がいる」と言及されていることから、彼女は名字を持っていない身分だった可能性がある。

フレーチェ=フォン=ベルグリーズ

CV:中島唯
ランドルフの妹で、その補佐を務める。

ルートヴィヒ=フォン=エーギル

CV:遠藤大輔
帝国宰相でフェルディナントの父。本編では「エーギル公」とだけ呼ばれており、フルネームは『無双』に先駆け、『ヒーローズ』の『想いを集めて』で判明した。
『無双』では敵将として登場時にフルネームが表示される他、シナリオ内では息子よろしくフルネームで名乗りを上げている。
「七貴族の変」を首謀して皇帝イオニアス9世より国政の実権を奪っているが、エーデルガルトの戴冠式についていくと、即位したばかりの彼女から直々に蟄居を言い渡されるところが見られる。
帝国ルートではそれ以降の出番は無いが、帝国ルート以外でフェルディナントとリシテアの双方が所属している場合、更迭後の動向が外伝で判明する。しかし、その末路は……。

なお、容姿はフェルディナントと似た顔立ちなのは当然だが、ハゲ&デブ
中の人は本作のマイクランほか、『覚醒』にてヴェイクとシャンブレーを演じている。


レオポルト=フォン=ベルグリーズ

CV:楠大典
軍務卿でカスパルの父。フルネーム、容貌は『無双』で明かされた。
息子には尊敬の念を抱かれているのと同時に畏怖されてもいるようで、帝国ルート以外でのカスパルは「親子の情で戦いたくないとかじゃなくて、本当に怖ぇんだって!」といった事を話す。
リンハルトによればベルグリーズ伯は「素手で熊を倒すほどの猛者」だそうなので無理も無いだろうが。話題に上るだけで直接登場しないのが救いかも……?立場上味方同士である帝国ルートなら心強いが、それでも親子共闘の機会は無い。
なお、教会ルートと同盟ルートでは帝国の総大将を務めていたものの、その後同国の降伏に伴い、全ての帝国将兵の責任を問わない事と引き換えに自らの命を差し出した事が語られている(カスパルの兄に当たる長子の動向は不明)。貴族を嫌って憚らないドロテアも、この時ばかりは状況が状況なのでカスパルを気遣う様子を見せている。

ヴァルデマー=フォン=ヘヴリング

CV.内田夕夜
内務卿でリンハルトの父。フルネーム、容貌は『無双』で明かされた。
クラスはウォーロック。長身で眼鏡を身に着けた理知的な雰囲気のおじさま。
文官の長たる帝国内務卿を務め、武官の長であるベルグリーズ伯と共に、文官でありながら必要とあらば戦場に出てエーデルガルトの覇道に力を貸す。

本編の時点で「軍務卿と内務卿は仲が悪い」と言われていたが、実際は皮肉や嫌味をものともせずに自分に意見を言うベルグリーズ伯をへヴリング伯が一方的に鬱陶しがっているだけだった、と『無双』で発覚。
そもそもファーストネームで呼び合っているし、互いの利害が一致している関係からか、共に戦場に出て連携する様子も描かれているほか、外伝では手を組んで息子たちにとある試練を課す。結局仲いいじゃないですか!

グレーゴーア=フォン=ヴァーリ

CV:三上哲
教務卿でベルナデッタの父。フルネーム、容貌は『無双』で明かされた。クラスは聖職者らしくビショップ。
ベルナデッタの項の通り誉められた教育方針ではなく、クソ親父というイメージが強かったが……?

ゲルズ公

外務卿を務める帝国の重鎮。フルネームは不明。外見は汎用の男性メイジ。
当初は設定のみ語られていたが、DLCで追加されるユーリス&コンスタンツェの外伝で登場する。
コンスタンツェとは顔見知りで彼女の両親とも親しかったようで、外伝クリア後にコンスタンツェと久々に対面を果たした際はその変貌ぶりに驚いていた。
かなりの人格者で、ペトラからも慕われている。一方、保管する「ドローミの鎖環」の扱いについても様々な考えを巡らせているなど頭も切れる。
ちなみに、件の外伝ではゲルズ公が死亡するとアウトだが、主人公がある程度彼に接近してからは主人公にくっついて回るという思考ルーチンで動く。
この為、先生を敵の群れに突っ込ませたらゲルズ公もその後を追ってきて必然的に倒されやすくなるので、この外伝での先生の運用には注意したい。
とはいえこのゲルズ公メイジのわりに意外と硬く、多少なら攻撃を耐えてくれる。

オックス男爵

帝国の小貴族。DLC追加のハピ&バルタザール外伝で登場。フルネームは不明。
英雄の遺産に酷似した謎の武器「ヴァジュラ」を闇市で入手した事から、バルタザールに狙われる。
外見はトリックスターの汎用男性キャラだが、他にモブの男性トリックスターがいないので半ば専用グラフィック。
『無双』では名無しの男性トリックスターも登場してくるため、ようやく専用グラフィック状態が解消された。

バルナバシュ男爵

『無双』にのみ登場する帝国貴族。フルネームは不明。
外見は甲冑を身に纏ったモブのフォートレス。
ガルグ=マクの西側の領地を治めており、土地の影響もあってか帝国軍が占拠したガルグ=マク防衛将の地位に就いている。
小心者なヴァーリ伯に振り回されることも多いが、その立場のためにエーデルガルトやヒューベルトなど帝国首脳と謁見する機会が多く、帝国ルートの終章でもNPCとして参戦するなど、モブグラフィックの帝国貴族の中では圧倒的に出番に恵まれている。


王国関係者

ランベール

CV:松本忍
ディミトリの父親。故人。ミドルネームは不明。生前の容貌はディミトリやロドリグの回想で判明する。
先代ファーガス神聖王国国王。後添いとしてエーデルガルトの実母アンゼルマ(パトリシア)を娶った。
「ダスカーの悲劇」において非業の死を遂げる。
『無双』では回想シーンでも登場せず、名前が言及されるのみ。ちなみにそのときのロドリグの発言によれば「困っている人に入れ込みやすい」性格でもあったらしく、そのためアンゼルマに肩入れしてしまったのだろうとも推察していた。

ディミトリの実母

先代ファーガス神聖王国王妃にしてディミトリの実母。故人。フルネーム、容貌は不明。
ディミトリを産んで間もなく、本編開始の十数年前に当時王都で流行していた病により没する。

ロナート=ジルダ=ガスパール

CV:安斉一博
王国領ガスパール地方の領主である老騎士。アッシュの養父。フルネームは『無双』で明かされた。
慈悲深い人柄で知られ、アッシュだけでなく領民たちからも非常に慕われている。
かつては敬虔なセイロス教徒だったものの、「ダスカーの悲劇」に連座した廉で実子のクリストフがセイロス聖教会により処刑されている。
その為次第に教団に深い恨みを抱くようになり、第一部序盤で叛乱を起こす。クラスはパラディン。

クリストフ=アルド=ガスパール

ロナートの実子でアッシュの義兄。容貌は不明。
先述の通り「ダスカーの悲劇」に連座した廉でセイロス聖教会により処刑されている。
士官学校時代はカトリーヌと同級生だった。

マイクラン

CV:遠藤大輔
とある盗賊団の長。ゴーティエ家に伝わる英雄の遺産「破裂の槍」を盗み出し、王国のコナン砦を根城として暴れ回っている。
クラスはアーマーナイト。

ロドリグ=アシル=フラルダリウス

CV:菊本平
フェリクスとグレンの父親で、フラルダリウス公爵。「王国の盾」との異名を取る。
貴族らしい風貌に反して飄々としたイケおじで、かなりの人格者。
王国に忠誠を誓っており騎士道精神を大切にしているが、リアリストなフェリクスとはそのせいで確執がある。
士官学校の卒業生でもあり、かつての主君にしてディミトリの父ランベールとは同級生で親友だった。学生時代は一緒に授業を抜け出してやんちゃしていたらしい。
クラスはバリバリの槍+信仰複合職(ホーリーナイト)。フェリクスが理学の才能を秘めているのも血筋なのか。

フェリクスの外伝では、領地に現れた賊から領民を守る為息子と共闘する場面がある。
だが、重くて追撃を受けやすいオーラ装備+移動力の高い騎兵という組み合わせが災いし、最上級職とは思えないほどに打たれ弱い。


『無双』では王国ルートを選べば序盤からプレイアブルキャラとなる。
初期クラスはソシアルナイトだが、やけに魔力魔防が伸びやすい。
本編のように騎馬系を極めてホーリーナイトを目指すか、別のクラスに就くかはプレイヤー次第。
支援を組むことももちろん可能で、年長として皆を導くような会話が多いが、中でもフェリクスと腹を割って話し合う会話は必見。
他にも、いわゆる前世代であるランベールやマティアスとの思い出話を聞く事もできる。ランベールたちは士官学校在学中、舞踏会を抜け出して訓練場で打ち合っていたというが、前作ではディミトリとフェリクスもそうしようとしていたあたり血は争えないという事だろう。

グレン=ゴーヴァン=フラルダリウス

フラルダリウス公爵家の子息。故人。容貌は不明。
ロドリグの長男でフェリクスの実兄にしてイングリットの婚約者、ディミトリとは友人だった。
……と、次世代の青獅子の学級生徒と非常に縁深い人物だったが「ダスカーの悲劇」で殺害されてしまった。
青獅子の先生はしょっちゅうグレンの名前を耳にする事になるので、嫌でも印象に残るだろう。

フルネームは『無双』の王国ルート終盤、彼が残したと思われる手紙で断片的に判明する。
明言されているわけではないが、ダスカーに同行する、フェリクス、短剣*20をガラテア領に贈ったなどといったワードが登場する手紙の内容から察するに、書き手が彼であることは間違いない。

グェンダル=ロッシュ

CV:杉崎亮
王国貴族ローベ伯に仕える老騎士。「灰色の獅子」の異名を持つ猛将。フルネームは『無双』で明かされた。
シルヴァンは過去にグェンダルの娘をそうとは知らずに口説き、死を覚悟するほどの怒りを買ったという(なお、何故か何の関係も無いイングリットが代わりに謝って事なきを得たとか)。

コルネリア=アルニム

CV:岡村明美
王国に仕える女性魔道士。フルネームは『無双』で明かされた。シルヴァンは「すげぇ美人」と評している。
優秀な学者で、かつて王都に蔓延し、ディミトリの実母の死因ともなった流行り病を防ぐなどの功績で王国の宰相になった。
が、ここ最近はディミトリに摂政殺害の濡れ衣を着せ、民には重税を課すなどの悪行を繰り返している。ちなみにかなり巨乳
声のパンチが強いが、中の人は『覚醒』にてエメリナ、ヘンリーを演じている。声優ってry。

ドミニク男爵

アネットの伯父でギルベルトの兄である王国の小領主。王国ルートのみで登場。フルネームは不明。
姪には「騎士の娘なんて紋章目当ての貴族に買われて終わり」という考えからやや厳しく接していたが、温情も持ち併せており、ギルベルトが失踪した後はアネットと彼女の母親の面倒を見ていた。
第二部序盤に、自身の家の英雄の遺産を借りようと戻ってきたアネットとギルベルト、そして追ってきた主人公の一軍と戦闘するが、コルネリアの体制には密かに不満を抱いており、戦闘終了後はこれだけ戦えば内通は疑われないだろうと遺産を受け渡し、「必ずや王国を取り戻せ」と激励する。
固有名を持つキャラだが見た目は汎用男性パラディンの流用。

シモン

ドミニク男爵の息子でアネットの従兄。フルネームは不明。
男爵の息子でかつ紋章を持っていることが明言されているため、男爵家のれっきとした後継者だが、
本人は吟遊詩人になるといって聞かずに辺りを放浪している困った人物らしい。
無双の帝国ルートでは拠点に彼と思しき人物が訪れているEPが存在する。

リュファス=ティエリ=ブレーダッド

フルネーム、容貌は『無双』で明かされた。本編では直接の登場はしない。
ディミトリの父方の伯父で王国の摂政を務めているが、彼とは不仲らしい。先々代の国王の長子だが、紋章を宿していない為王位には就かなかった。
王国ルートでは第二部開始前にコルネリアに謀殺されるが、帝国ルートではディミトリの発言から第二部終盤でも生存している事が判る。
同盟ルート、教会ルートでは王国の話題が出た際の会話によれば、ブレーダッド王家としてもろとも鏖殺されたものと思われる。

マティアス=ラウル=ゴーティエ

シルヴァンの父、ゴーティエ辺境伯。本編では存在が示されるのみの人物で、名前・容貌は『無双』で明かされた。クラスはグレートナイト。
王国の要衝を守る辺境伯の使命に忠実な武人肌で、厳格な印象を与えるがそればかりの人物でもない。
第二部ではフラルダリウス公とともに帝国への抵抗を続けている事がナレーションで語られており、王国ルート終盤では王国内のあれこれを取り仕切っている模様。

クレイマン子爵

フルネームは不明。「ダスカーの悲劇」の後、ダスカー地方を統治。
王国ルート終盤では、その配下が「ダスカーの悲劇」に関与していた事を仄めかしている。
『無双』では王国ルート序盤で早々に「ダスカーの悲劇」への関与が明らかになった西部諸侯の一つとして名前が挙がり、敵モブのソシアルナイトとして登場する。


同盟関係者

ジュディット=フォン=ダフネル

CV:沢海陽子
レスター諸侯同盟の一つ、ダフネル侯爵家の当主。通称「ダフネルの烈女」。フルネームは『無双』で明かされた。
元々はレスター諸侯同盟において議決権を持つ五大貴族に数えられていたが、その座を既に新参のエドマンド家に譲っている。
だが今では落ちぶれたとされるダフネル家にあって、その豪胆さで存在感を示す女傑。その武勇やスパイの使い方の手腕には、カトリーヌやシャミアも一目置くほど。
実はクロードの母とは長年の親友同士。彼にとっては、リーガン家の嫡子として認められるまでの間に何かと世話になった所謂後見人でもあるので、ジュディットには頭が上がらない様子を見せる。ローレンツさえ彼女にかかれば「グロスタールの坊や」扱いである。
また、イングリットにとっては戦争まで面識は無かったようだが、彼女の実家ガラテア家はダフネル家の分家筋で遠縁に当たる為か、教会ルートと同盟ルートでスカウトしているとジュディットについて好意的なコメントをする。

アケロン=レーテ=フレゲトン

CV:西谷亮
同盟貴族の一員。フレゲトン子爵家の当主。フルネームは『無双』で明かされた。
童顔にひげを生やしたおかっぱというビジュアル全振りなイロモノ男。一人称は「僕ちゃん」。
同盟領と帝国領の境に架かるミルディン大橋は彼の領内にあり、交易で利益を上げているようだが、ローレンツいわく「要地を押さえている強みで、周辺諸侯とはよく諍いを起こして」いるらしい。
中身はまさに小物で節操の無い人物で、その性格から「風見鶏」という不名誉な通り名が付いてしまっている。

ナルデール

CV:杉崎亮
フルネームは不明。クロードの家臣でリーガン家の家宰。褐色肌に髭を蓄えた、フォドラでは珍しい風貌の男性。

ホルスト=ジギスヴァルト=ゴネリル

CV:増元拓也
ヒルダの実の兄。フルネーム、容貌は『無双』で明かされた。
フォドラの喉元という国境沿いの大砦で異民族パルミラの軍勢を食い止める勇将と名高く、士官学校時代にもその活躍で金鹿の学級を鷲獅子戦優勝に導いたほどだが、妹には甘い一面も持つ。
しかしちょくちょく話題に上がるものの本編には直接登場しない。フルネーム、容貌なども明かされなかったため、DLCでの登場を期待する声が特に大きかった。

エルヴィン=フリッツ=グロスタール

ローレンツの父。容貌や名前は『無双』で明かされた。クラスはパラディン。
反盟主派にして親帝国派の筆頭といわれ、リーガン家との対立の陰で何やら暗躍しているようだが……?

エドマンド辺境伯

マリアンヌの養父で彼女の遠縁に当たる。フルネーム、容貌は不明。
同盟では舌鋒鋭い弁論家として通っており、グロスタール伯をして「敵に回したくない」と言わしめるほどだとか。良い港を持っていることなどから領地経営も順調らしく、財力の強さなどが度々言及されている。
マリアンヌは血の繋がりが無い事も相まってか、彼の事は余り好いてはいないようだが、エンディングによってはその薫陶を受けて弁論家へと成長する。


その他の登場人物

解放王ネメシス

CV:楠見尚己
作中の時代より1000年ほど前の人物。
かつて女神より「天帝の剣」を授かり、フォドラに現れた邪神を打ち倒して「解放王」と讃えられた英雄。
しかし、自らの力に溺れ邪に染まっていき、大陸全土を巻き込んだ騒乱「英雄戦争」を起こすが、聖者セイロスに討ち取られた。
中の人は『覚醒』にて覇王ヴァルハルトを演じている。
『無双』では登場せず、名前が言及される他、特定の条件で彼に纏わる装備が入手出来る。

門番

CV:松本忍
名前は不明。読んで字の如く、ガルグ=マク大修道院の正門前に佇む門番。
……ただそれだけのモブだが台詞が毎節用意されており、最序盤から先生の事を何かと気に掛け、大修道院の事をあれこれ教えてくれる。
加えて、大修道院の一般開放を前に「若い女の子がたくさん来るといいなあ」と率直な期待を口にしたり、かと思えば後の節ではある人物の死に涙したりする人間臭さ、職務に忠実な姿勢などから密かに人気。
彼をスカウトしたい、お茶会を開きたい、もういっそ支援Sになりたい、というファンの声も後を絶たない(ちなみに、実は支援のフラグ立てにおいて重要な役目を担う人物でもある)。
それを裏付けるかのように(?)2021年に開催された第5回英雄総選挙においては、なんと男性部門第1位を獲得してしまった。異常ありありであります!
担当声優は長らく不明だったが、ドラマCDへの登場に伴い、『覚醒』にてガイアや本作にてランベールを演じた松本氏である事が判明した。
松本氏曰く「以前から話題になってたのを知っておりましたがモブ故ゲームのキャラとして感情移入して頂きたかったので声をやっていた事を伏せておりました」との事。ありがとうございます!
なお、顔はほとんど兜に覆われているが、ズームにして下から見上げると素顔が拝める。


また、DLCで追加されたアビスの方にも似たような役目の門番がいる。名義は「番人」。
途中から「教団の騎士」と一時期共に門番をする事となる。
こちらはアビスらしく若干ちゃらついていてドライな性格だが、門番としての仕事はなんだかんだでこなしている。ちなみに同盟首都デアドラの出身だとか。
また、最初は煙たがっていた「教団の騎士」を次第に気に掛けるようになるなどの変化も見られるようになる。



コスタス

CV:永野善一
プロローグで登場する盗賊団“鉄の王”の親玉。
いわゆるガザック枠だが、歴代のシリーズの同系統のボスと比べると妙なところで異彩を放っている。

バジャルド=ダビーノ

CV:木田祐
第二部に登場する盗賊の親玉。フルネームは『無双』で明かされた。
元は修道院に出入りしていた商人で、名字持ちや盗賊らしからぬ妙に慇懃な口調はそれ故か。
帝国ルート以外だと、戦争で荒廃したガルグ=マク大修道院を根城にしている。
帝国ルートでは出番が無いかと思いきや、アップデートで追加されたアンナ外伝に登場した事により結局全ルートで敵将として登場する事になった。

アンナ

CV:世戸さおり
シリーズでお馴染みの商人のお姉さん。中の人は『覚醒』から続投。ジェラルトとは知り合いだという。
戦闘準備画面でのショップや第二部では秘密のお店を開いている他、一部のキャラの支援会話にも登場する。
DLCで『覚醒』や『if』と同じように仲間にできるが、支援会話は主人公含めて一切無い特別枠
ちなみに初期クラスは盗賊(仲間入りが早いと剣士)。それで良いのか。

『覚醒』で剣、『if』と『無双』で弓、『ヒーローズ』で斧を使用していた事を反映してこれら3種類の武器が得意。『覚醒』や『if』では杖も使えた為か信仰も得意と得意分野は割と幅広い。更にクラスチェンジで馬に乗る事も多かった為なのか、馬術も「才能開花」する。
また、アンナを仲間にすると、教団関係者でも士官学校教官でもないのに第一部の時点で既に彼女から教員研修を受けられるようになる。
なお、ロストすると修道院に駐在している商人が別人に変わる。

単独行動が多い為なのか、指揮は苦手。あと前作までの魔道書と勝手が違うのか理学も。
従来の作品では魔法寄りの成長をする事が多かったが、これによって今回はすっかり物理ユニットというスタンスが定着している。

『無双』では秘密の店……というか行商人の本業に専念しておりNPCとして登場。

ベルラン傭兵団

フォドラで活動している、レスター諸侯領の傭兵団。『無双』の主人公シェズが最も長い期間所属していた。
同作のプロローグにてジェラルト傭兵団と戦い、その戦いでシェズを除いた主要人物は全員死亡し、壊滅する。
なお、構成員はシェズを除いて全員がモブグラフィックなので、彼らの行く末を早くから察したプレイヤーも多かったとか。



シャハド

CV:斉藤壮馬
『無双』で初登場したパルミラの王子。クラスは彼専用の竜騎士「グルガーン」。
かなり傲慢な性格で、フォドラ人を「蛮族」と見下して憚らない。「カリード」という人物と何か因縁があるようだが……?
パルミラの次期国王になる野望があり、武勲を立て父王に認められようと同盟への侵略を目論む。
しかし、パルミラ軍の将ナデルはシャハドに付き従ってこそいるが、後先を考えずに行動する彼を快く思っておらず「多くの兵を動かせるほどの器もない」と内心軽んじている。


彷徨えし獣

エドマンド辺境伯領の森で人を襲う魔獣。他の魔獣と異なり人の言葉を話す異様さを見せているが……。
『無双』では登場せず。

風を呼ぶもの、動かさざる重きもの

聖人に纏わる財宝「神聖武器」を守護している魔獣。
風を呼ぶものはスレン砂漠、動かさざる重きものはトータテス湖の主。
「彷徨えし獣」と同じく、両者とも獣でありながら人語を解する特異な存在。
『無双』ではどちらもOPムービーでのみ登場し、交戦する機会は無い。

ゾルタン

名工と名高い武器職人。本人は直接登場しないが、その名を冠したAランク武器が手に入ったり、彼の手による工芸品を求められるクエストがあったりする。
3分でフォドラの歴史を解説はしない。


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最終更新:2024年03月31日 13:12

*1 出身地別ではない。例として、ペトラはフォドラから見れば外国のブリギット出身だが帝国に留学中(という扱い)なので黒鷲の学級所属だし、メルセデスは帝国出身だが、現在は王国で暮らしているので青獅子の学級所属である。

*2 現実世界では主に東・神聖ローマおよびその継承者の象徴として知られる。

*3 これは学級の色が黄色である金鹿の学級にもまあ当てはまる事だが、金色と黄色は色味が似ているのでそこまでややこしいとは言えないかもしれない。

*4 同盟ルートにおける副官ポジションだからだろうか?

*5 実際、グループ課題で支援レベルがまだあまり高くない段階の時にフェルディナントと組ませた際にそう言われている。

*6 セテスによれば「学校では身分による区別はしない方針だが、うるさい貴族もいるので平民の生徒の部屋は主に1階、貴族の生徒の部屋は主に2階にある」との事。

*7 帝国ルートでは王国勢力のまま、同盟・教会ルートでは帝国に付く。

*8 イングリットに限らずモブ兵士も同様。

*9 槍装備時に攻撃力+5。

*10 ただし戦闘で得る経験値だけが対象なので、指導や自習で獲得する経験値は「天才」の影響を受けない。

*11 一応同盟軍と戦う序盤EPの道中サブクエストの一部で、敵将として出てくる。

*12 この時のクラスは正式加入時と同じ上級職のフォートレスだが、実はデータ上は同名の別クラスで、守備が最低保証の値よりも低くなっている。まだ序盤なので、最低保障でもいささか硬すぎる為か。

*13 「性質が反対で、合わない事」という意味。

*14 騎乗職は一度下馬して歩兵の状態にならないと格闘攻撃ができない。

*15 戦闘で獲得する技能経験値・兵種経験値2倍の効果。

*16 「バックブロー」や「一撃離脱」など。

*17 ついでに甘党で「天才」スキルを持ち、更に紋章にその運命を大きく左右されてきた者同士という共通点がある。その上イエリッツァが養子入りしたフリュム家は、リシテアの実家が帝国の介入を受けるようになった原因を作ってもいるなど妙なところで縁がある。ただし2人の間には支援どころか(戦わせない限りは)面識も無いままで、互いについて言及することもないので存在自体知らないのだろう。

*18 一応ディミトリは「あの様子では首尾よく生かしててもろくな情報は聞けなかった」と見解を残しているが

*19 ヒルダは学級こそ別だが、寮の部屋の位置はエーデルガルトの部屋の左側なので、彼女がモニカにしょっちゅう付きまとわれる様子を目にする機会も他の生徒より多かったのかもしれない。

*20 王国には「未来を切り開く」という願いを込めて短剣を贈る風習がある。

*21 クロードがお茶会の際それらしいキノコの事を話題に出す事がある。

*22 帝国ルートではその外伝がヒルダが死亡した場合でも発生する為、理由をつけて帝国をナルデールに始末させる策略で、変な煙も怒りのオーラだとか言われている。とはいえヒルダを倒さずにこの外伝をクリアする事もできるが……。