概要
戦闘に至るまでの背景
▲9554年における勢力図
スレイヴギアの実戦投入によって戦局は
パラスティア国に大きく傾いた。
本来なら、四ヵ国連合で
パラスティア国を包囲しているという地理的有利をもちながら、それぞれが別々の経緯で戦争をはじめたことから、結束することを一切避け続けていた連合軍は各個撃破されていた。
現状を打破するため、
ジークライ国、
プレスロード国の間で、遅すぎる連合艦隊結成がようやく実現されるが、
パラスティア国も主力艦隊を率いて、これに先制攻撃を仕掛けるべく出撃を開始した。
パラスティア国軍は、戦艦をはじめとする大型艦が合計35隻、小型艦が合計151隻、航空機800機、
スレイヴギア600体。
ジークライ、
プレスロード連合艦隊は、大型艦が合計32隻、小型艦が合計175隻、航空機1000機の戦力を投入。
これは、一つの戦場に集結した艦隊としては当時最大のものであった。
両軍の戦力
戦闘経緯
連合艦隊は、電波障害を最大限まで散布し、艦隊の居場所を隠していたが、
ディーマイナが目視によって敵艦隊を発見、彼女が所属するコーモラントより敵艦発見の報告を受けた総旗艦カウンスから、先制攻撃の命令が下される。
「かつて人類が地上で戦っていた頃、敵兵の血と肉は戦神に捧げられた、いま我らは敵艦隊に雷の矢を降り下ろし、その残骸とオイルを我らの戦神へ捧げるのだ、全艦突撃開始!!」
攻撃命令が下ると同時に、
イーマイナ、
シャープスを中心としたコーモラント第一次攻撃隊が敵艦に攻撃を浴びせ、ここにルゲリアの戦いが開戦される。
スレイヴギアには、「最初から飛行を前提に作られたもの」と、「飛行することもできる」ものの二種類に分類される、両者の間には当然航空能力や持続時間に大きな差があり、後者は何度も母艦に戻りながらの出撃となるが、それでも航空機との性能差は歴然としており、損害を出しつつも敵艦を次々と撃墜していく。
連合艦隊の、道ずれの特攻にも近い攻撃によって
パラスティア国軍艦隊も少なからず損害をうけるが、制空権を完全に掌握したこともあり、最大の空中艦隊戦はわずか一日で決着がついた。
戦いの結末
残された艦隊を集結しての決戦にも敗れた連合軍の戦力は瓦解し、
パラスティア国の勝利は目前にまで迫っていた。
この戦いで最初に敵艦を発見した
ディーマイナは、その偵察力をかわれて
ホワイトフォックス隊に異動、母艦を失いしばらく所属部隊がなくなっていた
フィオナも後に招集される。
なお、この戦いには従軍記者が記録映像を残しているが、これが後に
ホワイトフォックス隊がデータバンクの「図書館」で、過去に何があったのかの真実を知る決定的な映像となる。
最終更新:2024年08月07日 00:41