鈴音美玖

五歳の時、社に仕える父に連れられて守矢桔梗と知り合う事となる。
このときから桔梗を姉の様に慕い、話し相手・遊び相手として共に成長、桔梗が神威巫女の地位に就くと、美玖も正式に出仕する事になる。

守矢桔梗の護衛を主な任務としていたため、前線に立つことは少なく、ロイカーンの戦いにおいても本陣の防衛に徹した。
桔梗にとっては重要な相談役として、彼女の悩みをよい方向へと導いていた反面、それ以外の人とコミュニケーションをとることを苦手としたことから、自身の治世や人心掌握には欠けていた。

ロイカーンの戦い後に隠居し、結婚して子を産む傍ら、和睦を果たしたラコルニア帝国に、かつて月風麻耶が推奨した寒冷地用の作物、ミズチの実の種を送り、その後も桔梗・麻奈（マナ・バッハナハト）2代の「相談役」としてクレアクライシスを影から支えていく。

守矢桔梗が病没すると、美玖は食事をとらなくなり日に日に衰弱、桔梗の死から三年後の1578年に後を追う様に没した。

長年別性で呼ばれていたが、戸籍上の姓は「鈴音」である。別姓は巫女位の地位についていたものであり、本人も好んで使っていた（別姓名義で発行された公文書も多い）ことから、本名と混同されることが多い。
菓子作りが得意だったとの証言が複数残されている。

六界全史