基本情報



略歴

かつてラグライナ帝国がアレシア連邦を築いた時、クレアムーンも連邦に協力し、平和維持に力を貸した。
しかし、独自の文化を受け継ぐクレアムーンは、時代と共にアレシア連邦の中で浮いた存在となり、やがてその扱いは冷たくなっていく。この仕打ちから、ラコルニア帝国時代になると、クレアクライシスとして独立を宣言する。

これに対してレアルーシの先代にあたる皇帝バルトは、独立を認めずにクレアクライシスに侵攻、抵抗空しくこの攻撃でクレアクライシスは壊滅的打撃を受け、民衆を束ねていた父も失った桔梗だが、六年後に伝統の神威巫女を復活させ、自らその地位に就き、民衆を導く決意を固めた。

普段は物静かで無口、 クレアクライシスの精神的支柱として将兵と国民から敬愛を集めていた女性だが、かつてのクレアムーンがそうであった様に、彼女もそのカリスマ性だけを利用され、指導者としての厳しさは持ち合わせることはなかった。
やがて、レアルーシの率いる帝国軍との戦いが行われるが、長きに渡る寒波によって帝国兵の士気は落ち、立場は完全に逆転、一度は帝都すら包囲するまでに至る。

帝国との決戦となった「ロイカーンの戦い」において桔梗自らも出馬するが、生まれて初めての戦場で流れ矢を受けて負傷する。
この戦いの後、両国の間に和平の話が持ち上がるが、その交渉は難航していた。
しかし、失明したティアが僅かな供を連れて桔梗を電撃訪問、このときから、それまで「お飾り」に近かった桔梗も積極的に和睦と同盟締結に口を挟み、ついに両国の終戦協定が結ばれることとなった。

その後クレアクライシスは独立国として新たな歴史を刻み、桔梗は1536年に引退するまでクレアの象徴的存在として輝き続けた。
引退後は一切歴史の表舞台に名を出さずに隠居。1575年に病で倒れるまでその肌はクレアの雪のように白く艶やかだったという。


人物

  • なぜロイカーンの戦いに自ら出陣したのかについては諸説があり、「本人の意思ではなく、神官たちに担ぎ出された」という意見が有力視されている。クレアクライシスにとってこの戦いは、ラコルニア帝国に引導を渡す戦いと思っていた為、神官は桔梗を戦場に送り出すことで、この戦いを完璧な「伝説」に仕立て上げるつもりであったが、逆に桔梗に和平への道を目覚めさせる最初の一歩となる。


関連項目



最終更新:2024年07月25日 19:44