概要
戦闘に至るまでの背景
両軍の戦力
戦闘経緯
この戦いの前、
神威巫女としての本能から、「この戦いが両国の行く末を占う戦いになる」と察した
守矢桔梗が、自ら出陣を嘆願。
北からくる
ヒモロギからの部隊と、西からくる
カッチェからの部隊が合流できる
ロイカーンの地が戦場に選ばれた。
北部戦線は、
ティアの部隊が、西部戦線は
レアルーシの部隊が担当。
これは、帝都周辺ほど天災の被害を受けていなかった
カルカシア領が、当時帝都よりも強大な戦力を有していたためである。
レアルーシは、本陣を一気に押し上げ、短期決戦のため
守矢桔梗の本陣への突撃を命じる。
これに呼応して、
ラコルニア帝国軍は全軍一気に突撃、
クレアクライシス軍の防壁を突き崩していく。
しかし、西部戦線において、敵軍を食い止めていた
ラスケートが戦死。
このまま西部戦線が崩壊して、一気に
クレアクライシス軍が北上すれば、
レアルーシは南北から包囲され、突撃はここで終わる筈であった。
しかし、西部戦線はこのとき
ラスケート、
ノイエの奮戦により各部隊の指揮系統が崩壊し、目の前の敵しか見えない状態となっていた。
特に、
白峰翠の指揮下に入ることで、実力以上の戦果を出していた
朽木は、
白峰翠に恩を売る好機と、北へ向かわず
ノイエを完全包囲する。
これに対して
ノイエは
陣形を氷結の陣として、包囲されながらも敵軍を食い止める気迫を見せ、逆に
クレアクライシス軍は、
朽木が狭い戦場に無理やり合流した事によって、混乱状態をおこしていた。
そして、
レアルーシの突撃に呼応して、
ウァール、
ミューゼルが次々と防衛網を突破。
ついに
クレアクライシス軍本陣に迫ったところで、ロイカーンの戦いは急速に終わりを遂げた。
守矢桔梗は、自身も戦うと主張したが、流れ矢にあたり負傷、部下が彼女を強引に抱えて撤退し、
クレアクライシス軍の全軍撤退に繋がった。
ラコルニア帝国軍にそれを追撃する力はなく、特に西部戦線においては、
白峰翠を中心にほとんどの部隊が追撃を受けることなく北へ抜けたが、混乱状態を生み出した
朽木だけは撤退に失敗して戦死する。
その帰国する部隊の途上にいた
ティアは、
テレーゼのすばやい機転により戦線より東へ離脱、このとき、もしこのまま戦場に残っていれば、北上する
クレアクライシスの部隊によって討ち取られていたと言われている。
戦いの結末
ラコルニア帝国軍は勝利を手にしたが、それが中身の伴わない「見せ掛けの勝利」だったことは一目瞭然であった。
だが、
クレアクライシスに対して「この先もまだ戦うのなら、これだけの戦いがまだ帝国にはできる」という印象を強烈に残す事には成功し、当初の予定である「戦果をもって和平を結ぶ」道が急速に開くこととなった。
最終更新:2024年07月24日 01:52