0-4.月曜(朝)

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0-4.月曜(朝)


◇.01 中学生徒会、登校

  • 登場人物:繭、愛熾、綱生、宗一郎  昨日の事、そして朝の事を話しながら繭と愛熾が登校する。
     途中から宗一郎が混ざり、綱生が顔を出す。
     綱生は面白いものを拾ったと話す。なんとなく不思議なものが居る感覚を味わい、繭はやはりもやもやとした思いを抱くのであった。


◇.02 葵とアデルエル

  • 登場人物:葵、アデルエル  電車登校中の葵は、避けられようもなく結界に突入する。
     過去にも似たような経験はしたが、今回は、今までとはかなり状況が違っていた。
     人間達の日常のすぐ近くに残る、悪魔達の微かな断末魔に顔を顰める。
     このままの状況が続けば、悪魔に食われ取り憑かれる人間も、結界に取り殺される悪魔も、被害は拡大するばかり。
     何のつもりだ、冗談じゃない。
     未だ見ぬ元凶への警戒と怒りを抱えて学校へと向かう。
     それが葵の戦いの始まりだった。


◇.03 正巳とゴンと

  • 登場人物:正巳、ゴン、不  校門で見回りをする不に元気に挨拶する小学生、正巳。
     犬を連れてきていることを注意され、正巳は驚く。
     正巳は昨日犬を拾い、ゴンと名付けて家に連れ帰った。捨てて来いと言われるかと思って隠してたものの、父親は視界に入ってもゴンのことを何一つ言わなかったのだという。
     正直、自分だけに見えてる犬かと思った。正巳はそう語るも、今日だけは! と手を合わせ、学園に犬を連れ込む許可を取るのだった。


◇.04 街角の日野西

  • 登場人物:日野西、内記  帰る家は、血に染まった。
     昨日までの平凡も、もう彼の手の中にありはしなかった。
     数々の魔族に襲われ、疲れ切った日野西は駅前ビルの暗がりに転がり込む。
     通行人、通学者、何も知らぬ人々が行き交う中、日野西だけが血溜まりの中に佇む。
     そんな彼に声を掛けたのは、内記だった。
     優しく、そして、恐ろしいものを秘めた女の声に、日野西はやっと同胞を見い出す。


◇.05 永津子と文則、忍び寄る魔の手

  • 登場人物:永津子、文則、晶  クローセルから、晶は魔軍の手駒を増やすよう命じられた。
     トロアドが優秀な手駒になる、と導く先に見えたのは永津子と文則だった。
     忍さまを乗っ取った、あの悪魔に手を貸す気は毛頭ない。しかし、忍さまを守るためには、手段を選り好みすることもできない。
     考えた末、晶はまず文則との接触を試みる。


◇.06 仙一、2-Cの朝

  • 登場人物:仙一、タテハ、かなえ、千夏  目が覚めても、タテハはいなくならなかった。どっか行け、と言っても、言い返されることは良く分からないことだらけだ。
     分かった。じゃあ、家に居てもいい。俺が学校に行くから。
     修羅に起こされるわけでもなく朝から学校へ行くなんて久しぶりだった。
     ともかく、この変な生き物と一緒に居たくない。

     仙一の思惑はまたも外れる。
     タテハの言い分をまとめると、つまり、「離れることはできないんだよね」「命の恩人だから、何か恩返ししなきゃ」とか、そういうことらしい。
     学校に着いたら誰かに見咎められるかと思いきや、誰も声をかけることすらしない。
     教室に入った仙一は、隣の席のかなえから、部室棟でおかしなことがあったと聞く。どこの窓も割れていないのに、窓が割れたガラスの破片が落ちていたそうだ。そんなことより、仙一にはかなえの右肩に浮く美女が気になるのだが。
     爽やかながら、どこか異様な教室の空気。机に突っ伏し、諦めかける仙一の背後でHR間際にすべり込んだ千夏が声を上げる。
    「ちょっとアンタ! 仙一君から離れなさいよっ」
     タテハに掴みかかる千夏。だが、HRに入ってきた先生に咎められ、自分の席に着かされる。
     千夏には、見えてた……?
     同じように驚くかなえと目が合う。三人が同じ『悪魔憑き』であることに気付くのは、すぐのことだった。


◇.07 環と才

  • 登場人物:環、才  屋上の扉を開いた先に、才の姿が見える。
     やはり、居た。理事長からのお達しで朝練が急遽中止となった。理由は部室棟横に散らばるガラスの破片。なにもそんなことで、と不審がる生徒も居れば、中止になって喜ぶ生徒も居た。暇になって、ふと見上げた先の屋上に才の姿を見つけて、思わず環は走ってきたのだった。
     朝のHRの開始を告げるチャイムが鳴り響く。
     屋上から学園を、街を見下ろす才の背中に、環は既視感を覚える。  環が才に告白したときと同じ。
     その時の、才の表情が忘れられずに環は才を追いかけてきた。
     才、と声を掛ける環に彼女は「近寄らないで」と言い放つ。
    「私は天使なの」
     何言ってるんだ、と問い詰める環の腕をするりと避け、才は翼を広げてフェンスの上に立った。
    「もう追って来ないで」
     眼鏡の奥に潜むのは、深い拒絶の色。
     環が声を掛ける前に、才はひらりと翼を翻し、屋上から羽ばたいて行った。
     手の中に落ちた白い羽を握り締め、環は決意する。


◇.08 焦る健太、司馬をなじる

  • 登場人物:健太、司馬  一限の休み時間。健太はわずかな希望を掛けて、廉也の教室に行く。姿は見えない。司馬を呼び、健太は廉也が学校に来ているかどうか聞く。
     司馬は今更気付いたように教室を見渡し、「分からない」と言う。
     咄嗟に血が上り、健太は拳を振るう。不意にパンチを受けた司馬はよろめき、机を揺らした。大きな音に教室中の視線が集まる。
     視線も気にせず、健太は司馬をなじる。その中に出てきた悪魔という言葉。
     司馬は咄嗟に手を掴み、逆に健太に問うのだった。


◇.09 追われる彼方、藁をも掴む

  • 登場人物:健太、司馬、彼方、天野  悪魔。そのキーワードを手掛かりに、健太と司馬は情報を交わす。
     屋上で話す彼等の元に、突如駆け込んで来たのは、見知らぬ男子生徒。タイの色から一年と分かる。
     助けてくれ、と一年は健太と司馬に縋りつく。
     屋上の扉を開けてやってきたのは、天使の羽持つ天野だった。


◇.10 天野の言葉

  • 登場人物:健太、司馬、彼方、天野  追い詰められ、彼方はブチ切れる。
     何がなんだか分からない。なんで追ってくるんだ。お前は何なんだ。
     その言葉に、天野は浄化の力を弱めた。
     貴方がたは、私が何に見えますか。天野は問う。健太と司馬は顔を見合わせた。
     悪魔と敵対するもの、天使。
     彼女の目的は結界に捕らえた悪魔を殲滅すること。彼女に与すれば、悪魔の脅威からこの街を救うことができるという。
     結界が消え去れば、彼等に宿る悪魔は宿主を借りる必要もなくなる。天使に協力する悪魔であれば、殲滅する必要もないのでそのまま逃がす。
     天野は、彼等を仲間に誘う。
     協力する気があるのなら、放課後、再びこの場所に。それだけ言って、天野は去った。


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