1-3.月曜(夜)
◇.01 不気味な物音
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登場人物:ミーレクレス
夜も更け、落ち着いてきた武道場に建物を揺らす物音が響く。
◇.02 天使の行進
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登場人物:才、健太、司馬、彼方
集まった才たちは悪魔を掃討する為、繁華街へと向かう。
◇.03 悪魔の偵察
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登場人物:晶、忍、咲羅、真貴子、怜具
忍の下に集まった晶たちは勢力を広げる為、繁華街へと向かう。
集わぬ者は始末して己が力に換えること。クローセルの命に応じる咲羅と真貴子に、晶と怜具は戸惑う。
◇.04 天軍vs魔軍
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登場人物:才、健太、司馬、彼方vs晶、忍、咲羅、真貴子、怜具
◇.05 第三の目
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登場人物:内記、日野西
日野西は内記の呼び出しに路地裏へと訪れた。
日野西が声を掛ける前、誰かと話していたようにも見えたが、振り向いた時には誰もいない。内記も誰も居なかったと言う。
不思議に思いつつ、内記が指し示す方向を見ると、そこは天軍、魔軍の激しい衝突だった。
日野西は天使の力を使う天野に驚き、内記の言葉により更なる天野への憎悪を募らせる。
◇.06 チェルノボーグの策略
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登場人物:葵、永津子、内記
悪魔の誰もが街を覆う結界に苦汁を舐めてる中、この状況を利用しようと策略するものもいる。
単純に目の前の獲物を狩ることだけを考える悪魔を人間に取り憑かせ、そして悪魔が力を蓄えた頃合にそれを吸収する。チェルノボーグはそうした駒を他にも放っていた。
ガンムーアにとり憑かれた永津子もそういった駒の一つだった。
永津子は繁華街の奥で何か騒ぎが起きていることに気付いても、特に何の興味も抱いていなかった。だが、気付けば足が勝手に向かい、いつの間にか意識は途切れた。
気付いた時には誰か学校の生徒らしき女性が目の前に立ち、『そっちはまだダメ』と言っていたようだったが、また意識が途切れ、気付けばまったく場所に居た。
しばらく歩いたところで、裏路地の雰囲気に合わない制服姿の女子を見掛け、また永津子の意識は途切れた。
◇.07 すれ違いの交差点
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登場人物:葵、永津子、修羅
襲い掛かってきたガンムーアを葵は迎撃する。
最初に飛び込んだ一撃を防がれ、手痛い反撃を受けたガンムーアは跳び退り、後ろを向いて逃げ出す。
姿を現した悪魔を追いかける葵だったが、ガンムーアの素早さに姿を見失いかける。その前に一撃を、と繰り出した技はしかし、何者かに防がれてしまう。
一撃を受け止めたのは、同学年の女子、校内をローラースケートで走行することで有名な水本修羅だった。
それが襲撃者の正体かと、葵は修羅に矛先を向ける。
葵が永津子を襲っていると判断した修羅もまた、学園の生徒を護るため、彼女を迎え撃った。
◇.08 和解
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登場人物:葵、修羅、永津子
最初の一撃を放った悪魔の姿は、女子高生と解るだけで顔も見えなかった。だが、攻撃方法が全く違う。別人と解るが、相手は引く様子を見せない。
悪魔の能力を封じることのできる修羅だが、葵は彼女に応戦する。その合間に相手が違うと葵は訴えた。
拮抗する二人の様子を伺っていたガンムーアが隙を狙い、二人の間へ飛び込む。
目の前の敵よりも危険な存在を認識し、二人の意識は永津子へ向かった。
明らかに正気を保っていない永津子に修羅は相手を切り替える。
敵の敵は味方――とも言う。
永津子捕獲に入った修羅を補佐する形で葵が動く。
倒すべき相手が協力者となり終わった戦闘に、修羅は驚き、去ろうとする葵に声を掛けるのだった。
◇.09 星空の下
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登場人物:環、天野
眠れない夜に走り込みをしていた環は、激突の後の才に出逢う。
その夜の才は疲れた様子だったが、その分環から積極的に離れて行こうとはしていなかった。環は嬉しくなって上機嫌に二、三言を交わし、昔を思い出して小さな笑顔を浮かべる才。
しかし、環が才の顔についた傷に気づき、手を伸ばした瞬間、手を振り払われ拒絶される。
走り去った才に、環は彼女を救いたいと願う。
その願いがイルダーナフを呼び寄せた。