0-3.日曜(昼2)
◆.01 謎の女、アン=ノーン登場
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登場人物:健太、修羅、アン=ノーン
◆.02 ディッセティモール
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登場人物:健太、アン=ノーン
◆.03 健太の悲鳴
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登場人物:修羅
◆.04 探し人、見つからず
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登場人物:怜具
◆.05 咲羅と怜具
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登場人物:咲羅、怜具
◆.06 二人を見守る視線
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登場人物:銀眼、飛鳥
◆.07 大学受験模試、緋夕は鬼に問う
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登場人物:緋夕、不、四焉、飛鳥
◆.08 苛立ちの晶
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登場人物:晶、咲羅、真貴子、怜具
◆.09 悪魔クローセル
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登場人物:クローセル、トロアド
◆.10 忍さまの異変
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登場人物:晶、クローセル、咲羅、真貴子、怜具
◆.11 生徒会室前、降りかかる悪夢
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登場人物:怜具、ヴァピュラ
◆.12 悪魔に立ち向かう者、不
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登場人物:不、ミーレクレス、クローセル
◆.13 好奇心は猫をも殺す
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登場人物:数弥、銀眼
◆.14 時食みの一族、合流
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登場人物:修羅、継理、仰人
◆.15 健太の目覚め
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登場人物:健太、仰人
◆.16 好奇心は猫をも殺す2
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登場人物:数弥、銀眼、アン=ノーン
◆.17 未来視
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登場人物:晶、トロアド、クローセル
◆.18 生徒会室前、ミーレクレスの猛威
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登場人物:不、晶、ミーレクレス、クローセル
◆.19 修羅、目玉を握り潰す
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登場人物:晶、ミーレクレス、クローセル、修羅、継理
◆.20 好奇心は猫をも殺す3
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登場人物:数弥、銀眼、アン=ノーン
◆.21 部室棟屋外、闖入者の宴
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登場人物:緋夕、四焉、飛鳥、真貴子
落ちてきた黒い影は、黒馬に乗った真貴子だった。
蹄を振り上げ、襲い掛かる黒騎士。動きが止まれば、と言う緋夕に四焉は不敵に笑う。
折れた木の枝を構える彼の手に風が集う。風は文字通り、黒馬を真っ二つに切り裂いた。
動きは止まった。緋夕の呪縛が黒騎士を捕らえる。
◇.22 魔軍vs破軍
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登場人物:晶、クローセル、ミーレクレス、ハゲンティvs修羅、継理、飛鳥
飛び込んできた飛鳥は怜具を助けて一歩退く。継理は知る顔に名を呼ぶが、修羅は警戒する。廉也があの様子で、魔の気配を持つ飛鳥を信用できはしない。
息の合わない修羅と継理に反して、魔軍は連携し波状攻撃をかける。
劣勢に修羅は継理たちと組むことを決断する。押し返す破軍だったが、悪魔を浄化しようとした時、晶が前に立った。
今の状態で――、悪魔に精神を乗っ取られている状態で浄化すると、本人の精神まで巻き込んで消えてしまう。晶の『未来視』が見せる未来。
修羅は躊躇い、生徒会室前は膠着状態に陥る。
◇.23 健太の拳
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登場人物:晶、クローセル、ミーレクレス、ハゲンティvs健太、修羅、継理、仰人、飛鳥
最後の一人が生徒会室前に立った。
彼は怒っていた。黒い霧がそこに居る者達を包む。真っ直ぐに歩を進める先は彼の弟の姿。拳が唸り、一撃に廉也は沈む。
晶は撤退を告げ、口惜しみながらクローセル、ハゲンティが退く。
争いは終わった。しかし、何も解決などしていなかった。
◇.24 戦いが終わって
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登場人物:緋夕、四焉、飛鳥、健太、修羅、継理、仰人
戦いが終わって、気付かれぬうちに飛鳥は怜具を影に連れ込み、四焉の元に帰った。
「上は」と聞く四焉に、飛鳥は「終わったみたい」と答える。
つまらなそうに、全ての用は済んだ、と踵を返す四焉たちに、緋夕はため息を吐き、本来の目的を思い出す。
消耗した健太と継理、そして倒れる不と廉也、真貴子。
釈然としないながら、修羅はそれでも勤めを果たす。
健太と廉也、真貴子、不に封魔の結界を。
健太には断られるが、気を失っている真貴子と不は無事家まで送り返す責任があった。
◆.25 ブリジットと緋夕
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登場人物:緋夕、ブリジット
なんとか模試を受けきった緋夕は、気分転換に寄り道した駅前で悪魔と出逢う。
倒れる彼女が気になったのは、幼馴染みに少し似ていたからか。邪悪な存在ではないと気付いた彼は、悪魔に助けの手を伸ばす。
悪魔に対し、力不足を感じていた心もあったのだろう。繋いだ手から緋夕の力を求める声に呼応し、悪魔は緋夕の心へと住み着いた。
どれだけ意識を失っていただろう、あたりは夕陽に染まっていた。
家に帰ろうとした緋夕だったが、彼に憑いた悪魔ブリジットに止められる。街には結界が張られており、電車で抜けようとすればブリジットのみが取り残されるか、最悪の場合緋夕も通れない可能性があるという。通れないとすれば……、電車の中で押し潰される姿を想像し意気消沈する緋夕。
しばらく帰れないことを悟った緋夕は、家に連絡を入れる。出てきたのは葉月だった。
◇.26 緋夕、不を拾う
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登場人物:緋夕、不
寮の自室で目を覚ました不は、状況が分からず様子見に部室棟へ向かうが、途中で倒れてしまう。
途方に暮れながら、仕方なく学園の周囲をうろついていた緋夕は、道すがら倒れる男を見つける。
ブリジットにビンボーくじと笑われながら、わずかに意識を取り戻した不を彼の寮室まで運ぶことに。
緋夕から帰れないという事情を聞いた不は礼に彼に一晩泊まっていくことを薦めた。
◇.27 双子の夜
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登場人物:健太、廉也、繭
健太は気を失った廉也を家に連れて帰った。憔悴した様子の健太に、繭は昼の出来事を話せずに居た。
廉也は昏々と眠っている。健太はその様子を気にしながら眠りにつく。
翌朝目覚めた時廉也が傍に居ることを期待して――。
期待はほどなく、裏切られる。
廉兄は? 繭の問い掛けに、昨日の朝と同じように朝練にでも行ったんじゃないか、と答える健太。
その内心は、焦りに満ちていた。