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第2回トーナメント エキシビションマッチ 第2試合
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aioricharabattle
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第2回トーナメント エキシビションマッチ 第2試合
《宇城 芽依 VS ナタク》
特設リングの中央に並び立つ二つの影。
一方は黒髪の少女、宇城芽依。肩にかかる髪の右側をサイドテールにまとめ、腰には二振りの刀を帯びている。裂空流の継承者であり、その剣はあらゆるものを断ち切る。
もう一方は、猛々しくエンジンを唸らせる男、ナタク。浮遊する風火二輪に跨り、タイヤに巻き起こる風がリングの上の砂塵を巻き上げていた。速度こそが彼の信条であり、戦闘中に決して速度を落とすことはない。
「準備はいいかい?」
ナタクが陽気に問いかけるが、芽依は無言。代わりに大太刀の柄に手を添え、微かに間合いを測った。
「——試合開始ッ!!」
審判の合図と同時に、ナタクが突風のように動いた。風火二輪が地を滑るように加速し、彼の姿が一瞬にして消える。次の瞬間、芽依の背後から突進する轟音が響いた。
だが、彼女の瞳はその動きを確かに捉えていた。
キィン――!
空間を裂くような鋭い音と共に、大太刀が抜かれる。その一閃は視認できるもの全てを細切れにする。
素早い斬撃によってナタクの身体が縦に真っ二つになった――かに見えた。
「おっと、危ねぇな!」
ナタクの姿はすでに別の場所にあった。超高速で軌道を変え、分身したかのように錯覚させたのだ。
「遅ぇ遅ぇ!」
ナタクはさらに加速し、凄まじいスピードで芽衣に突進する。
「裂空――『無明閃』」
無数の斬撃がナタクに向かって飛ぶが、彼は自慢のスピードで斬撃をことごとく回避する。
「くらえや!」
スピードはそのままウィリーの状態で芽衣に突っ込み、猛回転するタイヤが芽衣を削り取ろうとする。
「えっと……わ、わたしには……効き…ません……」
だが、護符によってタイヤによるダメージは肩代わりされており、芽衣本人は全くの無傷。
「裂空流居合術――『瞬滅ノ太刀』」
攻撃のために接近してきたナタクに対し、そのまま居合のカウンターを叩き込む。
しかし、
「テンペストブースト!」
ナタクはそれ以上の速度で加速し、居合を回避すると同時に距離を取る。
「まだまだスピードが足りねぇなぁ!」
風火二輪のタイヤが青白い炎を帯びる。ナタクの燃える心に反応し、タイヤそのものにも炎が灯る。
加速の極致、ナタクと風火二輪は燃え盛る嵐となって芽依の周囲を旋回する。
だが、彼女は一歩も動じない。
「裂空流――『天穿』」
居合の構えから放たれた一閃が、ナタクの進行方向を正確に捉えた。斬撃が空間と空間の境界を断ち割る。
それは即ち、ナタクの走る道が無くなったことを意味する。
それは即ち、ナタクの走る道が無くなったことを意味する。
「っ……!」
ナタクはギリギリでドリフトすることで空間の狭間に落ちることを回避するが、その瞬間、少しだけ速度が落ちた。
「裂空流秘技――『無量・千輪華』」
今度は千を超える斬撃が同時に放たれ、ナタクに向かった襲いかかる。
「チィッ!」
ナタクの表情が一瞬にして強張る。なんとかブーストをかけていくつかの斬撃を避けるが、さすがに全ては避けきれない。
スパン!!
無数の斬撃のうちの一つによって風火二輪のタイヤが輪切りになり、制御を失ったバイクが宙を舞った。
「マジかよ!?」
ナタクは空中に放り出され、地面に転がるように着地した。砂煙が舞うリングの中央、立ち上がった彼の口から小さく笑い声が漏れる。
「……ははっ、まいった。完敗だぜ。」
リングに再び静寂が訪れる。
「勝者、宇城芽依!」
審判の宣言に、芽依は黙って刀を鞘に収めた。
「勝者、宇城芽依!」
審判の宣言に、芽依は黙って刀を鞘に収めた。