あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
第6回トーナメント 決勝戦
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aioricharabattle
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第6回トーナメント 決勝戦
《護都シュンジ VS 李 流雲》
- 前口上
嵐の雲の隙間から差し込む白銀の光が、リングの床を照らしている。その光はまるで天からのスポットライトのようで、舞台全体を神聖な審判の場のように変えていた。
会場中に響く歓声が、その緊張を破るように嵐の静けさを切り裂く。そして、その瞬間が来る
――第6回あにまんオリキャラ最強トーナメント、決勝戦の対戦カードがいよいよ発表される。
その瞬間、空気が急に変わった。まるで自然全体がその瞬間を見守っているかのように、大地すら息を潜めたように感じられるほど、周囲は静まり返った。
「幾多の戦いを勝ち抜いた二人の英雄による決勝戦がいよいよ始まろうとしています! 最強の名は誰の手に渡るのか! 手に汗握る激戦が予想されます!」
司会者の声が高らかに響くと、それに呼応するように、二人の戦士がリングへと登場する。
まず姿を現したのは、護都シュンジ。
一回戦、二回戦では圧倒的な力を持った能力者を相手に経験と技術で対応する確かな強さを見せてくれたこの男は、決勝戦ではどのような活躍をしてくれるのだろうか。
鋭い目つきとまっすぐな背筋からは、元機動隊員として鍛え上げられた肉体と、正義への揺るぎない信念がにじみ出ている。
その視線は一瞬たりとも揺れず、正面に立つ相手をしっかりと見据えていた。
「最後の戦いだ。正義の名の下に、必ず制させてもらう。」
続いて現れたのは、李 流雲。
彼女は静かに拳を握りしめて立っていた。その所作には一切の迷いがなく、心が完全に整っていることが伝わってくる。
今までの戦いでは人の域に留まらない怪物との戦いをその鍛え上げられた技と心身のみで制してきた歴戦の腕前を発揮していたが、決勝戦でも鍛錬の成果を見せつけることができるのだろうか。
「運命の流れに身を任せ、なるようになるまでです。」
モニターには対戦カードが映し出され、空高くその名が刻まれていく。
観客たちの興奮が最高潮に達する中、司会者の声が再び響き渡る。
「決勝戦! 護都シュンジ vs. 李 流雲!!」
その言葉とともに、嵐の光が二人の戦士を照らす。シュンジと流雲の姿は、観客たちの心と目に深く焼き付けられる。
会場は雷鳴のような歓声で包まれる。リング全体が彼ら二人の気迫に飲まれ、まるで空間そのものが緊張で震えているようだった。
シュンジの冷静で厳しい正義の心と、流雲の落ち着いた達人の気迫が、今この場所で正面からぶつかり合おうとしている。
光の柱がゆっくりと消え、空に映された対戦カードが確定する。その瞬間、司会者が力強く叫ぶ。
「いよいよ、第6回あにまんオリキャラ最強トーナメントの決勝戦を開始します! 勝利を手にするのはどちらになるのか!最強の称号を手にする者が、このリングで決定されます!」
シュンジと流雲は互いに視線を外さず、まるで相手の心の奥まで見通そうとするかのように見つめ合う。
シュンジの揺るがぬまなざしと、流雲の静かながら力強い決意が、まるで空気を切り裂くように交差する。
こうして、運命の決勝戦の幕が、いま、まさに上がろうとしている――。
- 戦闘描写
観衆の叫び声が響き、戦士たちがリングに姿を現す。
護都シュンジは今まで戦ってきた相手のことを考え、これからの戦いに向けて戦いの勘を形成する。
「ここまで来たからには優勝させてもらう。」
対する李 流雲は心の平静を保ちながらも静かな闘気を放っている。彼女の瞳には戦いを超えた覚悟が宿されていた。
「…同じく。対戦よろしくお願いします。」
二人の視線が交錯し、リングが一瞬静まる。観衆の息遣いが凍りつき、司会の声が最後の宣告を放つ。
「決勝戦――開始ッ!!」
ゴングの音がリングを震わせ、戦いの火蓋が切られる。
試合開始と同時にシュンジが相手に突っ込む。手には半透明のトンファーと盾が握られており、いつもと同じ制圧の構えだ。
「先手必勝だ。」
バキッ!
振り下ろされたトンファーが空気を切り裂くが、流雲は【流源】を発動してシュンジの攻撃を水のように受け流し、【発勁】を利用した掌底で反撃を食らわせる。
「力は敵でも味方でもない。流れに従うのみ。」
ドンッ!
掌底がシュンジの盾を砕きながら炸裂するが、シュンジは半透明の装甲を全身に生成して受け止めきれなかった衝撃を吸収する。
「なんというパワーだ…!」
流雲の異次元の力に驚くシュンジだが、異能対策課の経験を活かし、拳銃を抜いて正確な射撃で流雲の動きを封じようと試みる。
バン! バン! バン!
弾丸がリングを切り裂くが、流雲は【流源】で弾丸を身体で滑らせ、そのまま受け流してしまう。
「…マジかよ。」
戦闘経験が豊富なシュンジであるが、銃弾を受け止めるのではなくそのまま受け流す相手などは初めてだ。
「物を通しても力の流れは変わらない。私はただ流されるのみ。」
彼女は地面を踏み込んで震脚し、シュンジの元へと接近して裡門頂肘を放つ。
「いきます!」
ガキンッ!
シュンジは新しく生成した半透明の盾で肘撃を防ぎ、そのまま腕を掴んで柔道の投げ技で流雲を崩そうとする。
「柔らの道と書いて柔道。すなわちそれも私の領域です。」
その言葉の通り、流雲は【流源】で力を逸らして叩きつけられることなくリングの床に着地する。
力の流れを見切る彼女にとって、力の流れを利用して相手を投げ飛ばす柔道の技は通じないのだ。
「変な能力なしで地力が強いってのは厄介なもんだな。」
シュンジは距離を取りつつ流雲の流動的な動きを分析していく。
「とりあえずやれるだけやってみるしかないな。」
まずは半透明の網を生成し、流雲の周囲を封鎖する。網はライトで照らされて輝き、まるで鉄の檻のようだ。
「これで動きを制限できるといいんだが…」
流雲は自身の行く手を阻む網を拳で叩き、【発勁】で衝撃波を放つ。
網がひび割れるが、シュンジは即座に補強して破壊だけは防ぐ。
「四重構造なのに一発でほぼおシャカとはな……やっぱりやばいわ。」
「鍛えてますからね。鍛練は人を裏切りません。」
流雲のパワーも驚異的だが、網が壊されるよりも早く補強するシュンジのテクニックもなかなかのものだ。
彼は次に半透明のスパイクを網の中の床に生成し、流雲の足場を不安定にする。
「地面を踏み込めなくすれば、あんたの技の威力も半減だろ?」
そう、八極拳の技を使用するためには震脚によって気を溜める工程が必要となるため、その踏み込むための地面が使えなければ威力は大幅に落ちてしまう。
ズンッ!ズンッ!
次々とスパイクがリングから突き上がり、流雲が立っていられる場所をどんどん狭めていく。
「いかに阻害しようと、流れは止まりません。」
スパイクが全ての地面を埋め尽くす直前、ギリギリのところで網に掌底を食らわせて破壊することに成功した。
バキッ!
流雲の掌は網を砕いた勢いのままシュンジへと接近し、続けて彼の盾を砕く。
しかし、それは彼女の攻撃を惹きつけるためのダミーであり、本命は別にあった。
しかし、それは彼女の攻撃を惹きつけるためのダミーであり、本命は別にあった。
「…なら、これならどうだ?」
シュンジは本命の半透明の鎖を生成し、流雲の腕を縛ろうとするが、彼女は【流源】で自身の腕で鎖を滑らせ、拘束されることを免れた。
「流水が如く、一点にとどまることなく流れ続けるのみ。」
鎖が直接届くほどのこの距離は流雲の独壇場だ。彼女は続けて掌底を放つ。
ガキンッ!
「しぶといな!」
シュンジは自分と相手の間に半透明の構造物を生成して【発勁】の衝撃を吸収し、反撃の隙を作る。彼の心は、今までの相手のことを思い出していた。怪盗ミーティア、落宮スズキ――予測不能な敵を制した経験が、彼の戦術を支える。
(この女の技は完璧だ。だが、完璧ゆえにパターンがある。そこを突く!)
シュンジは破壊された構造物の破片をカモフラージュにして拳銃を連射し、流雲の動きを牽制していく。
バン! バン! バン!
だが、流雲は先ほどのように弾丸を【流源】でかわし、至近距離で【発勁】の掌底をかまさんとする。
「その流れ、俺が断ち切る!」
シュンジは半透明の障壁を流雲の体内に生成し、流雲の【発勁】を封じる。
彼女の拳が一瞬止まり、隙が生まれた。
「今だ!」
力の流れを知覚したところでどうにもできない状態となった流雲に対し、シュンジが柔道の投げ技で彼女を地面に叩きつけ、半透明の手錠で手足を固定する。
「なるほど…考えましたね。」
流雲は【発勁】の応用で内部の障壁を破壊して【流源】で拘束からの脱出を試みるが、シュンジは手錠を多層化し、さらに動きを制限。観衆がシュンジの戦略に沸く。
「これで終わりだ。」
シュンジの発言に受けても尚、流雲は抵抗を続ける。彼女の拳が微かに震え、僅かに動く体で放った【発勁】の衝撃が拘束具を揺らす。
彼女の心は、達人としての誇りと積み上げてきた鍛錬を守るために戦い続ける。彼女の呼吸は乱れ、汗が額を伝うが、瞳には静かな炎が宿る。
(流れは…まだ、止まらない…)
流雲は深く息を吸い、意識を極限まで研ぎ澄ます。【流源】が新たな境地に達し、拘束具の隙間から微かな衝撃波を放つ。
ドンッ!
「…そう何回も本気を出すのは初めてですね。」
爆発音に続けて流雲の声が聞こえたかと思うと、そこには手錠を全て破壊して立ちなおっている流雲の姿があった。
彼女の眼は完全に開眼しており、本気になったことをありありと表している。
彼女の眼は完全に開眼しており、本気になったことをありありと表している。
「まさか…あの状態で手錠を全部壊したのかよ…」
シュンジは彼女の全力のパワーに目を細めるが、刑事の冷静さが彼を支配する。
彼は流雲の「流れ」を徹底的に分析し、彼女の技が極限状態での変化を孕むことを見抜く。
(あの馬鹿力で本気じゃなかったとかマジかよ。にわかには信じられないな。)
シュンジは流雲の拳の動きを予測し、先ほどと同様に彼女の体内に微細な構造物を生成し、彼女の筋肉の動きを阻害する。
「いくら本気とはいえ、これは通じるだろ?」
いかに流雲そのものが強くとも、力の流れそのものは変わらないはず……そう思っての行動であった。
しかし、同じ手が二度通じるはずもなく……
「無駄です。」
グンッ!
気が高まる音と共に彼女の体内に作成された構造物は簡単に破壊されてしまい、その無意味さが周知された。
「マジかよ……」
シュンジは流雲に対してもう何度目かわからないほどの驚愕を感じつつ、刑事としての使命を果たすべく、最後の戦術を展開することを決意する。
「では、行きますよ」
地震と勘違いしてしまうほどの震脚が響き渡り、本気の裡門頂肘がシュンジに襲い掛かる。
(まともに受けたら……死ぬ!)
本能的に死を察知したシュンジは、流雲の「流れ」のリズムを捉え、ギリギリのところで攻撃を回避する。
ドビュゥ!!
肘撃の風圧だけでリングが裂けるほどの威力を秘めており、人体に当たればどうなるかなど考えたくもないほどだ。
「私は無駄な殺生は好みません。しっかりと避けてください。」
その言葉は驕りでも何でもなく、ただただ心からの注意喚起であった。
「言われるまでもないぜ。こっちだって死にたくはないからな…」
シュンジは軽口で返すも、その致死級の攻撃力を見て血の気が引いていた。
だが、だからといって諦める彼ではない。シュンジはリングの上空に半透明な真四角の構造物を作成し、それを相手目掛けて叩き落す。
だが、だからといって諦める彼ではない。シュンジはリングの上空に半透明な真四角の構造物を作成し、それを相手目掛けて叩き落す。
「潰れろ!」
ドグゥゥンッ!!
少なく見積もっても100トンはあるであろうその球体が流雲を確かに捉えるが、本気になった彼女はそれすらも受け流す。
「重さとは即ち力なり。力転じてさらなる力へ。」
そう言いながら彼女は球体を滑らせるようにしてシュンジの方に向けて投げ飛ばす。八極拳の極意を会得した流雲は、ただ単に力を受け流すだけでなく、力の流れを加速させることで力を自在に操作することができるのだ。
「おいおい、死ぬぞこれ…!!」
シュンジは恐怖すら感じながらも能力によって地面を盛り上げることで球体を受け止め、次の攻撃に向けて策を固めていく。
(こういう場合は…アレしかないな。)
「…やはり強いな。ならば、俺の能力とあんたの技、どっちが上か確かめてみないか?」
シュンジからの突然の申し立てに、観客たちや控室の他の選手も驚きを隠せない。
当然、流雲にとってもその提案を受ける理由はないはずだが…
「いいでしょう。受けさせていただきます。」
なんとシュンジの提案を自ら受け入れてしまったのだ。
(こういうタイプは自分の技術に絶対の自信を持っているはずだ。だとすれば、そこを突くしかない!)
「話がわかる奴で助かったぜ。それじゃ、お互い本気でやるぞ。」
そう言い放つと、彼は全力で決着を付けるための準備を始める。
彼は彼女がどのような人間なのかを把握し、この一騎打ちを受けてくれることを確信していたのだ。
彼は彼女がどのような人間なのかを把握し、この一騎打ちを受けてくれることを確信していたのだ。
(相手の性質(タチ)に合わせて方法を変える…捜査の常套だ。)
「それじゃあ…いくぞ!」
シュンジの合図と共に、二人はお互いの全力をぶつけ合うことを決意する。
「はぁぁぁ!!」
流雲は全ての力を振り絞り自身の究極奥義を放とうとする。彼女の拳が光を放ち、リングが震える。
対するシュンジは全身に最高硬度かつ五重構造の装甲を生成し、全力で攻撃を受け止める構えだ。
これが彼の奥の手なのだろうか…?
「天覇勁掌!!!」
「くらえ!!」
「くらえ!!」
ドゴォォォォォン!!!ズシュッ!!
鮮血がリングの床に飛び散り、流雲の動きが止まる。彼女の瞳に静かな光が宿り、達人の魂がリングに刻まれる。
……一体何が起こったのだろうか。
実はシュンジは流雲が天覇勁掌を放つための震脚を行った瞬間、彼女の足元に粘着質の半透明の板を出現させ、踏み込む力を完全に殺したのだ。
どんな重装甲でも一撃で致命傷不可避の流雲の攻撃を、彼の能力で生み出した装甲でもなんとか耐えられる程度にまで弱体化したことで、彼は人間としての形を保ちながら凌ぎきることができた。
それに加え、彼女が一撃を放って腕を伸ばした瞬間を狙って、体内に無数のスパイクを生み出したのだ。
筋肉が伸びきっていれば力を込めても体内の構造物を破壊することはできない。そこを突いた一度っきりの不意打ちを決行である。
それが、この一瞬のうちに起こった攻防の全てだ。
「…見事です。」
そう言い放つと、彼女は力なく倒れ、動きが完全に停止した。
「ふー。危ない危ない。あんたが武人気質じゃなければ負けてたぞ。」
シュンジは深く息を吐きだしながらそう言い、スパイクで体内に開けた穴を能力を使って塞ぐ。
……こうして、このトーナメントの優勝者は決定した。
「勝者及び第6回あにまんオリキャラ最強トーナメントは――護都シュンジ!!!」