あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
第6回トーナメント エキシビションマッチ 第1試合
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aioricharabattle
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第6回トーナメント エキシビションマッチ 第1試合
《【ムラノヤシロノマクラサマ】ー500 Internal Server Errorー VS 逆夢》
トーナメント本戦は終焉を迎えたが、観衆はまだまだ熱いままだ。
その理由は単純明快、これからエキシビションマッチが開始されるからだ。
今回の対戦カードは「ムラノヤシロノマクラサマ vs 逆夢」
お互いに底の見えない能力を有しており、摩訶不思議な戦いが繰り広げられることが予感される。
ムラノヤシロノマクラサマは紅の着物を揺らし、黒い0と1が周囲を漂う。無邪気な笑顔がリングに弾け、彼女の瞳には遊び心が輝く。
時間操作の異能を操る彼女は、まるで世界を玩具箱のように扱う。
「おねぇちゃん! いっぱい遊ぼうね!」
逆夢は灰のワンサイドアップを揺らし、冷たい微笑みを浮かべる。彼女の瞳は獲物を値踏みする蛇のようだ。能力交換の【邪鬼獄交】を操る彼女は、戦場をその観察眼で支配する。
「…いいよ。遊んであげる。」
観衆の息遣いが凍りつき、戦いの開始を告げる。
「エキシビションマッチ――開始ッ!!」
ムラノヤシロノマクラサマが弾けるように動くと、黒い0と1がリングに渦を巻き、時間が歪む。
彼女の手にはトキノトメカタとトキヲカコウが握られており、完全に戦闘モードと言ったところだ。
「ほら、いくよ!」
シュンッ!
ムラノヤシロは時間の隙間を縫うように逆夢に接近し、その手に持った鎌を振り下ろす。
そこからは殺意や敵意は感じられないが、それ以上にどす黒い何かが見えるような気がする。
だが、逆夢は冷たく笑い、【邪鬼獄交】を発動。
彼女の瞳が赤く輝き、お互いの能力が完全に入れ替えられたのだ。
それによってリングの時間が元に戻り、ムラノヤシロの鎌が空を切る。
「時間操作? 面白い玩具ね。でも、今は私のものよ。」
逆夢は奪った【トキヨアソベ】を使い、ムラノヤシロの動きをランダムでスローモーションに変える。
さらに、彼女はどこからともなくトキノトメカタを引き抜き、ムラノヤシロの喉元を狙う。
キンッ!
「そっちだけずるい!」
ムラノヤシロは驚きつつも、自身の異能の残滓で時間をわずかに歪め、鎌の一撃を回避。
彼女の無邪気な笑顔に一瞬の焦りが混じる。黒い0と1が彼女の周囲で乱れ、リングが時間の揺らぎに震える。
彼女の無邪気な笑顔に一瞬の焦りが混じる。黒い0と1が彼女の周囲で乱れ、リングが時間の揺らぎに震える。
「ずるい? これは戦いよ。子供の遊びじゃないの。」
逆夢は冷たく言い放ち、ムラノヤシロの時間操作をさらに発動していく。
リングの時間が断続的に加速と減速を繰り返し、ムラノヤシロの動きを混乱させる。今まで自分が相手を屠ってきた能力が、今度は彼女自身を追いつめているのだ。
逆夢は続けて鎌で連撃を放ち、ムラノヤシロを追い詰める。
シュシュッ!
「わ、わ、待って! 私の力を返してよー!」
ムラノヤシロは着物を翻し、時間の歪みを利用してリングを駆け回る。
今までの経験から時間の流れの変化に慣れている彼女は、能力の断片を頼りに、逆夢の攻撃をを紙一髪で避け続ける。
「でも、これはこれで楽しいね!」
ピンチになりながらもムラノヤシロは無邪気な心を奮い立たせ、リングの床に黒い0と1を撒き散らす。
彼女の中に僅かに残っていた時間操作の能力を無理やり発動させ、リングに時間の罠を仕掛けたのだ。
「何かわからないけど…無駄よ。」
しかし、逆夢が床に触れた瞬間、時間が局所的に停止するトラップが発動した。
ピタッ!
逆夢の足が一瞬止まり、彼女の瞳がわずかに揺れる。
「おばか!」
読み通りの展開にムラノヤシロはすかさず跳び上がり、着物の袖から0と1の刃を放つ。
そして、刃は時間を切り裂くように逆夢に襲い掛かる。
ズバッ!
「…やるじゃない。」
彼女は自らの体が停止している感覚を味わいながらもそう呟く。
しかし、その瞬間……
しかし、その瞬間……
ギュインギュインギュイン
逆夢が【邪鬼獄交】で奪ったクルイドキを発動し、時間が10秒ほど巻き戻された。
それにより、彼女の身に施された時間停止も解除され、罠の存在を知りつつ元の状態に戻ることができたのだ。
それにより、彼女の身に施された時間停止も解除され、罠の存在を知りつつ元の状態に戻ることができたのだ。
「…嬉しい誤算ね。」
今度の彼女はムラノヤシロのトラップを分析し、時間の罠を逆利用することを決意した。逆夢は冷徹に微笑み、再び〔邪鬼獄交〕を発動。
ムラノヤシロが仕掛けたトラップの所有権を奪うと同時に、能力に施していたマーキングの効果を発動して相手の全ての能力を削除する。
ムラノヤシロが仕掛けたトラップの所有権を奪うと同時に、能力に施していたマーキングの効果を発動して相手の全ての能力を削除する。
これでもうお互いにトキヨワラエ、クルイドキ、トキヨアソベは使用できなくなってしまったというわけだ。
「…さて、これで終わりよ。」
逆夢は先ほど相手がやったのと同じようにリング全体に時間の罠を再配置し、今度はムラノヤシロを自身のトラップで縛りあげることを決意した。
「まってるだけじゃ勝てないよ!」
いつまで経っても動こうとしない逆夢に痺れを切らしたムラノヤシロは、その手に大鎌を構えなおして相手に突っ込む。
しかしその瞬間、彼女が踏み込んだ床が光り、足元で時間が一瞬にして停止する。
「さっきのおかえし…と言ってもあなたは知らないでしょうけどね。」
逆夢は相手にゆっくりと近づき、その手に持っている鎌を奪ってムラノヤシロの胸元に突きつける。
「……遊びは終わり。」
シュンッ!
逃げ場も無ければ能力もない。そんな絶体絶命の状態に追い込まれてしまったムラノヤシロ。
しかし、この場にいる誰もが気づいていないある誤解があった。
「えーい!時間よ!なんか変わって!」
ムラノヤシロは最後の力を振り絞って叫ぶと、何故か時間をわずかに歪める。
もはや彼女に能力は残っていないはずなのに、一体何故だろうか。
「…予想外ですね。」
ムラノヤシロの着物が揺れ、黒い0と1が爆発のように散る。リングが時間の波に揺れ、逆夢の振り下ろした鎌がわずかに逸れる。
そう、彼女はこの世に存在するエラーそのもの。彼女にはあらゆる出来事が不規則に作用し、それがどのような結果となるかは誰にもわからない。
そんな彼女に対して発動された邪鬼獄交も例外でなく、マーキングを使って削除したはずの能力たちは、何故か削除されていなかったのだ。
「まだまだ遊ぶよ!」
ムラノヤシロは時間の歪みを利用して逆夢の懐に飛びこみ、再び0と1の刃を両手に握って切り裂こうとする。
「そう…厄介ね。」
「そう…厄介ね。」
だが、逆夢はムラノヤシロの動きを予測し、刃が突き刺さるよりも早く動いて逆に彼女の腕をねじ上げる。
そして、時間の罠が再び発動し、ムラノヤシロの動きがまたしても封じられた。
ガキンッ!
「ううっ…強い…!」
ムラノヤシロの声に初めて弱気が混じる。
逆夢は冷たく微笑み、リングの時間を一瞬停止させてムラノヤシロの胸元に今度こそトキノトメカタを突き刺す。
ズシュッ!
血がリングの床に飛び散り、ムラノヤシロの動きが完全に止まる。それは時間の罠ともまた違った雰囲気で、まるで一定の時間の中に幽閉されてしまったかのようだ。
ムラノヤシロの瞳に無邪気な光が揺れ、黒い0と1が静かに消える。観衆がその決着に息を呑む。
「これで…終わり。」
不可思議な能力を持った両者の戦いは、こうして終わりを告げたのであった。
「勝者――逆夢!!」