あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
第7回トーナメント エキシビションマッチ 第2試合
最終更新:
aioricharabattle
-
view
第7回トーナメント エキシビションマッチ 第2試合
《アイリーン エマ VS 真王ゴルバス》
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リング。
すでに決勝が終わった後の熱狂の余韻が残る中、その空気を裂くようにして再び観客の歓声が沸き上がる。
リング中央に立つ二人の存在が、それだけで一つの伝説を予感させていた。
「今日は……勝ちに来ました。」
アイリーン・エマの声は清らかで、それでいて芯の強さを滲ませていた。白銀の髪がふわりと舞い、背に輝くのは聖剣リヒト。
世界を救った英雄としての風格を感じさせるその立ち姿は、ただ美しく、そして堂々としている。
かつては苦い敗北を味わされた宿敵、ゴルバスを前にして、彼女の覚悟は最高潮に達していた。
「俺は負けない。当たり前だろ、王だぞ?」
真王ゴルバスは飄々とした調子で応じたが、その口元には決意の色が滲んでいた。
黒髪の青年の姿に似つかわしくない、重厚な覇気がリングを覆う。
その背後には、彼がこれまでに積み重ねてきた闘いと苦悩、王としての矜持が影のように揺れていた。
「試合開始ッ!!」
試合開始と同時にエマが踏み出す。風すらも置き去りにするような俊敏さで舞い、剣と魔法の織り成す舞踏が幕を開けた。
その一歩一歩が、まるで戦場に咲く花のように美しかった。
その一歩一歩が、まるで戦場に咲く花のように美しかった。
「いきます!」
彼女の刃はただの殺意ではない。希望と祈り、そして鍛錬によって洗練された鋼の信念。剣閃は空気を裂き、魔力が軌道に残光を描く。
対するゴルバスは虚空に手を掲げる。空間が捻れ、彼の周囲に異様な歪みが生じた。
「——十束よ、王の命に応えよ。」
空間が裂け、そこから一本ずつ現れていく神器たち。その最初の一本——神剣クサナギが手に収まると同時に、ゴルバスはそれを軽く振るい、鋭いかまいたちを起こして空気を切り裂いた。
バンッ!
「無駄です!」
すかさずエマは斬撃を跳ね返すように魔法の障壁を張り、そこから跳躍、回り込むように斬撃を繰り出す。
「なるほど、面白い。」
次に彼が取り出したのは雷銃ヒナワ。連射される雷の弾丸が空間を貫くようにして放たれる。
だが、エマはひるまない。弾丸を読み切り、リヒトで軽く払うと、宙へと軽やかに舞い上がった。魂を見る目を持つ彼女にとって、銃弾程度の動きを見切るのは朝飯前だ。
「弾丸の流れ……全て見えています。」
彼女は魔力を収束し、空中で剣閃を繰り出す。その斬撃は単なる力任せではない。流れるような魔力制御により、次々と飛んでくる銃弾の間を縫って進む精密な一閃だった。
ザンッ!
ゴルバスは璽盾 ゴランドルを取りだして防御を試みる。彼の盾はあらゆる攻撃から彼の身を護る鉄壁の守護であり、それに加えてカウンター効果まで併せ持っている。
「やるな。だが……」
ゴルバスはすかさず受けたダメージを、煌めく光の奔流に変え、荘厳なる神矢として放たんとする。その矢はまるで王の威光そのもの、空気を焼き裂きながら一直線に放たれる神撃——黄金の残光を引いて、夜空に咲く彗星のように輝いていた。
「その程度じゃ止まりませんよ!」
エマは咄嗟に目を細めながらも、恐れを見せることはなかった。襲い来る神矢の烈光を前に、彼女は静かに一歩踏み出す。そして、リヒトを掲げ、凛とした声で唱える——
「斬光、穿て!」
刹那、剣に宿る聖なる輝きが爆ぜ、神矢と剣閃が正面から激突する。
ガキィィィンッ!!
光と音が奔流となって炸裂し、観客席の空気すら震わせた。
「多少はやるようだが……あまり図に乗るなよ。」
「——王の力を見せてやろう。」
「——王の力を見せてやろう。」
己が王たる存在へと宣告するように、ゴルバスは自らに向けてその支配の権能を行使する。王の命に抗うことを知らぬ力が、彼の肉体と魂を包み込み、内なる可能性の全てを引き出していく。身体の隅々に至るまで、膨大な魔力と支配の権能が融合し、まさに王の極致へと至る覚醒の輝きが迸る。
空気が震え、リングを包む重圧が一変する。もはや一国の王という枠では語れない、神格すら帯びた存在がそこに立っていた。
「これが……真なる王の力だ。」
ここからが本番とばかりに、王の威圧がリング上に充満する。
「なんて威圧感……これは、私も本気でいかないとですね。」
その刹那、彼女の手に握られていた希望の剣が燦然と輝きを放ち始める。天衣無縫の力が呼応し、エマの肉体と精神をひとつ上の次元へと押し上げた。
「纏・天衣無縫、展開……!!」
神聖なる織物が霊気と共に形を成し、彼女の全身を包む。光の羽衣がなびき、舞い散る花弁はまるで祝福の結晶。エマの動きはさらに鋭く、そして柔らかくなっていく。
「いざ…勝負!!」
お互いが全力の姿となった真の戦いが始まった。
ゴルバスは覚醒した力を余すことなく振るい、真剣クライクを高々と掲げると——
ゴルバスは覚醒した力を余すことなく振るい、真剣クライクを高々と掲げると——
「王の剣を受けてみよ!」
ズドォォンッ!!
その一閃がリングの大地を深々と割り裂き、金色の閃光が天地を貫いた。
神々しい衝撃が四方に奔り、風が渦巻く中、地面はまるで生き物のように軋んで唸る。
神々しい衝撃が四方に奔り、風が渦巻く中、地面はまるで生き物のように軋んで唸る。
「なんて威力……!でも、当たりませんよっ!」
エマは空中へと弾け飛び、回転しながら風を纏うように舞う。刃が煌めきを放ちながら、旋風と共に斬撃を浴びせる。
ガキィィンッ!
それをゴルバスは真正面から受け止め、次なる神器——剛斧ラングルを引き抜いた。
「次はこれだッ!」
ズオォォォンッ!!
唸りを上げる風圧が怒涛の如く押し寄せ、巨大な斧が半月の軌跡を描いて振るわれる。それはまるで天を裂き、大地を砕かんとする災害そのもの。その刃先が空気を切り裂くだけで、リング全体が揺らめき、閃光とともに爆風が炸裂する。
「来ると思ってましたっ!」
咄嗟にエマは体を翻し、柳の枝のように柔らかく、しなやかに空中へと跳ねる。辛うじてゴルバスの一撃をかわしたが、その一撃の余波だけで、リングの床に鋭く深い裂け目が刻まれた。
「今度はこちらの番です!」
次の瞬間、虚空を蹴るように跳躍した彼女の周囲に、淡い光の粒子が舞い散る。聖剣リヒトに魔力を込め、高く構えるその姿は、まるで天空から舞い降りる光の女神。
「斬閃——光流ッ!!」
閃光の尾を引きながら、放たれる斬撃。その軌道は正確無比、雷鳴と共に落ちるように一条の閃光が戦場を走る。
それに応じるように、ゴルバスは魔刀・黒を抜き放ち、あらゆるものを捉える一閃で迎撃。斬撃同士が交差した瞬間、爆ぜるような光と闇の衝突がリングを包み込む。
それに応じるように、ゴルバスは魔刀・黒を抜き放ち、あらゆるものを捉える一閃で迎撃。斬撃同士が交差した瞬間、爆ぜるような光と闇の衝突がリングを包み込む。
「それは…師匠の武器!」
かつての敗北で奪われたかの武器を目の前にして、彼女の中に抑えきれない気持ちが溢れ出してくる。
「返してください!」
その声には、涙と怒り、そして燃えるような決意がこもっていた。エマの魔力が暴風のように吹き荒れ、その中心でリヒトが激しく明滅する。
「回帰技——魔断!!」
怒りに呼応するように、彼女の斬撃が空間ごと裂き、時間さえ断ち切るかのような威圧感を帯びて放たれる。それは彼女の心の叫びが形を取った一撃だった。
ゴルバスもまた、それを真正面から迎え撃つ。
「王に刃向かうとはな…貴様、不敬だぞ?」
彼は支配の権能によって魔刀・黒の能力を極限まで開放し、無限の成長を続ける聖剣リヒトに負けないほどの強大なエネルギーを引き出す。
「散れ。」
二つの力が、互いの矜持を乗せて激突する。
ドガァァァァァンッッ!!!!
天地が震え、空が裂け、光と闇が激突し、爆ぜるような閃光と轟音がリング全体を呑み込んだ。
まるでこの一瞬に世界の理がひっくり返るかのような、壮絶なエネルギーのうねりが空間を揺るがす。
時間が止まったかのような静寂が訪れた後、渦巻いていた黒煙の中心から、一筋の光が差す。
その中から、ゆっくりと、しかし堂々と歩み出てきたのは、ただ一人——
「俺が負けるわけないだろ…王だぞ?」
その声音は低く、だが確固たる勝者の風格を滲ませていた。
漆黒の装束に包まれたゴルバスの姿が完全に現れると、観客席は爆発的な歓声と驚愕に満ちた叫びに包まれた。
「勝者――真王ゴルバス!!」