あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
《護都シュンジ VS 金剛ムテキ》
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aioricharabattle
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《護都シュンジ VS 金剛ムテキ》
視界の限られた迷路の中、護都シュンジは静かに息を整えた。高い壁が複雑に入り組み、音が反響する。足音を殺しながら慎重に進む。
「隠れても無駄だぞッ!」
金剛ムテキの声が迷路の奥から響く。彼女は堂々とした態度で壁を拳で砕きながら進んでくる。
迷路というシステムを根本的に否定するその豪快な行動に、彼女の性格がよく表れている。
シュンジは冷静に状況を分析する。
彼女の無敵状態は五秒間。それが切れた瞬間を狙えば勝機はある。
しかし、彼女はその事を理解している。
いつ無敵状態になっているかは見てもわからないため、無敵が切れた後も「まだ無敵」と言わんばかりの態度で相手を惑わせるのが常套手段だ。
「さて……どう出るか。」
シュンジは手のひらをかざし、半透明の盾を生み出した。
ドガッ!
次の瞬間、奥の方の壁が砕かれ、そこから金剛ムテキが突っ込んできた。
その顔には余裕の笑みを浮かべている。
「見つけたッ!」
目にも止まらないほど一瞬で距離を詰めると、ムテキの拳がシュンジの盾を砕く。
鉄よりも遥かに硬いはずの物体も無敵の前では歯が立たない。
だが、凄まじい力に押し飛ばされながらも、シュンジは冷静だった。
「あっさり来てくれて助かったぜ。」
彼は冷静にトンファー型の警棒を生成し、様子見の攻撃を仕掛ける。
「その程度の武器で私に勝てるとでもッ!」
ムテキは警棒を軽く破壊すると、そのまま腹に一発叩き込む。
「ガハッ!」
いかに特殊物体の防弾ベストといえどもこの攻撃には耐え切れない。彼の体は迷路の壁を破壊しながら吹っ飛ばされる。
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
……壁を5、6枚破壊したころ、やっと勢いが収まった。
「なんだよこのパワー…ふざけてんだろ……。」
ムテキのあまりに馬鹿げた力に対して思わず口からそんな言葉がこぼれる。
一応防弾ベストによってある程度衝撃は弱められていたが、それでもあばらが2、3本は折れているようだ。
「いちいち吹き飛んでじゃねぇよ!雑魚が!」
いつの間にかムテキはとてつもないスピードでシュウジの目の前まで一瞬で移動してきている。
「潰れろ!」
さらに追撃で顔面に殴りかかる。
「クソっ、ここで終わりかよ……」
さしものシュウジも死期を悟り、思わず目を閉じる。
"あんな攻撃を顔面に受けては確実に死ぬ"
こんな言葉が脳内に反復し、彼の鼓動をさらに早くする。
だが……
「やっぱり止めだ。雑魚を散らすのはつまらん。」
なんとムテキは彼の顔面スレスレで拳を止めたのだ。
「これで私の方が強いのはわかっただろ?大人しく負けを認めたらどうだ?」
彼女は自信満々に言い放つが、シュウジの頭にはある一つの疑問が生まれていた。
(最後の拳……寸止めされたはずなのに全く風圧を感じなかった。)
(もしやあの馬鹿げたパワーにも何かカラクリがあるのか……?)
(もしやあの馬鹿げたパワーにも何かカラクリがあるのか……?)
事実、彼の予想は当たっている。ムテキの能力「無敵化」には5秒という時間制限があり、一度使用すると20秒間のクールタイムが必要となるのだ。
「お前…何か隠してるな?」
突然のシュウジの鋭い一言に、ムテキの体が一瞬硬直する。
「ハッ、何血迷い事を言ってやがる。隠すまでもなく私のこの強さは本物だぞ?」
だが、その一言からシュウジはムテキの超パワーに何かがあることを確信する。
「……俺は隠しているものが"強さ"だなんて一言も言っていないぞ?」
「なっ!?」
どうやらムテキはシュウジの策に嵌められてしまったようだ。
「さてはお前、バカだな?」
「うるさい!どっちみちお前では私に勝てん!」
彼女は頭に血が上り、クールタイムが明けたばかりの無敵化を再発動。
「やはりお前はここで散れ!」
先ほどのように凄まじいスピードでシュウジに襲い掛かる。
「お前の能力は大体わかった。後は対策するだけだ。」
シュウジはムテキの攻撃よりも早くグラップリングガンを生成、迷路の奥に向けて発射する。
「なにっ!?」
ムテキの攻撃は空を切り、シュウジは迷路の奥へと逃げ込む。
ムテキの攻撃は空を切り、シュウジは迷路の奥へと逃げ込む。
「捕まえてみろよ。最強なんだろ?」
彼は相手を挑発しつつ、とにかく逃げることに尽力する。しかし、これは敗北の逃走ではない。勝つための逃走である。
「おのれちょこまかと!」
ムテキはシュウジを捕まえようと全力で追いかけるが、何度やってもギリギリで逃げられてしまう。
そのような攻防がしばし続いたのち、ついにシュウジの足が止まる。
そのような攻防がしばし続いたのち、ついにシュウジの足が止まる。
「……そろそろいいかな。」
シュウジは突如その場で佇むと、ノーガードでムテキの攻撃を迎え入れる。
「とうとう諦めたか!」
ムテキは絶好のチャンスを前にしてここぞとばかりに拳を振り下ろす。
その時、シュンジの手がわずかに動いた。
その時、シュンジの手がわずかに動いた。
ムテキが気づいた時にはすでに遅かった。無敵状態の切れると思われる瞬間を正確に狙い、半透明の壁を生成して迷路の壁で挟み込む。
「なっ……!?」
金剛ムテキの自信に満ちた顔が驚愕へと変わる。五秒間の無敵が切れた瞬間、その身体がシュンジの作り出した巨大な壁に押さえつけられた。
「バカな……私が……負ける……?」
「強さを誇示するのもいいが、戦術を軽視しすぎだな。」
その言葉を最後に、ムテキは2枚の壁によって圧殺された。
勝者、護都シュンジ。
勝者、護都シュンジ。