基本プロフィール
名前:遺脱の少女 エール
偽名:黄金の宰相 エーリティオス
偽名:黄金の宰相 エーリティオス
とある王国の元宰相。
年齢は22歳。
少女の姿の年齢は10歳。
性別は男性?
好きなものはポトフと忠臣と女性。
嫌いなものは酒と黄金。
年齢は22歳。
少女の姿の年齢は10歳。
性別は男性?
好きなものはポトフと忠臣と女性。
嫌いなものは酒と黄金。
黄金の少女の伝承
王都、とある貴族の家で、一人の幸せな少女が産まれた。
温かい食事、温かい家族、一般の民が幸せと感じるそれを、全て持っていた。
彼女は愛を一身に受け、そして民や家族に愛を返した。
貧しいものには食事を与え、学がないものには自ら丁寧に教えた。
そして、少女は半身のように大切な兄と 『この国を世界で一番の国にする』と誓った。
しかし、ある日のこと。
一人の貧しい民は言った。
「あの少女の血潮は、黄金で出来ているのだ」と。
そんな噂が街で飛び交うするようになった。
いつものように街で炊き出しをしている少女を剣を持つ暴漢が襲った。
黄金色の血が一筋、空を舞う。
少女は民に縋る、されど民は少女の方を見ていない。
ただ美しき黄金の塊に見惚れるのみだった。
無慈悲にも、暴漢は刃を振り下ろした。
さくり、と音が響く。
暴漢の刃は、朱色に染まった。
彼女は半身を失った。
人に優しくせよと彼女に語った兄を喪った。
ただその骸に哭けども、冷たくなるばかり。
いつしか少女は信ずるを忘れた。
黄金の少女はあの日、半身と共に死んだ。
今いるのはかつての夢に縋り、何者も信ずることのない……まるで真の黄金の如き冷たさの一人の愚かな男であった。
温かい食事、温かい家族、一般の民が幸せと感じるそれを、全て持っていた。
彼女は愛を一身に受け、そして民や家族に愛を返した。
貧しいものには食事を与え、学がないものには自ら丁寧に教えた。
そして、少女は半身のように大切な兄と 『この国を世界で一番の国にする』と誓った。
しかし、ある日のこと。
一人の貧しい民は言った。
「あの少女の血潮は、黄金で出来ているのだ」と。
そんな噂が街で飛び交うするようになった。
いつものように街で炊き出しをしている少女を剣を持つ暴漢が襲った。
黄金色の血が一筋、空を舞う。
少女は民に縋る、されど民は少女の方を見ていない。
ただ美しき黄金の塊に見惚れるのみだった。
無慈悲にも、暴漢は刃を振り下ろした。
さくり、と音が響く。
暴漢の刃は、朱色に染まった。
彼女は半身を失った。
人に優しくせよと彼女に語った兄を喪った。
ただその骸に哭けども、冷たくなるばかり。
いつしか少女は信ずるを忘れた。
黄金の少女はあの日、半身と共に死んだ。
今いるのはかつての夢に縋り、何者も信ずることのない……まるで真の黄金の如き冷たさの一人の愚かな男であった。
遺脱の少女の夜
ひとり……ひとりと、少女の閉じられた瞼から雫が落ちる。
過去に置いてきた半身の魂魄を、一つ夢に垣間見て。
「久しぶりに……あれを見たな。」
過去を残すかのように、彼女の身体はあの日時に忘れ去られてしまった。
心だけが、腐り歪み、形を狂わせ育つばかり。
「……ここに居たのか、ずっと。」
少女の呟きに返すものはない。
当たり前のことの……はずだった。
「…………。」
風と共に少女の耳に何かが入り込む。
時を同じくして鏡花水月の何者かが、少女の瞳に映り込んだ。
それが少女の夢幻でないことは、少女が牢にあるはずもない異物に触れる音が証明していた。
「……兄様。」
その言葉は牢の静寂と共に、雨だれの音に飲まれて消えていった。
過去に置いてきた半身の魂魄を、一つ夢に垣間見て。
「久しぶりに……あれを見たな。」
過去を残すかのように、彼女の身体はあの日時に忘れ去られてしまった。
心だけが、腐り歪み、形を狂わせ育つばかり。
「……ここに居たのか、ずっと。」
少女の呟きに返すものはない。
当たり前のことの……はずだった。
「…………。」
風と共に少女の耳に何かが入り込む。
時を同じくして鏡花水月の何者かが、少女の瞳に映り込んだ。
それが少女の夢幻でないことは、少女が牢にあるはずもない異物に触れる音が証明していた。
「……兄様。」
その言葉は牢の静寂と共に、雨だれの音に飲まれて消えていった。
性質
彼女は女であると扱われることを嫌う。
だからこそ、男性扱いしてくれるシードルにはかなり重い感情を抱いている。
(それはそれとして戦力として扱うために隷属させるつもりだが。)
基本的には冷酷の様に振る舞っているが、
彼女自身そういう質ではないので、実際はかなり無茶をしている。
行動指針は、かつて兄と誓った夢のみ。
それすら、崩れ去った。
だからこそ、男性扱いしてくれるシードルにはかなり重い感情を抱いている。
(それはそれとして戦力として扱うために隷属させるつもりだが。)
基本的には冷酷の様に振る舞っているが、
彼女自身そういう質ではないので、実際はかなり無茶をしている。
行動指針は、かつて兄と誓った夢のみ。
それすら、崩れ去った。