前奏曲~prelude~
雨が。
雨が降っていた。
止む事の無い雨が。
この殺し合いが広がる島でも。
僕――クリス・ヴェルティン――を唯濡らしている―――
あの派手な開始の合図から一転、僕は唯歩き続けていた。
果ての無い草原を唯一人で。
ここが地図の何処に位置するか解らないけど。
取りあえずあの人達は殺し合いをしろといったけど正直どうすればいいかなんて僕には解らない。
人を殺す、殺さないとか……良く解らない。
行為そのものについては理解してるつもりだけど僕自身だからって何かをやろうという気にはならない。
果ての無い草原を唯一人で。
ここが地図の何処に位置するか解らないけど。
取りあえずあの人達は殺し合いをしろといったけど正直どうすればいいかなんて僕には解らない。
人を殺す、殺さないとか……良く解らない。
行為そのものについては理解してるつもりだけど僕自身だからって何かをやろうという気にはならない。
唯、歩き続けるだけ。
何故、こんな事に巻き込まれたのだろう。
神に問い、深く考えるも答えは出ない。
考えるのも億劫に感じてきてやがてその思考を放棄する。
ただ、運が悪かっただけ。
そう、僕自身が思い込むように。
神に問い、深く考えるも答えは出ない。
考えるのも億劫に感じてきてやがてその思考を放棄する。
ただ、運が悪かっただけ。
そう、僕自身が思い込むように。
唯、歩き続けるだけ。
もし殺し合いを積極的にしている人にあったら僕はどうなるのだろう?
……まぁその時はその時で。
どちらにしろ僕には対抗手段もないし。
どうにかなるとは思わないけど、まあその時はその時で考えよう、うん。
兎に角人にあわなければいい。
元々誰かと話したりする人付き合いというのはとても苦手だ。
話しても上手くいくとは思えないし。
だから
……まぁその時はその時で。
どちらにしろ僕には対抗手段もないし。
どうにかなるとは思わないけど、まあその時はその時で考えよう、うん。
兎に角人にあわなければいい。
元々誰かと話したりする人付き合いというのはとても苦手だ。
話しても上手くいくとは思えないし。
だから
唯、歩き続けるだけ。
そういえばと思い出す。
どうやら、この島には僕の数少ないと言っていい知り合いが巻き込まれていた。
トルタ。
僕の幼馴染で世話焼きな彼女も巻き込まれていた。
ニンナさんが心配するだろう。
ファルさん。
僕が通う音楽学校で生徒会長だった彼女。
彼女ほどの学生が居なくなれば皆心配するだろう。
リセ。
寡黙な彼女。
きっと彼女の家族も心配するだろう。
アーシノ。
僕と違い人間関係がゆたかな彼。
何故、僕みたいな人間に構っているのかが解らない。
それでも貴族である彼の行方を気になる人間は多いだろう。
どうやら、この島には僕の数少ないと言っていい知り合いが巻き込まれていた。
トルタ。
僕の幼馴染で世話焼きな彼女も巻き込まれていた。
ニンナさんが心配するだろう。
ファルさん。
僕が通う音楽学校で生徒会長だった彼女。
彼女ほどの学生が居なくなれば皆心配するだろう。
リセ。
寡黙な彼女。
きっと彼女の家族も心配するだろう。
アーシノ。
僕と違い人間関係がゆたかな彼。
何故、僕みたいな人間に構っているのかが解らない。
それでも貴族である彼の行方を気になる人間は多いだろう。
僕は……
僕はどうなのだろう?
あの雨が振り続けている街でひっそりと暮らしていた。
音楽学校に通い卒業が近いというのに卒業発表のパートナーも決まらず熱心でもなかった学生だ、僕は。
きっと誰も気に留めないだろう。
精々家族が気になるぐらいだ。
それほどまでに僕はあの街の中では小さいのだ。
あの雨が振り続けている街でひっそりと暮らしていた。
音楽学校に通い卒業が近いというのに卒業発表のパートナーも決まらず熱心でもなかった学生だ、僕は。
きっと誰も気に留めないだろう。
精々家族が気になるぐらいだ。
それほどまでに僕はあの街の中では小さいのだ。
それは元々は僕のせいなのかもしれないが。
僕は兎に角……人間関係というのが苦手なのだ。
ほんの些細な事ですれ違い破局するかもしれない友人関係、面倒なだけで亀裂がいつ起きるか分からない上下関係……
そんな大なり小なりといった人の輪に僕はどうしても入り込めなかったのだ。
それでも、そういったものが社会を形成している事は当然のことながら理解できた。
いつかそれに適応しなければならない事も。
ただ、それでも僕はまだそれに適応する余裕が僕になかっただけ。
要するに僕は僕の事で手一杯なのだ。
他の事を見てられないほどの。
僕は兎に角……人間関係というのが苦手なのだ。
ほんの些細な事ですれ違い破局するかもしれない友人関係、面倒なだけで亀裂がいつ起きるか分からない上下関係……
そんな大なり小なりといった人の輪に僕はどうしても入り込めなかったのだ。
それでも、そういったものが社会を形成している事は当然のことながら理解できた。
いつかそれに適応しなければならない事も。
ただ、それでも僕はまだそれに適応する余裕が僕になかっただけ。
要するに僕は僕の事で手一杯なのだ。
他の事を見てられないほどの。
唯……それだけだ。
ふぅと大きな溜め息をつく。
しかし……それでもアルのことは少しながら気がかりだった。
一応僕の恋人である彼女を。
彼女は僕の故郷で働き精一杯生きている。
彼女との交流は週に一度届く手紙のみだ。
それでも僕らは繋がっていた。
しかし……それでもアルのことは少しながら気がかりだった。
一応僕の恋人である彼女を。
彼女は僕の故郷で働き精一杯生きている。
彼女との交流は週に一度届く手紙のみだ。
それでも僕らは繋がっていた。
アルは……僕を心配してくれるのだろうか。
何れ手紙はとぎれ僕の消息はわからなくなるだろう。
そのなかで彼女は泣いてくれるのだろうか……僕の為に。
わからないけど。
何れ手紙はとぎれ僕の消息はわからなくなるだろう。
そのなかで彼女は泣いてくれるのだろうか……僕の為に。
わからないけど。
フォーニ。
あの僕の部屋に居た小さな妖精。
小さな部屋で独りっきりになるフォーニ。
誰も気付かず彼女は一人で。
僕を待ってうたい続けるのだろうか?
窓の向こうの空を見上げながら。
あの僕の部屋に居た小さな妖精。
小さな部屋で独りっきりになるフォーニ。
誰も気付かず彼女は一人で。
僕を待ってうたい続けるのだろうか?
窓の向こうの空を見上げながら。
たった一人。
孤独の中で。
ああと思う。
もしかしたらアルもフォーニもみあげてるかもしれない空を見る。
雨が降っていた。
この島でも。
何時でも。
何時までも。
何時までも。
『クリス、そちらは今も雨が降っていますか?』
唐突にそんな声が聞こえた気がした。
ああ。
降っているよ。
僕の上で。
雨が。
こんなちっぽけな僕に。
音楽も。
アルも。
フォーニも居ないけど。
アルも。
フォーニも居ないけど。
僕の上に。
降り続けていた。
ずっと。
ずっと。
ずっと。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
なにが。
なにがおこったんだろう?
あたし――小牧愛佳――は良く解らなかった。
なんだか解らないけど女の人が喋って。
殺し合いをしろって。
殺し合いをしろって。
でもあたしはそんな事できない。
できる訳がない。
できる訳がない。
そして突如、起こった赤い雨。
人が。
人が死んだのだ。
怖い……という実感がわかなかった。
何処か遠い御伽噺のようなそんな夢のような感覚で。
何処か遠いのだ。
あたしからの距離とても遠くて。
残酷かもしれない。
でもよく、よくわからないのだ。
気が付いたらあたしはもうその人が死んだらしい場所には居なかったのだから。
そしてあたしがいたのは大きな屋敷。
あのあたしの『秘密基地』のような穏やかな場所。
本が沢山有り部屋も沢山。
本が沢山有り部屋も沢山。
あたしは訳がわからず取りあえず玄関に面してる大きな部屋に。
居間だろうか。
わかんない。
居間だろうか。
わかんない。
そこにある格調のある大きな黒のソファーに転ぶ。
柔らかいクッションを胸に抱く。
柔らかいクッションを胸に抱く。
心臓がバクバクいっている。
わかんない。
だけど怖い。
だけど怖い。
殺し合いなんだ。
由真も
河野君も
向坂君もいた。
河野君も
向坂君もいた。
夢だと……いいなぁ。
頬をギュ―と引っ張る。
「いたい……」
痛かった。
夢じゃ……ないんだ。
あたし……どうなっちゃうのかな。
死んじゃう……のかな。
嫌だ。
それは嫌だ。
怖い。
怖い。
怖い。
でも。
殺したくない。
殺したくない。
どうしよう……?
どうしよう……?
どうしよう……?
あたしは。
あたしは。
「やだ……そんなの考えたくない……そうだ、ここで隠れてよう……うん、それがいい」
ぎゅっとクッションを抱きしめる。
だいじょうぶ。
だいじょうぶ。
だいじょうぶ。
ここに隠れていれば。
隠れていればいい。
隠れていればいい。
ぎゅっと赤い胸元のリボンを握る。
薄い桃色をした学校の制服のリボンを強くにぎった。
薄い桃色をした学校の制服のリボンを強くにぎった。
不安をかくすように。
うん、へいき。
へいきだから。
だから……
「……誰か居るのかな?」
「……ふぇぇ!?!?」
「……ふぇぇ!?!?」
ひ、ひとぉぉぉ!?!?!?
黒い制服を着た碧色の目をした人。
茶髪で、が、がいこくじん。
え……え?
もう……?
ど、どうすればいいの?
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
はぁ……どうしようか。
目の前で勝手に慌てている少女をみる。
ピンクの色の不思議なセーラー服。
赤い大きなリボンと赤いスカートが特徴的だ。
左の方の栗色の髪を水色の大きな髪留めで耳当たりに纏めている左右非対称の髪も特徴的で可愛らしい子だった。
目の前で勝手に慌てている少女をみる。
ピンクの色の不思議なセーラー服。
赤い大きなリボンと赤いスカートが特徴的だ。
左の方の栗色の髪を水色の大きな髪留めで耳当たりに纏めている左右非対称の髪も特徴的で可愛らしい子だった。
僕は歩いている時、偶々この大きな屋敷をみつけた。
正直歩いているのも面倒になっていたし疲れた。
殺し合いとか参加する気はないし出来るなら最後までここにい続けようと思って入ったのだ。
人もいないだろうと思って。
正直歩いているのも面倒になっていたし疲れた。
殺し合いとか参加する気はないし出来るなら最後までここにい続けようと思って入ったのだ。
人もいないだろうと思って。
そう、思ったら彼女が居た。
なにやら僕を見て混乱しているみたい。
正直……でようかと思った。
あまり、人に関わりたくない。
なにやら僕を見て混乱しているみたい。
正直……でようかと思った。
あまり、人に関わりたくない。
だけどもう歩き続けてくたくただ。
できるのならここで休みたい。
人との会話の面倒さと休みたいという欲求の中で休みたいという方が勝ってしまった。
できるのならここで休みたい。
人との会話の面倒さと休みたいという欲求の中で休みたいという方が勝ってしまった。
だから
「あの、君……」
「は、はいー!? な、なんでしょうか!? なんでしょうか!?」
「は、はいー!? な、なんでしょうか!? なんでしょうか!?」
ああ、駄目だ。
この子、かなり上がってる……
まぁいいか……
この子、かなり上がってる……
まぁいいか……
「何もしないから……僕もここでやすんでいいかな?」
早々と用件だけ伝える事にした。
少女は?マークを浮かべているような感じで理解が追いついてないみたいだったがやがて
「ど、どうぞ……かってに、ゆっくりとおやすみくださないましー」
……なにやらよく分からない言葉を言って許可をした。
……ふぅ。
何か……疲れた。
話したせいかな……?
そんな時だった。
一台のピアノを見つけたのは。
僕はそれに引き付けられる様に近づく。
何故だろう……?
凄くひきたいと思った。
何故……
ああ。
あはは。
僕は結局音楽しかないのだ。
遠くなったと思ったらまた近づいて。
そしたら弾きたくなった。
こんな殺し合いで。
でも……まぁ。
それでもいいか。
少女に気にせず……僕はピアノの前に座り準備をする。
軽い予備動作。
そして
僕の指が踊りだした。
何でもいい……何かの曲を。
気の向くままに。
音楽に酔おう。
奏でるピアノ。
唯。
未だに聞こえる雨音に合せて。
静かに音の世界に埋没した。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
きれいなおと。
あたしはそう思った。
いきなり入ってきた男の人。
名前も聞いてない彼。
名前も聞いてない彼。
唐突でしかも男の子でびっくりしたけどかれはさっさと話を切り上げてしまった。
安心できるのか……最初は解らないけどいまはなぜかだいじょうぶ。
安心できるのか……最初は解らないけどいまはなぜかだいじょうぶ。
それはきっとあのおと。
彼が奏でる音楽。
それは何処か安心させる様で。
恐怖や不安が消えていく。
すごい……
まるで魔法みたい……
なんか……落ち着いていく。
だいじょうぶ。
うん、だいじょうぶ。
きっとこのまま殺し合いもおわるから。
だから……だいじょうぶ。
ふわ……なんか落ち着いてきたらねむたく……
あの人……なんか……かっこ…………いいな………………
くぅ……………………
【A-2屋敷/深夜】
【クリス・ヴェルティン@シンフォニックレイン】
【装備:無し】
【所持品:支給品一式×1、不明支給品(1~3)】
【状態:疲労(中)Piovaゲージ:60% 】
【思考・行動】
基本方針:無気力、とりあえずこの屋敷に隠れる。
0:ピアノを演奏
1:積極的に動かない
2:アルとフォーニは大丈夫だろうか?
3:人と関わりたくない……
【装備:無し】
【所持品:支給品一式×1、不明支給品(1~3)】
【状態:疲労(中)Piovaゲージ:60% 】
【思考・行動】
基本方針:無気力、とりあえずこの屋敷に隠れる。
0:ピアノを演奏
1:積極的に動かない
2:アルとフォーニは大丈夫だろうか?
3:人と関わりたくない……
【備考】
※雨など降っていません。
※Piovaゲージ=鬱ゲージと読み替えてください。
※増えるとクリスの体感する雨がひどくなります。
※雨など降っていません。
※Piovaゲージ=鬱ゲージと読み替えてください。
※増えるとクリスの体感する雨がひどくなります。
【小牧愛佳@ToHeart2】
【装備:なし】
【所持品:支給品一式×1、不明支給品(1~3)】
【状態:健康、睡眠中】
【思考・行動】
基本方針:屋敷に隠れる
0:睡眠中
1:屋敷に隠れる
2:ちょっと……かっこいいかも
【装備:なし】
【所持品:支給品一式×1、不明支給品(1~3)】
【状態:健康、睡眠中】
【思考・行動】
基本方針:屋敷に隠れる
0:睡眠中
1:屋敷に隠れる
2:ちょっと……かっこいいかも
【備考】
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