■‘組織’
大首領と呼ばれる最高幹部を頂点としたいわゆる悪の組織である。
怪人を生み出し、政界や財界に多くの幹部を送り、人類社会を陰から支配しようと目論んでいたが、ヒロインたちの活躍により現在活動が沈静化している。
しかしそれもまた表向きの事でやり方を変えただけにすぎない。
現在、地球はホロウシードの侵略を受けている。
ホロウシードは人類を駆逐する。そう、大首領様が支配すべき人類を。
しかし‘組織’の者でホロウシードの‘穢れ’に立ち向かえる者には限りがあった。
そこで‘組織’はヒロインの浄化能力に目をつけた。かつての仇敵たるヒロインたちを支配下に置けばホロウシードの脅威を取り除けるのではと考えたのだ。
怪人を生み出し、政界や財界に多くの幹部を送り、人類社会を陰から支配しようと目論んでいたが、ヒロインたちの活躍により現在活動が沈静化している。
しかしそれもまた表向きの事でやり方を変えただけにすぎない。
現在、地球はホロウシードの侵略を受けている。
ホロウシードは人類を駆逐する。そう、大首領様が支配すべき人類を。
しかし‘組織’の者でホロウシードの‘穢れ’に立ち向かえる者には限りがあった。
そこで‘組織’はヒロインの浄化能力に目をつけた。かつての仇敵たるヒロインたちを支配下に置けばホロウシードの脅威を取り除けるのではと考えたのだ。
エージェント
エージェントは‘組織’の中でもエリート中のエリートたる幹部である。
戦闘能力、指揮能力、作戦能力および知能など総合的な評価の高い人材から選ばれ、基地ひとつの指揮権をまかせられている。
その上でエージェントにとって最大の任務はヒロインの攻略…もとい陥落である。
エージェントの多くは催眠術や精神攻撃、化学攻撃など、ヒロインのメンタルや肉体に一定の影響を及ぼす術を持っている。
彼らの真の目的はヒロインの調教と洗脳…ありとあらゆる手段を以ってヒロインたちを、‘組織’の手先たる悪の女戦士(ヴィラネス)へと変貌させる事である。
エージェントの手法は様々で、直接ヒロインを捕らえて調教・洗脳・改造する場合もあれば、ヒロインの知人や友人を装って近付き、日常生活をじわじわと浸食してゆく者まで様々である。
戦闘能力、指揮能力、作戦能力および知能など総合的な評価の高い人材から選ばれ、基地ひとつの指揮権をまかせられている。
その上でエージェントにとって最大の任務はヒロインの攻略…もとい陥落である。
エージェントの多くは催眠術や精神攻撃、化学攻撃など、ヒロインのメンタルや肉体に一定の影響を及ぼす術を持っている。
彼らの真の目的はヒロインの調教と洗脳…ありとあらゆる手段を以ってヒロインたちを、‘組織’の手先たる悪の女戦士(ヴィラネス)へと変貌させる事である。
エージェントの手法は様々で、直接ヒロインを捕らえて調教・洗脳・改造する場合もあれば、ヒロインの知人や友人を装って近付き、日常生活をじわじわと浸食してゆく者まで様々である。
■ヒロイン
ヒロインたちは人類を守護するため、天界、幻夢郷、政府組織、あるいは地球意思といった様々な勢力が生み出したスーパーヒロインたちである。
その多くは思春期の多感な少女たちから選ばれる事が多く、彼女らは例外なく邪悪を祓い、魂を汚す‘穢れ’を浄化する‘浄化能力(フェブルア)’と呼ばれる異能をもつ。
これまで世界征服を目論む‘組織’と戦ってきた彼女らだが、現在は人類の天敵であるホロウシードと戦う宿命を背負っている。
その多くは思春期の多感な少女たちから選ばれる事が多く、彼女らは例外なく邪悪を祓い、魂を汚す‘穢れ’を浄化する‘浄化能力(フェブルア)’と呼ばれる異能をもつ。
これまで世界征服を目論む‘組織’と戦ってきた彼女らだが、現在は人類の天敵であるホロウシードと戦う宿命を背負っている。
浄化能力とは
ヒロインたちには浄化能力が備わっている。ホロウシードによる‘ホロウ化’などによって肉体や魂が穢れても、ある程度は清め、場合によっては‘ホロウ化’した人間を救う事ができるヒロイン最大の異能である。
そもそも浄化能力とは、人類を救う為に地球意思グレート・ウィルが与える最大の加護、一種の自浄能力とも言える。
天界や幻夢境など、各勢力は浄化能力という素質を持った少女を選んでヒロインにしてきたため、ヒロインであれば例外なく浄化が使える訳である。
そもそも浄化能力とは、人類を救う為に地球意思グレート・ウィルが与える最大の加護、一種の自浄能力とも言える。
天界や幻夢境など、各勢力は浄化能力という素質を持った少女を選んでヒロインにしてきたため、ヒロインであれば例外なく浄化が使える訳である。
ヴィラネスとヴィラネス化(反転)
‘組織’に所属する悪の女戦士。それがヴィラネスである。そしてヴィラネスの多くが‘反転’した元ヒロインたちである。
ヴィラネスの多くは怪人として‘組織’に忠誠を誓っているが、中には幹部級の待遇を持つものやエージェントの一人として、他のヒロインに近づく者も居るという。
ヴィラネス化しても彼女らは浄化能力を使用でき、‘組織’はホロウシードおよび世界征服成就の手駒として、ヴィラネスの獲得に躍起になっている。
ヴィラネスの多くは怪人として‘組織’に忠誠を誓っているが、中には幹部級の待遇を持つものやエージェントの一人として、他のヒロインに近づく者も居るという。
ヴィラネス化しても彼女らは浄化能力を使用でき、‘組織’はホロウシードおよび世界征服成就の手駒として、ヴィラネスの獲得に躍起になっている。
■ホロウシード
人類に寄生し、人類を次々とホロウビーストやホロウフォークに変貌してしまう人類の仇敵。
正体不明の外来生物であり、西暦2XXX年の未来では人類滅亡の原因とされている。
ホロウシードに寄生された者が現れると、必ず宿主の望みを歪んだ形で叶えるような’異変’が発生する。
正体不明の外来生物であり、西暦2XXX年の未来では人類滅亡の原因とされている。
ホロウシードに寄生された者が現れると、必ず宿主の望みを歪んだ形で叶えるような’異変’が発生する。
’異変’
異変はホロウシード発芽の前兆である。
人間にホロウシードが感染すると、必ずその宿主が持っていた願望を叶える形で現実世界に影響を及ぼす。
ヒロインたちから報告されたケースでは『死んだ子供の甦り(⓵)』『少女たちの集団飛び降り自殺(②)』『学園内クラスカーストの逆転(⓷)』などがある。
これらの異変の顛末については後で述べる事にしよう。いずれにせよ、「ホロウ・バースト」が起こればさらなる悲劇が巻き起こる。
また、ホロウシードは宿主の精神を蝕み、決して幸福を齎すもの、という訳ではない。
ヒロインたちは異変を察知し次第、これを解決しなければならないのだ。
人間にホロウシードが感染すると、必ずその宿主が持っていた願望を叶える形で現実世界に影響を及ぼす。
ヒロインたちから報告されたケースでは『死んだ子供の甦り(⓵)』『少女たちの集団飛び降り自殺(②)』『学園内クラスカーストの逆転(⓷)』などがある。
これらの異変の顛末については後で述べる事にしよう。いずれにせよ、「ホロウ・バースト」が起こればさらなる悲劇が巻き起こる。
また、ホロウシードは宿主の精神を蝕み、決して幸福を齎すもの、という訳ではない。
ヒロインたちは異変を察知し次第、これを解決しなければならないのだ。
異変中のヒロインの介入について
ホロウシードを「ホロウ・バースト」前に浄化できないかという案件はヒロインたちの間でしばしば議論に挙がる。
しかし後述のケース⓷の様に宿主の負の感情が限りなく皆無のレベルまで弱まらない限り、ホロウシードへの浄化による干渉は極めて困難という事が解っている。
しかし後述のケース⓷の様に宿主の負の感情が限りなく皆無のレベルまで弱まらない限り、ホロウシードへの浄化による干渉は極めて困難という事が解っている。
ホロウシードの発芽「ホロウ・バースト」
ホロウシードに寄生された宿主の人間の負の感情(絶望、悲哀、憎悪、怨恨、ストレス)などが極限まで高まるとホロウシードが発芽し、ホロウシードの‘胞子’をバラ撒いてしまう。この現象をホロウ・バーストと呼ぶ。
‘胞子’は広範囲の人間を生ける屍・ゾンビのごとき虚屍人(ホロウフォーク)へと変貌してしまう。
‘胞子’は広範囲の人間を生ける屍・ゾンビのごとき虚屍人(ホロウフォーク)へと変貌してしまう。
虚屍人(ホロウフォーク)
ホロウシードによる‘穢れ’によって魂を喪いつつある人間は虚屍人(ホロウフォーク)と化す。
正確には‘穢れ’の正体である‘胞子’に感染した元・人間という方が正しい。
魂を喪失する反作用であり、‘胞子’の作用によって、虚屍人はまず理性や道徳心を喪い、3大欲求の2つ───‘食欲’と‘性欲’に忠実に、それどころか肥大された2大欲求に貪欲に行動し始める。
6時間で自我と全ての記憶を喪い、12時間後には語彙や知能を喪失、人肉を喰らい始め、ゾンビの様な怪物と化す。やがて虚屍人は(同族、及び人間を問わない)人肉食行為と性行為を繰り返したあと、数日で自ら新たなホロウシードを産む苗床と化す。その肉体はホロウシードの生成と共に灰となって消滅する。
虚屍人の体液(血液や唾液、精液、愛液など)に‘胞子’が寄生しており、彼らに傷つけられた者や犯された者は高率、短時間で虚屍(ホロウ)化するとされる。
自我を保っている最初の6時間の内に浄化を施せば、虚屍(ホロウフォーク)化を防げるとされる。
正確には‘穢れ’の正体である‘胞子’に感染した元・人間という方が正しい。
魂を喪失する反作用であり、‘胞子’の作用によって、虚屍人はまず理性や道徳心を喪い、3大欲求の2つ───‘食欲’と‘性欲’に忠実に、それどころか肥大された2大欲求に貪欲に行動し始める。
6時間で自我と全ての記憶を喪い、12時間後には語彙や知能を喪失、人肉を喰らい始め、ゾンビの様な怪物と化す。やがて虚屍人は(同族、及び人間を問わない)人肉食行為と性行為を繰り返したあと、数日で自ら新たなホロウシードを産む苗床と化す。その肉体はホロウシードの生成と共に灰となって消滅する。
虚屍人の体液(血液や唾液、精液、愛液など)に‘胞子’が寄生しており、彼らに傷つけられた者や犯された者は高率、短時間で虚屍(ホロウ)化するとされる。
自我を保っている最初の6時間の内に浄化を施せば、虚屍(ホロウフォーク)化を防げるとされる。
虚獣(ホロウビースト)
ホロウシードの宿主たる人間がホロウシードの発芽によって怪物と化した姿がホロウビーストである。
ホロウビーストの多くは変貌前の人間の負の感情につき従って破壊と殺戮の限りを尽くす。
が、(ヒロインクラスの)物理的または魔法的、超科学的な手段での鎮圧は可能である。
活動を停止したホロウビーストの宿主は通常ヒロイン(またはヴィラネス)の浄化作用で助ける事ができるとされる報告もある。
ホロウビーストの多くは変貌前の人間の負の感情につき従って破壊と殺戮の限りを尽くす。
が、(ヒロインクラスの)物理的または魔法的、超科学的な手段での鎮圧は可能である。
活動を停止したホロウビーストの宿主は通常ヒロイン(またはヴィラネス)の浄化作用で助ける事ができるとされる報告もある。
・異変ケース⓵
ケース⓵では子供を亡くした宿主の母親の願いを叶える形で死んだ子供が姿を現した。…だが日常生活を通して、母親は「本当にその子は自分の子供なのか?」という疑念が強くなってゆく。
子供を死なせた事への悔恨も相まって、とうとう最後にはホロウ・バーストを引き起こした。
子供を死なせた事への悔恨も相まって、とうとう最後にはホロウ・バーストを引き起こした。
異変ケース②
ケース②の真相はとある8歳の少女の無垢な願いからだった。「空を自由に飛びたい」。そんな誰しもが抱く願いをホロウシードは叶えた。そして少女はこう考える様になった「人は誰でも飛べるようになるのではないか?」。少女は友人たちに空の飛び方を教えた。はじめは少女たちは少女の願い通り翼を獲て飛行したが、ある時を境に彼女らは飛べなくなってしまう。…そうして飛行中に落下していった、というのが事件の真相である。さらに友達が目の前で墜落したという事実が宿主の少女を絶望させる事になってしまった。
異変ケース⓷
ケース⓷は幸いにもホロウ・バーストを未然に防げた例である。というのも、このケースでは偶然異変が起きた学園の宿主の身近にヒロインが居た事が大きい。
クラス内で嫌がらせを受けていた少女Aがある日突然クラスの輪の中心となる。それだけに飽きたらず、少女はかつて自分をいじめていた生徒を次々と排斥し虐めだしてゆく。
当初はヒロインの説得に耳を貸さなかった少女Aだったが、実はいじめっ子の主犯格Bの幼馴染、と同時に少女に対して恋愛感情を抱いている事が明らかになった。
過去のいじめは同じ女性という事実から、決して結ばれないBが気を引く為に嫌がらせをしていた…いわゆる拗らせ百合案件であった。
事件の顛末は少女BがAに告白をし、Aが抱き始めた絶望感を恋愛感情で振り切れたという事によりホロウシードの成長が終息、ヒロインたち複数の浄化によって辛うじて事なきをえた…という顛末だった。
この事から当時担当していた元ヒロイン・スカーレットローズ(現ヴィラネス’ブラックローズ’)はこう語る「百合は世界を救うのよ」と。
クラス内で嫌がらせを受けていた少女Aがある日突然クラスの輪の中心となる。それだけに飽きたらず、少女はかつて自分をいじめていた生徒を次々と排斥し虐めだしてゆく。
当初はヒロインの説得に耳を貸さなかった少女Aだったが、実はいじめっ子の主犯格Bの幼馴染、と同時に少女に対して恋愛感情を抱いている事が明らかになった。
過去のいじめは同じ女性という事実から、決して結ばれないBが気を引く為に嫌がらせをしていた…いわゆる拗らせ百合案件であった。
事件の顛末は少女BがAに告白をし、Aが抱き始めた絶望感を恋愛感情で振り切れたという事によりホロウシードの成長が終息、ヒロインたち複数の浄化によって辛うじて事なきをえた…という顛末だった。
この事から当時担当していた元ヒロイン・スカーレットローズ(現ヴィラネス’ブラックローズ’)はこう語る「百合は世界を救うのよ」と。