054
殺戮者の晩餐 ◆w9XRhrM3HU
「へえ、アイドル……」
「ええ、その
プロデューサーをしていたお陰か、名簿にもそう載っているほどです」
他愛のない会話をしながら、蘇芳とプロデューサーは夜道を進んでいた。
ペット・ショップが去った後、二人は殺し合いに乗る意思はないことを確認し、情報を交換し合う。
そして館から離れるという方針が定まり、二人は一先ずプロデューサー向かいたいという346プロの事務所に向かうことになった。
「そう言えば、パブリチェンコさんの支給品は何でした?」
「え? 僕の? ……これだけど、ふざけてるよ……」
愚痴交じりに携帯電話を取り出す。
これで殺し合えとは、無理も良いとこだ。
いわゆる外れに当たる部類なのだと嫌でも分かる。
「実は私も外れです。
このパン詰め合わせと……」
嫌そうな顔をしたプロデューサーがディバックを逆さにし、それは落ちてきた。
ニョロニョロとうねり、人の背を超す長身。
それは頭にリボンを付けたお洒落な蛇だった。
「エカテリーナというらしいです」
「うわっ……。黒なら保存食にするかもしれないけど」
「え?」
蘇芳がどんな環境で育っているのか気になったが、まあ今はそうも言っている場合ではないだろうと気にしないことにした。
「私のエカテリーナちゃんを非常食ですって!? 許しませんわよ!!」
新たな第三者の声がけたたましく響き渡る。
殺し合いの場には不釣合いな制服、きっちりと堂々と出したおでこ、腰ほどの長さの黒い髪。
婚后光子は自らが溺愛するペットのピンチへと駆けつけた。
「これ、君の?」
「そうですわ。私のエカテリーナちゃんちゃんです! 傷一つお付けになって御覧なさい? 貴方方を……」
「貴女のものなら、これはお返しします」
「エカテリーナちゃん!!」
涙を流し、感涙の声を上げながら一人と一匹は抱き合った。
余程心労が堪っていたのか、溺愛するペットの体を執拗に撫で回しキスまでする。
蘇芳とプロデューサーからすればまるで理解できないが、恐らく犬とじゃれているようなものなのだろう。
「……エカテリーナちゃんまで殺し合いに呼ぶだなんて、広川という男は何処までも卑劣ですわね。
ここは危ないからエカテリーナちゃん、ディバックの中で大人しくしてなさい」
エカテリーナがゴソゴソとディバックへと入っていく。
もう二度と出てきて欲しくないと二人は願った。
「そうそう、名乗り遅れるところでしたが私は婚合光子。
見たところ、貴方方も殺し合いには乗っていないご様子。少しお話がてらご同行しても?」
蛇は二度と出さないという条件で二人はOKを出し、光子も一行に加わった。
□
「白いスーツの男がセーラー服の少女を……。よく無事で切り抜けられましたね」
「ええ、間一髪でしたが」
光子は
クロメとキンブリーとの遭遇とその戦闘を、蘇芳とプロデューサーはペット・ショップとの対峙を話す。
その後、互いに知り合いを確認しあう。この場に居る三人の内、一人も三人の探し人とは出会っていないらしい。
「それで、光子は何処まで着いて来るの?」
「その言い方は……そうですわね。そろそろ、この辺りでお暇しますわ。能力研究所が気になりますので」
「能力研究?」
「言い忘れてましたが、私これでも学園都市の常盤台に通ってますの。ですから超能力は身近で」
「能力? まさか契約者……!?」
今までの友好的な態度から一転し、蘇芳が警戒の色を高める。
光子は何か不味い事を言ったのか、理解に苦しみ自分の言動を思い返す。
もしかしたら、常盤台というエリートお嬢様学校に何かコンプレックスでもあるのか?
しかし、だとすれば制服を見た時点で気付くはずだ。
光子は頭を悩ませながら、落ち着くよう説得を始める。
「その私、何かと契約した覚えは……」
「……」
「パブリチェンコさん……!」
「ま、まあ信用して頂けないのであれば結構。私はここでお別れさせてもらいますから」
誤解は解きたいが、無理に関わる必要もない。
それにプロデューサーが居れば、変な悪評も撒かれないだろう
刺激しないうちに退散した方が良いかもしれないと光子は考えた。
『に、にゃああああああああ!?』
「あれは?」
「悲鳴? ですわよね。様子を見に行ったほうがいいかもしれませんわね」
「ええ、行きましょう」
「あっ、ちょっとプロデューサーさん」
その時、悲鳴が聞こえてくる。
プロデューサーと光子が駆け出す。
一人残った蘇芳は僅かに逡巡してから後を追った。
□
「一人か」
「ひっ……」
後藤は冷たく呟く。
凜はその言葉に本能的な恐怖を感じていた。
まるで、天敵に出会ったような圧迫感。体が動かない。
蛇に睨まれた蛙という言葉があるが、今の状況にぴったり一致すると他人事のように思えてきた。
「あの、僕達は殺し合いには乗っていないんです。貴方は……」
「後藤」
意を決し、話しかけるセリムに淡々と名を告げる後藤。
何処か機械染みているその問答に違和感を感じる。
そもそも、セリムが話しているこれは人なのかも分からない。
言葉の意味は通じていながらも会話というより、ただ後藤は反射的に返しているだけだ。
「……そうですか。実は何とかここから脱出する方法を考えているんですが、後藤さんも協力してくれませんか?」
「生き残れば良いだけの話だ」
「そ、それはそうですが……」
いけない。セリムが危ない。
そう思った瞬間、体に力が戻り凜は走り出せた。
「に、にゃああああああああ!?」
無我夢中でセリムの服を掴み、引き寄せる。
風を切る音が耳を撫で、セリムのネクタイが真横に一直線に切れた。
「……ホムンクルス?」
ぼそりと凜にも聞こえない声でセリムは呟く。
見れば後藤の腕がゴムのように伸び撓り、触れれば斬り裂ける刃へと変形していた。
あとワンテンポ、凜がセリムを引き寄せるのが遅ければ一度死んでいただろう。
(不味いですね)
あの存在が何なのかは分からないが、殺される程の脅威は感じない。
だが、光源がなく影が自由に扱えない今は別だ。
セリム、いやホムンクルス傲慢(プライド)の体内には核となる賢者の石がある。
これの力が続く限り、プライドは何度傷付け、殺されようとも永遠に生き長らえる。
しかし、そのプライドにも弱点があった。
条件の揃った環境で戦闘を行いさえすれば、最強を誇る力を持っていようとも、その最強の源である影を操る力は光がなければ使用できない。
今は黎明。月明かりと手にあるデバイスのライトの光だけではその力は十分に発揮できない。
(一度、殺された振りをしてやり過ごしますか? ですが、再生に気付かれずやり過ごすのは難しい。
困りましたね。いくら不死身といえども、限度がある。殺され続けるのだけは避けたいが)
見ればもう片方の腕も既に人の形をしておらず、両足も走るためだけに特化した人とは思えない歪な異形へと変わっている。
このまま逃げ出すのも、子供の足では不可能に近い。
凜を囮に使ったところで、数秒殺されるのが先延ばしにされるだけ。
「―――ッ!?」
銃声が巻き起こり、銃弾が後藤へと届く。
後藤が両腕を盾に変え轟音を立てながらそれを弾いた。
(いや、まだ運はあるようですね)
セリムは凜に気付かれないよう静かに笑みを見せた。
「人間が三人増えて、四人か」
体の大きい成人男性、中学生程の少女が二人。その内、一人は大きなライフルを構えた少女。
中々食い応えがあり、戦いも出来る絶好の鴨だ。
後藤が駆ける。真っ先に狙うのはデグチャレフPTRD1941を構える蘇芳。
即座にリロードを終え、トリガーを引き後藤を撃ち抜く。
だが、その弾は後藤の両腕に遮られあらぬ方向へと逸れていった。
「これが効かないなんて……!」
「効かないんじゃない。
硬質化させた腕を斜めに突き出し弾を滑らせ、直接受けない事で殆どノーダメージで弾を受け流しているだけだ」
蘇芳の叫びにあえて種を明かし、解説しながら後藤は刃を蘇芳へと振るう。
咄嗟にデグチャレフを盾代わりにし受けるが、衝撃に耐え切れず吹っ飛ばされた。
体を打ち付け、体制を整える前に後藤が肉薄し刃を蘇芳の胸元へ奔らせる。
「借りますわよこれ!」
光子が間に割り込む。
手を伸ばしデグチャレフを撫で演算、噴射点を設置。
デグチャレフが蘇芳の手を離れ、勢いよく飛び出す。
後藤の刃が届くより速く、デグチャレフが砲弾となり後藤の胴へと叩き込まれた。
「? ごっ……ふ、ぅ……」
短い悲鳴を漏らし、後藤は訳も分からず吹き飛ばされる。
服が土と擦れる音が木霊した後、仰向けに倒れたまま後藤は動かなくなった。
「ふぅ、皆さんご安心を。
肉体を操作する能力者のようですが、この私常盤台の大能力(レベル4)『空力使い』が無力化いたしました。
しばらくは起き上がっては来ないでしょう」
「なるほど『空力使い』という名の異能か。少し危なかったな」
「…………は?」
後藤に背を向け、扇子を広げ堂々と胸を張っていた光子の背後に悪寒が走る。
恐る恐る後ろを振り向くまでもなく、後藤の刃が頭上から落ちてきていた。
光子の頭の中身がトマトのように赤くぶち撒けられるより早く、蘇芳が光子の足を引っ掛け転ばせる。
黒い髪が数本ヒラヒラ舞い、少し涙目になりながら光子は地面とキスした。
「ほう」
続けざまに蘇芳へと刃を向ける。
枝分かれした腕から繰り出される縦横無尽の斬撃。蘇芳は顔を歪ませながらも、紙一重で避けていく。
目まぐるしく目を動かし、後藤の動きを先読みし回避に移る様は後藤の脳裏に一人の男を思い浮かばせた。
「あの男と同じか」
「え? 黒を知って―――」
後藤からすれば、感想をただ口にした何でもない一言が蘇芳の足を止めた。
あの男と同じ。蘇芳が戦い方を習ったのは、誰でもない探し人の黒しか居ない。
この後藤は黒と出会ったのか? だとすれば、彼は無事なのか? 黒は何処に? 黒と会いたい。
戦闘に全神経を傾けていた蘇芳の頭を、別の思考が遮り動きを鈍らせる。
その隙は後藤が見逃すには大きすぎる。
蘇芳が反応するより速く、後藤の刃が振り下ろされた。
「石?」
だが、蘇芳を斬り裂く前に後藤の刃に石が飛び軌道が反れる。
我に帰った蘇芳が飛びのき、距離を取った。
更に後藤の追撃を避けるように、石が向かい後藤を遮っていく。
見れば、蘇芳の背後に居る光子が石を空力使いでミサイルのように噴射していた。
「……ねえ、光子」
「なんですの? 礼なら後でもよろしくてよ」
「違うよ。ありがたかったけど。……君が飛ばしたデグチャレフを消して、もう一度出すから一分足止めしてて」
「そんなの一秒で演算なさいな」
「うるさいな。対価で折り紙を折らなきゃいけないんだから、しょうがないじゃん」
「はあ? 何ですの、その対価とやらは? そんな面倒な能力、聞いた事がありませんわ!」
「ああもう、君みたいに楽に能力使えるわけじゃないんだよこっちは!」
会話を終え蘇芳はデグチャレフを消し、即座に折り紙を折る。
可能な限り早く楽なものを選択し指を動かす。
その間に光子がその間に手元にあるものを手当たり次第、空力使いで吹き飛ばし牽制を始めた。
「君、こっちへ」
「わ、分かったにゃ。セリム君こっち」
「はい!」
三人の交戦の横でプロデューサーが凜とセリムを保護し、戦いに巻き込まれないであろう場所まで避難する。
光子の石の乱れ撃ちに足を取られる後藤だが長くは持ちそうにない。
プロデューサーは歯噛みする。何も出来ない自分に。
何かしなければと思いながらも、自分が手を出せばすぐにただのミンチになってしまいそうな戦い。
悲鳴を聞きつけ見れば、結局は他人任せになってしまった。
ならばせめて、自分に出来そうなことは無いのか、考えを巡らせるが見つからない。
「すみません……二人とも」
プロデューサーを嘲笑うかのように、涼しい顔で後藤は光子の飛ばした石を避けていく。
光子の焦りが募る。蘇芳の様子を見るが折り紙はまだ折れていない。
時間にして十秒も経たない。このままでは、この牽制などすぐに突破されるのではないだろうか。
そんな懸念が光子に纏わり付く。
「飽きたな。弾が一直線過ぎる。もっと工夫しろ」
「何を偉そう……え?」
後藤が消えたかと思うと光子の眼前に現れる。
「俺がお前なら、足などの視界の死角を狙っていた。今更遅いがな」
「っ、つぅ……!」
瞬間移動、いや違う。光子の石の軌道を見切り、あの両足で目にも止まらぬ速さで駆けてきたのだ。
半狂乱になりながらも何か触れるものはないか、手をまさぐるがその右腕を後藤に貫かれる。
悲鳴をあげながらも、無事な方の腕の手で自身の靴を撫で無理やり空力使いを発動させた。
後藤の刃が無理やり抜け、刺された右腕から血が吹き出る。抜き方が強引過ぎたために、余計な部分まで切り裂けたらしい。
光子は地べたを転がりながら、体制を整え後藤を睨んだ。
「ぐっ、あぁ……」
腕を押さえる暇すら惜しみ、また手頃な石を空力使いで飛ばし続ける。
攻撃は最大の防御であり、ここで手を緩めれば確実に死ぬ。
痛みが演算の邪魔をするが、無視。疲労の波も押しのけ空力使いの連打。
後藤の上半身はさることながら、アドバイスに従ったわけではないが足を含む下半身まで狙いを付ける。
もう何処かしら当たりさえすればいい。
例えダメージはなくとも良い。蘇芳の戦力が復帰するまでの時間稼ぎなのだから。
石が弾幕のように乱れ舞い、後藤の行き場を狭めていく。
「なっ? 嘘……」
何処か、確実に当たるであろうと放った弾幕を後藤は華麗に避け続けていく。
いや、何発かは命中している。だが後藤からすれば、まるで意に返す必要の無い箇所だけである。
その足は止まることなく光子へと接近し、間合いを縮められていた。
急いで距離を取らねばと光子が後ろへ駆け出すが、弾幕を避けているはずの後藤の方が速い。
「弾幕といえども、僅かにだが石の着弾には時間差がある。攻撃の先読みをすれば、その隙で避けるのは難しくない。
……人間の戦い方も真似してみるものだな」
後藤が一番最初に戦った黒い男。
あれはパラサイトと人間という圧倒的な身体能力の差を、攻撃を先読みする事で後藤の動きに追いついていた。
また蘇芳もそれに及ばない拙い動きながらも、同様の方法で後藤の攻撃を避けている。
人間にあのような芸当が可能ならば、後藤に出来ない訳はない。現に市役所での戦いで銃弾の先読みという似た工夫もこらしたこともある。
ようはあの要領でやればいい。
「五、いや六発。……異能の先読みは中々に難しい。練習が必要か」
自身に当てられた弾の数をカウントし、黒や蘇芳にも及ばぬ先読みの未熟さを反省する。
幾つもの戦場を渡り歩き、様々な契約者と対峙し先読みを会得した黒。
更にその黒の指導をマンツーマンで受けた蘇芳の二人と比べ、後藤の異能との戦闘経験は決して多いとはいえない。
経験も無しに単純な銃の射撃と比べ、銃口もなく軌道を読み辛い異能はかなり先を読むのが難しいと改めて痛感した。
「あっ、……」
「こういうのを、詰みというのか?」
蘇芳の折り紙が完成するのと、光子へ後藤が腕を振るのはほぼ同時であった。
蘇芳がデグチャレフを再度取り出し、弾を込め後藤へと向ける。
盾になりそうな手も片方を攻撃に回し、片手だけで受けねばならない状態。運がよければ胴へと撃ち込める。
それを理解できない後藤ではなく、銃口を向けられさえすれば、後藤は動けなくなるだろうと蘇芳は考えた。
(一秒以内にこいつを殺し、その後両腕を変形させ弾を防ぎ、足を刃化させあいつも殺す。間に合うな)
だが、後藤は構わず腕を振るう。
空力使いと同じ異能から生み出した銃とはいえ所詮は銃。
異能に比べれば先読みは容易く、容易に防御できると判断しての行動だ。
蘇芳は呆気に取られるのも束の間、トリガーを―――引かない。
「そこには、既に噴射点を設置していましてよ?」
逆に呆気に取られたのは後藤の方だ。
確実に撃ってくるだろうと予想した蘇芳が、ただ銃を構えたまま何もしてこない。
まさか、嵌められたのは自分のほうなのか? 感付いた瞬間、後藤の足元が強烈な勢いで凹み後藤の姿勢が崩れた。
「何だと?」
光子自身、石を飛ばしただけで後藤を止められるとは思っていなかった。
故に一つ保険を掛けておいた。それが地面に設置した噴射点。
後藤から逃れ、光子が地べたを転がった時にこっそり仕掛けておいたトラップ。
「終わりだよ」
「ぐ、おおおおおお!!」
バランスが崩れ、重力に従い両腕が在らぬ方へ振り回される。
蘇芳は今度こそ、後藤の胸へ狙いを定め。トリガーを引く。
耳を鳴らす銃声、薬莢が落ち、火薬の匂いが鼻に付く。
戦車を相手取るためのライフルから放たれる弾丸は後藤に吸い込まれ、血を撒き散らしながら後藤を叩き飛ばした。
光子が最初に放った空力使いとは違い、相手を殺すための弾丸。後藤は為す術もない。
「うっ……」
目の前でぶちまけられる赤に光子の気が重くなる。
自己防衛とは言え、人を殺してしまったことに抵抗感が出てきた。
「い、いえ。それよりも彼らの保護が先ですわ……」
喉を襲う吐き気。だがそれをぐっと押さえ込み、戦う術のないであろう
無能力者達へと振り返る。
「良かった二人とも無事で」
プロデューサーが安堵の声をあげ、光子と蘇芳に駆け寄ってきた。
後藤に襲われていたセリムと凜も同じく安心しきった表情を見せていた。
「た、助かったにゃ……」
「凄いですね! お姉さん達、強くてカッコよかったです!!」
「え、ええ! そう、そうなのです。そう私強いのです! 何せ常盤台のレベル4はこんな事では動じませんのよ?
もうこの調子で悪い方達なぞ全員、千切っては投げ~♪ あぁ~、千切っては投げ~♪ あっ、そぉれぇ~♪」
扇子を広げ表情を悟られないよう、無理やり強がって見せる。
セリムは目を輝かせ耳を傾けている。
光子は誤魔化せたらしいと心の中で息を吐く。
「お姉さんは他にも悪い奴をやっつけたんですか!?」
「ええ、それはもう沢山やっつけましてよ? そうですわね、この婚后光子伝説の何処から話して差し上げれば宜しいのかしら。
多すぎて、迷ってしまいますわね」
「凄いにゃ、凜にも伝説を聞かせて欲しいにゃあ!」
「あら? 仕方ありませんわね。人気者はこれだから大変ですわ」
光子は声の調子を変えぬまま、セリムと凜に自分の武勇伝を聞かせ始めた。
声の震えを悟られぬよう、無理やり声を高らかに上げ、大声で語る。
それを誰もが、光子の目立ちたがりな性格だと勘違いし深く考えない。
そして光子もそれで良いと思う。常盤台の生徒として、自分が彼らを守っていくのがレベル4の大能力者としての役目だ。
だから、光子は弱みを見せず頼られる側でなければならない。
「申し訳ありません、パブリチェンコさん、婚后さん。あなた達に任せてしまって」
「何を言っておられますの? 荒事は私にお任せあれですわ。オッホホホ!」
守るべき対象に諭されるなど自分もまだまだだとプロデューサーは痛感する。
自分に出来ることは少ないが、せめて彼女達のフォローぐらいはしなくてはならない。
プロデューサーは胸に強くそう刻み込んだ。
とはいえ、何はともあれ結果は大円団で終われたのだ。
今はそれを喜び、この少女と少年と話をするのが先だろう。
□
「……ラブライブ、ですか。すみません、ちょっと聞いた事が」
「そ、そうかにゃ。アマチュアとは言え有名だと思ったんだけど、そうでもないのかにゃ」
それから互いに名乗り合い情報を交換し合う。
そこまでは良かったが、素性を明かしてからが大変である。
アメストリス、セントラル、学園都市、ゲートなど聞きなれぬ土地に錬金術という眉唾な技術から、能力者に契約者とまるで各々の話す常識が違う。
一番話が噛み合った、凜とプロデューサーでさえアイドル関係の話が食い違う。
「うーん、凜もシンデレラプロジェクトなんてあったら、知らない筈ないのにおかしいにゃ。にこちゃんが居れば分かるんだろうけど」
「私も仕事上、そのラブライブを知らないなんて事はないと思うのですが」
互いに勉強不足なのだろうかと二人は思う。
だが、セリム、光子、蘇芳は別だ。勉強不足とかそういう問題ではない。
同じ世界に住んでいるのかさえ疑問に思うほど、話す内容が奇怪すぎる。
「まさか、嘘を仰ってます?」
「違いますよ! 本当なんです、アメストリスは錬金術大国で僕は鋼の錬金術師に憧れてて……」
「光子は対価を払ってる様子がないし、本当に契約者じゃない? でも、学園都市なんて」
涙目になり信じてくれるよう悲願するセリムを凜は慰めながら頭を傾げる。これはどういうことなのかと。
同じくプロデューサーも事態が全く把握出来ないでいた。
「……全員が嘘を吐くなんてそれこそ有り得ませんし、ここは取り合えず全部信じてみるのはどうでしょう?
もしかしたら、後に全ての整合性が取れる何かが分かるかもしれません」
プロデューサーの言葉に一同は納得し、疑問を口にするのはやめた。
考えても答えは返ってこないのだ。全てを知るのは広川唯一人。生き残りさえすれば自ずと答えは返ってくるだろう。
「私は近くの346プロに向かおうと思うのですが、皆さんはどうします?」
「僕は黒に会いたいだけだし、プロデューサーさんの行きたいところでいいけど」
「凜は音ノ木坂学院行こうと思うにゃ」
「あら丁度良い。私も能力研究所に向かいがてら、着いてあげて行ってもよろしくてよ」
「うわあ、凄い心強いです!」
話が纏まり、プロデューサーと蘇芳、凜とセリムと光子の二手に分かれる事になった。
戦力も程よく分散し、悪くない分かれ方だろう。
互いの無事を祈り、二つのチームが袂を別つ。
風を切る音が響いた。
「―――危ない、セリム君!」
血が飛び散り、セリムの顔が赤く染まった。
生暖かい感触が伝わってくる。
震える手で凜はセリムの頬を撫でた。
「だ、大丈夫かにゃあ……?」
「何で……?」
「……気付いてたら、動いてたにゃ……皆を頼む、にゃ……」
肉を裂き、骨を砕き散る音がセリムの耳を響かせる。
セリムを庇い、背中から急所を一気に抉られた凜は間もなく息絶えた。
血に濡れた腕を振るい、後藤が駆ける。
「なんで、生きて……」
「俺の体はパラサイトのプロテクトで守られている。
弾丸が当たる前、四肢のパラサイトを胴へ集結させそのプロテクトを更に強固な物にした」
訳が分からない、能力の発動もままならない。
光子はただ呆然と立ち尽くし、プロデューサーですら何かしなくてはと思いながらも何も出来ずに佇む。
後藤は知った事かと自分に言い聞かせるように問いに答え、そして刃を奔らせた。
「? あっ、あぁっ……!」
光子ではなく、蘇芳の胸を後藤の刃が斬り裂く。
血が噴水のように吹き出て蘇芳は膝から崩れ落ちる。
後藤はその様を僅かに一瞥しながら、今度は光子へと狙いを定めた。
(やはりな、人間は目の前で同種が死ぬとギョッとする)
ヤクザの事務所を壊滅させた時も、市役所での戦闘時も人間は目の前で人が死んだ時、混乱しギョッとしていた。
それに気付いた後藤は手始めに近くに居たセリムを殺害しようとした。
これは予想外に凜が動き、未遂に終わり凜を殺害したが、まあ大した差異は無い。セリムに戦闘力も戦う意思もないのは後藤には分かっていた。
そして、ギョッした主戦力の二人の殺害に移る。
一番手前に居た蘇芳を先ずは殺害、次に光子の殺害だ。赤子の手を捻るより簡単に今なら殺せる。
(力押しでも勝てなくは無かっただろうが、少し骨が折れる。やはり工夫次第だな)
策の成功を確信し刃が光子へと振り翳された。
「い、いやあああああああああああ!!」
「ッ?」
ギョッとした状態にあった筈の光子が悲鳴を上げながら行動に移った。
出鱈目ながら、追い詰められたその手は自身の服を撫でる。
噴射点が設置され、空力使いの噴射で光子自身が後藤へと一直線に突っ込んでいく。
後藤の胸に飛び込んだ光子。衝撃は大きいが、プロテクトの覆われた後藤に懸念するほどのダメージは一切無い。
ただ僅かに軸がぶれたに過ぎない。
(なるほど、このギョッとした状態は時に行動としても現れるか)
ただ単純に感心し、だがこれで終わりと言わんばかりに後藤の腕が光子へ伸びる。
その時、後藤の体に違和感が走り、突如として負荷が掛かった。
気付けば光子から後藤は遠ざかっている。いや、遠ざけられているのだ。後藤の体から噴射する空気の圧力で。
「そうか、こいつの異能……!」
両足で大地を踏みしめ、空力使いの噴射に耐える。
間違いない。混乱しながらも、光子は冷静に異能を行使していた。
どうやら、人間は過度の精神的負担を掛けすぎると、一周回って冷静になれるようだ。
凜の死だけならまだしも、蘇芳まではやり過ぎだったということだろう。人間への負荷の掛け具合もまた難しい。
このギョッとさせる策にはそういう欠点があるということか。
「これが、人間の爆発力か……。侮れんな」
この空力使いが、後藤を何処へ押しやっているのか。
そんなもの当然、奈落である。プロテクトでダメージはなくともその衝撃だけは殺せない。
ならば、押し出してしまえばいい。下がどうなっているのか知らないが、少なくともこの場での戦闘での勝利は掴めるだろう。
(待て、こいつの異能は触れた物にしか発動していない。なら……)
後藤は纏っていた衣服を破り捨てる。空力使いからの圧迫が消え、体に自由が舞い戻る。
即座に足をバネにし光子へ飛び込む。だが、鳴る筈の無い銃声が再度木霊し後藤に撃ち込まれた。
後藤は腕を盾に変えクロスしながら弾丸を受け流す。
「まだ生きている。……浅かったか」
後藤は殺害の順番の失敗を痛感した。
あの時、先に光子を殺すべきだったのだ。あの場で一番動揺せず、冷静で居られたのは蘇芳ただ一人。
あの現状で、彼女は何をどうすべきか、合理的に思考していた。それが契約者であり、未熟な契約者である蘇芳にも当て嵌まる行動だ。
もっとも、それでも未熟ゆえに動揺があり、後藤の攻撃を避け切れなかったが、僅かに身を反らせ即死は避けていた。
もし光子ならば、あのギョッとした状態が続き、確実に殺せただろう。戦力を一つ減らせていたのは言うまでもない。
今残る最後の力を振り絞り、蘇芳はデグチャレフを握り締める。
弾丸のリロード。後藤はその隙に止めを、いや足が動かない。何かに貫かれた?
「? これは……」
「貴方、前に足を狙えと仰っていましたわね」
空力使いで飛ばされた石が、後藤の足を傷つけていた。
回復にそう時間は掛からない。だが、蘇芳のリロードには間に合わず再び弾丸を受ける。
鈍い、ミシッという音が後藤の腕から伝わってきた。
盾を斜めにすることによりダメージを逃す術だが、光子の石による足の妨害は思いも寄らぬ事態を招いていた。
どうやら、足の要になる筋か何かを抉ったのか、後藤の体制は僅かに反れ、銃弾を弾く盾の姿勢がぶれたのだ。
結果として、銃弾を滑らせることなく直接受けてしまう。腕にダメージが行き、衝撃も殺せぬまま奈落へと近づく。
あと一撃。一撃込めれば後藤は耐え切れず奈落へと落ちる。まだあと一度のリロードならば、後藤の足の回復よりも速い。
「がっ、ごっ、ふ……!」
血が喉からせり上がり、口から吐き出される。
デグチャレフを握った手が緩む。
弾を込める力も沸かない。この血の混じった咳で、蘇芳の命を繋ぐ致命的な何かが消えた。
あと一発で良い。あと一撃で良いのに……。
後藤が足の再生を終える。この機会を逃せばもうこいつは倒せない、それを分かっていながら体は言う事を聞かない。
「ご、めん、僕、も、う……」
「まだ、ですわ!」
後藤が奔り、光子が蘇芳の手元にあるデグチャレフを撫でる。
同じような光景を後藤は見た、あれは空力使いを発動する際の動作。
最初に後藤の前で、空力使いを使用したのと同じ光景だ。
回避に移るが間に合わない。
防御こそ間に合ったが、デグチャレフとの激突の衝撃に引きずられ後藤は奈落へと飛び降りる。
「お、おおおおおおおおおお!!!」
化け物の悲鳴が夜空を木霊し、悪夢は醒めた。
「……や、ったのね……」
糸が切れたように光子が倒れ込む。
ここまでの能力使用は初めてだ。それも戦闘においてなど。
どっと疲労が押し寄せる。意識が飛ばないだけマシだが、暫く立ち上がれそうにはなかった。
ああ、死ぬんだ……。
血が抜けて体が冷たくなるのを感じながら、蘇芳は死を受け入れていた。
「……え? 黒?」
死ぬ間際の走馬灯だろうか? 目の前にあれほど恋焦がれた初恋の男が居た。
蘇芳を優しく抱きしめ、優しく微笑みかける。
「もう、何処にも行かない?」
「ああ……」
「……嘘」
「嘘じゃない」
そして気付く。
これはとても優しい嘘だ。
だって、黒は自分を置いて銀と一緒に行ってしまったのだから……。
全部、思い出した。
蘇芳はここに来る前に死んだ。ジュライも死んだ。
また一人ぼっちになってしまった。
「でも、いっか……」
それでも最期はそこそこ幸せだった。
一度目の時も二度目の時も、死ぬ間際に彼は居てくれたから。
「ありがとう……」
誰に向けての言葉なのか。届かぬ恋をした男へ向けてかそれとも……。
星がまた一つ流れた。
□
プロデューサーの腕の中で蘇芳は息を引き取る。
最期はとても穏やかに、眠るようにして。
「……どうして」
強く握り締めた手が震える。
二人だ。二人もの未来ある少女が殺された。理不尽に理由もなく。
蘇芳も凜も、決して死んで良い筈がない。何で彼女達でなければならない。
強い怒りと空しさ、悔しさが行き場もなくプロデューサーの中を駆け巡る。
せめて、埋葬しよう。
プロデューサーは凜と蘇芳の二つの死体を抱え、穴を掘る。
何も出来なかった自分に出来るのはこれしかない。内から湧き出る感情を叩きつけるように土を振り続ける。
(人間は大切なものを守るためなら、自分の命すら厭わない事もある。凜、貴方は私を大切だと思っていたのですか?)
プロデューサーの穴を掘る横でセリムは返るはずのない問いを胸のうちで巡らせる。
出会ってから数時間も経たぬ短い時間の付き合いだ。何故、凜はセリムを庇ったのか。
いや、理由などとうに分かっていた。彼女が勇気ある人間だからだ。
下等な生物ではあるが、時に人は勇気による思いも寄らぬ行動を取る。だからこそ、乗せやすい。
(とはいえ、助けられたのも事実ですか。一度死んだぐらいではどうということはありませんが、死なないに超した事はない)
感傷に浸る気はないが礼は言っておこう。
お陰で使える手駒を二つも残せた。
(そろそろ夜明けか。彼らをここで殺害しても良いが、まだ使えるかもしれない。もう少し、ここに溶け込むのも良いでしょう)
ふと、母親の姿が脳裏を過ぎった。
もしかしたら、あの時の凜の姿が母親と重なったのかもしれない。
特別な情なぞ沸かないが、せめて彼女の仲間に出会えたら苦しまずに葬ってやろう。
それがセリムのせめてもの供養だ。
倒れてから、光子は思い返す。
自らの非力さと目の前での人死に、そして実際に自分が殺しの手を下したこと。
あまりにも重い。たかだが14年も生きた少女には重過ぎる。
確か、蘇芳から聞いた契約者とは合理的であり、感情がないらしい。少し羨ましくも感じるぐらいだ。
「婚后さん」
「……プロデューサーさん?」
埋葬を終え、土だらけになった手をズボンで拭きながら、プロデューサーが光子の元へ寄ってくる。
人殺しの念に押されかけた光子は、歪んだ顔を隠しながらプロデューサーの言葉に耳を傾けた。
「私が暫く貴方をおぶります。その、手が汚いですが……」
「構いませんわ、別に」
「それで、私は知り合いを探すのと一緒にパブリチェンコさんや星空さんの知り合いも探そうと思います」
「では、346プロへ?」
「いえ貴方の言う能力研究所へ向かいがてら図書館に寄り、音ノ木坂学院にも行こうかと。
もしかしたら、パブリチェンコさんや星空さんの御知り合いと会えるかもしれません」
「でも、貴方のお知り合いは?」
「……ここは危険です。気にはなりますが、彼女達も危ない場所にそう踏み込まないでしょう」
先ほど、プロデューサーが凜と蘇芳の埋葬中に拡声器による声が響き渡ってきた。
少し前のプロデューサーと光子ならすぐに駆けつけていただろうが、この消耗具合ではそうもいかない。
最も、もしプロデューサー一人ならば346プロに行くなり、拡声器の元へ行くなりしただろう。
だがここには、無力な少年と力を使い果たした少女が居る。自分の私情だけでは動けない。
「セリム君も良いかな?」
「……ええ」
光子をおぶり、その後ろをセリムが着いて行く。
(……それにしても、あれは何故私達を四人と言ったのでしょう?)
プロデューサーの背中に揺られ、束の間の休息を得た光子はふと後藤の台詞を思い出す。
誰も気付いていない様だが、後藤は人数をカウントするとき五人の筈が敢えて一人除き四人と言っていた。
ただの言い間違いなのだろうか? 光子はそれだけが妙に引っかかった。
こうして疑惑と思いが交差しながら、惨劇の場から二人と一体は姿を消した。
□
一体の影が影からよじ登ってくる。そいつは崖を上り終えると、土が不自然に盛り上がっている場所を見つけた。
腕を変化させ、二つの穴を掘り返す。
クチャクチャと水っぽい咀嚼音に、ゴリゴリと硬いものを噛み砕く音が木霊していく。
返り血で赤く染まった後藤が二つの死体を捕食していた。
「そこそこ、空腹は凌げたが、まだだな」
普通のパラサイトなら満足するであろう捕食量も後藤からすればまだ足りない。
「……二度も奈落に落とされかけるとは。奈落と縁があるらしい」
しかも今回は本当に危なかった。
崖に腕を刺し、よじ登り生還できたのも運が良かったからだ。
「だが、悪くない戦いだった」
今回の戦闘は大いに勉強になった。
極限下での人間の行動、爆発力、異能という力についての対処。
学ぶべき点は多い。この戦闘を糧とし次の戦闘へと活かしていかねばならない。
当面の目標は異能への順応になるだろう。空力使い以外にも様々な異能の使い手が居るはず。
工夫だけでなく、観察し異能を見極めるのも重要になってくる。そして、その異能に適した行動を取る判断力も必須だ。
「崖を上る時に聞こえてきたが、拡声器か……」
クマが使用した拡声器の声は後藤にも届いていた。
声を聞いてから今に至るまで相当時間が掛かった。今更行った所で参加者が集まっているか分からない。
だが、行く価値はあるだろう。幸い時間のあったお陰で、ダメージもそこそこ回復できている。
それに、どっちにしろ南下する予定だったのだ。丁度いい。
「……あの時の影」
奈落に突き落とされる直前、月明かりに照らされ僅かに生まれたセリムの影が後藤の足を捕縛していた。
あれさえなければ、あの空力使いの駄目押しも避けていられた筈。
また崖をよじ登る必要もなく、あの場に居た全員を殺せていた。
「あれも、異能か」
姿を一目見た時から人間ではないと感じていたが、操る異能もまたただならぬものを感じた。
「影である以上、夜の使用は難しい。だから、戦闘にも参加しなかったというところか」
空を見上げる。
月は消え、もうじき太陽が会場を照らすだろう。
その時、あの力は本領を発揮する筈だ。
「生き残ってさえいれば、また戦うこともあるか」
食事を終え、後藤は声の元へ向かった。
【星空凛@ラブライブ!】 死亡
【蘇芳・パブリチェンコ@DARKER THAN BLACK】 死亡
【D-5/一日目/黎明明けから早朝前】
【プロデューサー@アイドルマスターシンデレラガールズ】
[状態]:健康
[装備]:不明支給品(小型の武器です)
[道具]:基本支給品×3、パンの詰め合わせ、流星核のペンダント@DARKER THAN BLACK、参加者の何れかの携帯電話(改良型)
カマクラ@やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。、黒妻綿流の拳銃@とある科学の超電磁砲、うんまい棒@魔法少女まどか☆マギカ
[思考]
基本:情報収集を行いながら、
島村卯月、前川みく、渋谷凛、
本田未央の捜索と保護に務める。
ゲームには乗らない
1:光子、セリムと共に図書館に向かい筆記具と多量のメモ用紙を入手後、音ノ木坂学院へ行き、能力研究所へ向かう。
2:不審なハヤブサ(ペット・ショップ)を警戒
3:凜と蘇芳の知り合いを探す。
4:拡声器の聞こえた場所へは行かない。
[備考]
※凜と蘇芳の支給品を回収しました。
※後藤は死んだと思っています。
※クマの声を聞きました。
※DARKER THAN BLACK、ラブライブ!、とある科学の超電磁砲、鋼の錬金術師の世界観を知りました。
【婚后光子@とある科学の超電磁砲】
[状態]:ダメージ(大)、疲労(特大) 、腕に刺し傷、凜と蘇芳の死のショック(大)、後藤を殺したショック(大)
[装備]:扇子@とある科学の超電磁砲
[道具]:ディパック×1 基本支給品×1 不明支給品2~1(確認済み、一つは実体刀剣類)
エカテリーナちゃん@とある科学の超電磁砲
[思考]
基本:学友と合流し脱出する。
1:
御坂美琴、
白井黒子、食蜂操折、佐天涙子、
初春飾利との合流。
2:プロデューサーと行動する。
3:何故後藤は四人と言ったのか疑問。
[備考]
※参戦時期は超電磁砲S終了以降。
※『空力使い』の制限は、噴射点の最大数の減少に伴なう持ち上げられる最大質量の低下。
※後藤を殺したと思っています。
※DARKER THAN BLACK、ラブライブ!、アイドルマスターシンデレラガールズ、鋼の錬金術師の世界観を知りました。
※クマの声を聞きました。
【
セリム・ブラッドレイ@鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1~3
[思考]
基本:参加者の排除。
1:無力なふりをする。
2:使えそうな人間は利用。
3:今はプロデューサー達と行動しつつ様子を見る。
4:もうすぐ夜明けになるので本格的な参加者の排除も考慮に入れる。
5:凜の仲間に会ったら苦しまないように殺す。
[備考]
※参戦時期はキンブリーを取り込む以前。
※会場がセントラルにあるのではないかと考えています。
※賢者の石の残量に関わらず、首輪の爆発によって死亡します。
※後藤が死んだと思っています。
※DARKER THAN BLACK、ラブライブ!、アイドルマスターシンデレラガールズ、とある科学の超電磁砲の世界観を知りました
※クマの声を聞きました。
【C-5/一日目/黎明明けから早朝前】
【後藤@寄生獣 セイの格率】
[状態]:そこそこ満腹、両腕にパンプキンの光線を受けた跡、手榴弾で焼かれた跡、ダメージ(中 回復中)、疲労(中)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、首輪探知機、不明支給品1~0
[思考]
基本:優勝する。
1:拡声器を使った人間の元へ向かう。
2:
泉新一、
田村玲子に勝利。
3:異能者に対して強い関心と警戒(特に毒や炎、電撃)
4:異能に対して順応していけるようにしていく。
5:セリムを警戒しておく。
[備考]
※広川死亡以降からの参戦です。
※首輪や制限などについては後の方にお任せします。
※異能の能力差に対して興味を持っています。
※会場が浮かんでいることを知りました。
※A-2に空の鍋が放置されています。
※探知機の範囲は狭いため同エリア内でも位置関係によっては捕捉できない場合があります。
※デバイスをレーダー状態にしておくとバッテリーを消費するので常時使用はできません。
※クマの声を聞きました。
※凜と蘇芳の首輪がC-5に放置されています。
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最終更新:2015年08月28日 05:21