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  • たった一つの強がり抱いて(後編)

たった一つの強がり抱いて(後編)

最終更新:2022年08月19日 23:56

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だれでも歓迎! 編集

たった一つの強がり抱いて(後編) ◆oRFbZD5WiQ



     ◆     ◆     ◆


「シャマル先生!」

 はっ、と目を覚ます。
 瞳を開くといつものデスク。六課の医務室であり、自分の城でもある場所だ。
 いけないいけない、寝ちゃったみたい。そう思いながら、声の主の方に視線を向ける。

「あら、キャロ、エリオ。揃って怪我?」

 訓練着を纏った幼い男女が、すぐ目の前で立っていた。

「はい、ストラーダで加速したら、道を曲がりきれずにぶつかってしまって」
「わたしは、なのはさんの魔力弾を避けようとしたら、フリードから落っこちちゃって」

 ……あらあら。
 なんというか、ちょっと凡ミスかなぁ、とも思う。
 けど、最近なのはちゃんの訓練も厳しくなってきたし、こういうミスが出るのも仕方のない事かもしれない。

「練習で良かったわね。もし本番だったら、治療する暇なんてなかったかもしれないわよ?」
「はい、なのはさんにもそう言われちゃいました」

 キャロの言葉に、やっぱりね、と思う。
 なのはちゃんの訓練は厳しいけど、それは本番で失敗しないために厳しくしているわけだ。

「とと、お喋りは終わりにして――クラールヴィント」

 このくらいなら治療魔法だけで十分だろう、と指で待機していた相棒に語りかける。
 すると、柔らかい風が吹き、二人の体を撫でていく。ゆるやかに塞がっていく傷口を確認すると、おしまいっ、と手を叩く。

「今度はもっと安全確認をちゃんとするのよ? 私やなのはちゃんもそうだけど、テスタロッサちゃんなんてすっごく心配するはずだから」

 ちょっと過保護気味だから、と笑うとエリオも苦笑していた。おそらく、この前の休日の事を思い出しているのだろう。

「ありがとうございました。僕たちは訓練に戻りますね」
「シャマル先生、ありがとうございましたー!」

 ええ、気をつけてね。そう言って手を振ろうとしたその時、なぜだか、奇妙な不安に囚われた。
 あのまま行かせていいのだろうか?
 このまま見送ってしまうと、世界が崩れてしまうような気がして、酷く恐かった。

「二人とも――!」

 待って、と叫ぼうとした、その瞬間。世界は水面のようにゆらめき、溶けていく。
 それは夢の終り。現実への回帰。
 幸せだった夢は潰え、暗く澱んだ現在に意識は戻る。そう、否応なしに。


 目を覚ますと、自分はゴーカートの中で寝転んでいた。
 なぜだか肌寒い。寝ぼけた頭で外を見ると、ここが倉庫のような場所である事が分かった。
 ……えっと、私……

「気づいたか?」

 不意に、見知らぬ男の声を聞いた。
 そちらに視線を向けると、歯がサメのようになっている奇妙な男がいた。
 どこの世界の住人だろうか? 少なくともミッドチルダでも地球でもないと思うのだが。
 ああ、しかし肌寒い。自分が着ている制服は、こんなにも風通しが良かっただろうか?
 そう思いながら視線を自分の体に落とし――

「……え?」

 固まった。
 自身の瞳には、やはり自身の処女雪の如く白い肌が映っていた。
 その肌を覆うのはレースの上下だ。豊満な双丘を覆うそれは花の模様があしらわれ、肉付きのよい尻を覆う白い布地は、内部から圧迫されぴっちりとしている。
 ――数瞬の沈黙。
 あー、今日のわたしってなんかすごく薄着ねー、とぼやけた頭が思考するが、すぐさま「んなわけねぇだろ」という正常な思考が押し寄せてくる。
 下着姿の自分、目の前の男、暗い倉庫。
 ――これらから導き出される結論は一体?

「き、きゃあああ!?」

 思わず悲鳴を上げて後ずさる。だが、ゴーカート内部でそうそう動けるはずもなく、すぐさま壁にぶち当たる。
 性的な危機。それと同時に、ここが殺し合いの場だという事をようやく思い出した。
 そう、殺し合いの場だ。法などありはせず、無法が法となるこの状態で、男と半裸の女。導き出される結論など一つしかない!

「怯える必要はない、少々確かめていただけだ」

 確かめるってなにを!? とは思ったが、とりあえず今、ここで襲う気がない事は伝わった。
 慌てて近くにあったマントで体を包みながら、問う。

「あの、それはどういう……?」
「隠す必要はない」

 いや、普通に隠すわよ。
 マントの端をギュッ、と握りながら、内心で怒りの言葉を呟く。
 だが、この男が言った言葉は、シャマルにとって想定外のものだった。

「貴様、ニンゲンではないな?」
「――ッ!?」

 心臓を鷲掴みにされたような、そんな感覚。
 ぞくり、と寒気が這うように体を犯す。

(……この人)

 なぜ、それが分かるのか。
 確かに、自分は闇の書から生み出された騎士だ。厳密には人間とは言えない。
 けれど、最近は体の変化もあり、人間に近くなっているというのに、この男は当たり前の事実を言うように人間ではないと口にした。

「そう不思議な事でもない。俺は獣人の中で鼻が利く方ではないが、それでもニンゲンとそれ以外の臭いくらい、嗅ぎ分けられる。
 だから、分からんのだ」

 男が近づき、マントを引っぺがす。きゃっ、という小さな悲鳴を無視して、頭、背中、腕、臀部――それらを、確かめるように撫で回す。
 男女間でのそういった経験のなかったシャマルにとって、それは顔から火が出るほどに恥ずかしい事だったが、ふと、気づく。
 触り方に、嫌らしさがないのだ。なんというか、純粋に確かめようとしている、そんな触り方だ。現に、胸や秘所には一切手をつけていない。

「耳やツノもなければ、翼もない。尻尾もない上に、体毛も薄い……まるでハダカザルそのものだ。
 だというのに、臭いは微妙に違う。獣人には見えんが、かといってニンゲンとも思えん。
 答えろ、女――お前は一体なんなんだ? 
 ニンゲンのように穴倉から生まれた存在なのか、それとも、螺旋王に生み出された存在なのか?」
(螺旋――王?)

 その言葉に、意識が覚醒しきる。
 螺旋王ロージェノム。自分たちを集めて、殺し合いを強要した張本人。 
 なぜ、その名前が出てくる?
 いや、それよりも。今は状況把握に努めるべきだ。
 この男、殺し合いをしたくないからシャマルを生かしているといった感じでは断じてない。
 これでも、昔はベルカの騎士として戦場を駆っていたのだ。危険な相手とそうでない相手の区別はつく。
 下手な回答をしようものなら、すぐさま殺されてしまうだろう。
 さあ――考えろ。どうやってこの場を乗り切る?

(確かこの人、言ったわよね。人間のように穴倉から生まれた存在か、螺旋王によって生み出された存在か、って。
 それに、獣人って)

 恐らく、獣のような部位を持つ人間が獣人なのだろう。そして、話の流れからして、獣人は螺旋王から生み出された存在。
 つまりは、彼の言う獣人とは、シャマルの主の親友であるフェイト・T・ハラオウンのような存在、なのだろうか? 
 そして、人間は穴倉から生まれた存在だと言う――なら、獣人が地上で生まれた存在なのか。
 ――思考は加速し、頭脳の全細胞は情報処理に当てられる。
 幸い、自分は八神はやてといた。部隊を作る時、時空管理局の上官との腹の探りあいも何度となく見てきた。
 だから大丈夫。きっと上手くいく。

「女、なにを黙っている」
「……こんな状況で言うのもなんだけど、名前を聞く時は自分から名乗るのが礼儀じゃないかしら?」

 これは、一種の賭けだ。もしこれで逆上した襲い掛かってくれば、武器を持たぬ自分などすぐさま殺されてしまう。
 だが、今の情報では足りない。この男を騙しきるには、情報が足りないのだ。
 じっ、と男の顔を見る。
 彼は「ふむ」と、それもそうだと言うように頷いた。

「ふむ。それは失礼をした――俺の名はヴィラル。人間掃討軍極東方面部隊長、ヴィラルだ」
「人間掃討軍……」

 それは、文字通り人間を掃討――即ち、殺す部隊なのだろう。
 という事は、螺旋王が生まれた世界では、獣人が覇権を握っているという事か?
 先ほど彼が言ったではないか、人は穴倉から生まれた存在だと。そして、地上には獣人が住まい、人間を狩る部隊まで存在している。
 つまり――螺旋王が生まれた世界では、人間は霊長類と呼ばれるような存在ではなく、言うなればゴキブリのような存在なのではなかろうか?
 台所に出て黒い悪魔たるそれをスリッパで叩くのと同様に、その世界では地上に現れた人間を人間掃討軍と呼ばれる存在が叩き潰している。
 なるほど――だから、こんな微妙な表情をしているのか。
 同類である獣人なのか、それとも汚らわしい人間なのか、判断に困ったからなのか。
 なら――

「ヴィラルさんですね。私は――私はシャマル。機動六課と呼ばれる、隠密部隊の一員です」

     ◆     ◆     ◆

「隠密部隊、キドウロッカ、だと?」
「ええ」

 知らぬ部隊だ。それに、隠密? 
 人間相手に、なぜそのような事が必要なのか。
 それに、

「キドウロッカについては、今は保留しておこう。貴様はまだ、獣人なのか人間なのか、答えてはいないのだからな」

 そう、それが一番の問題だった。
 人間の間にも黒の兄妹や、その他、有名ではないもののレジスタンス組織はいくつか存在している。リットナーと呼ばれる村の人間どももそうだ。
 そう言うと、シャマルと名乗った女はたおやかな笑みを浮かべ、答えた。

「私は人間型の獣人なの」

 ――ニンゲン型の、獣人?
 その言葉は、酷く矛盾しているように思えた。
 だが、シャマルは気にした風もなく、言葉を連ねる。

「ヴィラルさんは、地上に現れた人間を掃討する時、どうしてる?」
「なにを当たり前の事を――ダイガンザン、または他の戦艦から射出される」
「ええ――それは、当たり前の事よね」

 なにか噛み締めるように頷くと、シャマルは「だけど」と前置きし、

「どうして人間が地上に出ている事に気づけるのか、それを考えた事はない?」
「……基本的には、末端の獣人がガンメンを駆り、地上を探索する。その時に見つけた集落に攻撃をしかけ、
 末端の獣人ではどうしようもなくなれば、俺や螺旋王四天王が赴き、破砕する。
 ……考える必要などあるのか?」
「……だけど、それで分かるのは地上だけでしょう? でもね、私たち機動六課はね、穴倉にいる段階で人間たちを見張るの。
 不穏な動きがあれば、すぐさま手近な戦艦に連絡を取って……その、ガンメンを射出してもらう。
 ……まあ、私たちはあくまで試作部隊だから、有名じゃないんだけどね。知らないのも無理はないかもしれないわ。
 本格的な任務が与えられたのは、今回が初めてだもの」

 本格的な任務? と小さくもらすと、シャマルは「ええ」と短く答えた。

「私たちは、螺旋遺伝子の実験を監視し、結果を螺旋王に報告するために、この場所に送り込まれた、いわばジョーカーみたいな存在なの。
 ……獣人だから、もしかして貴方も?」
「……ああ」

 そこまで聞いてようやく納得した。
 そうだ。自分はここに来る前に、螺旋王になにをされた?

 ――――人間に近くなる改造を、施されたのではなかったか?

 それが出来るのだ。このように人間に等しい姿の獣人を作る事もまた、不可能ではないはずだ。

「理解した。それで、そのキドウロッカから参加した者は貴様だけか?」
「いいえ。あと五人ほどいるわ」

 そうか、と。ここに至ってヴィラルは初めて名簿を開いた。
 人間を殺し尽くすつもりだったので、見る必要性を感じていなかったのだ。
 ざっと目を通し、カミナの名を苛立ちの眼で見やり――

「……なんだと」

 そこにある、二アという名に度肝を抜かれた。
 二アという名は知っている。知らぬはずがない。自身の主たる螺旋王の愛娘ではないか。
 それが、なぜこのような場所にあるのか?
 同名なだけかか、それとも――螺旋王自ら、ここに放り込んだのか。

「あの、他の人の名前を言いたいんだけど、いいかしら?」
「……ああ、頼む」

 左手で顔を覆いながら、頭を冷やせと強く思う。
 螺旋王には螺旋王の考えがあるはずだ。自分はただ、己の判断で動けばいい。

「八神はやて、スバル・ナカジマ、ティアナ・ランスター、キャロ・ル・ルシエ、エリオ・モンディアル――この五人が、機動六課のメンバーよ」
「変わった名だな……む、キャロ――?」

 名簿に印をつけつつ、ふと感じた違和感に首を傾げる。
 その名を、どこかで聞いたような――ああ、そうだ。

「シャマル、そのキャロという奴は既に脱落している」
「――――え?」

 愕然と、呼吸も筋肉の動きも生命の瞬きすらも氷結してしまったかのように、シャマルの動きは止まる。
 そんな、と小さく漏らす彼女の姿は酷く弱々しく見えた。

(糞、人間どもが――!)

 ぎり、と歯を食いしばる。
 本来、ニンゲンとは獣人に狩られるべき存在なのだ。間違ってもその逆はありえない。
 その逆を行ったニンゲンは許せない。そして――同胞に悲しみを与える存在もまた、許せなかった。

     ◆     ◆     ◆

 キャロが死んだ。
 その言葉は短剣となり、シャマルの胸元に深々と突き刺さっていた。

「そんな――」

 間に合わなかった。
 こんな事にならないようにするために、自分は修羅の道に入ったというのに。
 瞳を閉じれば、礼儀正しい幼い少女の姿がある。
 竜と戯れ、そして時には凛とした面持ちで任務に挑む彼女。
 それが、永遠に失われてしまったという事実が、酷く悲しかった。
 そう、永遠に、だ。
 螺旋王が、優勝した者の願いを叶えてくれると言ってはいたが――彼女にはそれが信じられなかった。
 だって、それならフェイト・T・ハラオウンという少女はこの世に生を受けなかったはずだ。
 プレシア・テスタロッサは、間違いなく天才だったはずだ。少なくとも、プロジェクト・フェイトを完成させる程度には。
 その彼女が出来なかった事を、あの螺旋王という男が出来るとは、とても思えない。
 だから、キャロ・ル・ルシエという少女は二度と戻ってはこない――

「嘆くな」

 ふと、ヴィラルが低い声で言った。

「同胞が死んだ事を悲しむのは分かる。だが、この場に来た時点で、その可能性はあったはずだ」

 違う。私たちはそんな可能性なんて知りえなかった。
 けど、それを言ってはいけない。
 ここでそんな事を言えば、せっかく首の皮一枚で繋がった命がふいになる。

「そんな暇があれば、一人でも多くの人間を狩るべきだ。そうだろう、キドウロッカのシャマル」
「……ええ、そうね」

 そう……まだ自分の主は、八神はやては生きているのだ。
 ここで挫けてはいけない。ここで立ち止まって、主が死んでしまったら、悔やんでも悔やみきれない。

「……あら?」

 ふと、ヴィラルの腹部に視線を向ける。
 そこには醜い赤色が貼り付いていた。応急処置はしてあるようだが、既に開いてしまっている。

「ああ、これか? 少々不覚を取ってな」
「駄目よこれじゃ……ちょっと、失礼するわね」

 そう言うと、ヴィラルの上着を脱がしにかかる。
 そうすると、少しだけ不安が薄らいだ。
 やはり、普段と同じ事を行うと、精神が落ち着くものなのね、と思う。

「な――なにを!」
「動いちゃ駄目、大人しくしてね」

 上着を脱がす。傷口は――やはり開ききっている。今、こうやって座っているから血液自体は止まっているが、
 このまま動けば血液が多量に流れ出す事だろう。
 シャマルはまず、デイバックからペットボトルを取り出し、傷口を軽く濯いだ。

「ぐ――」
「はいはい、ちょっと我慢してね」

 傷口の汚れを落すと、今度は自分の体を覆うマントを破る。そして、それを傷口に巻いた。
 本当はもっと綺麗な布が欲しかったのだが、今は贅沢を言っていられる状態ではない。
 ぎゅっ、と縛り血液を押し止めると、奪い取った上着をヴィラルに返す。もっとも、酷く濡れたそれを着る気はないようだが。

「……感謝する」
「ううん、礼はいらないわ」

 だって、これは自分が落ち着くためにやったようなもので、普段のように他人を心配して行ったものではないのだから。
 だが、ヴィラルは「いや」と頭を振って、言った。

「王都の戦士は礼儀を重んじる……シャマル、この礼は必ずすると約束しよう」

 それだけ言うと、ヴィラルはそのまま横になった。

「少しだけ眠る。もし誰かが来たら起こしてくれ」

 それだけ告げると、すぐさま寝息を立て始めた。
 その、ふとすれば自分勝手な行動だが、シャマルにはそれに安らぎを感じていた。
 まるで獣のような凶暴な顔。だが、幸せそうな顔で丸くなる姿は、見ていて微笑ましくなる。

「ふふっ」

 そうして、シャマルは何時間かぶりに笑った。仮初めの笑みでもなく、自虐の笑みでもなく、心の底からの笑みを。


【G-3/空港/1日目/午前】

【チーム:Joker&Fake Joker】

【ヴィラル@天元突破グレンラガン】
[状態]:睡眠、脇腹に刺し傷(シャマルによって再度応急処置)、極度の体力消耗、衣服が濡れているが、上着は脱いでいる。
[装備]:ワルサーWA2000(3/6)@現実
    モネヴ・ザ・ゲイルのバルカン砲@トライガン(あと9秒連射可能、ロケット弾は一発)を搭載したゴーカート
[道具]:支給品一式、バルサミコ酢の大瓶@らき☆すた、ワルサーWA2000用箱型弾倉x4、ランダムアイテム1(重いもの)
[思考]
基本:ゲームに乗る。人間は全員殺す。
1:……ZZZ
2:シャマルに礼を尽くす。
3:蛇女(静留)に味わわされた屈辱を晴らしたい。
4:『クルクル』と『ケンモチ』との決着をつける。
5:螺旋王の目的とは? 
6:あのコンテナはなんなんだ?
[備考]
螺旋王による改造を受けています。
①睡眠による細胞の蘇生システムは、場所と時間を問わない。
②身体能力はそのままだが、文字が読めるようにしてもらったので、名簿や地図の確認は可能。
…人間と同じように活動できるようになったのに、それが『人間に近づくこと』とは気づいていない。
 単純に『実験のために、獣人の欠点を克服させてくれた』としか認識してない。
③二アが参加している事に気づきました。
④機動六課メンバーをニンゲン型の獣人だと認識しました。

【シャマル@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
[状態]:疑心暗鬼 低、魔力消費 小、下着にマントを羽織った姿だが、近くに機動六課の制服がある。
[装備]:なし
[道具]:支給品一式(その他、ランダム支給品が0~2、本人・カミナ・ビクトリーム確認済)
    ジェレミアの支給品一式(その他、ランダム支給品が0~2、シャマル・カミナ・ビクトリーム確認済)
[思考・状況]  
1:八神はやてを守る
2:六課メンバー以外、全て殺すが、ヴィラルとはしばし行動を共にするつもり
3:けれど、なるべく苦しめたくない
※宝具という名称を知りません
※ゲイボルク@Fate/stay nightは舞台のループを認識していないようです

※格納庫の奥で音が遮断された為か、二人とも八神はやての声を聞いていません。


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132:たった一つの強がり抱いて(前編) ヴィラル 142:『真偽』と『真意』~危うい■■(前編)

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