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  • リ フ レ イ ン

リ フ レ イ ン

最終更新:2023年07月07日 04:09

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だれでも歓迎! 編集

リ フ レ イ ン ◆hNG3vL8qjA



螺旋王による四回目の放送を聞き終えて、ヴィラルが最初にしたことは、気配りだった。
現在地と禁止エリアの関係性を考え、行き先を想定すること。
放送内容から読み取れる自身の状況を考え、指針を修正すること。
地べたに座り込んでしまったシャマルの安全を確保するために、彼女をしっかりと抱き寄せる事も忘れない。

(もはやシャマルを慕う仲間はこの地にいない)

現在、ヴィラル達はエリアC-7にいる。
身の毛を弥立たせた嫌な予感を信じ、エリアD-6の病院を後にした彼らが次に選んだ場所……消防署の前に。
その理由は単純だ。
移動にかかる距離も少なく、医療関係の備品が手に入る可能性が高いから。
病院でちゃんとした医療器具を手に入れられなかったシャマルの提案だった。

(だが、これは……やはりハダカザル共の言っていたことは真実なのか! )

ヴィラルは病院で邂逅した、人間を思い出す。
姿こそ見せなかったが、自分とシャマルを説得し和解しようと試みた者を。
そして彼が話した"この殺し合いにおける螺旋王の真意"と"首輪につけられた機能"を。
ヴィラルが恐れているのは、首輪の機能の1つ、"盗聴"に関する事実だった。
螺旋王がこれまでの自分たちの会話を逐一把握していたとしたら?
幾度も人間に手玉に取られていることを、螺旋王は知っている。
表立った成果を挙げていないことも、螺旋王は知っている。
女に騙されながらも乳繰り合い、おまけに共闘して生き残ると宣言したことも知っている。

(この不甲斐なさ、どこに弁解の余地があろう)

ヴィラルはゆっくりと深呼吸し、両手に持っている短剣を握り締める。
今、己に降りかかっている窮地は、決して偶然ではない。
後悔は無い。捨て駒である自覚は最初からあった。
……本心では、生存者が2人だけになった時まで待って欲しかったであろうに。
だが見限られて当然のことをしてきたのだから、それに見合った罰を受けるのは極めて妥当だ。

「チミルフ様! 此度の任務にあなた様の手を煩わすことになり、誠に申し訳ありませんッ!! 」

背中を隠すほどの巨大ハンマーを担ぎ、同胞を見据える巨漢、"怒涛のチミルフ"のお成り。
かつて実験の触媒として任したヴィラルの目の前に、螺旋王は更なる触媒を投下したのだ。
ゴリラをモチーフにした獣人だが、その巨大な体躯はヴィラルの比ではない。
顔も、毛も、胴体も、手足も、『人』の言葉は相応しくない。
螺旋王直属の四天王の位は伊達や酔狂ではなく、地上の白兵戦で右にでる獣人はいない、と言わしめた豪傑。
中間管理職のヴィラルよりも全てが上なので、彼の出陣はヴィラルの所業への処罰以前の問題なのだ。
"お前もうリストラ。後は俺がやる"という意図が見え隠れしている。

(せめて万に1つの情けで……シャマルだけでも保護してもらえないだろうか)

だからこそ、ヴィラルはその僅かな希望にかけた。
最悪の結末は、シャマルも自分も処分されてしまうこと。
仲間に先立たれ、行く当ての無い彼女がこのまま何も掴み取れずに終わるのは惜しい。
一度"掴ませる"と言った手前もあるのだが、シャマルが獣人軍で己の立ち場を得られる可能性はあるのだ。
彼女の治癒能力、そして機動六課との提携は人間掃討への百人力になるのだから。

「チミルフ様! このヴィラル、あなた様に紹介したき人材がございます。その名も湖の騎士、シャマルという者。
 既知の事実やもしれませんが、我ら獣人にはない力……魔法という治癒能力のスペシャリストであります!
 しかも、彼女は我々の同志になりたいと所望している身!! ……不躾ではありますがどうかチミルフ様のお口添えで――」

だが、早々上手くいかないのが世の中というものだ。
だからこそ、ヴィラルも"僅かな"希望と覚悟していた。
チミルフが有無も言わず、巨大ハンマーを自分達に振り下ろしてきたからだ。

(万事窮すか……)

ヴィラルはシャマルを横に突き飛ばし、自身も後方へ大きく跳躍する。
そしてチミルフのハンマーが地面に減り込むのを確認すると、森の方へ駆け出した。

(狩るなら……処罰という名目で先に俺を狩るはずだ。 シャマル、今の内に逃げてくれ!)


■  ■  ■  ■  ■  ■


螺旋王による四回目の放送を聞き終えて、シャマルが最初にしたことは、諦めだった。
死んだ部下と主人を偲び、それなりに哀悼の念を込めること。
元の世界に残された同胞への思いを割り切り、昔の思い出に切り替えること。
古ぼけた写真をアルバムにしまう様に、彼女は"過去は過去"と割り切ったのだった。
身を案じ抱き寄せてくれるヴィラルに、それとなく体を預けるのも忘れなかった。

(私……ティアナに会えなくなったことに、ホッとしてる)

機動六課最後の生き残り、ティアナ・ランスターの訃報を耳にしたとき、シャマルの心は枯れた。
愛と母性を溶かした湖は、一滴残らず干上がってしまったのだ。
そして干潟に残っているものは"飢え"のみ。
彼女は求めていた。
自分を欲する獣の愛。獣が垂らす涎で作られた、希望への道。獣の汁で伝い濡れる、己を。

(ごめんなさい……みんな)

シャマルは思い出す。
消防署に向かう途中で、上空をすれ違った影を。
宵闇に隠れていたので、ちゃんと視認出来なかったのだが、それは間違いなく魔力反応だった。
魔力を持った何かが、頭上を通ったのだ。
ティアナ・ランスターが飛行魔法に不得手ゆえに、その飛行物体がティアナである可能性は低い。
とはいえ、その魔力反応を自分は無視したのだ。
ひょっとしたら死んだフリをしていた八神はやて、あるいは機動六課の仲間だったかもしれないのに。
どうして自分はヴィラルに飛行物体のことを伝えなかったのか。

(現況の自分を見られたくなかったから? ……いえ、困るからでしょうね)

ヴィラルがチミルフと、ひと騒動起こしてからも、シャマルはずっと上の空だった。
早ければ第四回放送で、そうなることはわかっていたのに。
今度こそ、名実共に"自分自身のために明日を掴み取る"立場に立てたのに。

「……いけない。 囮になってくれたヴィラルのためにも、私は動かなければならな――」
「――ならば早速働いてもらおうか」
「……!? 」
「貴様の力を見抜けんとはワシも耄碌したものだ。まぁ、人類抹殺の力でない事には、変わりはないのだがな」

シャマルは、まだ自分にスタートの合図は出されていないのだ、と思い知らされる。
かつて爆心地で出会った老人、東方不敗の襲来である。


■  ■  ■  ■  ■  ■


月明かりの映える夜の森。
ヴィラルはその中でも極力光の当たらない茂みの群れを走り、枝々を飛び移る。
獣人は、夜行性の者はほとんどおらず、チミルフもその例外ではない。
土中の魔人も、夕方になれば、大人しく部下と食事を楽しむお茶目さんなのだが――

(なんというパワーだ……これではいずれ追いつかれる)

今宵の彼は夜にも関わらず、所狭しと森を開拓する。
巨大ハンマーを後背に振り上げるまでに木々を数本なぎ倒し。
前に体を前屈し、ハンマーを振り下ろすまでに木々を数本ぶち砕く。
宙を舞い、他の木々に突き刺さる木っ端の収穫は豊年満作だ。

(やはりチミルフ様も、オレと同様に特殊な改造を受けておられるのか!? もしくは……影武者か)

ヴィラルは考える。
獣人である自身が、夜でも差し障り無く活動できるように螺旋王に改造された理由を。
人間の参加者との差異を埋めるための処置と螺旋王は語ったが、それは本当なのか。
ただの1兵卒の我が身がこのような処遇を受けるのはまだしも、チミルフは違う。
獣人の中でもトップクラスのカリスマと自身への誇りを持つ、陸戦の勇士。
そんな武人がこんな対応に納得しているのか。人間に近づくことを受容しているのか。
知らされていないはずがない。知らねば夜の間は大人しくしているからだ。

(……本物なら良し。紛いものなら下克上、になるのか? )

とすれば、可能性は搾られる。
螺旋四天王の実力を本当に知っているのはヴィラル自身だけ。
ヴィラルが螺旋王との内通者という触書は螺旋王から直接発表があったわけではない。
そもそもチミルフの参戦は真の意味で他者の諌めにはなるとは限らない。
ヴィラルは飛び石にする予定だった木から降り、ディバッグからS&W M38を取り出す。
この世界で初めて出会った、人間の現代社会に潜む拳銃。おそらくチミルフも知らない存在。
ヴィラルは接近してくるチミルフに怯まず、正確に撃った。
突然の急停止と反撃に、怯むチミルフ。
ヴィラルは更にディバッグに入っていたありったけの銀玉をチミルフの浮き足立った所にぶちまけた。
当然チミルフは足元を滑らせ転倒してしまうほかない。
その隙を彼は見逃さなかった。

(『何でも物を捨ててはいけません』、か。シャマル……お前の言うとおりだったな。全く何が役に立つかわからん)

うつ伏せになったチミルフの脳天に突き付けられるバルカン砲。
勿論本当に発射させるつもりは毛頭無いが、口を割らせるのには充分だろう。
そして、もしもの時の事も承知の上で、ヴィラルは吼える。

「返答次第では非礼は詫びさせていただく! 貴殿は本当に私が尊敬する獣人、怒涛のチミルフ様なのか!? 」


■  ■  ■  ■  ■  ■


螺旋王による四回目の放送を聞き終えて、チミルフが最初にすべきと考えていたことは、戦闘だった。
とにかく倒す。誰であろうが倒す。人間ならば即、血祭り。
螺旋王によって召喚された場所から、最初に目に入った者はとにかく始末するはずだった。
だが、事態は予想外の展開に陥った。最初に目に入った者が、要注意人物だったからだ。
断っておくがチミルフは参加者の顔を知らない。
第四回放送前に、彼が事前に知らされていた事実はただ1つ。
"シモン、カミナ、ヨーコ、ニア、ヴィラル"の5名が(チミルフとは面識も無いのに)こちらを知っていること。
特にヴィラルは人間のように改造された特殊な獣人で、チミルフの部下も経験している。
その男の目の前に、チミルフは招かれたのだ。

(螺旋王も人が悪い。早速この目で確かめてみろ、ということか)

チミルフがヴィラルとシャマルを襲撃したのは、ヴィラルに罰を与えるためではない。
人間に成り下がったヴィラルが、どういった獣人なのかを量りとるためだった。
縁があれば、部下に迎え入れていたはずの男。戦力に成り得る要素がゼロなはずがない。
また、部下に成り得る実力を持っていたのかという小手調べの意味もあった。

(信じがたいことだが……このヴィラルという者は、本当に俺を上司だと思っているようだ)

チミルフにしてみれば、ヴィラルとシャマルの存在価値はお世辞にも高くはない。
今回の実験だけの限定的な付き合いに過ぎない戦力に、彼は惜しみの無い愛を全力で注ぐつもりはなかった。
人間掃討の過程で、障害になるのであれば、あくまで除去するまでのことだったのだ。

(だが、こいつは使えるな。この会場にいる人間どもの情報収集役に悪くない)

それが今しがた森で転んだチミルフが下した結論だった。
この後、チミルフは素直に両手を挙げ、ヴィラルと和解した。
全ては腕試しであり武人としての肩慣らしだったと、まるで最初から知り合いであるかのように振舞った。


■  ■  ■  ■  ■  ■


「貴様は……! 」
「また会ったな、小僧」

螺旋王による四回目の放送を聞き終えて、東方不敗が最初にすべきと考えていたことは、治療だった。
馬鹿騒ぎの余波を受けて負った傷のダメージは大きく、軽い治療で賄えるものではなかったのだ。
そんな中、得た僥倖。
螺旋王の関係者と馬鹿正直に叫ぶ者に、治療を司る魔法使い。
これまであらゆる人物と接触してきた彼が、このチャンスを見逃すはずがなかった。

「ヴィラルさん……ごめんなさい」
「この女の治癒能力とやらを使わせてもらいたい」
「ふざけた真似を! 」

1人になったシャマルを東方不敗はあの手この手で黙らせた。
治療はしないと反論されれば、お前を殺すと恐喝。
別に構わないと反論されれば、ヴィラルを殺すと恐喝。
その傷ではヴィラルを殺せないと反論されれば、石破天驚拳で目の前の壁を破壊して恐喝。
気が変わるまで誘拐してやると恐喝。ヴィラルの目の前でお前を殺してやると恐喝。
この場で気絶させて、あられもない姿にして、あること無いことをヴィラルに吹き込んでやると恐喝。
……東方不敗にしてみれば、それは決して本気の言葉ではなく、相手を意のままに操る催眠術の序の口に過ぎない暗示。
だが効果は覿面だった。一度、爆心地で出会い、軽いプロファイリングをした"かい"はあったのだ。
このシャマルという女にとって、ヴィラルという男は重大な存在。彼の発言が即ち彼女の意思になる。
ゆえに、東方不敗は最後に叩きつけた。
"ヴィラル本人の口から東方不敗を治療させるという許可を出させれば、2人とも無事に帰してやる"と。


「ヴィラルさん、あなたの許可が欲しいの! お願い、治療させてください! 」
「シャマル……何故だァァァァァァァ!! 」

東方不敗は愉悦に浸る。
彼らが折れるのも時間の問題であり、何より今回は更なる収穫もありそうと踏んだのだ。
ヴィラルの横で佇む巨漢の化け物――ヴィラルの発言が正しければ、おそらくは――螺旋王の手駒。

「ヴィラル、あの人間を治療させろ」
「……なっ!? チミルフ様!? 」

見るからに自身の力に溺れていそうな単細胞。
この負傷が治れば、楽に相手ができるであろう。

「俺は是非とも、あの人間と戦いたい」


■  ■  ■  ■  ■  ■


「小娘! もっと早く治せんのか! 」
「も、申し訳ありません……致命傷になりそうな傷から治していかないと」

東方不敗を見据えるチミルフの顔つきは完全に武人だった。
種族は違えど、同じ雰囲気を持つものは直感でわかる。
人間ごときと自分を重ねることに、多少の不満はあるものの、期待はあった。

「ふん……そこの化け物、貴様ごときがこのワシと戦おうなどとぬかすか!」
「お止めくださいチミルフ様! あなたがこの爺に敵わぬとは思えませんが……こやつは只者ではありません! 」
「お前はシャマルを守ろうとして、戦闘どころではなかったのであろう? 」

消防署に、先ほどまでなかったはずの大穴。
穴を開けたのは、おそらくはあの男。
人間のくせに武器を持たずして、あの破壊力。拳法家という言葉で片付けるには早計だ。

「どうしてもと言うのなら、相手をしてやっても良い。ただし! そう簡単に死ねると思うなよ。
 貴様と螺旋王の関係、及び螺旋王の企みを洗いざらい吐いてもらうか」
「馬鹿を言うな! 誰がそんな横暴を……」
「ヴィラルよ、この2人は俺に任せて、お前はこのまま先へ行け」
「な、なんですってェェェェェ!? 」
「これが螺旋王の実験であることを忘れるな。我らは円滑に事を進めるためにいるのではなかったのか」
「……かしこまりました」
「そしてヴィラル、お前に1つノルマを課してやろう。次の放送までに最低1人殺し、その首を俺の所まで持って来い」
「首……ですか」
「森の中で聞いた限りでは、随分と惚気た行動を」
「わかりましたチミルフ様。このヴィラル、必ずや! その代わりと言っては何ですが……シャマルのこと、よろしくお願い致します」
「良いか、首を持ってこなかった時はどうなるかわかっているだろうな。急げ」
「ハッ!早急に!……シャマル、怒涛のチミルフ様は我らの味方だ。しばらくお膝元にいろ! すぐに戻る!!」

ヴィラルが一触即発の場から離れていく姿を見届けると、チミルフは胸を撫で下ろした。
チミルフは、疑っていた。
東方不敗とシャマルが裏で手を組んでいるのではないか、ということを。
チミルフは森から消防署に移動する際に、ヴィラルからシャマルについての情報を聞いていた。
シャマルは、ダイガンザンに乗った自分を封殺した機動六課の一員でありながら、こちらに協力してくるかもしれない、という事を。
機動六課の技術、機動六課との提携、魔法の技術……もしそれが本当ならば、ありがたい話である。
だが――それは"袋返し"の可能性もある。
1度裏切ったと見せかけて、最終的には味方のために尽力する……兵法のなかでも捨て身と同義の戦法だ。
仲間が全て死んでしまったのならば、失うものは何もない。なおの事リスクは低くなる。


「ヴィラルよ。お前とシャマルの間に何があるのかは敢えて聞くまい」

シャマルにも聞こえるように、さりげなく建前を言うのも忘れない。
真実がどうであれ、今のヴィラルに、シャマルを見極める目はない。
なぜならヴィラルは"ヴィラルの世界の螺旋王から、人間の体へ改造された"からだ。
つまり今の状態では、獣人らしい思考展開など到底不可能であり、むしろ人間らしい思考展開を持っているのやもしれぬのだから。

(貴様がシャマルと添い遂げたいという気持ちもよくわかる……しかしだ)

チミルフは獣人と人間の根本的な生殖活動の違い、そして同僚のアディーネと自分の関係を振り返っていた。
だが、恋愛のトラブルで全てが終わった時、部下へのアフターケアは、戦局を左右することもある。
湖の騎士の正体が、淫蕩の湯の魔女で、戦士を溺れさせている……そんな悲劇的な結末に、ヴィラルは耐えられるのか。
チミルフは、獣人だった同胞――ヴィラルのために、シャマルを見定めようとしていた。
間者であれば、即始末。厳密には人間でないにしろ、彼女は獣人ではない。
余程のことが無ければ、チミルフはシャマルを見捨てるつもりでいた。

(このチミルフ、獣人以外の存在は好かんのだよ)

ヴィラルにノルマを与えた真意も、1つはそこにある。
ああやって大袈裟に去っていったが、ほとぼりが冷めれば、彼は必ずシャマルの所に帰ってくるだろう。
そして、もしもそのまま彼が誰も殺さず生き延びるという醜態をさらすのならば、チミルフは問答無用で命令する予定なのだ。
自分の首か彼女の首のどちらかを天秤にかけろ、と。


■  ■  ■  ■  ■  ■


「さて、待たせたな。螺旋王の犬め」
「見る分には、回復したとは思えんがな」
「フン、何が治療のスペシャリストだ! 確かに嘘ではなかったが、これ以上は待てぬ。欠伸が出るわ! 」

東方不敗の悪態に怯えながらも、シャマルは安堵していた。
それは彼が約束を守り、ヴィラルを見逃してくれたから……ではない。
東方不敗がシャマルの企みに気付いていないと確信したからだ。
シャマルは……東方不敗の体を完全に治癒できなかったのではない。
しなかったのだ。治療のスピードをわざと緩め、細胞の再生や傷の修復に手間をかけたのだ。
見るからに目立つ表面的な傷はさっさと治し、肝心である腹部には応急手当にも満たない処置しかしなかった。
あくまで痛覚寄りな治療しかしておらず、放っておけば間違いなく危険な状態になるだろう。

「不完全な状態でも、俺に勝てるという自信の表れか? 」
「逆よ、これ位の手加減をしてやらなければ、話にもならんだろうからな! ワシなりの慈悲の心よ! 」
「……ならば神の御心を抱いたまま昇天してもらおうかッ!! フンフンフンフンフンフンフンフンッ! 」
「ゴリラめ、力任せに動いてもワシから魂は取れんぞォォ! 」

その手抜きに東方不敗本人は本当に気付いてないとは限らない。
しかし彼は治療を中断させ、チミルフに戦いを申し込んだ。
もし完全に治療させていたとしたら……と、考えるだけでも恐ろしい大暴れをしていたに違いない。
戦闘の舞台と化している消防署を見れば、想像するのには容易い。
東方不敗の容赦の無い闘舞と布槍術、チミルフの2つ名顔負けの迫力と圧撃。
衝突が1回ずつ巻き起こる度、その余波を受けて壁や天井が破壊されていく。

(崩壊は始まっているわ。完全に倒壊するのも時間の問題。だけど、私はどうすればいいのかしら……)

1人置いてけぼりをくらったシャマルは、悩む。
このままここに残ったとして、それは正しい選択なのか。
東方不敗が勝ったなら、また治療の催促をされるかもしれない。
チミルフが勝ったとしても、自分とはまるで面識のない獣に身を預けるには心もとない。
とはいえ勝手にこの場を去れば、それはヴィラルの面子を潰すことになり、チミルフの機嫌を損ねかねない。
放送直後の対応から考えれば、ヴィラルにとってチミルフは頼れる上司。
それこそヴィラルからの失望も、引被るやもしれないのだ。

(ヴィラルさん、どうして置いていってしまったの? 私は……あなたと一緒に)
「「――女! 邪魔だッ! そこをどけェェェェェ!! 」」

この時、シャマルは気がついていなかったが、消防署の周りは、非常に危険な状態になっていた。
消防署地下では、鴇羽舞衣が起こした小火が大規模な火災に変貌を遂げ、地下中の酸素を消費尽くしていた。
エレベーターでしか移動手段の無い地下はいわば密閉された空間だ。
そんな空間に穴を開けてしまったら――地下と地上の境の床の底が抜けてしまったら。
崩落した消防署の瓦礫が床に乗しかかり、ほんのわずかな隙間でも、そのまま突き破ってしまったとしたら。

「え? 」

シャマルは咄嗟にバリアジャケットを組んだが、それ以上のことは出来なかった。
東方不敗とチミルフの戦闘の煽りを受けて生じたバックドラフトに、彼女は遥か先へ吹き飛ばされた。


■  ■  


「……ううむ、ぬかったわ」

積もりに積もった瓦礫の山から這い出て、チミルフは舌打ちをする。
楽勝になるはずが、とんだ痛み分けになってしまったからだ。
純粋に格闘の技量も互角とは言いがたい。
あの曲者は、力でねじ伏せる自分の戦術と、最も相性が良いはずの技巧派――早い話が手数勝負の使い手ではなかった。
負傷していない状態で手合わせしていたら、あの機動六課の面々よりも……と言っても過言ではない。

「だが、俺と違い奴は、爆発で起きた大穴に飲み込まれた。生き埋めは避けられまい」

チミルフは、同じく瓦礫に埋まっていたハンマーを引っ張り上げ、肩に担ぐ。
もはや彼に油断は無い。人間如き、などと言う決め付けは、消防署と共に崩れ去った。
チミルフはあの老人と同等の使い手があと20人も残っている、と勘違いしていた。
ヴィラルが今まで手古摺っていたのもあながち冗談では無いのでは、とさえ考えていた。

「……だとすれば、悪い事をしてしまったか? 」

チミルフは苦笑しながらも、次の獲物を求めて闇に消えた。


【C-7/消防署跡地の付近/二日目/深夜】
【怒涛のチミルフ@天元突破グレンラガン】
[状態]:全身に肉体的疲労とダメージ(小)
[装備]:愛用の巨大ハンマー@天元突破グレンラガン(支給品扱い)
[道具]:デイパック、支給品一式、(未確認の支給品が0~2個ありますが、まだ調べてません)
[思考]
基本:獣人以外は全員皆殺し。
1:とりあえず移動。
2:次の放送後にもう一度ヴィラルと接触する。
3:ヴィラルが1人も人間の討ち首を持ってこれなかったら、シャマルの首を差し出させるかもしれない。
4:夜なのに行動が出来ることについてはあまり考えていない(夜行性の獣人もいるため)。

[備考]
※ヴィラルには違う世界の存在について話していません。同じ世界のチミルフのフリをしています。
※シャマルがヴィラルを手玉に取っていないか疑っています。
※チミルフがヴィラルと同じように螺旋王から改造(人間に近い状態や、識字能力)を受けているのかはわかりません。


■  ■  


「どぅああああああああああああああ~~~ッッ!!! 」

チミルフが廃墟を去ってしばらく後、東方不敗もまた、瓦礫の山から脱出していた。
一度は完全に生き埋めになってしまったが、偶然持っていた2本の卓上コンロ用ガスボンベが功を奏した。
手探りでデイバッグから取り出し、マスタークロスを巻き付け、両手で布を一気に引っ張る。
東方不敗の握力をもってすれば、ボンベは瞬時に捻じ切られ、金属と布の摩擦による火花を生む。
火傷は免れないが、爆発で周囲の瓦礫は一時的に浮き上がる。つまり、身動きできるだけの隙間が空くのだ。
後は自慢の石破天驚拳で上方向の瓦礫を吹き飛ばし活路を開けばいい。東方不敗ならではの、非現実的な常套手段だ。

「フン! 仕留め損ねたか。結局、怪我の具合はあまり変わらなくなってしまったな……ん? 」

東方不敗は、ふと目の前に転がっている巨大な塊に気がつく。
瓦礫の残骸というには、妙に完成されたフォルム。まるで、人間の顔を象ったかのような造型。
東方不敗は知る由もないが、これは最初から地上にあったわけではない。
バックドラフトとガスと石破天驚拳による3度の爆発で、地下2階から打ち上げられたのだ。

「……そんな顔でワシを見るなァァァァァァ!! 」

それは古代螺旋族が残した特殊なガンメン、"ラガン"だったのだが……何という不運。
ラガンは東方不敗の気まぐれによって、遥か北方へ投げ飛ばされてしまった。
だが、東方不敗には苛立つだけの理由があった。
少しずつ少しずつ、自分の命が終焉に向かっていることを、自覚せざる得なかったからだ。


(まだだ……人類殲滅の悲願を成就させるためにも、ワシはこんな所で死ねんのだ!! )


【C-7/消防署跡地/二日目/深夜】
【東方不敗@機動武闘伝Gガンダム】
[状態]:全身にダメージと疲労と火傷(大)、螺旋力覚醒
    腹部に無視できぬ大ダメージ(皮膚の傷は塞ってますが、内出血しています。放置すると危険です)
[装備]:マスタークロス@機動武闘伝Gガンダム
[道具]:支給品一式(一食分消費)、レガートの金属糸@トライガン 、ルールブレイカー@Fate/stay night
[思考]:
基本方針:ゲームに乗り、優勝して現世へ帰り地球人類抹殺を果たす。
1:ひとまずは傷を癒す (シャマルの捜索も含む)。
2:優勝の邪魔になるものは排除する。
3:ロージェノムと接触し、その力を見極める(その足がかりとしてチミルフ、ヴィラルの捜索) 。
4:いずれ衝撃のアルベルト、チミルフと決着をつける。
5:そしてドモンと正真正銘の真剣勝負がしたい。

※螺旋王は宇宙人で、このフィールドに集められているの異なる星々の人間という仮説を立てました。本人も半信半疑。
※螺旋遺伝子とは、『なんらかの要因』で覚醒する力だと思っています。 ですが、『なんらかの要因』については未だ知りません。
 Dボゥイのパワーアップを螺旋遺伝子によるものだと結論付けましたが、自分自身が覚醒していることも知りません。
※消防署は地下も含めて完全に崩壊しました。
※ラガン@天元突破グレンラガンは東方不敗によって北の方角へ投げ飛ばされました。


■  ■  ■  ■  ■  ■


(――――何かしら……とっても……暖かい……)

体の前から感じるほのかな火照りに、シャマルは意識を取り戻した。
薄っすらと目を開けると、そこは外ではなく、屋内であった。
シャマルがゆっくりと首を右に倒した先には、壁。反対側に首を倒すと、部屋。上を見ると、階段。
ここは、ごく一般的な住宅なのだと彼女は理解した。

(でも……どうして? 私は、あの爆発に巻き込まれて吹き飛ばされたはず……? )

記憶を辿る内に、シャマルの頭脳はもっと鮮明に状況の把握をし始める。
倒れている場所は、この住宅の玄関。
目を覚ました原因は、暖かさというよりも、何かが体に圧し掛かったことによる重み。
その重みとは、自分の元を去ったはずのヴィラルの肉体。

「きゃあ! ヴィラルさん、ダメ! な、な、何もこんな場所で…………あれ?」

そしてそのヴィラルが、青ざめた顔で吐血している。

「大変! 」

完全に眠気が覚めたシャマルの、それからの行動は早かった。
安静にヴィラルの体を持ち上げ、一旦寝かせると、家中を走り回った。
次に、看護の役に立ちそうな物をかき集め、襖から出した布団を敷く。
準備が整うと、再び玄関先に戻りヴィラルを運んで布団に寝かせてから、治癒を始めた。

「……どうして」

診断結果は、腹部と胸部の打撲による内臓損傷であった。
ヴィラルは何か重い物体と正面衝突して大怪我を負ったのだ。

「あなたっていう人は! 」

シャマルは目に涙を浮かべた。
ヴィラルを傷つけたのは、他ならぬ自分だと気づいたからだ。
ヴィラルは、爆風に飛ばされた彼女が地上に落下して激突する直前に、体を張って受け止めたのだ。
だが成人女性とはいえ、重力加速のついた人間の体は、凶器に等しい。
転落した人間よりも、転落した人間を地上で受け止めた人間のほうが、ダメージも大きいのだ。
また、ヴィラルの行動からもう1つわかることがある。
ヴィラルは飛ばされたシャマルを助けに行ける余裕があるほどの、近場にいたということ。
つまりヴィラルはチミルフにシャマルを任せて、消防署から離れてなどいなかったのだ。
運ばれてきた家の風景から考えても、消防署とこの家との間ははさほど離れていない。
負傷した人間が人を担いで移動できる距離はたかが知れている。

「……すまないシャマル。チミルフ様には任せると言ったが、俺は最初からお前を遠くから見守るつもりだった」
「動かないでヴィラルさん。まだ治療は終わってないわ」
「チミルフ様は頼りになるし、螺旋王からも部下からも信頼も厚い。それは本当だ。だから一度はこれを機に別れようと思った。
 だがいざお前と離れようと思っても、オレは離れられなかった。どうしてもお前を置いていくという決断ができなかったんだ」
「次の放送までずっと私たちを尾行しようとしていたんですか!? 」
「ああ。人間の首は、チミルフ様のおこぼれを頂戴すれば何とか誤魔化せると思ったからな」
「螺旋王やチミルフさんにバレてしまったら、あなたの立場が危うくなるかもしれないのに! 」
「そうなったらそれまでのことだ。それになシャマル、言っただろう? 」

ヴィラルはゆっくりと上体を起こし、シャマルを見つめた。

「オレの明日がお前の明日だ」

相手を刺し殺しそうな鋭い視線を細め、今にも噛み付かれそうなギザギザの歯が見えるくらい口端を吊り上げる。
笑顔というには程遠い、獣の表情に顔を歪ませるヴィラル。
しかし、シャマルにはそれが世界中の誰よりも純粋な赤ん坊の笑顔に見えた。

「……ありがとう、ヴィラルさん」

シャマルはゆっくりとヴィラルの背中に両手を這わせ、抱きつく。
そしてそのままヴィラルを押し倒し、彼の唇に自分の唇を重ねた。
シャマルにとってそれは、同衾をしたい、という思いの表れ。
恥も外聞も体裁も捨てて、ヴィラルと互いに貪りあうつもりだった。

「ヴィラルさん? 」

しかし意外にも、ヴィラルはシャマルを放したのだ。
麻薬を求めるように、弄ろうともしない。
勢いとはいえ、さすがに嫌悪な気分にさせてしまったのでは、とシャマルは思った。
しかし、ヴィラルのサインは拒否ではなかった。

「目合うのなら……慰めあうよりも、愛しあう方がずっと良い」

それは、ずっと溜め込んでいたモノを引き出そうとする、確認のサイン。
シャマルが何度も何度も押し潰そうとして、隠していたモノ。
途切れ途切れに漏らしてはいたが、諦めとしてとらえていたモノ。

「お前の仲間は全員死んでしまったが、オレだけは最後までお前のそばにいる」


過去。
そして、悲しみ。


「だから頑張れシャマル、頑張れ」

真っ直ぐなヴィラルの視線が、シャマルの心を貫く。
両肩を掴んだヴィラルの両手が、シャマルの心を揺らす。
歯に衣を着せぬヴィラルの言葉が、シャマルの心を突き崩す。
三重に編まれたヴィラルのサインが、シャマルの心を磨り潰す。


「……あ……あ……あ、うぅ……! 」


シャマルは泣いた。
思いっきり大袈裟なほどに泣いた。
喉が焼けてしまいそうなくらい泣いた。
周囲の住宅にまで響き渡るように泣いた。
一人ぼっちになってしまっていた自分に泣いた。



そして今の自分には、胸を貸してくれる相手がいることに、泣いた。




【C-7/消防署付近の民家の居間(1階)/二日目/深夜】
【チーム:Joker&New Joker】
 [共通思考]
 1:自分達の道を行く。
 2:二人で優勝する。
 3:お互いを助け、支えあう。

【ヴィラル@天元突破グレンラガン】
[状態]:全身に中ダメージ、左肩・脇腹・額に傷跡(ほぼ完治)、螺旋力覚醒(本人は半信半疑)
[装備]:大鉈@現実、短剣×2
[道具]:支給品一式、モネヴ・ザ・ゲイルのバルカン砲@トライガン(あと4秒連射可能、ロケット弾は一発)、鉄の手枷@現実
    S&W M38(弾数5/5)、S&W M38の予備弾15発、短剣×9本、水鉄砲、エンフィールドNO.2(弾数0/6)、銀玉鉄砲(玉無し)
    アンチ・シズマ管@ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日-、タロットカード@金田一少年の事件簿、USBフラッシュメモリ@現実
[思考]
基本:シャマルと共に最後の二人になり、螺旋王を説得して二人で優勝する。
0:シャマルと共に進む。できる限りシャマルの望みを助ける。
1:次回の放送までに、参加者を最低1人討ち取り、チミルフに献上する。
2:道がぶつからない限りシャマルを守り抜く。その為にも、クラールヴィントと魔鏡のかけらをどうにかして手に入れたい。
3:蛇女(静留)、クルクル(スザク)、ケンモチ(剣持)に味わわされた屈辱を晴らしたい。
※二アが参加している事に気づきました。
※なのは世界の魔法、機動六課メンバーについて正確な情報を簡単に理解しました。
※螺旋王の目的を『“一部の人間が持つ特殊な力”の研究』ではないかと考え始めました。
※本来は覚醒しないはずの螺旋力が覚醒しました。他参加者の覚醒とは様々な部分で異なる可能性があります。
※清麿に関しては声と後姿しか認識していません。悪感情は抱いてはいないようです。
※清麿の考察を聞きました。螺旋王への感情が変化している可能性があります。
※チミルフが夜でも活動していることに疑問を持っています。

[備考]
螺旋王による改造を受けています。
①睡眠による細胞の蘇生システムは、場所と時間を問わない。
②身体能力はそのままだが、文字が読めるようにしてもらったので、名簿や地図の確認は可能。
 人間と同じように活動できるようになったのに、それが『人間に近づくこと』とは気づいていない。 単純に『実験のために、獣人の欠点を克服させてくれた』としか認識してない。

【シャマル@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
[状態]:健康、強い決意、螺旋力覚醒(本人は半信半疑)
[装備]:ワルサーWA2000(3/6)@現実 、ケリュケイオン@魔法少女リリカルなのはStrikerS
[道具]:支給品一式×3(地図一枚損失)、ワルサーWA2000用箱型弾倉x3、バルサミコ酢の大瓶(残り1/2)@らき☆すた
    ゼオンのマント@金色のガッシュベル!!、魔鏡のかけら@金色のガッシュベル!!
    暗視スコープ、首輪(クロ)、単眼鏡、マース・ヒューズの肉片サンプル、シアン化ナトリウム
[思考]
基本1:守護騎士でもない、機動六課でもない、ただのシャマルとして生きる道を探す
基本2:1のための道が分かるまで、ヴィラルと共に最後の二人になり、螺旋王を説得して二人で優勝することを目指す。
1:ヴィラルと共に進む。 ヴィラルがヴィラルらしく行動できるよう支える。
2:クラールヴィントと魔鏡のかけらを手に入れたい。
3:優勝した後に螺旋王を殺す?
4:他者を殺害する決意はある。しかし――――
※ゲイボルク@Fate/stay nightをハズレ支給品だと認識しています。また、宝具という名称を知りません。
※魔力に何かしらの制限が掛けられている可能性に気付きました。
※魔鏡のかけらを何らかの魔力増幅アイテムと認識しましたが、
 どうやって使用する物なのか、また全部で何枚存在しているのかはまだ理解していません。
※清麿に関しては声と後姿しか認識していません。悪感情は抱いてはいないようです。
※清麿の考察を聞きました。必ずしも他者を殺す必要がない可能性に思うことがあるようですが、優先順位はヴィラルが勝っています。


■  ■  ■  ■  ■  ■


(……やれやれ、何事かと思えばただの痴話喧嘩か。のん気なものだ)

愛を育む2人の獣と扉を挟んで、聞き耳を立てている者がいた。
夜中に放火魔を1人嗾けて、消防署から離れていたルルーシュ・ランペルージである。
彼は鴇羽舞衣にギアスを使った時、自分が気絶して寝過ごしてしまう可能性を読んでいた。
ゆえに、彼は苦肉の策として2階立ての家の2階で仮眠をとることにしたのだ。放送を聞き逃すのを承知の上で。
2階は1階よりも町中の音が響きやすく、見晴らしも良い。
誰かが家に侵入しても、多くの人間は先に1階を捜索するので、時間稼ぎにもなる。
そして、これまでの3回の放送で呼ばれた死者の割合から、彼は次の生き残りは多くて30人前後と予測した。
たかだか30人前後の人間が、これだけ広い町の中で、自分の家に入ってくる確率は極めて低いと割り切ったのだ。
結果から言えば、彼のいた家のすぐ傍で4人の戦士が大暴れして消防署を潰し、その内の2人の侵入を招いてしまったのだが……

(話は全て聞かせてもらったぞ、螺旋王の奴隷ども)

ルルーシュは不敵な笑みを浮かべる。
放送を聞き逃しても、お釣りがくる位の情報を得たからだ。
螺旋王の手駒として潜んでいた男。そして治癒能力を持つその愛人。
どちらもこのまま野放しにするには、惜しい飛車角。

(だが落ち着けルルーシュ。まだ早い。考えるんだ、奴らを出し抜く作戦を)

ルルーシュはデイバッグに入っている仮面を見据え、考える。
あの2人を手玉に取るのに有効な手段は何か。
絶対的な手段だが、内容によっては再び頭痛に襲われ、最悪気絶してしまうかもしれない『ギアス』。
素性を隠し、身分を偽って接触することが可能だが、スパイクとカレンの生死に関わる『ゼロ』。
無力な人間を装って説き伏せる事に自信はあるのだが、単純に身の危険を感じる『話術と交渉』。
手はまだある。尾行、威嚇、同士討ち、逃亡……だがどれもが決定打に欠ける。

(機が熟したら、必ず暴いてやる。螺旋王……貴様の秘密をな! )

ルルーシュは再び、不敵な笑みを浮かべる。
彼に宿った悪魔の瞳が、闇に怪しく輝いていた。


【C-7/消防署付近の民家の廊下(1階)/二日目/深夜】
【ルルーシュ・ランペルージ@コードギアス 反逆のルルーシュ】
[状態]:肉体的疲労(大)、中度の頭痛
[装備]:ベレッタM92(残弾13/15)@カウボーイビバップ、ゼロの仮面とマント@コードギアス 反逆のルルーシュ
[道具]:デイパック、支給品一式(-メモ)、メロン×10個 、ノートパソコン(バッテリー残り三時間)@現実、消防服
    予備マガジン(9mmパラベラム弾)x1、毒入りカプセル×1@金田一少年の事件簿
[思考]
基本:何を代償にしても生き残る。
1:目の前にいる螺旋王の奴隷(ヴィラル&シャマル)を上手く出し抜き、螺旋王の情報を得る手段を考える。
2:清麿との接触を含む、脱出に向けた行動を取る。
3:適当な相手に対してギアスの実験を試みる。
4:以下の実行。
  「情報を収集し、掌握」「戦力の拡充」「敵戦力の削減、削除」「参加者自体の間引き」
5:余裕があればショッピングモールかモノレールを調べる。
6:消防署で発見したナイトメア・フレーム(ラガン)のキーを探す

[備考]
※首輪は電波を遮断すれば機能しないと考えています。
※清麿メモの内容を把握しました。
※会場のループについて把握しました。
※第四回放送は聞き逃しました。
※ヴィラルが螺旋王の部下であることとシャマルが治癒能力者であることを知りました。
 その他の素性についてどこまで把握しているのかはわかりません。

時系列順で読む

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投下順で読む

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236:PRINCESS WALTZ of 『Valkyrja』 (前編) 東方不敗 251:邪ノ嗤フ刻-オニノワラウコロ-
230:愛と死の予感・Before ヴィラル 249:てのひらのたいよう(前編)
230:愛と死の予感・Before シャマル 249:てのひらのたいよう(前編)
234:ファイアスターター ルルーシュ・ランペルージ 249:てのひらのたいよう(前編)
241:第四回放送 怒涛のチミルフ 256:空の上のおもちゃ(前編)

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