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  • I can fly(後編)

I can fly(後編)

最終更新:2023年06月10日 23:06

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だれでも歓迎! 編集

I can fly(後編) ◆Wf0eUCE.vg



遡った時は今へと追いつき。舞台は混沌めいた地上へと戻る。

大怪球へと到達した一撃の正体は語るまでもなく、禁止エリアより離脱するため英雄王が放った乖離剣の一撃である。
もっとも、そんなことは地上の民は知る由もないのだが。


フォーグラーを覆うエネルギーフィールドとエアより放たれた赤い魔力が衝突する。
世界を切り裂く対界宝具の一撃はエネルギーフィールドを切り裂きながら、その衝撃を核たる黒い太陽へ至らせた。

真名解放に至らずとも、真なる使い手である英雄王より放たれた一撃の威力は十分に規格外である。
それに対する大怪球フォーグラーだが、その繰り手は茫然自失、適切な対応などとりようもない。
加えて動力たるは本来予定されていたアンチシズマではなくノーマルシズマ。
前提からして勝負にすらならない。

かつてないほどの大打撃を受けた大怪球が轟音と共に震撼する。
侵すように。貪るように。破壊の渦は太陽を侵食してゆく。
赤い暴力が紙屑のように黒い装甲を引き剥がし次々と内部を蹂躙する。
制御を失った大怪球が地上へと沈んでゆく。

偽りの太陽が堕ちる。

今や、完全なる球体であった太陽は欠落し、三日月のように不完全な姿を晒していた。

「なっ…………!?」

地上にて、前触れもなく訪れたその厄災を呆然と見守っていたDボゥイが思わず驚愕の声を上げた。
大怪球が堕ちたことに対してではない。
その剥き出しになった大怪球の中心部にありえないものを見たからだ。

「ゆたか!?」

大怪球に似つかわないく震える小さい少女。
それは紛れもなくDボゥイの探していた小早川ゆたかである。

なぜ彼女があんなところにいるのか。
いったい彼女になにがあったというのか。
次々と湧きあがる疑問は尽きない。
だが、それを知る術は今の彼の手元には存在しない。
ならば、今すべきことは無駄な考えを巡らせることではなく行動することである。

目的は決まっている。
目的地も決まった。

ならば、何を迷うことがある。
限界を超えた体に更に鞭を打って立ち上がる。
彼の強さで筆頭すべきは、その肉体強度よりも、それを突き動かす精神力である。
これはラダムの肉体改造とは関わりのない、人間、相場タカヤの強さだ。
まだ、立てる。
まだ、動く。
精神は肉体を凌駕し、その体は突き動く。

目指すは空。
あの黒い太陽へ。

ふと、思い出したように空から視線を戻し胸元の相棒を気にかける。
胸元を覗いてみれば、フリードリヒはぐったりとし意識を失っているようだが、命に別状はなさそうだ。
悪いが今は、このまま眠っていてもらおう。
次いで、彼と共に飛ばされ、傍らに転がるバイクに手をかける。
外装はボロボロだったが原形はとどめている。
幾度か試しにスロットル捻ってみればエンジンも確かに生きているようだ。
そして斜めに倒壊したビルを近場に見つける。
条件は最高と行かずとも上々。なかなかに御誂え向きだ。
これならいけると確信し、バイクを倒壊したビルに向かってエンジンを動かしハンドルを切る。
そしてそのまま斜めに傾くビルの斜面、窓の間を猛スピードで直奔る。
進む路面は夜に沈んだ太陽へ向かうカタパルト。
その先に聳える大怪球へ。

奔る。
奔る。
空へと向かう滑走路を奔る。

エンジンはフルスロットル。
焼き切れる勢いで空へ向かって加速する。
頂点が見える。
その先に道はなく、見えるのは広がる空と沈んだ黒い太陽。
ブレーキは握らず、フルスロットルのまま駆け抜けたDボゥイの体は弾丸の如くカタパルトから射出された。

夜空に向かうその様はまるで流星。
流星は落ちず、昇るように空へ。

「くっ…………!」

だが足りない。

沈んでもなお太陽は高く。
その高みまで彼の手は届かない。

届かないその距離は僅か。
だが、それでも決して埋まらない距離。
上昇のエネルギーが重力に奪われてゆく。
後はただ世の理に従い、地に沈むのみ。

だが、次の瞬間、後方より爆発音が響いた。
Dボゥイと共に投げ出されたバイクが限界を超えたエンジンに火がつき爆発したのだ。

爆発の熱は皮膚を焼き。
飛ばされた破片が彼の背に突き刺さる。

それと共に、爆風は追い風となり彼の体を押し上げる。

「うおおぉぉぉぉお!!」

届かないはず距離が埋まる。

空へ。
空へ。
遥か高い太陽へ向かって、Dボゥイは空を舞った。

■

罪を赦されるには罰が必要である。

これすなわち、罰は赦しであるということ。
ならば、死は限りのない罰であり、同時に限りのない赦しである。

突如襲いかかった断罪の一撃。
罪に怯える少女はこれが天罰であると受け入れた。

だが、赦しは訪れず。
震えは止まらず、罪悪感は微塵も消えない。
ただ恐怖が際限なく増してゆくばかり。
赦しであるはずの罰が恐ろしい。
赦しであるはずの死が恐ろしい。
あれほど求めていた赦しが、今は何よりも恐ろしい。

ああ、なんて醜いのだろうか。

罪は恐ろしく。
罰は恐ろしく。
死は恐ろしい。

もう、ぐちゃぐちゃになった頭は目に映るすべてが恐ろしかった。
全てに怯えながら少女は目を落とし、大地を見下ろした。

そしてそこで、少女はなによりも恐ろしいモノを見た。

「なんで…………?」

その瞳に映るのは、彼女が吹き飛ばしてしまったはずのDボゥイの姿だった。

それだけならばいい。
生きていたのは素直に嬉しい。

問題なのは、彼がこちらに向かっていることだ。
必死にフォーグラーの破壊された外壁に捕まり、こちらに向かって這い上がろうとしていることだ。

遠くからでもわかる程、その姿は見るからにボロボロだった。
背は血にまみれ、全身は無傷な場所を探すほうが難しいくらいだ。
それだけじゃない。フォーグラーが伝えた彼の肉体崩壊。
誰の目から見ても、外部も内部も彼の体は限界だった。
そんな状態で何故他人を気にかけることができるのか。
そんな状態で何故そうも強くあれるのか。

何故諦めないのか。
何故放っておいてくれないのか。
何故私なんかを救おうとするのか。
何故、そこまで私を追い詰めるのか。

悩みがぐるぐると廻っているうちに、そのまま彼は外壁を登りきり、コクピットまで這い上がる。
そして、息を切らして肩を揺らしながら、彼女に向かって対峙した。

「来ないで下さい!」

踏み出そうとする彼に向けて、あらん限りの声で叫んだ。

見ないでほしい。
こんな醜く穢れた自分を見ないでほしい。
こんな姿を、彼に見られてしまうのだけは耐えられなかった。

彼は強く。
彼女は弱い。
彼の強さは、彼女の弱さを引き立てる。

だというのに、彼は彼女の声など聞きやしない。
そのまま止まらず、真っ直ぐに足を踏み出してきた。

「いやっ! 来ないで。
 ダ……ダメ、なんです。
 わた、わたしのせいで、いっぱい……いっぱい死んじゃって。
 わたしも……いっぱい殺して」

搾り出すような声は悲鳴のようだ。
震える喉で、己の醜さを曝け出すように、彼女は自らの罪を吐きだした。

彼女にかかわった故に死んでいったモノたち。
彼女の無力が殺したモノたち。
彼女がその手で殺したモノたち。
刑務所の彼等はどうなったのだろうか。
諦めに心を支配され、脱出を目指す者たちの希望の芽を摘み取った。
それは、脱出を目指す者たち全員殺したのと同義だ。

「だから、だから……ッ!
 お願いだから……来ないでぇ…………っ」

掠れて声にならない声で懇願する。
奥底から吐き出すような彼女の苦悩を聞いても、彼は何も言わない。
ただ無言のまま彼女を見つめ、一歩一歩彼女へと近づいてゆく。

彼と別れたあと、彼女に何があったのかを彼は知らない。
なぜそこまで頑なに助けの手を拒むのか。
なぜそこまで頑なに自らを責めるのか。
今、彼女が抱えている闇を、彼は何一つ理解できない。
推察することもできないし、想像でその心情を推し量るなどしてはいけない。
だから、説得の言葉なんてもたないし、言葉でどうこうできるほど器用でもない。
ただ、今の彼に出来ることは一つだけだ。

彼女を囲う大怪球フォーグラー。
ここはひどく寂しく、ひどく冷たく寒い。
それは父の残した意志を取り違え、ありもしない妄執に囚われ、ついには実の妹までも手にかけた、エマニュエル・フォン・フォーグラーを閉じ込めた孤独の檻だ。
この檻に囚われた少女を外へ連れ出さなければ。
彼にわかるのはただそれだけ。

「行こう、ゆたか。こんな寂しいところに君を一人にしておけない」

その為に彼は彼女に手を差し伸べる。
この檻から外へ連れ出すように。

その手を呆然と彼女は見つめていた。

差し伸べられた手は優しかった。
差し伸べられた手は暖かだった。
差しのべられた手は眩しかった。

だから、なおのこと惨めだった。

彼の声は届かない。
彼の手は届かない。
他者の優しさでは彼女は救えない。
彼の光が強いほど、彼女の闇が引き立つだけだ。

彼女にその手を取る資格はない。
醜く穢れた彼女はその手を取るに値しない。
彼女の手は彼女にしか見えない血で汚れきっていた。
差し出される手は、もう彼女を追い詰めることしかできない。

「いや……いや! いやッ!
 もういい! もういいから、私のことは放っておいてください!」

半狂乱になって彼女は拒絶の声と共に彼の体を押しのける。
そして、押しのけられたDボゥイがバランスを崩した。

もともと立っているどころか、生きていることすら奇跡のような肉体だ。
思わぬ強い拒絶にその体は耐え切れず、足下はたららを踏んでふらついた。
踏み外したその先に、待っているのは何も無い空。

黒い太陽から拒絶され、Dボゥイの体は空を舞った。

■

空に向かって投げ出されるその様を、彼女は呆然と見送っていた。

遥か彼方、何も無い空虚に彼の体が向かってゆく。
それはスローモーションのようにだんだん小さくなっていった。

助けを求めるように伸ばされた手が虚しく空を切る。
何も掴めなかった以上、後は落ち行くだけ。
落ちてゆく体は離れ、決して近づく事はない。

だが、不思議な現象が起きた。
空へ向かって遠ざかってゆくはずの彼の体が僅かだが近づいてきたのだ。
その身は迫り、互いの距離が縮まってゆく。

いや違う。
彼は変わらず慣性に従い空に放り出されている。
彼が近づいているのではない。

近づいているのは彼女自身だった。

その瞬間、あれほど深かった絶望も忘れ、気付けば駆け出していた。
彼女も知らぬ無意識のうちに、勝手に足が動いていた。
自分で拒絶し、自分で突き落とした彼に向かって駆け出している。
訳が分からない。
行動が支離滅裂だった。
まともな思考など望むべくもないのか、訳もわからない頭のまま突き動く体に身を任し、彼に向けて手を伸ばした。

その足取りは疾風と呼ぶにはあまりにも遅く。
その救いの手は震えてあまりにも頼りない。

それでも、彼女は今にも空へ投げ出されようとしているDボゥイへと小さな手を差し伸べた。

他者の手では彼女には届かない。
他者の優しさでは彼女は救えない。

だから、彼女を救えるのは彼女だけだ。

自らを立ち上がらせることができるのは、自らの足だけだ。
自らを前に進ませることができるのは、自らの足だけだ。
自らを引き上げることができるのは、自らの手だけだ。

彼女は自らの意思で前へと踏み出た。
彼女は前へと手を差し伸べた。

そうだ。
彼女が求めるのは差し出される手ではなく差し出す手。
駆け出した理由はそれだけだった。

無力な少女は、ただ、誰かのためになりたかったんだ。

伸ばされる小さな救いの手。
投げ出されるDボゥイは応えるように、自らの手を伸ばす。

そして、その手と手は確かに繋がれた。

だが、悲しいかな。
成人男性一人分の体重を支えるには、彼女の力はあまりにも弱い。
繋がれた手に引きずられるように彼女の小さな体も大怪球の外へと放り出される。

自らの足で孤独の檻から踏み出して、小早川ゆたかは空を舞った。

■

二人の体はもつれ合い、重力に従い落下する。

落ちて行く。
落ちて行く。
世界は急速に加速し風景が高速で流れてゆく。
放り出されたのは太陽の中ほどからとはいえ、人が死ぬには十分な高さだ。

だというのに、少女の心には不思議と落下による恐怖はなかった。
今、彼女の体はそれよりも優しい、暖かな温もりに包まれている。
身を包む暖かさは少しだけくすぐったかった。
あれほど恐ろしかった優しさだが、包まれてみれば思いのほかその心地は悪くない。

別に、彼女の中で何が変わったわけじゃない。

心には深い絶望がある。
忘れられない後悔がある。
忘れてはならない罪がある。

無力な自分は変わらないし。
犯した罪も消えたわけじゃない。

世界はなに一つ変わらない。

世界は醜く、現実は冷たい。

だからせめて、今だけはこの温もりに身を委ねていたかった。

せめて、今だけは。

落ちて行く。
落ちて行く。
昇るように落ちてゆく。

なんだか、少し疲れてしまった。
ほんの少しだけ眠るとしよう。

目を覚ました後。
少しでも前に踏み出せるように願いながら。
少しでもマシな自分になれるように願いながら。
少しでも現実を受け入れられる強さを持てるよう願いながら。

儚く消える泡沫の夢を見ながら、彼女は眠るようにその意識を手放した。

その前に一つ。

抱えられた隙間から空が見えた。
視界に広がるのは、明るみ始めた黄金の空。
偽りの太陽は消え、凍っていた夜空が氷解する。

温もりから見上げた世界は、少しだけキレイに見えた。

■

落ちて行く。
落ちて行く。

抗いようのない重力に従い彼らの体は落ちて行く。
遥か天空は遠ざかり。
引き寄せられるように大地が迫る。
翼のない彼らはこの呪縛から逃れられない。

彼は大事なものを壊さぬよう、彼女を包む。
せめて彼女だけでも守らねば。
自らの身を投げ出す覚悟を決めて迫りくる地面を見据える。

だが、次の瞬間、見下ろしたDボゥイの胸元から白銀の両翼がはためいた。
それは、使役竜フリードリヒ。
いつの間に目を覚ましたのかフリードリヒは胸元から勢いよく、飛び出した。
そして、舞い上がった白銀の飛竜は、前足でDボゥイの襟元をつかみ上げ空に向かって抵抗を試みる。
だが、フリードリヒの助力もむなしく、落下は一向に止まらない。
加速するばかりだった落下エネルギーが、わずかながらに減速しただけだ。
いかに天空の支配者竜族といえど、自律行動すら不可能なほど傷ついた翼ではそれが限界である。
まして、主による「竜魂召喚」も行われていない仮の姿では、人間二人を支えるのは不可能に近い。

だが、それで十分だ。
後はこちらの役割だろう。
少しだけ落下の速度が緩まった隙に、懐からブラッディアイを取り出した。
そしてそのまま、落下しながらではうまく狙いが定まらないので、手当たり次第に眼球に噴出した。

次の瞬間、加速していた世界がゆっくりと怠慢な動きに変化した。
この速度ならば、この傷ついた体でも十分対処できるはずだ。

大地はついに目前まで迫り。
パラシュートで降下する感覚でそのまま大地を見据える。
迫る地表に確かめるように片足をつく。
そして、倒れ込みながら体を捻った。
爪先、膝、腰、肘、肩。
落下の衝撃を五点に分散させる。
五等分したとはいえ墜落の衝撃は凄まじい。
永遠のような一瞬を堪えながら、地面を転がる。
もちろん手の内の彼女を傷つけぬよう慎重に。
感覚が加速しているが故に、一瞬で過ぎ去るはずの激痛はゆっくりと確かめるように染み渡った。
それでも、なんとか五点着地を成功させ、仰向けになって息を吐く。

そして、無事を確かめるように手の内には眠るように肩を揺らす少女を見つめた。

彼女の闇は祓われたわけではない。
彼女の闇を彼は知らない。
知ったところで彼には理解できないことなのかもしれない。
いや、彼だけじゃない。
彼女の苦悩は彼女だけのものだ。
その悩みはきっと誰にも理解できないのかもしれない。

だが分かり合えなくても、人は手を取り合える。
人は誰かに手を差し伸べることが出来る。
それが孤独に闘ってきた彼がスペースナイツで学んだことだ。

自分の出来るのは、ほんの少しだけ彼女の踏み出す手助けするくらいだ。
これから先は彼女自身の問題だ。
だからきっと大丈夫だ。

人は強く。
心は強く。
彼女は強い。

彼女に押し出されたあの瞬間。
バランスを崩したのは事実だが、所詮は弱弱しい少女の力だ。
少なくとも落下しない程度の抵抗をすることは可能だった。

だが、Dボゥイはあえてそれをせず、流されるまま黒い太陽からその身を投げ出した。
かつて彼女がそうしたように、彼女を信じて。

彼女の昨日を彼は知らない。
彼女の明日など誰にもわからない。
これから先にはこれ以上の絶望や不安が待っているのかもしない。

それでもまだ、その手を誰かに差し伸べられるならば、そのうち何か救えるモノもあるだろう。
今は小さく、頼りなくとも。
生きていれば、いつか、必ず。

だから彼女は大丈夫だ。
繋がれた手の温もりがそう伝えていた。

……とはいえ、本来の予定ならば落下しないよう、あのまま彼女を抱えて留まるつもりだったのだが。
思った以上に肉体は限界だったらしく、落ちてしまったのは失策だが、結果として互いに無事だったのでそれはよしとしておこう。

少しだけ気が抜けたのか、自然と瞼が落ちてきた。
流石にこんどこそ肉体は限界のようだ。
少しの間眠ることにしよう。
グズリと、己の内部で何かが壊れてゆく感覚も今は考えない。

生きている。
今はそれでいい。

今は、それで。


■

これは誰も救われない救いのお話。

夢を見ている。
凍えそうな世界の中で、寄り添いながら、手を取りながら。

目を覚ましても世界はなに一つ変わらない。

彼女の無力は変わらないし、彼女の犯した罪は消えない。
彼の宿命は変わらないし、始まった崩壊は止められない。
世界は醜くも絶望に彩られ、現実は冷たくも胸を抉る。

目を覚ませば待っているのはそんな世界だ。
世界は相変わらず誰の運命も気にせず回り続ける。

だから、せめて今だけは、一時の夢を。


【大怪球フォーグラー@ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日- 沈黙】
半壊してコクピットが剥き出しになっています。
しかし、動力系に問題はないため誰かがコクピットに乗り込めば再起動は可能です。

【E-6/北寄り/二日目/早朝】

【小早川ゆたか@らき☆すた】
[状態]:気絶、発熱(中)、頭痛、疲労(大)、心労(極大)、罪悪感、螺旋力覚醒
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]
1:少し眠る

[備考]
※自分が螺旋力に覚醒したのではないかと疑っています。
※精神状態が著しく鬱屈した方向に向かったため、螺旋力を発揮することが出来ません。 
※状況を理解していなかったため、明智を殺してしまったことは気付いていません。よく状況を考えれば思い出す可能性も……?
 →刑務所にいた面々(明智、清麿、ねねね)を自分が殺してしまったと考えています。
※刑務所を中心とした半径数百メートルは崩壊。
※Dボゥイの肉体崩壊の可能性に気がつきました。

【Dボゥイ@宇宙の騎士テッカマンブレード】
[状態]:気絶、一部内臓損傷、背中に傷(炎による止血済み・応急処置済、火傷とバイクの破片が突き刺さっている)
    左肩から背中の中心までに裂傷・右肩に刺し傷・背中一面に深い擦り傷(全て傷跡のみ)
    ブラッディアイ使用による副作用(詳しい症状は不明)肉体崩壊(進行率13%)
[装備]:フリードリヒ@魔法少女リリカルなのはStrikerS
[道具]:デイバック、支給品一式、ブラッディアイ(残量60%)@カウボーイビバップ
[思考]
0:今は眠る
1:舞衣が過ちを犯す前に止める。だが……
2:テッククリスタルをなんとしても手に入れる。
3:極力戦闘は避けたいが、襲い掛かってくる人間に対しては容赦しない。
4:煙草を探す
5:首輪を外す手段を模索する
[備考]
※殺し合いに乗っている連中はラダム同然だと考えています。
※情報交換によって、機動六課、クロ達、リザの仲間達の情報を得ました。
※青い男(ランサー)と東洋人(戴宗)を、子供の遺体を集めている極悪な殺人鬼と認識しています。
※恐らくテッククリスタルはどちらを使ってもテックセットが可能です。またその事を認識しています。
※ペガスが支給品として支給されているのではと思っています。
※包帯を使って応急処置を施しました。
※ラッドに対する深い憎しみが刻まれました。
※螺旋力覚醒。但し本人は螺旋力に目覚めた事実に気づいていません。
※ラダムに対する憎しみを再認識しました
※スパイクと出会った参加者の情報を交換しました。会場のループについても認識しています。
※ブラッディアイは使えば使うほど効果時間が減少し、中毒症状も進行します。
※肉体崩壊が始まりました、本人も少しだけ違和感を感じました
※フリードリヒに対して同属意識。

【フリードリヒ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
キャロ・ル・ルシエの使役竜。『白銀の飛竜』の異名を持つ。
知能は高いですが、自傷行為のため現在自立行動は不可能。
また会場の制限を受けているため、火炎は本来のものより抑えられています
現在の小竜の姿は仮のもので、本来は人を一人二人乗せて飛べるほどの大きさです。
ただしそれにはキャロの「竜魂召喚」の魔法が必要です。


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258:I can fly(前編) Dボゥイ 260:たたかう十六歳(^^;)
258:I can fly(前編) 小早川ゆたか 260:たたかう十六歳(^^;)

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