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  • 愛を取り戻せ!

愛を取り戻せ!

最終更新:2023年06月11日 13:22

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だれでも歓迎! 編集

愛を取り戻せ! ◆2PGjCBHFlk



 大地は揺れている。すでに度重なる破壊に蹂躙された後だ。
 激戦の余波は一撃ごとに確実に地表の寿命を縮め、遂には崩壊を免れない領域にまでその身を追い込んだ。
 不確かな足場の感覚にその悲鳴を感じ取り、ドモンは一瞬だけ瞑目する。

 次の瞬間にはその身が、相対していたロボット兵の眼前にまで飛び込んできていた。

「兵隊さん!」

 ドモンの圧倒的な白兵戦能力に戦慄を隠せぬシータの叫び。
 主の命令に呼応して、鈍色の巨体が近接するドモンに対して豪腕を振るう。
 鋼の腕はその強度に見合わぬ柔軟さでもって、接近する影を殴殺しにかかった。

 大木をも一振りで粉砕する一撃――その暴威を前に静止した男の姿に、シータは白い手を握って必殺を確信。
 その確信が裏切られたと知ったのは、横殴りの腕がまるで男をすり抜けるように通り抜けたのを視認。
 ――光景が脳に伝達され、驚愕を咀嚼してからのことだった。

 一方で悪夢のような回避をしてのけたドモンだが、その彼にとって今の攻防は驚きに値するものではない。

 ドモンは繰り出される攻撃に対し、屈むでも飛び退くでもない選択肢を選んだ。
 即ち、鼻先を掠めるほどの近距離、その僅かな空間だけ身を引くことでシータを錯覚させたのだ。
 達人だけが到達することのできる見切りの境地――それがシータには理解できない。

「そんな……兵隊さん、どうして!?」

 驚愕を孕んだままの悲鳴に、背中を押されるようにロボット兵は動く。
 鞭のような変則的な軌道を描く腕が空気を殴り裂き、接近戦に挑むドモンの翻る体に追い縋る。
 前髪を薙いでいく打撃の強力さに、ドモンはその脅威を推し量りながら迎撃態勢。
 鈍重そうな見た目に反し、ロボット兵の動きは機敏な部類に入る。
 もちろん巨体の行動力は小回りの利く人間とは比べるべくもないが、それを補うに足る破壊力も持ち合わせていた。
 加えて恐るべきは機械故の無尽蔵の体力。
 生身同士の打ち合いであれば、長期戦は疲労を招き、疲労は動きに停滞を生み、停滞は敗北を呼び寄せる。
 その生物特有のハンディキャップを、ロボット兵は持ち合わせていないのだ。
 その動力源を外側から窺うことはできず、持久戦に持ち込むのは愚の骨頂と結論づける。

 また、ドモンは近接戦を挑んだ自身の判断の正しさを確信。
 ロボット兵は先ほどから腕力に任せた隙の大きな攻撃を繰り返すばかり。
 スパイクの腕を奪い、そして卸売り場をここまで大火で覆ったはずの熱線を一発も放っていない。

 ――レーザーの威力が強すぎるのだ。
 その威力が至近距離になれば自分を、ひいては主人をも巻き込むために使用することができない。
 その脅威の一端を担う兵器を使用することができない理由。
 従者が両腕で健気な格闘戦を強いられるのを、当の主人は気づきもせずに勝手な命令を口にし続けている。

「早く殺して! 何をしてるの、兵隊さん! 役立たず!」
「勝ちたいではなく、倒そう殺そう。その意思が拳を鈍らせる。このロボットの動きは貴様の憎悪で曇っている!」
「何を……何を言っているの? くすくす……おかしい人!」

 一喝に対し、少女が返したのは見下すような嘲笑。だが、引き攣る口元がその内心の焦燥感を如実に示している。
 一方でこの状況下で笑うことのできる少女、その存在がドモンにはあまりにも哀れだった。

 主人の命に逆らわず、ロボット兵の攻撃は続いている。
 暴風じみた連撃を前に身を捌きながら、生じた隙の合間にドモンの拳が打ち込まれていく。
 ロボット兵の防御力は、あのスパイクをして愚痴を零させた代物だ。
 貴重な銃弾を消費した攻撃を装甲が凹む程度で済まし、その後の行動に支障すら生じさせない超金属。


 その鋼を越える超鋼に、銃弾と遜色のない凹みが幾つも穿たれる。
 しかもそのサイズは銃弾と比較してはるかに大きく、何より数に限りがない。

 ――キング・オブ・ハートの情熱の拳に、打ち止めの言葉は存在しないのだから。

「うおおおおおおお――!」

 機関銃じみた衝突音が連発し、衝撃に打ちのめされる巨体が大地を抉りながら後ずさる。
 その間も無痛の利に勝るロボット兵の己を顧みない攻撃は続いていた。
 が、懐に飛び込んだドモンはロボット兵の打撃をいなし躱し、攻撃の手を緩めない。
 まさしく攻防一体の猛襲が、そのロボット兵をして窮地に追いやらせていた。

「しぃ――っ!」

 一際強力な拳――右の正拳がロボット兵の胴体の中心を打ち抜き、ドモンは一度身を離す。
 とはいえレーザーを懸念し、超近距離から近距離程度の移動でしかないが。

 連撃を叩き込んだ拳を握る。その拳に残るのは微かな痺れだ。
 装甲の分厚さはドモンの想像をもう一つ上回っていた。
 連撃によって生じた凹みの数は三桁に近いが、いずれも行動不能に追い込むにはあまりにも致命打に遠い。
 拳によって致命打を引き寄せようと思えば、必要になるのは拳が千単位になるか。

 なれば、ただの打撃をもってこれを打破せんとするのは、己の自惚れに他ならない。

 拳を固め、意志を新たにするドモン。
 その頭上を豪腕が裏拳気味に通り過ぎ、次いでロボット兵の両腕がドモンを挟み込むように左右から接近。
 地を這うような低姿勢でこれを回避。打ち合わされる腕の間の大気が爆発し、銃声を上回る爆音が鼓膜を振動させる。

 纏う衣の裾を翻らせる長身の胸中、ドモンがさらに思うのは眼前の哀れなロボット兵に対する同情であった。
 歴史も文明も大きく違えば、そのロボットの設計思想さえドモンの知る全てと異なる。
 だが、それをして彼の存在がその真価を発揮できていないことは手を合わせればはっきり伝わる。

 武闘に身を置くものとして、その実力を出し切ることのできない戦いが如何ほど無念なものかは胸が痛いほどにわかる。
 ガンダムファイターとして各国の代表と武勇を争い、覇を競った経験。
 キング・オブ・ハートを真の称号へと昇華したドモンにとっては、敵であったとしても、
 ましてそこに生物か無生物かの隔たりなどなく、その事実は等しく苦痛の一言であった。

 単なる実力差であるというならば構わない。
 ドモンはたとえ相手が圧倒的な弱者であったとしても、その全力で挑んでくるのであればファイトに価値はあると考える。
 だからこそ、相手がその真価を発揮することのできないファイトは辛い。
 その理由が戦いに身を置く本人ではなく、扱う側にあるとすれば尚更のことだ。

「兵隊さん、何してるの! 私の声が聞こえないんですか! 早く、殺して――!」

 身勝手な主の紛糾にロボット兵の機動が上がる。
 その長い両腕が高々と空に向かって伸ばされ、その直後に正面にある全てを粉砕せんと振り下ろされた。

 刹那の破壊はまさしく爆斧の炸裂だ。
 もともと脆くなっていた地面に縦横無尽の罅割れが走り、抉られた大地の土塊を散らせる。
 鳴動は大地が上げた断末魔の悲鳴だったろうか。
 脅威でいえばレーザーに勝るとも劣らぬ破壊の威力は、そこに生物の存在を許さない理不尽な鉄槌。

「未熟――!」

 だがその暴威の前にドモンは無傷を保っていた。
 打ち下ろしがくる一瞬の隙間を体捌きのみで潜り抜け、ロボット兵の脇をすり抜ける。
 そして背面を合わせる形になった両雄――ドモンの体が捻られた。

 流派東方不敗――背転脚!

 繰り出された蹴撃がロボット兵の背中の中心を穿ち貫き、数百キロにも及ぶ重量を軽々と中空へと吹き飛ばす。
 十メートル以上に渡って滑空した巨躯はそのまま勢いを殺せずに地面を転がり、土煙に翻弄されながら瓦礫の山へと激突――
 衝撃に続いて崩落する土砂に巻き込まれ、粉塵を巻き上げる砂塵の中にその身を埋もれさせる――

 蹴りは拳の三倍以上の威力を持つ。ましてやその蹴撃は流派東方不敗の一技。
 直撃を受けたものは如何に超鋼の装甲を持つとはいえ、無事に済むはずもない。

「え……嘘……兵隊、さん?」

 呟きは信じられないものを目にし、呆気に取られた響きを伴う。
 少女はロボット兵を下敷きにした土砂の山を眺め、唇を震わせて、

「嘘……そんなはずありません。 だって、兵隊さんは固くて強くて……
 神様は私に優しくしてくれるはずで……くす、くすくす。だって、そうじゃなきゃ、くす」
「貴様を守ろうとしたロボットが負けたのが何故だかわかるか?
 それはな、それを扱う人間があまりにもその存在を蔑ろにしたからだ!」
「――ひっ!」

 呆然と棒立ちになるシータの前に立ち、ドモンが見下ろす矮躯に怒声を投げ掛ける。
 ロボット兵を失えば、先ほどまでの濃霧のような殺意はどこへやら。
 消え去らぬ敵意と悪意を双眸に宿しながらも、少女は宿り木を失ったように足元をふらつかせる。

「あのロボットの力がどれほどのものだろうと、それを扱う貴様自身が見合った力を持たなければ勝てないのは道理。
 弱いことが悪いことなんじゃない。弱さを盾に、与えられただけの力に寄りかかることが悪いんだ!」

 それはドモンの自論でもある。
 強くなろうとする意志。それが人の強さを生む。
 流派東方不敗は肉体の強さだけではなく、精神の強さによって肉体に作用するもの。
 己を高めるという気高き意志なきものに、真の武が宿ることなどない。

「借り物の力でファイトに挑むなど、自分と相手に対する侮辱だ!」
「あなたなんかに、何が……!」

 シータに残っている感情は悪意の奔流。それは戦意とは似て異なるものだ。
 戦意を宿すものとはファイトできる。だが、悪意しかないものと何を競えるというのか。

 形勢不利の状況において身構えの一つも取れないシータは、完全に武芸の心得がないらしい。
 その華奢な身はこのゲームの中で巡り合ったいずれの参加者にも劣るだろう。
 侮るつもりは毛頭ないが、体つきと纏う雰囲気がそれを示している。
 ならばドモンの一撃を防ぐ術も、耐え得る術も持ち合わせてはいまい。

(当身か何かで気絶させるか……)

 この期に及んでドモンは、この危険な少女の命を奪うつもりはなかった。
 彼女の歪みがゲーム以前のものか、あるいはゲームの中で歪まされてしまったものか。
 それはドモンには知る由もないことであったが、元よりドモンは女子供に甘い男だ。
 彼女の実力が圧倒的にドモンに及ばないことも含め、動きを封じることは容易いと考えた。

 そのドモンの心算を察したように、シータの表情が歪む。
 微笑めば可憐な花のような愛らしさは、血と泥と恐怖に塗れ醜い食虫花の様相。
 いやいやと首を振って後ずさるシータは、

「こ、こないでください……! わ、私はここで死んでしまうわけにはいかないんです。
 だって、私が死んでしまったら……誰が、誰が……」
「殺しはしない。俺はそんなことのためには戦わない」
「嘘です! だってそれだけ強かったら、そんなに力があるなら、あなただって優勝したいに決まっているじゃないですか!」
「そんなことはない! 俺は! ガンダムファイターは!
 キング・オブ・ハートは! 流派東方不敗は! 相手を殺すために戦うことは絶対にない!」

 戦いの果てに死という結果があることをドモンは身に沁みて知っている。
 その一方で、ドモンは殺すための戦いをしたことはない。いや、かつてはあった。
 だがその憎悪に満ちていた弱い己の心は兄との、そして師との戦いの果てに乗り越えたのだ。
 キング・オブ・ハート――ドモン・カッシュは殺すための戦いになど断固参加しない。

「くす……くすくす。それじゃ、どうするつもりなんですか?
 戦わなきゃ、殺さなきゃこのゲームは終わらないんです。殺さなきゃいつか終わってしまう。そうでしょう?」
「そのゲームを殺し合わずに終わらせようとしている。そのための仲間もいる。
 気に食わない奴もいることはいるが、それでも全員がこのゲームの無意味さに辟易とした連中だ。
 頭のいい奴も腕の立つ奴も、鋼の意志を持つ奴も。だから、こんなゲームは俺達が壊してみせる!」

 握る拳に闘気が満ち、炎のような灼熱が掌に宿った。
 非道を躊躇なく実行し、数多の命を死に追いやった螺旋王。
 その野望を、悪道を、確実にこの手で打ち砕くための義憤からなる情熱。
 力強い猛りを前に、しかしシータはさらに怯えるように首を横に振り、

「い、や……」
「なに?」
「いやです。だってそんなことしたら……誰も、誰も生き返れない。エドも、ドーラおばさまも……パズーも!」

 なくなってしまったおさげ髪の余韻を掻き乱し、シータは正気の失われた瞳で叫ぶ。

「褒めてもらいたい! よくやったね。生き返らせてくれてありがとうって! パズーに!
 また一緒にゴハンを食べたい! パズーと! 悲しい時は傍にいてほしい! パズーに!
 一人で寒くて寂しい時は、肩を寄せて一つの毛布に包まって温かさを感じていたいんです!
 イヤ……嫌ァ……パズー……パズゥ……」

 その場で蹲り、両の目から零れ落ちる涙を手の甲で拭い続けるシータ。
 流れる涙は止まる勢いを知らず、血塗れた彼女の着衣に涙の足跡をつけていく。

 それを見下ろすドモンの胸中を、やり切れぬ想いだけが吹き荒れていた。
 少女が狂気に走った理由の一端が、今の絶叫から読み取れたからだ。
 幾度も呼ばれたパズーという名は、何度目かの放送で呼ばれた名前だ。
 シータにとって、きっと大切だったに違いない名前。

 大切な人を失った悲しみは簡単には癒えない。かく言うドモンも、未だに胸が痛む。
 大切な人を生き返らせたいという気持ちもわからなくはない。
 ドモンすらこの殺し合いが始まった当初、師であるマスター・アジアの生存に希望を見出した。
 また師匠に会えると、失ってしまった絆に出会えると、そう思ったのだ。


 時間と強さが必要だ。
 殺し合いとは何の縁もない平和な世界から呼び出されたとして、大事な人を失った。
 そしてそれからまだ半日程度しか経っていない。
 立ち止まり、声嗄れるまで泣き喚き、自暴自棄になるのを誰が責められるだろうか。

 やはり、殺すわけにはいかない。それがドモンの結論だった。
 気絶した彼女を連れて行けば、おそらくは危険性から始末するべきだと主張する者は少なくないはずだ。
 ギルガメッシュなど、その最たる候補といえるだろう。
 ジンも人情味に溢れるようで、その実は合理的な思考をする男だ。感情ではなく理性によって、無情な判断を下しかねない。
 その全員を説き伏せ、助命を請うのはあまりにも苦難の道だ。

 だが、険しい山を歩くことを怖じる気持ちはドモンにはない。
 シータを救い、師匠の心を再び改心させ、螺旋王の企みをも打倒する。
 全部やらなければならないのが、キング・オブ・ハートの辛いところだ。

「無理を通して道理を蹴っ飛ばす……だったな。覚悟はあるか? 俺は、できている」

 泣きじゃくる気力があるのなら、涙を流しきってしまう方がいい。
 涙は悲しみを押し流し、その衝動を軽減する効果がある。
 一頻り泣き終わるのを待ち、できるだけ優しい当身で意識を奪おう。

 悲しみに沈む少女に対する、少し間違った思いやりを覗かせるドモン。
 戦闘は静かな膠着状態を迎え、沈静化の方向に向かう――そのはずだった。


 ――その気配の出現はあまりにも唐突で、ドモンですら予期することのできないものだった。


 腕を組み、シータを見下ろしていたドモンは、突如として背後に出現した他者の気配に戦慄。
 風を切る速度で振り返り、その拳を構えたのは流石は歴戦の勇者。
 そうして戦闘態勢を取ったドモンの眼前、そこに立っていたのは――

「あの、ここはどこでしょうか?」

 水色の髪に花模様の瞳、今のシータとあまりにも対照的な一人の少女だった。


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