アニメキャラ・バトルロワイアル 2nd @ wiki内検索 / 「立つ鳥後を濁さず」で検索した結果
-
立つ鳥後を濁さず
立つ鳥後を濁さず ◆AZWNjKqIBQ その舞台に被験者達が放り込まれ、最悪の実験が開始されたと同時に彼女は目覚めた。 時刻はきっちりと――0時丁度。 睡眠から覚醒。それをON/OFFのスイッチを切り替えるように一足飛びにすると、 彼女はかけられていた布団を持ち上げ、上半身を起こす。 そして、彼女特有の神経質さでその異変に気付いた。 目の前の壁に開けた薄いガラスの窓。そこから暗い夜空に真丸なお月様が見える。 つまりはまだ夜だ。布団の脇に置かれた目覚まし時計を見れば、まだ0時過ぎ。 彼女の中のルールでは、就寝時間は夜8時から朝6時までと決まっている。 なので、彼女は再び身体を横たえ眠りの中に入ろうとして――気付いた。 「私、制服のまま寝ているじゃない!?」 今の彼女の身を包んでいるのは、彼女が通う学校の指定制服であ... -
【さよなら絶望先生】
...千里】4 015 立つ鳥後を濁さず ◆AZWNjKqIBQ 067 Vanishing One ◆RwRVJyFBpg 127 虐殺天使きっちりちゃん(前編)虐殺天使きっちりちゃん(後編) ◆h8c9tcxOcc 154 死ぬほど辛い ◆10fcvoEbko -
【000~050】・SSタイトル元ネタリスト
...歌詞の一節 015 立つ鳥後を濁さず ことわざ『立つ鳥跡を濁さず』 016 鮮血の結末 PCゲーム『School Days』のend名の一つ 017 せめて歩ませよ我が外道の道を トライガン・マキシマム 第5巻《せめて歩ませよ我が贖いの道を》」から 019 線路の影をなぞる者(レイルトレーサー) バッカーノ!内において出てくる都市伝説に登場する怪物 020 番外バトルってレベルじゃねーぞ!! 有名AA?『物売るってレベルじゃねーぞ!』とコミックス『サイボーグクロちゃん番外バトル』 025 光を求めて影は 天元突破グレンラガンEDテーマ「UNDERGROUND」の歌詞の一節 026 復活のマオ コードギアス 反逆のルルーシュ STAGE15『喝采 の マオ』 027 魔人 が 生まれた 日 コードギアス 反逆のルルーシュ STAGE1『魔神 が 生まれた 日』 028 勇気の意味を知り... -
木津千里
... 初登場話 015 立つ鳥後を濁さず 死亡話 154 死ぬほど辛い スタンス マーダー(ゲームの完遂) 登場話数 4話 現在状況 一日目の昼時点、死亡。遺体は【A-6】に放置 キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 糸色望 仲間 先生 学校の先生。関係をきっちりしたい ※ロワ内で再会せず 風浦可符香 仲間 風浦さん 元世界の友人 ※ロワ内で再会せず ビシャス 不認知 襲われたが会場のループによって回避。本人は気付かず 015 Vanishing One 柊かがみ 仲間 かがみさん 結果的に勇気付けることに 127 虐殺天使きっちりちゃん(前編) ニコラス・D・ウルフウッド 不認知 殺害される 154 死ぬほど辛い 最終状態 ウルフウッドによって射殺。頭を吹き飛ばされる。 遺体は【A-6】の警察署近辺に放置。 ... -
◆AZWNjKqIBQ
... 登場人物 015 立つ鳥後を濁さず 木津千里 039 嗚呼。それにしても酒が欲しい…… 神行太保・戴宗、ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ(ムスカ大佐) 070 紙の子どもたちはみな踊る アニタ・キング 083 新しい朝が来た アイザック・ディアン、柊かがみ、風浦可符香 091 ひとつ屋根の下 スバル・ナカジマ、マース・ヒューズ、泉こなた、アルフォンス・エルリック 096 蒼い狗 ランサー、エリオ・モンディアル、リザ・ホークアイ、パズー 116 まだ静かな朝 チェスワフ・メイエル、ジェット・ブラック 136 禁忌の身体 スバル・ナカジマ、マース・ヒューズ、泉こなた、アルフォンス・エルリック、ロイ・マスタング 148 捻 -twists and turns- ランサー、神行太保・戴宗、Dボゥイ、小早川ゆたか 161 ランチタイムの時間だよ チェスワフ・メイエル、ジェット・ブラック、アイ... -
【000~050】
...、シャマル 015 立つ鳥後を濁さず ◆AZWNjKqIBQ 木津千里 016 鮮血の結末 ◆t2vl.cEw/o ティアナ・ランスター、クアットロ、キャロ・ル・ルシエ 017 せめて歩ませよ我が外道の道を ◆AaR9queMcU ニコラス・D・ウルフウッド 018 破壊者二人と仮装強盗 ◆ARkjy9enog スカー(傷の男)、ヴィシャス、アイザック・ディアン 019 線路の影をなぞる者(レイルトレーサー) ◆hsja2sb1KY リザ・ホークアイ、クレア・スタンフィールド 020 番外バトルってレベルじゃねーぞ!! ◆g6Z9FGx6uY ミー 021 怒れドモン! 恐怖のバトルロワイアル ◆/eRp96XsK ドモン・カッシュ、エド 022 最凶で最低で最悪の災厄 ◆WyVk2HGxbg パズー、言峰綺礼 023 friend ◆4XfkJ/Yphc 間桐慎二 024 藤乃静留... -
【深夜~早朝】
... 登場人物 015 立つ鳥後を濁さず ◆AZWNjKqIBQ 木津千里 046 響け!フォルゴレの歌! ◆hsja2sb1KY 菫川ねねね、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン、パルコ・フォルゴレ 050 マタタビからの挑戦状 ◆hNG3vL8qjA マタタビ、リザ・ホークアイ 053 瀬戸の文鎮 ◆4hh7h3mKoc 剣持勇 060 その名は絶望 ◆h8c9tcxOcc 糸色望、カレン・シュタットフェルト、ルルーシュ・ランペルージ 064 ただ撃ち貫くのみ ◆1sC7CjNPu2 Dボゥイ、小早川ゆたか、素晴らしきヒィッツカラルド 066 蘇れ、ラピュタの神よ ◆WcYky2B84U ムスカ大佐 067 Vanishing One ◆RwRVJyFBpg ヴィシャス、木津千里 069 この呼び方では迷惑ですか? ◆lbhhgwAtQE パズー、リザ・ホークアイ、ニア、ドーラ ... -
鮮血の結末
...で読む Back 立つ鳥後を濁さず Next せめて歩ませよ我が外道の道を ティアナ・ランスター 058 業苦 クアットロ 044 獣を見る目で俺を見るな キャロ・ル・ルシエ -
響け!フォルゴレの歌!
...で読む Back 立つ鳥後を濁さず Next マタタビからの挑戦状 投下順で読む Back 魔法少年ラディカルエリオHeaven s feel Next 夜に起きてれば偉いのか? 037 私がみんなを知っている 菫川ねねね 094 「プレゼントするのはパルコ・フォルゴレさ!」 041 探し人同盟 イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 094 「プレゼントするのはパルコ・フォルゴレさ!」 041 探し人同盟 パルコ・フォルゴレ 094 「プレゼントするのはパルコ・フォルゴレさ!」 -
【000~050】の煽り文
... 【015:立つ鳥後を濁さず (◆AZWNjKqIBQ)】 私。きっちりしていないとイライラするんです。 木津千里のキッチリロワイアル(無差別整頓)スタート! ……後、何気にアニロワ2nd初の入浴シーンがありますね。 【016:鮮血の結末 (◆t2vl.cEw/o)】 「感謝しますわぁ、螺旋王ロージェノム。こーんなに、皆さんを躍らせがいのある舞台に私を招いて頂いて」 機械人形の繰り手によって少女は滑稽なタップを踊る。そこに真っ赤な足跡を残しながら――。 【017:せめて歩ませよ我が外道の道を (◆AaR9queMcU)】 ――なあ神さんよ、そうせなわいは生きていけんのか。 黒衣に身を包んだ暗鬱な男は暗がりの中で暗々裏にそんな事を一人ごちると、また暗闇へと歩み始めたのだった。 【018:破壊者二人と仮装強盗 (◆ARkjy9... -
「私にしか出来ないから」
...イボーグ Next 立つ鳥後を濁さず ジェレミア・ゴットバルト シャマル 082 極大射程 -
Vanishing One
...mpire 015 立つ鳥後を濁さず 木津千里 127 虐殺天使きっちりちゃん(前編) -
新しい朝が来た
...甲冑、他 Next 立つ鳥後を濁さず 投下順で読む Back 極大射程 Next セカンドチャンス 063 いろいろな人たち 柊かがみ 089 再会と血と薔薇 063 いろいろな人たち アイザック・ディアン 109 アイザックとミリアの二人は知らず世界の中心となる(前編) 054 転換 風浦可符香 109 アイザックとミリアの二人は知らず世界の中心となる(前編) -
メビウスの輪から抜け出せなくて
メビウスの輪から抜け出せなくて ◆EA1tgeYbP. ――サイコロを振った時、出る目は常に一から六。 仮に何らかの偶然、イレギュラーで賽が斜めに止まろうと、賽の目を一つの面から読み取る以上、その原則は崩れない。 そう、例え何百、何千、何万どれほど賽を振ろうとも零や七の目が出ることなどはありえない。 だから――そう、彼はもっと『待つ』ということを知るべきだった。 ――シモン。 ――ニア。 ――ヨーコ。 ――カミナ。 ――××××。 ――そしてロージェノム。 いずれのピースが欠けようとも、多元宇宙において一度でも「アンチ=スパイラルが敗れた」ということは、 ありとあらゆる多元宇宙においてもまた、螺旋の民が滅び去るまで同様の出来事、アンチ=スパイラルの敗北は起こりうるということ。 零や七の目... -
疑う剣持
疑う剣持 ◆DNdG5hiFT6 (な……なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁ!!) 剣持勇は呆然としていた。 本に書いてあった文字を何の気なしに読んだ瞬間、ガッシュの口から電撃が放たれ海面を爆発させたのだ。 柩木スザクとの接触によって、自分とは世界から集められたことを理解していたつもりの剣持だったが、 まさか口から電撃をぶっ放す子供がいるとは流石に想定の範囲外であった。 いきなり突きつけられた非現実に剣持は呆然と未だ泡立つ海面を眺めることしか出来ないでいた。 (ウ、ウヌウ……どういうことなのだ、これは!?) ガッシュ・ベルは困惑していた。 ガッシュの魔本は世界中でただ一人、パートナーである清麿にしか読めないはずのものだ。 だが事実、剣持は本を読み、ザケルは発動した。 本来ならありえない事態に、ガッシュもまた泡立つ海面を眺めるしか出来ないでいた。 ... -
黒猫とガンマン
黒猫とガンマン ◆t2vl.cEw/o 「ふぅぅぅ、酷い目にあった……」 永遠のように長く感じた数分の時間の後、ヴァッシュはドーム状の被いに囲われた駅に着き、モノレールの屋根から無事に降りることに成功していた。 ただでさえ特徴的な金髪の逆毛が、長時間の向かい風に晒されて鋭角に尖り、顔にはべっとりと疲労の色が張り付いている、といった状態を無事と呼ぶのならばだが。 「ああ、それにしてもあの青い人無事かなぁ。無事だとしたらやっぱ怒ってるよなぁ……」 ずるずると駅のホームにへたりこみ、心ならずもモノレールの上から蹴り落としてしまったランサーを思い出し、ヴァッシュは深く溜息をついた。 とりあえず、難なく列車にへばりつけるほどの身体能力を持った人間ならば、あの距離とはいえ下が海ならば確実に無事だろう。 (でも、今度会った時に、やばいくらいに怒ってそ... -
HAPPY END(1)
HAPPY END(1)◆ANI2to4ndE 空に表情は無かった。世界にも色はない。 代わりにただぼうと鉛のように重たい空間が果てしなく広がっていた。 大地に相当する平面に起伏は見られず、遥かに見える土くれが辛うじて山のように見える他には、自然物さえも存在しない。 不思議な空間であった。 無限地獄さながらの世界を、横に切り裂くように一条の光が走る。 続いて、寄り添うようにいくつもの爆発が起き、爆風と衝撃が通り抜けた。 それが呼び水となったのかのように次々と新たな閃光が走り、限定された空間が色を得る。 生物に類するものは一切存在しない。そう思われた世界にさえ人はいた。 一騎当千の巨神が隊を成し、万古不易の英傑たちが手に手に武器を持って空を駆る。 更に遥か上空では、終末を思わせる凶鳥が甲高い声を響かせて鳴いていた。 相争う無数の人間たち。 友の遺... -
【舞-HiME】からの出典
舞-HiMEからの支給品。 巳六 命が肌身はなさず持っている大剣。オーファンやチャイルドを両断できる力を持っている。 命以外の人間が持つと在り得ない重さになる。 剣を地面に突き刺すと、無数の剣を地中から飛び出させることができ、少し距離の離れた敵を地中から串刺しにする。 ただし、この能力を他の参加者が使えるかは不明。 ギルガメッシュに支給 玖我なつきのパンティーコレクション 数百枚にも及ぶ女性物の下着。 持ち主である玖我なつきの最大の趣味、それは下着を集める事。 特にパンティー収集は彼女の最大の関心事である。 原作ではこのコレクションを全て盗まれ、ノーパンで過ごしている所を舞衣達に見つかった辺りからなつきのヘタレ街道が始まった訳で……。 ちなみにその話のラストで全部焼失している。 衛宮士郎に支給 ライダースーツ 玖我なつきに支給 ... -
ナイトメア・チルドレン(中編)
ナイトメア・チルドレン(中編)◆tu4bghlMIw 瞬間、ルルーシュ達の表情が一斉に驚きの色に染まった。 この殺し合いの主催者である螺旋王ロージェノム。彼を『お父様』と呼称する人間、それはすなわち―― 「君が……奴の娘だってことかい?」 「はい。捨てられはしましたが、私のお父様であることに間違いはありません」 「……実の娘をこんな馬鹿げた殺し合いにぶち込むとはねぇ……王様の考えることは分からんな」 「アンタ、アイツの娘だったら何か知らないの? 何でこんな馬鹿げたことをやらせてるのか……とか」 「まぁ、少なくとも自分から進んで参加したい類のパーティではないかもね」 スパイクの指先がトントン、と忙しなく濃い木目のテーブルを叩く。 彼の苛立ちはそのまま、場の空気が一転して重苦しいものへと変わったことを明示していた。 (螺旋王の娘……だと!?) ... -
とあるラピュタの同性交流
とあるラピュタの同性交流 ◆UCRiZtpozI リュシータ・トエル・ウル・ラピュタは逃げていた。 突然に狂乱したマオから逃げていた。 ただ訳も分からず逃げていた。 エドの左手を右手で握りながら逃げることしかできなかった。 永遠とも思えるような距離を、エドと共に走ることしか出来なかった。 だが、その永遠とも思えるような距離を走り続けるのに限界がきた。 いくら山育ちで同年齢の少女よりも足腰が強いとはいえ、 両足に蓄積された疲労は彼女に限界を訴えかけるのに充分であり、着込んだ鎧は体力を容易に奪った。 疲労により足を止めたシータは手ごろな電柱に左手を付き、腰を僅かに落としながら無意識的に息を整え始める。 いったい何が起こったのか? ある程度落ち着き、冷静になりつつある彼女の頭はそれを考えた。 まず、図書館の手前まで自分とマオはやってきた。そこで放... -
天のさだめを誰が知るⅠ
天のさだめを誰が知るⅠ ◆LXe12sNRSs 「ぬええい、これはいったいどうしたことだ!?」 ――世に名高し『東方不敗マスターアジア』と呼ばれる老人は、焦りの色を含めた声を上げる。 己を基点として起こった周囲の異変、かの東方不敗を焦らせるほどの変異が、空間規模で発生する。 それは、一言で言い表すならば『景色の一変』だった。 異変が起こる以前、東方不敗は愛機を求め会場各地を周旋し、北東極地であるショッピングモールへと訪れた。 デパート地下で愛馬・風雲再起を発掘したように、映画館で怪しげな実験施設を発見したように、 各施設に隠された財宝を漁らんという意志の下、虱潰しにマスターガンダムを求めた。 漫然と殺し合い――いや、螺旋王の実験で踊り続ける若者たちを座視し、東方不敗は力の探求に従事していたのだ。 そうやって辿り着いたショッピング... -
柊かがみの憂鬱 Ⅰ
柊かがみの憂鬱 Ⅰ ◆tu4bghlMIw 《〝わたし〟は、だれ?――柊かがみ》 彼女の物語は酷く捩れ曲がっている。 出会い別れは一種の流行り病のようなモノだ。サァッと吹き荒ぶ一迅の風のように現れ、また気が付けば消えてしまう。 だが、それらの取り留めのない話にも確かに〝芯〟のようなものは存在する。 寵愛すべき奇形は世界の澱。湖の中の泥のように掴んでも掴んでも掌から零れ落ちてしまう。 ――〝わたし〟は、だれ? だが、全ての話の軸を戻し、彼らの行動に指針を持たせるとする。 ならば「柊かがみ」という一人の少女の行く末にそれらは集約される。 少女の戦いは歪にして醜悪だ。 いや、もはや〝少女〟と呼ぶことさえおこがましいのかもしれない。 柊かがみの存在は、そんなちっぽけな枠組みを越えて更におぞましい何かへと昇華されてしまった。 ――〝わたし〟が、消... -
そして夜が明ける
そして夜が明ける ◆lbhhgwAtQE 灯台で拡声器を用いていたミリアを引っ張り、東屋に連れ込んでからどれくらい時間が経ったのだろうか。 ミリアを東屋に連れ込んだ張本人である少年、金田一一はひどく疲れていた。 ――深夜、東屋、男女二人きり、そして疲労。 このフレーズから何かやましいことを想像した諸兄もいるかもしれないが、勿論そのような事態にはなっていない。 というより、実は奥手の一とあっけらかんとしたミリアでは、そのような事態が起こる筈もなかった。 ……では何故、一は疲労しているのか。 それは、体ではなく口を動かし続けていたことに原因があった。 「……とまぁ、そんな感じで京谷の奴は尻尾巻いて逃げ出したんだ」 「へ~~、そんなにすぐに消えた本の謎を暴いちゃうなんてすっご~~い!!」 「あ、ありがとう。……で、そろそろ――」 「... -
こころの迷宮
こころの迷宮 ◆1sC7CjNPu2 瓦礫だらけの荒野となったC-6エリアに、東方不敗・マスターアジアは一人立っていた。 東方不敗は自ら力を与えた少女の引き起こした惨劇と、その惨劇に引き寄せられてきた参加者たちのほとんど全てを見ていた。 「与えたワシが言うのもなんだが、まさかエリア一つを丸々瓦礫の山にするとは思わなかったわ」 短くその惨劇に対する感想を述べ、東方不敗は空を見上げる。 瓦礫の山となったその光景は、いつしか人類抹殺を決意した光景を思い出させるからだ。 ――似たような光景を見るたびに、ワシの決意はより強く、より硬いものとなる。 ――ワシは、必ず本懐を遂げてみせる。 そのためには、まずこのゲームを征する必要がある。 顎に手を当て、東方不敗は惨劇に引き寄せられた参加者たちを思い出す。 ――白服の... -
カサブタだらけの情熱を忘れたくない
カサブタだらけの情熱を忘れたくない ◆LXe12sNRSs 先端に鋭さを秘めたシャープなフォルムが、水を切りながら爆音を撒き散らす。 時刻は、一般大衆が通学や出勤に出向く頃。ライトを灯さずとも、前方の様子は楽に把握できた。 水上を駆ける男二人乗りのオートバイ。その運転手が、横目にチラッと視線をやる。 自身が乗る水上バイクなどとは、比べものにもならないほどの巨大な船体――あれが、運転手たちの目的地である豪華客船だろう。 陸地が近づいてくると、水上バイクは徐々にスピードを緩め、適当な桟橋を見つけてそこに停車する。 水上バイクは運転手の付き添いが背負っていた四次元デイパックに収納され、二人は改めて側に聳える巨大船を見やる。 庶民なら誰もが憧れるであろう豪華絢爛な全景。清潔感を漂わせる純白のフォルムは、直視もしがたいほど。 殺し合いという前提を考え... -
天のさだめを誰が知るⅡ
天のさだめを誰が知るⅡ ◆LXe12sNRSs ◇ ◇ ◇ 「……なん、だと?」 予期せぬ持ちかけに、ルルーシュが唖然とする。 このアルマジロはなにを言い出すのか――というのが、本音であり混乱の証でもある。 「ッ、グアーム! なんだそれは!? そんな言い方では我らが――」 「おおっとおっと、確かにそうじゃな。新たな王、と例えるのは曲解を招きかねん。言い直そうか」 シトマンドラの激昂を受けて、グアームが嘲るように訂正を加える。 「ルルーシュよ。実験の参加者をやめ、こちら側の頭脳として働かんか?」 それは、ルルーシュとしても想定の枠を飛び越えた、思わぬ勧誘だった。 飼い犬の立場を捨て、駄犬を飼う側に回らないか――捲土重来の機会を、わざわざ与える。 螺旋王側にとってはまるでメリットの窺えない、不可解な条件提示にルルーシュ... -
HAPPY END(9)
HAPPY END(9)◆ANI2to4ndE ◇ 東方不敗は歓喜していた。無論、愛弟子の見せた力とその成長ぶりにである。 天元突破に至り破滅を招き寄せる程の力を得た獣どもをその身と技だけでねじ伏せて見せた。 武に逸る東方不敗が思わず足を止める程に見事なファイトを、己が弟子が演じて見せたのである。 人を見るに長けておったはやはりこの東方不敗、と思わず笑みがこぼれる。 「師匠……生きておられたのですか」 「ドモンよ、貴様はどうしてもワシが死んだことにしたいようだのう。ワシはここにおる。そこに何の不思議があろう」 先刻カミナと交わし、一日前にドモンと交わしたのと同じやり取りに、東方不敗は変わらぬ威厳でもって答えた。 ドモンの声は疲労困憊といった様子で、情けないほどに弱々しい。だがそれで良い。 折れてさえいなければそれで良い。 「しかし……」 ... -
HAPPY END(18)
HAPPY END(18)◆ANI2to4ndE ◇ 「まだ生きてやがったか……ジジィ!」 そう、瓦礫を押しのけて現れたのは半壊のマスターガンダム。 左腕が千切れ、片目は潰れ、東方不敗の姿が目視出来るほどにボディは損壊していた。 だがその全身から溢れる闘気と殺気は衰えることなく、クロスミラージュの作り物の肌を粟立たせる。 その姿はまさに妄執の化け物と呼ぶに相応しい姿だった。 何故、究極の一撃を受けた東方不敗が生きているのか? その理由は、彼の周囲に散らばる白い破片。 ドモンとカミナの魂の一撃が炸裂する直前、風雲再起の駆るモビルホースがマスターガンダムを庇ったのだ。 放たれた究極の拳は、風雲再起の命を代価として、致命にまで届かなかったのだ。 「ワシはまだ死なん……目的を達するまでは!!」 「テメェの……目的だと!?」 カミナとて目の... -
聖なる侵入(後編)
聖なる侵入(後編) ◆LXe12sNRSs 【仮説①】、【仮説②】、【仮説③】――これらすべて間違いであったとしても、一つだけ決定的だと断言できるものがある。 それは、螺旋王が決して道楽目的で殺し合いを始めたわけではないということ。 それを裏付ける証拠が、接合装置としてはあまりにもミスチョイスなネジの存在。 このネジがあるだけで、首輪は単なる拘束器具ではなくなる。 加えて、清麿のような知恵者が参加を強いられている事実。 さらに、第二放送での知恵を武器とする者へ宛てられたメッセージ。 考えれば考えるほど、清麿は可能性を感じてしまうのだ。 端からすれば、あまりにも馬鹿げた軽挙。 しかし理を突き詰めればこそ、そこに突破口があるような気がしてならない。 100パーセントとは言えない。しかし90は堅い。 ネジの意味を考えれば、当然そう... -
知らないということの幸せ
知らないということの幸せ ◆LIjimDT9jI 【知らないということの幸せ】 (マオさん、どこへ行くつもりなんだろう?) シータは先を進むマオの後を追いかけながら、そんなことを考えていた。 「どこに行くのかって?」 また! マオが自分の考えていることを口にする瞬間は、いつも反射的に肩を震わせてしまう。 まるで心を読まれている様な感覚は、あまり気分のいいものではなかった。 「この道を東に行けば、図書館があるらしいよ。 図書館なら、ゲームに乗った人が好みそうな場所じゃあないからね。 ボク達みたいに、ゲームにのっていない誰かと合流できるかも知れない。」 優しく明るく、しかし機械のように変化のないマオの言葉。 時々、不安になる。わたしはこの人を信じていいのだろうか。 親切そうに見える彼の裏側は、想像以上に恐ろし... -
愛に時間をⅡ
愛に時間をⅡ ◆LXe12sNRSs 我がタイガー道場では、体操服とブルマとローラースケートこそが正装であ~る! ローラースケートはお喋りができればなお良し! べるか式を教えてくれればさらに良し! 持つべき友は、熱いハートを持った熱血デバイスと心せよ! ■語り――タイガー道場のロリブルマ ◇ ◇ ◇ 具足。 その個体を表す上で、なんとも単純明快な記号を与えられたマッハキャリバーは、傍観者としてこの闘争を見届ける。 闘争……いや、こんなものは路上の喧嘩と大差ないだろう。 真っ向から向かってくるカミナは正にチンピラ、それに付き合うギルガメッシュもチンピラ同然と言えた。 「こっ、のっ……人のこと見下してんじゃねえ蹴りぃいいい!」 「ふん。馬鹿の一つ覚えだな」 瓦礫の町で出会った二人は、顔を... -
師弟として時間軸がブレている
師弟として時間軸がブレている ◆Yf4GQL3Gk6 「……師匠。お会いしとうございました……」 東方の空に日は没しかけ、世の全てが朱に染まる時。自らの最愛の弟子にして最強の敵、 ドモン・カッシュと出会った東方不敗は、ドモンの言葉に違和感を覚えていた。 (「お会いしとうございました……」!?妙だな、てっきり「んんッ?東方不敗ッ!やはりあんたかッ!!」 などと言って即座に飛びかかって来ると思っていたが……) そんな疑念を抱きながらも、悠然と構える東方不敗。しかし、殺気の方は少しも消えてはいない。 いや、むしろドモンの登場によって、一気にその鋭さを増した、と言ってもいいだろう。 常人ならばその殺気に当てられただけでも気が狂って死んでしまいそうなほど、濃密な気が東方不敗の全身を包み込んでいた。 (凄まじい殺気だ……流石師匠、と言うところか... -
紙視点――そして紙は舞い落ちた
紙視点――そして紙は舞い落ちた ◆LXe12sNRSs そして、私は舞い落ちた。 痛みはなかった。一瞬で終わる殺傷に、痛みの有無はない。 そもそも、私には痛みという概念がない。 切り裂かれようと傷を作ることはなく、血を流すこともない。 痛み、死、両方に伴う苦しみ、それら人間にとってマイナスとなる概念が、私には存在しない。 今さらだ。私は、そういうものなのだ。 私という存在に、死はない。 それでも死に近しい概念を探すというのなら……消滅、或いは忘却。 これらは言葉による関連性から考えられるとおり、同じようでまったく違う。 苦しみという概念の有無もそうだが、生を終えるのと、存在自体が無くなるのと、他者に忘れ去られるのとでは、何から何まで違いすぎるのだ。 どれが他者、世界にとってベストで、私に相応しいかは分からない。... -
刻無―キズナ― 零 完全版
刻無―キズナ― 零 完全版 ◆wYjszMXgAo ◇ ◇ ◇ “彼”はそのやりとりを暗がりから観察していた。 雄雌の一組と、一匹の雄のやりとりだ。 病院の中庭とエントランス。 壁を挟み、言葉の応酬が交わされる最中。 ――――“彼”の視界の一部には、一つの無防備な肢体が映し出されていた。 自分の元の宿主や、ラダムの裏切り者が執着していた個体だ。 エントランスにいる雄は、雌雄との駆け引きに気を取られてこちらに意識が向いている様子はない。 寄生するには好機と言えるだろう。 ……だが、あの個体に寄生すべきか、否か。 元の宿主と共に行動していた時に、あの個体は人間の中でも特に脆弱な個体であることが判明している。 殺し合いという状況下で役に立つかどうかは疑問符をつけねばならないだろう。 “彼”は思考する。 手っ取り早くあの個体に寄生するか... -
戦争が終わり、世界の終わりが始まった
戦争が終わり、世界の終わりが始まった ◆LXe12sNRSs ◇ ◇ ◇ 深い深い、洞穴の底。 地下深く落ちていった男は、身を軋ませるほどの重圧に苦しみ、絶えようとしていた。 脳裏に突き刺さる、かつての死のイメージ。 教会で果てた自分の姿が、思い浮かぶ。 死が廻るだけ、と軽く考えることもできた。 だが、まだだ。 まだ、煙草を吸っていない。 まだまだ、憂さ晴らしは済んでいない。 まだまだまだ、この鬱憤を発散しきってはいない。 「クッ…………ソがああああああっ!!」 血管がはち切れんほどの怒りを身に宿し、ウルフウッドは自分の上に乗っていた瓦礫を押しのける。 ズドォン、という低い音が響き渡り、次いで辺りの光景を見渡してみる。 「なんやここは? 洞窟……あー、お天とさんがポッカリ穴開けとるわ... -
「紙は我らの天にあり。なべてこの世は事も無し」
「紙は我らの天にあり。なべてこの世は事も無し」 ◆LXe12sNRSs ―― フィンランド 某所 ―― 小高い山脈や広大な湖を背景に据える、木々も疎らな草原地帯。 背の低い草の上を疾駆し、ひたすらに逃走を続ける異形の姿があった。 仮面とも思える星型の相貌が、背後の危難に怯え足に加速を促す。 外装は鎧の上に古ぼけた橙色の外套、武装は柄のない大剣が一振り。 肩には、マゼンタ色の本を携えた幼い少女が一人乗っかっていた。 「アース! このまま逃走に徹していてもいずれは追いつかれる! 心の力も十分に回復した! ここは一か八か、打って出るぞ!」 「御意! 魔界にいる魔物をすべて消し去ろうとするあの輩……絶対に王にしてはなりませぬ!!」 鎧の魔物の名をアース、彼のパートナーである少女の名をエリーという。 千年に一度の周期で行われる、魔界の王を決... -
Trip of Death
Trip of Death ◆Haf2Sq.37. ■ 呼吸を、整える。 肘を真っ直ぐに伸ばし、右腕を前に突き出した変則的な伏射の姿勢。 小指と薬指で銃把を握り、人差し指は銃身に添える。銃爪に掛けるのは中指だ。ハイスタンダード・デリンジャー特有のグリッピング。 師の教えを思い出す。迷わぬように頭に二発、心臓に二発。 ひとつ大きく息を吸い、呼吸を止め、胸郭を完全に膨らませた状態で固定。 横隔膜の膨張、収縮による誤差を殺す。立射や座射ならばともかく、胸や腹が接地している伏射では、その誤差は極めて大きく響く。 肺から血液に酸素を取り込み、二秒。黒眼鏡に隠した左眼を細め、肘、手首、撃鉄、照星―――そして、長身の神父の脳天が、一直線上にあることを確認する。 まず、頭に一発―――祈りを捧げるように、トリガーを絞った。 ■ 言峰、エド、シー... -
◆hNG3vL8qjA
◆hNG3vL8qjA 氏 氏が手がけた作品 話数 タイトル 登場人物 001 JING in ROYAL『E』 ジン、ヨーコ 027 魔人 が 生まれた 日 剣持勇、ヴィラル、枢木スザク 050 マタタビからの挑戦状 マタタビ、リザ・ホークアイ 078 闇夜のMary Had a Little Lamb ロイド・アスプルンド 126 POROROCCANO! -ポロロッカーノ- アイザック・ディアン、ミリア・ハーヴェント、アレンビー・ビアズリー、キール 147 『蛇』のアクロバットをためつすがめつ 藤乃静留、ビクトリーム 155 THE WAY OF THE ANSWER TAIKER 高嶺清麿、ジン 183 被験者は自身が元凶である可能性について語れない 八神はやて、クレア・スタンフィールド、マタタビ 195 刑事と婦人と不死の少年は三人の奇人を前に沈黙する(前編)刑事と婦人と不... -
倉田屋で会いましょう
倉田屋で会いましょう ◆hsja2sb1KY うらぶれた、いかにも下町風情といった感じの場末のラーメン屋、『倉田屋』。古今東西あらゆる人たちから愛される場所、それがラーメン屋のはずである。 だがここは今や、殺し合いの舞台にあまりにもそぐわなさ過ぎる、なぜここにあるのかもよく分らない意味不明な場所と化している。 ささくれ立った参加者達の心を慰めようと存在しているのかも知れないし、特に深い意味を考えてしまうことこそきっと無意味なのかも知れないが。 その店の玄関口に一人の女性が立ちはだかっていた。その女性は銃を片手に構え、もう片方の手は玄関にかすかに触れ、今にもラーメン屋に踏み込まんとする姿勢でいる。 だが動けない。動かない。ぴくりとも身動きひとつとれないでいる。 それはラーメンを食べたいのに我慢している女性公務員というわけでは決してない。 怪し... -
読子・リードマン
【名前】読子・リードマン 【出展】R.O.Dシリーズ 【種族】人間 【性別】女 【声優】三浦 理恵子(タレントでありながら恐ろしいまでにはまり役) 【年齢】25歳(OVA時)、30歳(TV時) 【外見】 黒目にロングの黒髪、肌は黄色人種のそれであり日本人にしか見えない。普段から男物の大きな黒フチメガネをかけている。 服装は、普段から野暮ったいコートを羽織っておりその下には奇妙にくすんで見えるシャツ、曲がったタイ、膝下までを覆うスカート を着ている。なお服のすべては大英図書館支給の物。 ちなみに、妙齢の女性でありながら寝癖すら直さずに外に出かけたりもする。 【性格】 無類の本好き。本のためなら三大欲求の8割すら捧げてしまう。その所為で着るものもままならず上記の服装以外は何一つもっていない。 生活環境も読子ビルと本人銘々の、本だらけビルの上にある風呂もない本しか置いて... -
剣持警部は忠実に職務を遂行する
剣持警部は忠実に職務を遂行する ◆hsja2sb1KY 疾走する。 「うっひゃ―――――これ気持ちい―――――い!!」 「う、お、お、お、わ、振――り――落――と――さ――れ――る――!!」 「た、た、た、耐えるのだ―――――!! キ―――――ル―――――!!」 爆音をたてて水上を疾走する。 力強く迫力のある重量感のボディ。全体的にしかしシャープなフォルム。 目の覚めるような鮮やかな青地のボディに、横に太く三すじに流れるはっきりとしたピンクと白のライン。 アレンビー・ビアズリーの支給品である。 「爽快―――――い!!」 「お願い誰か助けて―――――!!」 「スピードを緩めるのだアレンビ―――――!!」 「え―――――こんなに気持ちいいのに―――――!?」 彼女には全く聞くつもりがない。気持ち良さ... -
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
【名前】イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 【出展】Fate/stay night 【種族】ホムンクルス 【性別】女 【声優】門脇舞以(フタコイ オルタナティブの白鐘双樹、ご愁傷さま二ノ宮くんの月村真由) 【年齢】18歳前後 【外見】 身長133㎝、体重34㎏。成長が極めて遅く、第二次性徴を前に止まってしまっている。 赤い目に雪のように白いストレートヘア。 紫中心のブラウスに、白いスカート。 【性格】 幼いために善悪の区別ができておらず、戦力を失った他のマスターを容赦なく殺す一方、 自分のちょっとした興味と執着、因縁から敵である士郎と遊んだり、見逃したり、殺さずに連れ去って人形にしたりする。 あくまで彼女が人を殺すのは当主から戦争に勝ち残るよう命じられていたためなので、 戦力を失って敗北し士郎の家に引き取られた後は大人しくなった。 父親に捨てられ母... -
HAPPY END(7)
HAPPY END(7)◆ANI2to4ndE ◇ 「……あ、危なかった」 「き、ききき……危機一髪でしたね……」 現れたカグツチを前に戦意を滾らせているチミルフとは対照的に、舞衣とゆたかは何とか一命を取り留めた事実に安堵していた。 もう、完全にダメなんじゃないか……あの時、ゆたかは思ったのだ。 だが、舞衣のカグツチとエレメントのバリア能力で瓦礫の雪崩をモロに浴びることだけは回避出来た。 召喚すればビルが倒壊してしまうことは分かっていたため、土壇場まで実行には移せなかったそうだが…… まさに九死に一生を拾うシチュエーションと言える。 先を走っていたスパイク達は上手く脱出出来ているだろうか。 瓦礫の山に押し潰されて死ぬ、という事柄に彼女はトラウマがあった。 大怪球フォーグラー、そして――明智健悟の最期。 ゆたか自身の暴走が引き金... -
第四回放送
第四回放送 ◆LXe12sNRSs また、廻ったな。 貴様らがその地に足を踏み入れてから、24時間が経過した。 一日をこうも長く感じた者はおるまい? 時を重ねるごとに増す怨嗟の声は、私の元にもしかと届いている。 もっとも、その怨嗟を愉悦としている者は私ではなく――何人かの当事者たちだろうがな。 特に、この六時間は壮絶であった。 仲間の窮地に駆ける者、愛を唱える者、死を前に立ち向かう者…… 散っていった者たちも含め、実に様々な成長を見せてくれる。 そう――人間は進化を止められぬ生き物だ。 この言葉、心に刻みつけておくがいい。 自らが、螺旋の構造に捉われた人間であると信じるならばな。 さて、死者の発表に移る。 相羽シンヤ アレンビー・ビアズリー イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 衛宮士郎 カレン・シュタットフェルト ジェ... -
HAPPY END(2)
HAPPY END(2)◆ANI2to4ndE ◇ 終わりは、もう間もなく。 この苦行を乗り越えた先には、なんらかの結末が待っている。 人生にも、物語にも、等しく訪れるべき終。 その良し悪しを決めるのは、生き方か、それとも運命か。 些事に捉われず、今の現実にだけ目を向けていられれば、どれだけ幸せだっただろう。 一心不乱なんて言葉があるが、そんなものは危機的状況下では適用されがたいものだ。 現実逃避という言葉どおり、幸福な結末を目指せば目指すほど、受け入れがたい現実からは目を背けたくなってくる。 それでも、菫川ねねねは逃げた。ハッピーエンドという言葉を頭の隅に置き、生存の可能性を思慮として手繰り寄せる。 ガッシュ・ベルも同様だ。螺旋王を倒し、元の世界で再び王を目指す。希望と悲願を胸に抱きながら足を動かし進める。 ジンも二人と変わ... -
Shining days after
Shining days after ◆ZJTBOvEGT. 轟音と共に、根本から折られたビルが倒壊した。 吹き付けられた炎の吐息によるものである。 鉄筋コンクリートが一瞬で煮立ち蒸発する超高温から、 静留の清姫はぎりぎり逃れて、カグツチの側面をとっていた。 だが、それがなんだというのか。 あの灼熱の塊を相手に、この清姫でどう戦えというのか。 最初の体当たりを凌ぎきった直後はまだよかった。 だが、それから数分と経たないうちに気づかされることになる。 (炎の温度が、上がっている…?) カグツチに噛みつきかかった清姫の頭のひとつが、わずか数秒にして原型を留めぬまでに燃え尽きた。 視界を埋め尽くし続ける紅蓮の眩さに、すでにほぼ失明状態に陥っていた静留は、 おそらく全身を覆いつつあるであろう火傷すら気に留めていない。そんな余裕がないので... -
〆(肆)
〆(肆)◆tu4bghlMIw 「以上、ラッドとかがみのラッドみんコンビのVTRでした」 「やっぱり似てるの……特に髪の色とか」 「はぁ……もういいや。そうね。しっかりと否定できないのが辛い所だけど」 「だったら染めればいいの……ピンクとかに」 「……何でピンク」 「今なら……眼鏡と黒タイツも付いてくるの」 「――ことみ?」 「ざ、戯言だったの……」 口元だけの歪な笑みを浮かべた杏からことみが眼を背ける。 ラッドにまでか○みと「似てる」などと言われて杏は大分苛立っていた。 あんなツインテールと一緒にしないで貰いたい、瞳はそう語っていた。 「さてと、じゃあそろそろ良いわよね。二人とも、入っていいわよ!」 が、そんな心の波紋を振り払うかのように杏が大声を張り上げる。 ゲストの登場――元々緊張感など皆無に等しかったスタジオ内に微妙にピリピリと... -
嗚呼。それにしても酒が欲しい……
嗚呼。それにしても酒が欲しい…… ◆AZWNjKqIBQ 振るう暴力を裁きの雷と言い放ち、自身を神と名乗る傲岸不遜な男――ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ。 狂王の実験場に落とされて間もなく一つの命を奪い、月の出る夜空に哄笑を響き渡らせる。 そのけたたましい笑い声にか、それとも彼の足下に転がる死体から広がる異臭のせいか、 そこに一人の男が近づいて来ていた。 簡素な着物に赤いスカーフを纏った長身の東洋人。 片方の手にバックを提げ、もう片方の手には水筒を吊ってゆっくりと道を歩いてくる。 様は静かであったが、その細い瞳に映るは剣呑な揺らめき。 その男の名は戴宗。国際警察機構、最強の九大天王が一人――神行太保・戴宗。 自分に酔っていたムスカも、影の中から月明かりの元へと踏み出されればその男に気付く。 「……なんだ東洋人か。私の世界には必要ないな。... -
始まりは終わりの始まり(後編)
始まりは終わりの始まり(後編) ◆EA1tgeYbP. ◇ ――しばしの沈黙。 自分を残して誰もいなくなった玉座の間の中でルルーシュは視線を落とした後、手元にあるものを見て小さく笑みを浮かべる。 状況は大きく動いた。ろくな予測も立てることはできないが、この状態でアンチ=スパイラルとの交渉はやる他ないという覚悟は決まった。 ――ならば、アンチ=スパイラルとの交渉をその主な目的としてきた彼ら7人の同志達、その目的の第一段階が果たされることがほぼ確定した今、 ギアスの制御下にあるチミルフを除いた他5名の動向、とりわけグアームに関しては確実に把握しておく必要がある。 東方不敗やニコラス・D・ウルフウッドに関しても警戒をする必要はある。 だが、仮に何か企んでいるとしてもこの両名がルルーシュが知り得ぬ事実を知っている可能性は低い。 そして知り得... -
Death Lori
Death Lori ◆wYjszMXgAo 彼女は慟哭していた。 何で、命がこんなに軽いんだろうと。 何で、殺し合わねばいけないのだろうかと。 何で、分かり合えないのだろうかと。 何で、自分は無力なんだろうと。 何で、自分は生きているんだろうと。 ◇ ◇ ◇ 「あ、あ……エ、ド? そん、な、わた、し……」 守ると誓った。 誰も死なせないはずだった。 なのに、その結果が目の前にある。 こっぱみじんにふっとんだ。 のうみそぐちゃぐちゃ、ちでまっか。 おでこのまんなか、とんねるひとつ。 ぐらぐらぐらり、おおきなじしん。 とんねるのなかはたいへんなことに! ぶちゅりぼとぼとぶちゅりぼと。 なかみいっぱいぶちまけて。 こどもがひとり、ばたんきゅう。 「……ふん、ショックか何かで動けんのかいな。ま、都合ええわ」 ... - @wiki全体から「立つ鳥後を濁さず」で調べる