とある月夜の友情物語 ◆kALKGDcAIk
エリアE―4。
大きな戦いの火種が、最大限に燃え上がろうとしている傍で。
一台の軍用ジープが薬局の前に到着した。
グラハムが薬局のドアを勢いよく蹴り開けた。
人が集まる可能性の高い薬局に無用心に入り込んだのは、刻一刻を争う事態だからだ。
誰かに遭遇する可能性を考慮する余裕はない。
どちらにしろ、万が一戦闘になれば、勝ち目など無い。
如何に屈強な軍人でも、重傷者と一般人の少女を守りながら戦うのは不可能だ。
これだけ大きな音を立てても、何もないという事は先客はいなかったという事だろう。
グラハムは周りへの警戒を解いて、辺りに散らばった割れたガラス片を退かし、黒子を床に寝かせる。
そして、改めて白井黒子の怪我を確認した。
グラハムの脳内が現実を残酷に告げていた。白井黒子の傷は十分死に至らしめるものだ。
グラハムは医者ではないがその経歴上、人が死ぬか否か判断力は培ってきた。
ユーフェミア・リ・ブリタニアが放った銃弾が黒子に命中したものは1つだけ。銃弾も体外へは出た。
だが、命中した銃弾が幾つかの内臓を傷つけていた。
グラハムは過去、同程度の傷で命を落とした、戦友を何人も見てきた。
できるだけ早く適切な治療を行わなければならない。ただ出血を止める程度では助けられない。
一秒でも早くキチンとした治療を受けさせる必要があった。
三人の手持ちには傷を縫合するような手術道具はない。
勿論、たちまち傷を治してくれるような魔法の薬もない。
一刻の猶予も許されない事を改めて確認したグラハムは、急いであるものを探し始めた。
アイテムを買う為の、無人自動販売機だ。
薬局の為、何種類かの医療品を見かけたが、どれも今の黒子の治療に役立ちそうなものはなかった。
この会場に病院は存在しないが、幸いそれに類すると思われる薬局が近くにあった。
殺し合いを円滑に進めるためにも、何らかの医薬品に準ずるものが用意されている可能性はあるとグラハムは考えた。
「あったぞ、グラハム!」
衣がその場から少し離れた場所を指差した。
そこには目的の自動販売機と首輪換金ボックスが仲良く並んでいた。
急いでグラハムも自販機の前に走った。
心配事は必要なペリカが今の手持ちで足りるかどうかだが、それは天に任せるしかない。
衣は一生懸命にタッチパネルを叩くが、重症の黒子の役に立ちそうなものは見つからない。
衣は半泣きになりながら、祈りを込めて『施設別サービス』を選択した。
だがそこに表示されたのは。
『治癒魔術による治療サービス :1億ペリカ』
祈りは呆気無く無視された。
現在、手持ちにあるのはペリカードの1000万ペリカ。とてもじゃないが、治療サービスを使うにはペリカが足りない。
それでも衣は諦められず、何度も何度も治療サービスの項目をタッチし続けた。
勿論、どんなにやってもペリカが足りないと、エラーメッセージが表示されるだけだ。
「落ち着け。まだ首輪がある」
グラハムは半ばパニック状態になった衣を自販機から引き剥がすと、ヒイロから託された首輪をデイバックから取り出した。
ヒイロ・ユイから託されたそれは、本来なら首輪解析用に使うべきものだったのだろう。
しかし、今の状況ではそんな事を考えるようなグラハム・エーカーではない。
今救うべき命の為に使うべき。それこそが一番の優先順位だ。そう判断してグラハムは首輪を首輪換金ボックスに投入した。
数秒の間が空いて、機械が唸りを上げる。
ゴトゴトと大きなを音を立てて、勢いよく出てきたペリカ。
急いでグラハムが排出口を覗き込む。が、中を見たグラハムの表情は一瞬で険しいものになった。
ペリカの量が期待より遥かに少なかったのだ。
その額はたった1万ペリカ。
この首輪の金額評価が低いのは理由がある。
グラハム達は知らない事だが、この首輪は
リリーナ・ドーリアンと呼ばれる少女のもの。
彼女の性格や能力などを考慮すれば、帝愛グループの評価が低いのも当然だ。
グラハムの手に握られた1万ペリカを見て、衣の瞳からとうとう涙がこぼれ始めた。
もう助ける事は出来ない。どうしようもない。そんな悲しい現実が衣の脳裏を駆け巡った。
「諦めるな!諦めればそこで終わりだ。だが、諦めなければ必ず道は開かれる!」
衣の心を侵蝕する失意の闇を振り払おうと、グラハムが大きな声で叫んだ。
自分達が諦めた時点で、白井黒子の命は終わってしまうのだから。
「私は店の奥に何か使えるものがないか探してくる。衣は白井黒子の様子を見ていてくれ」
「承知した。頼むぞグラハム」
グラハムは衣の声を背中に受けて、急いで店の奥へと駆け込んだ。
衣は頬を濡らす涙を拭い、黒子の手をギュッと握りしめた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
私の意識は深い闇のそこにあった。
大好きなお姉さまへの思い。
大切な士郎さんへの思い。
今の私が完全に消えてないのはそのお陰な気がする。
(…………お姉さ……ま)
お姉さまが死んだ時も、こんな感じだったのだろうか。
こんなに苦しんで苦しんで苦しんで苦しんで死んだのだろうか。
こんな苦しみでも、お姉さまは立ち向かえたのだろうか。
頑張る事が出来たのだろうか。
(士郎……さ、ん)
一番自分が死にそうなのに。何故か彼の方が心配になってしまう。
自分の迂闊さが憎たらしい。
自分が傷ついたせいで、彼はもっと傷つく事になる。
私が彼の危うさを押さえなくてはならないはずなのに。
一秒でも早く近くにいきたい。
ちょっとでも目を離したら、どこか遠くに行ってしまう気がして。
そうなったらもう二度と会えない。そう思えてしまう程、あの人が愛おしい。
ふと、手が温かい事に気がついた。
その温かさは心地よく、痛みを少しだけ和らげてるような気がした。
苦しい程の深い闇がそこから少しずつ晴れていくような気がした。
頑張って目を開ける。そこは見知らぬ天井。自分の知らない建物の中。
傷ついた自分がどこかに運ばれたという事にようやく気がついた。
辺りを見回す。
すると横に、自分の手をギュッと握っている少女の姿があった。
私の目が覚めたことに気がついたのだろう。
今まで祈るように目を閉じていた少女は大きく目を開いて、こちらに話しかけてきた。
「安心しろ白井。今グラハムが助ける為の道具を探しているところだ。
グラハムは凄いからな。直ぐに白井を治せるような凄いモノを見つけてくる」
いい笑顔だった。
曇りのない。純真で愛おしい笑顔。
でもよく見ると衣の目が赤い。涙を拭った後も見て取れる。
恐らく、先ほどまで泣いていたのだろう。
それでも彼女なりに、頑張っている。
「優しいのですのね。衣さんは」
優しい。そしてそれ以上に強い。と思った。
天江衣は死や暴力と何の縁もない世界の少女だ。
それなのに、知人の死に際を目の当たりにして、これだけの笑顔を向けられる。
そんな強さを持てるのは、風紀委員の同僚でも、果たして何人いるだろうか。
考えてみると、知り合ったのは随分前からなのに、きちんと話したのはこれが初めての気がする。
少女の優しさに触れ、もっと話しておけば良かったと後悔する。
もっと早く、友達になりたかったと思う。
「衣……さん。私と………………。友達に……………………なってくれません?」
我ながら少しタイミングが変だったかしら、と思う。
でも、少女は本当に心の底から嬉しそうな笑顔で答えてくれた。
「勿論!白井と私は友達だ!!」
「ええ…………、とも……だちで………………す……」
その一言が。私の限界だった。
再び猛烈な眠気のようなものが襲ってきた。
手足から急速に力が抜けていく。
私の意識は再び闇に投げ出された。
衣さんの声が、次第に………。次第に………。遠くなっていった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
綺麗な瞳が静かに閉じられた。
握っていた手がいきなり弱くなる。
少し冷たくなってきた気もする。
「しらい!しらい!しらい!死んじゃだめだ!」
必死に叫んだ。
いやだ。こんな理不尽に。こんな悲しみは。
とーかやカイジの事を思い出す。
もう二度と………。もう二度、誰かを失いたくなかった。
神様、もしいるなら助けてほしい。
これ以上、私から奪わないでほしい。
涙がこぼれ落ちても、拭う余裕なんてない。
ただ呼びかけ、祈るしか出来ない。
「おねがいだから……ひっく……。目……あけてよ、白井ぃ……………」
明らかに白井から何か大切なモノが欠けていくのが分かる。
もうすぐ、絶対に帰って来れない遠い場所に行ってしまう気がする。
取り返しのつかない。理由なしにそう感じた。
―――――――ジリリリリンッ!ジリリリリンッ!ジリリリリンッ!
突如、その場に似つかわしくない音が響いた。
音の主は部屋の片隅に置いてあった、旧式の黒電話だ。
突然の異音にビクっとしたが、恐る恐る電話に近づく。
店の奥にいるグラハムは電話に気づいていないようだった。
一瞬躊躇う。
でも、覚悟を決めて受話器を取った。
「も、もしもし……」
「こんばんは。天江衣さん」
受話器から聞こえてきたのは、特徴の無い、感情の欠片も感じられない、無機質な声だった。
でもよく知っている人の声だ。
放送の度に淡々と情報を伝えている少女の声。
参加者なら誰でも知っている。死ぬまで一生、忘れられない声だ
「…………ッ!?」
「私は禁書目録。帝愛グループ所属の魔道図書館です。あなたは目の前の消えそうな命を救いたくありませんか?」
聞こえてきた提案は全く想像していなかったモノだった。
衣には天使の慈悲にも、悪魔の誘惑にも思えた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
グラハムは一心不乱で黒子を救えるような道具を探し続けていた。
手術に使えそうな針と糸は見つかった。だが、黒子の治療に有効と思われる薬品は見つからない。
見つかるのは、擦り傷に使うような消毒液程度。
グラハムの世界に存在する治療カプセルなんて影も形も無い。
おかしな物は沢山あった。
麻薬類。痛みを紛らわすよりも、刹那的な快楽を求める人向けの物。
何の生物か判断出来ないモノの目玉や内蔵の干した物。
漢方棚は豊富だったが、名前を知らない物ばかりだった。知っていたのは料理に使う物と記憶していた花椒くらいだった。
グラハム自身の医療の知識は軍人学校で習った座学程度だ。素人に毛が生えたようなもの。
手術しても、失敗する可能性はかなりある。
しかし、これ以上放置すれば、間違いなく白井黒子の命は助からない。
覚悟を決める。これ以上判断に迷えば、何も出来ずに見殺しになる。
それなら、少しでも可能性の高い方法を選択するのが、託された者の義務。
グラハムは糸と針、そして消毒用のエタノールを両手に薬棚の前から立ち上がった。
そして振り向いて、二人の待つ部屋に急ごうとした時。
「グラハムー。こちらへ来てくれー」
衣の声。だが、何かおかしい。
緊急を要する声ではないのだ。むしろ今の状況に似つかわしくない程の明るい声。
この状況下で明るくなれる要素が一体どこにあるか。グラハムには想像もつかなかった。
一先ず、部屋に急ぐ。
部屋の前にたどり着き、ドアノブに手をかけたとき、グラハムは更なる異常に気づいた。
僅かに聞こえる天江衣でも、白井黒子でもない、少女の声。
よく耳を澄ますと、その声はグラハムがよく知っている声だ。
こんな場所、こんな時間に聞こえるはずのない…。
グラハムは壊しそうな程の勢いで、大きな音で扉を開いた。
グラハムの目に飛び込んできたのは、三人の少女。
一人目は、今までより幾分楽そうな表情で眠る白井黒子。
二人目は、“三人目”に色々と喋りかけながら、笑顔を振りまく天江衣。
そして、三人目は。
白い修道服を着た神秘的な雰囲気を漂う。
無機質な瞳は何を見つめているのか分からない。
その小さな口は、僅かに動き、衣の話を適当に流している。
帝愛グループに属するシスター。禁書目録《
インデックス》だった。
「………………一体何があった?何故、主催者側の人間がここにいる?」
「薬局の施設サービスである、治癒魔術による治療サービスに参りました。
偶像の理論を用いた治癒魔術による治療をおこないました。白井黒子の容態は既に安定しています。
「どういうつもりだ。我々にサービスを利用するだけのペリカはない!」
グラハムは忍ばせているコルト・パイソンに静かに手を伸ばした。
勿論、何の武装も持たない女子供に凶器を突きつけるような事はグラハムの信条に反する行為。
だが、この予想外の状況では次に何が起きるか想像もつかないのだ。
「待ってくれグラハム。インデックスはただ善意でやってくれたんだ」
グラハムの警戒心を察した衣が声を上げた。
「善意だと?どういうことだ!」
「言葉の通りに受け取っていただいてかまいません」
その声でグラハムは冷静になる。
白井黒子の様子から傷が治療されたのは事実。
インデックスにこちらに対する敵意が見られない以上、下手に刺激する方が問題がある。
グラハムは一息つくと、警戒を解いて、衣とインデックスの会話を見守る事にした。
「改めて礼を言う。インデックスがいなかったら白井は助からなかった。本当に感謝しているぞ」
「仕事ですから」
「それにしても何故、悪しき奴らの手伝いをしている?」
「申し訳ございませんが、そういった質問に関してはお答え出来かねます」
「ふむ……。何やら、大変な事情があるようだな」
「………………………………………………………………」
このような形で主催サイドの人間と接触出来るとグラハムは考えてもいなかった。
この機会に出来るだけ多く情報を聞き出したい。グラハムはそう考えたが、あえて口を開かないつもりだった。
前々から思っていたことではあったが、インデックスという少女の感情は年不相応。いや、人間不相応に希薄だ。
こういった状態は、生まれ持っての性質という可能性もゼロではないが、洗脳やそれに近いモノを受けている可能性の方が高い。
それなら、比較的年齢が近いと思われる天江衣の方が接しやすいだろう。
会話のキャッチボールが続き、友好な関係を築けれな、有用な情報も聞き出せるかも知らない…………………………。
「私と友達にならないか?」
「お断りします」
あっけなくグラハムのプランは瓦解した。
衣の笑顔が固まる。
インデックスの無機質な表情も気のせいか強ばったように思えた。
「………………余計な会話をし過ぎてしまったようですね。では私は失礼します」
「う、うむ」
呆然とする衣にペコリと頭を下げ、インデックスは静かに扉から出て行った。
グラハムが後を追いかけてみたが、既に廊下には影も形も無い。
やはり、主催サイド独自の移動手段がある、と納得してグラハムが部屋に戻る。
そして、既に数分間。微動だにしない少女に声をかけた。
衣はへこんでいた。
「友達に……………なれなかった」
「まあ気を落とすな。きっとまた機会があるだろう」
グラハムは衣をなだめながら、傍らで眠る黒子に注意を向けた。
黒子は生死を彷徨う傷を負っていたとは思えない、安らかな眠りについている。
グラハムは
衛宮士郎に託された命を無事守る事が出来た。
では次に優先すべき事は何か、とグラハムは思考を巡らせる。
白井黒子と天江衣の安全を守る為に、戦場から離れるべきか。
それとも戦場に身を投じてしまった衛宮士郎を追うべきか。
選択肢は2つ。
グラハムが選ぶのは…………。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
(すまない、グラハム…………)
衣の手には一枚の紙が握られていた。
それはインデックスがを始める前にて渡したもの。
誰にも知られてはならない、衣だけの秘密。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
施設サービス裏ルールの契約内容及び注意事項について
- 19時32分。天江衣様に1億ペリカをお貸ししました。
利子として、定時放送毎に借金の額を倍にさせて頂きます。
- 返済期間は12時間です。12時間を越えて全額返済されていない場合は首輪を爆破させて頂きます。
返済期限:7時32分
- 借金に関する事は他人に話さないようにしてください。話された場合は即刻、首輪が爆破させて頂きます。
- 借金を返済する時は、最寄りの無人自動販売機を利用してください。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
紙は契約書。
施設サービスを使いたくても、お金が足りない。
ならば、どうすればいいか。
答えは簡単。借金をすればいい。
そうすれば、施設サービスを使う事が出来る。
借金の話はインデックスから切り出したことだった。
電話で条件は伝えられた。
負債は時間経過と共に、増えていき、期限内に返せなければ首輪を爆破される。
命を使って命を救う。等価交換。
それなのに、過酷な条件を聞いても、躊躇う事が出来なかった。
勿論、震える程怖い。
でもそれ以上に。友達を失う方が怖かった。
グラハムに見つからないようにこっそりと。
紙を破いて部屋の片隅に置いてあるゴミ箱に捨てる。
制限時間は12時間。
12時間後に負債を全額返済出来なければ、命を落とす。
誰にも話す事は出来ない。たった一人の孤独にて。
天江衣は試練に立ち向かう。
【E-4 薬局/一日目/夜中】
【グラハム・エーカー@機動戦士ガンダムOO】
[状態]:健康
[服装]:ユニオンの制服
[装備]:コルト・パイソン@現実 6/6、コルトパイソンの予備弾丸×30、軍用ジープ@現実
[道具]:基本支給品一式、、ゼクスの手紙、SIG SG552(30/30)@現実(予備弾30×3)
『ガンダムVSガンダムVSヨロイVSナイトメアフレーム~
戦場の絆~』解説冊子、
双眼鏡@現実、水着セット@現実、サンドイッチ@現実×10、ピザ@現実×10、ミネラルウォーター@現実×20
ギャンブル船商品カタログ(機動兵器一覧)第3回放送分@オリジナル、1万ペリカ、手術用の針、手術用の糸、消毒用エタノール
[思考]
基本:殺し合いには乗らない。断固辞退。
0:2人の安全か………。衛宮士郎を助けにいくか………。
1:天江衣をゲームから脱出させる。
2:衛宮士郎とヒイロ・ユイを会わせ、首輪を解除する。
3:首輪解除後、『ジングウ』を奪取または破壊する。
4:主催者の思惑を潰す。
5:ヒイロからもっともっとガンダムについて詳しく聞きたい。
6:ガンダムのパイロット(刹那)と再びモビルスーツで決着をつける。
※刹那の名を知らない為、相手が既に死んでいることを知りません。
7:衣の友達づくりを手伝う。
8:夜は【憩いの館】で過ごすべきか。『戦場の絆』も試してみたい。
9:モビルスーツが欲しい。できればフラッグ。更に言うならオーバーフラッグ。
10:死ぬなよ…少年。
【備考】
※バトル・ロワイアルの舞台そのものに何か秘密が隠されているのではないかと考えています
※利根川を帝愛に関わっていた人物だとほぼ信じました
※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました
※エスポワール会議に参加しました
※衛宮士郎の【解析魔術】により、首輪の詳細情報(魔術的見地)を入手しました。
上記単体の情報では首輪の解除は不可能です。
※ユーフェミアの外見的特長を把握しました。
※『黒子の仮説』を聞きました。
※
原村和が主催者に協力している可能性を知りました。
※ヒイロ・ファサリナと情報交換し、今まで判明した情報を『エスポワール・ノート』で整理しました。
※エスポワール船底に『ジングウ』が存在していることを知りました。
※ギャンブル船にて機動兵器が売られていることを知りました。
※ヒイロから【憩いの館】にある遊技台、『戦場の絆』について聞きました。
※衣の負債について、気づいていません。
【天江衣@咲-saki-】
[状態]:健康、首輪爆発まであと12時間(現在の負債:1億ペリカ)
[服装]:いつもの私服
[装備]: チーズくんのぬいぐるみ@コードギアス反逆のルルーシュR2
[道具]:麻雀牌セット、レイのレシーバー@ガン×ソード、水着セット@現実、
ペリカード(残金1000万)、サンドイッチ@現実×10、ピザ@現実×10、ミネラルウォーター@現実×20
[思考]
基本:殺し合いには乗らない、麻雀を通して友達を作る。
0:誰にもバレないように、負債を返済する。
1:グラハムを信じる。
2:《はらむらののか》と《清澄の嶺上使い》を救い出したい!
3:ギャンブルではない麻雀をして友達をつくる。
4:チーズくんを持ち主である『しーしー』(
C.C.)に届けて、原村ののかのように友達になる。
5:皆が望むとあらば麻雀に臨みペリカを入手する。
6:インデックスと友達になりたい。
[備考]
※利根川を帝愛に関わっていた人物だとほぼ信じました。
※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました。
※エスポワール会議に参加しました。
※ユーフェミアの外見的特長を把握しました。
※『黒子の仮説』を聞きました。
※ヒイロ・ファサリナと情報交換し、今まで判明した情報を『エスポワール・ノート』で整理しました。
※エスポワール船底に『ジングウ』が存在していることを知りました。
※ギャンブル船にて機動兵器が売られていることを知りました。
※帝愛グループに1億ペリカの借金をしました。借金は定時放送を迎えるごとに、倍額になります。
7時32分までに借金を返済出来ない場合、首輪が爆破されます。
【白井黒子@とある魔術の禁書目録】
[状態]:健康、睡眠中
[服装]:常盤台中学校制服、両手に包帯
[装備]:スタンガン付き警棒@とある魔術の禁書目録、
[道具]:基本支給品一式、ペーパーナイフ×6@現実
[思考]
基本:士郎さんと共に生きてこの世界から出る。
0:士郎さん…約束…。
1:士郎さんが解析した首輪の情報を技術者へ伝え、解除の方法を探す
2:お姉さまを生き返らせるチャンスがあるなら……?
3:士郎さんが勝手に行ってしまわないようにする
4:士郎さんが心配、意識している事を自覚
5:士郎さんはすぐに人を甘やかす
6:
一方通行、
ライダー、
言峰綺礼を警戒
7:少しは士郎さんを頼る
8:イリヤって士郎さんとどういった関係なのでしょう?
[備考]
※本編14話『最強VS最弱』以降の参加です
※空間転移の制限
・距離に反比例して精度にブレが出るようです。
・ちなみに白井黒子の限界値は飛距離が最大81.5M、質量が
130.7kg。
・その他制限については不明。
※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました。
※エスポワール会議に参加しました。
※美琴の死を受け止めはじめています。
※帝愛の裏には、黒幕として魔法の売り手がいるのではないかと考えています。
そして、黒幕には何か殺し合いを開きたい理由があったのではとも思っています。
※衛宮士郎の【解析魔術】により、首輪の詳細情報(魔術的見地)を入手しました。
上記単体の情報では首輪の解除は不可能です。
※原村和が主催者に協力している可能性を知りました。
※バトルロワイアルの目的について仮説を立てました。
※衛宮士郎の能力について把握しました。
※衣の負債について、気づいていません。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
静かに静かに足音も立てず。
脇目をせず、ただ真っ直ぐ歩く。
薬局の仕事を終えたインデックスは静かに、本来の仕事場へ戻ろうとしていた。
本来、薬局での施設サービス担当は言峰綺礼だ。
しかし、言峰は他にもやるべき仕事を抱えており、現在は薬局に顔を出す余裕がなかった。
薬局の施設サービスは治癒魔術による治療という事になっている。
言峰にとっては、治癒魔術である事は譲れない事柄らしい。曰く、面白みに欠けるから、との事。
なので治癒カプセルを代用せず、本来は裏方のインデックスが薬局へ出張する事になった。
施設サービスの裏ルール。
これは今は亡き
遠藤勇次と、言峰綺礼が考えたシステムだ。
藁をも掴む気持ちで薬局を訪ねてもペリカが足りない。
そんな参加者に対し、借金という形で救いの手を差し伸べる。
慈善と思えるかもしれないこのルールだが、実際は罠だらけの代物だ。
まず、このルールを怪我を負った本人は利用出来ない。
怪我を負った人の仲間が利用出来るルールだ。
最初は仲間を助ける為。という理由で借りる事になるのだろう。
だが、時間経過と共に増える借金。次第に迫る死は精神に大きな負担をかける。
更に、誰かも助けを求める事も出来ないという制約がもたらすのは、恐ろしい程の孤独。
そして。
死の間際。仲間に。助けた人間に。一体どのような言葉を残す事になってしまうのか。
これらのルールは全ての悦楽の為に考えだされたもの。
人が持つ裏の心を観察し、楽しむ。
ただそれだけの裏ルールだ。救いなんてものではない。
インデックスには言峰綺礼の趣味や趣向など関心が無かった。
バトルロワイアルの運営に妨げにならないので、反対しないだけ。
ただの仕事だ。天江衣と口を合わせたのも、円滑に物事を進める為だ。
何も感じず、何も考えず、仕事に尽力していた。
しかし。
ただ、一つ。
何も感じないはずの心に一つの揺らぎ。
『私と友達にならないか?』
帝愛グループの魔道図書館となってから、こんな言葉をかけられたのは初めてだった。
まさか、恨まれる事はあっても、友達になろうとなど言われるとは思ってもいなかった。
一瞬、こちらを惑わせる甘言とも考えたが、天江衣の人物像から考えて、考えにくい。
「――――『一〇万三〇〇〇冊』の魔道書から『ともだち』を完全一致で検索開始。
所要予定時間約40秒。………………………………………………………………………………
…………………………………………………………………………該当項目はなし。検索終了」
「ッ…………」
こめかみに鋭い痛みが走った。
痛みを和らげようと、頭に手を伸ばし押さえつける。
呼吸が乱れ、思考が乱れる。
ただ、魔道書を所蔵する事だけの機械。
何故そんな自分がこんなに苦しむのか?
この事はもう考えないことにしよう。
もっと憂慮すべき事は沢山ある。
結界の問題は
忍野メメに任せているが、彼には不穏な動きも見られる。
今のところ“上”の命令では好きにさせるよう指示があるが、何か問題を起こすような事があったら、即刻上告すべきだ。
バトルロワイアルを成功させる。
それが魔導図書館として与えられた役割。存在理由。
それ以外に優先させる事なんて、存在しない。
【?-? ???/一日目/夜中】
【インデックス@とある魔術の禁書目録】
[状態]:ペンデックス?
[服装]:歩く教会
[装備]:???
[道具]:???
[思考]
基本:???
0:バトルロワイアルを円滑に進行させる。
1:友達………………?
時系列順で読む
投下順で読む
最終更新:2010年07月31日 23:08