残酷な願いの中で  ◆SDn0xX3QT2



  † 秋山 澪 †


「澪さんと桃子ちゃんも、苗字じゃなくて名前で呼び合ったらどうかな?」

憂ちゃんの提案に、私は沈黙しかできなかった。
テーブルを挟んだ向かい側で、東横さんもほんの少し困った顔をしている。

ルルーシュさんと通信機越しの打ち合わせを終えた後、私たちはホバーベース内の憂ちゃんの部屋に集まっていた。
『学校に着くまでに予備のデイパックを一つ作るように』と指示を受けたからだ。
各自が自分の所持品から少しずつアイテムを出し合い、余っているデイパックに入れてホバーベース内に隠しておく。
こうしておけば、デイパックを奪われた場合でも敵の手に渡る物は少なくて済むし、手元に使えるアイテムが残る。
それがルルーシュさんが考えた作戦だ。

「だって、苗字で呼び合うなんて堅苦しいじゃないですか」

憂ちゃんがこんな提案をするのは、さっき聞いたルルーシュさんがデュオさんを呼び捨てにするようになった経緯が原因なんだろう。
実際、私と東横さんの関係は、出会って間もないとはいえ、たしかに少し堅苦しい。
これからしばらくは共に行動するんだ。
一緒にいるなら、もう少し打ち解けたほうがいいだろう。名前で呼ぶ、という形から入るのも悪くないかもしれない。
ただ……なんというか……そんなにキラキラした瞳で見つめられると恥ずかしいよ、憂ちゃん……

「あの」

東横さんの声に少し驚いて、私はあわてて顔を上げる。
その時初めて、自分が恥ずかしさで俯いてしまっていたことに気がついた。
私がいろいろ考えたり恥ずかしがったりしている間に東横さんが何を思っていたのかはわからない。
けど、表情から察するに、結論は私と同じみたいだ。
ならここは、年上の私が先に言うべきなんだろう。

「……桃子ちゃん」
「はい……澪、さん」
「えっと……改めて、よろしく」
「こっちこそ、よろしくっす」

東横さん…じゃなくて、桃子ちゃんが、ほんの少し笑顔を見せる。
憂ちゃんも満足してくれたらしい。
私たちは、荷物の整理を再開することにした。

「要らない物は全部こっちに入れちゃっていいっすかね?」
「そうだな。いざという時に必要な物がすぐに取り出せないのは困るし」
「澪さん。二つ以上ある物は、予備のデイパックにも分けて入れとけばいいですか?」
「うん、それでいいと思う」

私も自分の持ち物を、予備のデイパックへ移す物と自分で持っておく物に選別する。
改めて考えると、私は所持品に恵まれているのかもしれない。
元々持っていた物はこの殺し合いが始まる前に全て取り上げられたのに、今、私の手元には私の大事なものがたくさんある。

ベース。
軽音部のアルバムにティーセット。
それに、律のドラムスティック。

正直、見てるだけでもつらい。それでも、持っていてよかった、と思う。
他の誰かには渡したくない……絶対に渡さない。

そう決意して、律のドラムスティックを握り締める。
明智光秀の血を吸って変色してしまったドラムスティックを。


そして私は、思った。


思ってしまった。

考えてしまった。



このドラムスティックを見たら、律はどう思うんだろう―――って。

律は音楽が好きだった。バンドが好きで、ドラムが好きだった。
ドラムスティックは律が音楽を奏でるための物だ。

私はそれを、人を殺す道具にしてしまった。

私は凶器になってしまったドラムスティックを、律に返せるんだろうか。
律の大事な物を穢してしまった私は、律の顔をちゃんと見れるんだろうか。

律だけじゃない。
唯に、ムギに、梓に、私はどんな顔をして会うんだろう。


私は変わった。
もう、血を見たくらいじゃ怯えない。
人殺しもした。
きっと、今ここにいる私は、律や唯やムギや梓が知ってる秋山澪じゃない。

変わってしまった私を、軽音部のみんなはどう思うんだろう。
みんなを救えたとしても、変わってしまった私に、今までの日常へ戻ることなんてできないのかもしれない。



私は気づいてしまった。
今まで自分が、みんなにもう一度会うことばかりを考えて、その後のことを考えていなかったことに。



―――でも、私はもう止まれない。止まっちゃいけない。
後のことなんて考えてる場合じゃない。
そんなのは、みんなで元の世界に戻ってから考えればいいんだ。


今は、みんなを取り戻すために戦う。
そのためなら何だってする。人だって殺す。


だって、私にはもうそれしかない。

それしか、ないんだから。




私はきっと、間違ってない…… そうだよな?





  ◇  ◇  ◇



途中の橋に仕掛けた盗聴器からは水の流れる音しか聞こえない。
ホバーベースの動きも、カーブの度に民家を数軒犠牲にしていることを除けばスムーズなものだ。
これだけ大きな物が騒音を立てながら移動していれば、こちらに接触してくる参加者がいるかと思ったが、それも無い。
少し拍子抜けだが、問題が発生しないのならばやっておきたいことはいくらでもある。

操舵席の横に置いたテーブル(スーパーマーケットで拝借した折りたたみ式)の上にパソコンを置き電源を入れる。
俺にとっては見慣れない形をしているパソコンは、10秒ほどで起動を完了し、デスクトップを表示する。
そこには俺が予想し、期待していたものがあった。

  _______________

     新着メールが1通あります
  _______________


メールソフトの存在は政庁で既に確認済み。
あの時点ではソフトを起動しようとしても『現在は使用できません』というエラーメッセージが表示されるだけだったが
『現在は』と表記している時点でいつかは使えるようになるというのはバレバレだ。
まあ、隠すつもりもなかったんだろうが。
そして、メールの受信が行われたことで、メールソフトがどの段階で使用可能になるか、正常に動作するかという点はクリアされたと見ていいだろう。
あとはメールをやり取りできる相手が、主催サイドか、他の参加者か、あるいはその両方か、という点だが……

  _____________________

     From: 原村和
       To: ロックオン・ストラトス
     ――――――――――――

     バトルロワイアルサポート窓口へようこそ

  _____________________


……これは予想外だな。
帝愛がこんなサービスまでやっているとは、さすがに思っていなかった。
あくまでも、このメールが真実であれば、の話だが。
このメールの差出人である原村和が主催サイドの人間である確証は無い。
とりあえず、『原村和』と『ロックオン・ストラトス』という名を知っているか、桃子たちに確認を取るか?
だが、現時点でこのメールの存在を話すのは……
……アカウントに名前を使用されているだけでバトルロワイアルと無関係という線もある。
桃子たちが知る人物であったとしても、その人物像を現段階で重要視する必要は無いだろう。
まずは、このメールが主催サイドからのものなのかどうか、突きとめることが先決だ。

原村和からのメールへの対応を一旦保留し、履歴とアドレス帳を開く。
履歴は原村和からのメール1件のみ。
アドレス帳の登録は3件。【原村和】【黒桐鮮花】【沢村智紀】。

これで、あのメールの信憑性がますますわからなくなった。
会場内のパソコンのアカウントには実在しない人間の名を使用しているという可能性も捨てきれないが、そこまで疑いだすと切りがない。
実在の人物だとして……【黒桐鮮花】は参加者の一人である黒桐幹也の親族だと考えるべきだろう。
とすれば、黒桐鮮花が主催サイドにいる可能性はかなり低い。
普通の人間は、自分の親族がこんな悪趣味な催しに巻き込まれることを是としない。
……我ながら呆れる思考だな。血のつながった親兄弟で殺し合った俺が当たり前のようにこんなことを考えるなんて。

まずは早急に、アカウントが【原村和】【黒桐鮮花】【沢村智紀】に設定されているパソコンの所持者を割り出す必要がある。
主催へと繋がっているのかどうかで、こっちの対応も変わってくるからな。
【黒桐鮮花】【沢村智紀】のパソコンに関しては、相手の名前を聞き出すところから始めなければならないが……
相手が参加者であれば、当然こっちを警戒してくるはずだ。
ある程度頭の回る奴なら、容易に名を明かすことはしない。最低でも、こちらから先に名乗らない限りは。
しかし、たとえ名前だけだろうと、誰かもわからない相手にこちらの情報を出すのはリスクを伴う。
だから―――
  __________________________________

     From: ロックオン・ストラトス
       To: 黒桐鮮花
     ――――――――――――

     はじめまして
     俺はデュオ・マックスウェル
     メールの差出人のとこには別人の名前が出てるだろうけど、
     最初から設定してあって変更できないみたいなんだよな。

     で、本題なんだけど、アンタはバトルロワイアルの参加者か?
     もしそうなら連絡がほしい。俺はここから脱出するための仲間を探してる。
     アンタがこの殺し合いに乗っていないなら、手を組まないか?
  __________________________________



―――利用させてもらうぞ、デュオ・マックスウェル。
お前は所詮、駒だからな。

同じ文面を【沢村智紀】宛にも送信。
【原村和】へは、バトルロワイアルサポート窓口へのメール、という体で文面を作成。質問内容は無難なものにしておいた。
送信が完了したことを確認してパソコンの電源を切る。


もうじき学校だ。
返信を確認するのは学校の探索を終えた後。



さあ、どう出る?





  ◇  ◇  ◇

  † 原村 和 †


ルルーシュ・ランペルージという人は、きっと物凄く強運で、でも同時に、とても不幸な人なのかもしれない。


彼から届いたメールを見ながら、私はそんなことを思いました。

バトルロワイアルサポート窓口を利用できるパソコンは、会場内でもほんの僅か。
しかも、阿良々木さんが起動したパソコン以外は、利用のために二つの条件が課されています。

一つめの条件は、国士の広間にあったパソコンから最初のメールが送信されて六時間が経過していること。
この条件は、本来ならどんなに早くとも七回目の放送を越えるまでクリアされることはないはずでした。
ゲーム終了まで達成されなかったとしても、何ら不思議はないような、そんな条件。
でも、阿良々木さんが起こしたイレギュラーによって、一日目が終わるより早くこの条件は達成されました。

二つめの条件は、パソコンによって異なります。
ランペルージさんが所持しているパソコンに設定された条件は、『タワーに置かれているいずれかのUSBメモリのデータを読み込んだことがあること』。
これはかなりハードルの高い条件だと私は思っていました。
なのに彼はこの条件をあっさりとクリアしていたんです。

阿良々木さんの最初のメールから六時間後。
私はランペルージさんの持つパソコンに、メールを送信しました。
内容はサポート窓口に関する簡単な説明のみ。
彼の持つパソコンには、特設サイトのURLの登録や、帝愛が作成した特殊なアプリケーションは入っていませんから。


こうしてランペルージさんは、本当は無くてもおかしくなかったサポート窓口への質問の権利を得たんです。
それなのに――――

  ________________________________

     From: ロックオン・ストラトス
       To: 原村和
     ――――――――――――

     ひとつめの質問。
     このメールを送っている私の本当の名前を答えてください。
     ふたつめの質問。
     主催の遠藤さんって人が、いま何をしているのか教えてください。
  ________________________________


質問の内容から考えて、彼が私の送ったメールの内容を信じなかったことは間違いありません。
頭が良すぎるのか、疑り深すぎるのか……
ただ、少なくとも彼は、送られてきたメールの内容を信じなかったことによって、私とのメールでのやり取り一回分の時間をロスしてしまった。
これは事実です。

もしランペルージさんの大切な人がこの会場にいて、まだ生きているのなら。
その人の居場所を聞いてくれれば、私は答えることができたのに。

もしかしたらこの時間のロスの分だけ、大切な人を救うのに間に合わなくなるかもしれないのに。



……でもそれは、私にはどうしようもないことです。
私はただ、質問されたことにマニュアル通りに答えるだけ。


それだけが、今の私のやるべきことで。
それだけが、今の私にできることで。

それしか、今の私にはできなくて――――



――――本当に私には、それしかできないんでしょうか……?





  ◇  ◇  ◇

  † 平沢 憂 †


『憂、桃子、澪。聞こえるか』

「ルルーシュさん、聞こえてるっすよー」

『学校に着いたが、予備デイパックはできてるか?』

「できてる。私の部屋に置いておこうと思うんだが、それでいいかな?」

『澪か。ああ、それで構わない。
 ここからはさっきの打ち合わせ通りだ。桃子と澪は俺と校舎内を探索。憂には周囲の警戒に当たってもらう』

「はーい!」


私は部屋を飛び出して、操舵席に向かった。
途中ですれ違ったのは象の像の自販機で買った警備ロボット。
ルルーシュさんたちが学校を探索している間、私はこの警備ロボットと二人でお留守番担当だ。
最初は私も校舎の探索に行きたいって言ったんだけど、ルルーシュさんが周辺の警戒も大切な役割だって言うし、
廃ビルの探索には連れて行ってくれるって言うから今回は我慢我慢。
ルルーシュさんの言うことはちゃんと聞かないとダメだし、ルルーシュさんを裏切らないようにしなくちゃダメだから。
……あれ? なんでルルーシュさんのこと、裏切っちゃダメなんだろ?
あ、人を裏切るのが良くないなんて、当たり前のことだよね。


「ルルーシュさーん」
「来たか、憂」

ルルーシュさんに促されて、操舵席に座る。
この椅子、思ったより座り心地いいなぁ。

「えっと、そのCDプレイヤーにしか見えないのがさっき言ってた盗聴器の受信端末ですか?」
「そうだ。CDプレイヤーを改造して作ったからCDプレイヤーにしか見えなくて当然だがな。
 難しい操作は無いし、今ならチャンネルを変える必要も無い」
「わかりました」

ルルーシュさんに渡されたイヤホンを耳につけたら、水の音が聞こえてきた。
誰かが学校に近付いてきた時と、盗聴器の音声を聞いて誰かが橋を通った時は、通信機を使ってルルーシュさんに連絡を入れる。
それが、今回の私の役割。

「それじゃ行ってくる。任せたぞ、憂」
「あ、ルルーシュさん、約束! 忘れてないですよね?」
「心配するな。阿良々木暦がいたら連絡を入れる」
「絶対ですよ!」

無理矢理ルルーシュさんの左手を取って小指を絡める。
ゆびきりげんまん。
やってから、外国人のルルーシュさんはゆびきりなんて知らないかなって思ったけど、様子を窺ったら伝わってるみたいでちょっとホッとする。

「あ。あともういっこ。桃子ちゃんと澪さんと一緒に、無事に帰ってくるって約束してください」
「……わかった」

? なんか微妙な間があったような?
でも、私が考えてる間にルルーシュさんは行っちゃったし……きっと気のせいだよね。
今は頑張って任されたお仕事しなくっちゃ。

ルルーシュさんの言うことをちゃんと聞いて、ルルーシュさんの役に立って。
阿良々木さんをぶち殺して。
それから


……それから?


私は何のために頑張るんだろ。
ルルーシュさんのため?
違う。自分が死なないためだ。死にたくないから私は頑張るんだ。
何を?
人殺しを?
そうだ、いっぱい殺したら、優勝したら家に帰れる。
でも優勝は一人しかできないから、優勝しようと思ったらルルーシュさんや桃子ちゃんや澪さんも殺さなくちゃならないよね?
あれ?
あ、そうだ。優勝しなくても帰る方法があればいいんだ。
それならルルーシュさんたちを殺さなくていい。
でも、そんな方法なかったら?
私は死にたくない。だったら殺さなきゃ。でも桃子ちゃんは友達で……澪さんとはバンドを組んで……

……あれ?

おかしいな。

なんかよくわかんないけど、私、おかしいよ……?


えっと……


私は……



……これ、なに? 私…………



あれ………?




………やめよう。
考えなくていいよね。

私は死なないために頑張る。阿良々木さんは絶対殺す。ルルーシュさんのことを裏切らない。
これだけわかってればいいんだ、私は。



外を見たら、ちょうどルルーシュさんと澪さんが校舎に入って行くところだった。
見えないけど、桃子ちゃんも一緒のはず。
三人に向かって手を振ってみる。けど、気づいてくれなかった。
暗いし、仕方ないとは思うけど……

でもちょっと、さみしいな。





  ◇  ◇  ◇

  † 東横 桃子 †



ルルさんも澪さんも、ステルス状態の私とよく平気で一緒に歩けるっすね。
後ろから突然襲われるとか考えてないんすか?

……って、澪さんはともかく、ルルさんが考えてないとは思えないっす。
それでも警戒してる素振りが無いってことは、今はまだ大丈夫だって確信してるってこと。
ルルさんは本当に嫌な人っす。
そんなルルさんのこと、今までは敵にしなくて良かったって思ってたっすけど……そろそろ、そうも言ってられなくなってきたっすよ。


ねえ、ルルさん。
私、ルルさんには本当に感謝してるんすよ?
たぶん、ルルさんが今誰かに殺されたら、私きっと、ちょっと悲しむっす。
憂さんが死んでも、たぶん少し悲しいっす。

でも、それはあくまでちょっとだけ。
私が本当の本当に大事なのは先輩だけだから。
だから私はルルさんを、殺したくないとまでは思えないっす。

私は今、ルルさんを殺す方法を考えてるっすよ。


もし、生きている参加者が私と澪さん、ルルさんと憂さんの四人しかいなくなったら―――たぶん、私は勝てないから。


一対一対一対一になれば勝機はある。
でもきっとそうはならない。
ルルさんと憂さんは組む。二対一対一対。
ステルスもバレてる以上、明らかに私は不利。

だから、そうなる前にルルさんには消えてもらうっすよ。
今はまだ後ろからバッサリなんてことはしませんけど……ルルさんを殺す方法、そろそろ考えて準備するっす。
相手がルルさんじゃ、たぶんチャンスは一度きり。失敗したら死ぬのは私。
だから、確実に仕留める方法を用意するっす。
そのためにまずは、ルルさんが持ってるらしい能力ってのを見せてもらわないと。

今は、学校の探索に専念するっすけどね。



……というか

昇降口でみつけたこの自販機、おかしくないっすか?
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   【施設サービスについて】

     こちらの施設では、伝言サービスをご利用になれます。
     伝言を残すには1分につき50万ペリカが必要となっており、最大3分まで録音可能です。
     伝言を聴く際には、ペリカは必要ありません。

     通常伝言の場合は誰でも聴くことができます。
     特別伝言の場合は、特定の人物のみが聴けるように設定することが可能です。
     特別伝言をご利用の場合は、オプション使用料として100万ペリカが必要です。指定できる参加者は3名までとなっています。

     また、同様のサービスをE-7の学校でも行っております。
     こちらで録音された伝言はE-7の学校でも聴くことができ、E-7の学校で録音された伝言をこちらの機械で聴くこともできます。

     録音用のマイク、伝言を聞く為のヘッドホンは販売機側面に取り付けてあります。
     ご利用の際は伝言録音ボタン、伝言再生ボタンのいずれかを押して下さい。
  ________________________________________________________


施設サービスの説明。
これは別に問題ないと思うっすよ。
問題は、商品の一覧っす。

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   油性ボールペン(黒):200ペリカ
   油性ボールペン(赤):200ペリカ
   油性ボールペン(青):200ペリカ
   修正液:400ペリカ
   ノート:200ペリカ
   マジック(12色セット):1500ペリカ
   給食(一食分):500ペリカ
   硬式野球用 金属バット:25000ペリカ
   硬式野球用 ボール:1000ペリカ
   硬式野球用 グローブ:35000ペリカ
   カーボン竹刀:25000ペリカ
   剣道着・袴セット:20000ペリカ
   剣道用防具一式:60000ペリカ
   焼き土下座機:800万ペリカ
   巨大ピザ専用オーブン:2500万ペリカ
 ___________________



……これだけ施設があれば、一ヶ所くらい品揃えがハズレの所があっても仕方ないっすよね。
武器らしい武器が無いのは、それはそれで別にいいっす。けど……

「澪…桃子……」
「なんすか? ルルさん」

ルルさんが怒ってるのと真剣なのとの中間みたいな、それでいてなんか面白いというか、簡単に言っちゃうとヘンな顔をしてたっす。
ちょっとした顔芸っすね、これは。


「……『焼き土下座機』というのは何だ?」


『巨大ピザ専用オーブン』もアレだけど、やっぱりいちばん気になるところは同じだったみたいで。

「知らないっすよ」
「私も知らないな……あ、ここに商品説明ってボタンがある」

そう言って、澪さんが青いボタンを押したっす。
 _______________________

    焼き土下座機

      焼き土下座を行う際に使用する道具です
 _______________________




「なんだこれはっ! こんなもの、何の説明にもなっていないだろうが!!」



ルルさんがキレたっす。
まあ、気持ちはわかりますけど……こんなルルさん、初めて見たっすよ。





【E-2/学校・昇降口/一日目/真夜中】

【ルルーシュ・ランペルージ@コードギアス反逆のルルーシュR2】
[状態]:疲労(小)、右腕の骨折
[服装]:アッシュフォード学園男子制服@コードギアス
[装備]:ニードルガン@コードギアス、ククリナイフ@現実
[道具]:基本支給品一式、3500万ペリカ、盗聴機×7、発信機×6@現地制作、通信機×5@コードギアス、首輪×3(キャスター・ヴァン・張五飛
    単三電池×大量@現実、パソコン、USBメモリ(会場地図)@現実(現地調達)、USBメモリ(ダモクレス設計図)@現実(現地調達)
    荒耶宗蓮の工房から回収した不明品多数、蒼崎橙子の瓶詰め生首@空の境界、和泉守兼定@現実、バトルロワイアル観光ガイド
    鏡×大量、消化器、ロープ、不明支給品(0~1)
[思考]
 基本:枢木スザクは何としても生還させる。
 0:結局、『焼き土下座機』とは何なんだ!!?
 1:学校→廃ビルの順に施設を調査する。
 2:学校探索後、メールの返信がないかを確認する。
 3:第四回放送後、黒の騎士団の機動兵器を上位機体に乗り換えさせる。
 4:デュオと式を上手く利用する。
 5:殺しも厭わない。桃子、憂、スザク、C.C.、ユフィ、澪以外は敵=駒。利用できる物は利用する。
 6:阿良々木暦を排除したい。または(ギアスで)懐柔したい。
 7:スザク、C.C.、ユフィと合流したいが、C.C.、ユフィは参戦時系列の考察により、相応の警戒を持って接する。
 8:C.C.と合流出来たら遺跡(思考エレベーター)を調べたい。
 9:象の像は慎重に調べる。
 10:ライダー織田信長、浅上藤乃、一方通行を警戒。
 11:両儀式を警戒。荒耶宗蓮の工房から回収した品を見せる?式に既視感?
 12:“金で魔法を買った”というキーワードが気になる。
 13:首輪の解除方法の調査、施設群Xを調査する?
 14:刹那と本田忠勝の想いを受け継ぐ。
[備考]
※参加者が異なる時間平面、平行世界から集められている可能性を考察しています。
 デュオとの情報交換から、『異なる時間平面』についての考察を確定させました。
※桃子から咲の世界の情報を得ました。主要メンバーの打ち筋、スタイルなどを把握しました。
※自分のギアスも含めて能力者には制限が掛っていると考えています。
※荒耶宗蓮が主催者側の魔術師である事を知りました。
※トランザムバーストの影響を受け、刹那・本田忠勝・バーサーカーの戦い、及びその記憶と想いを呼び覚ましました。
 (どこまで記憶の影響を受けたかは後述の書き手氏にお任せします。 ただし、何か特殊な力に目覚める、イノベイターに覚醒する等は一切ありません)
※発信機により東横桃子平沢憂、秋山澪の位置を把握出来ています。
※式、デュオ、五飛と情報交換をしました。3人に阿良々木暦は殺し合いに乗っていると吹き込みました。
※ダモクレスが会場内にある可能性を危惧しています。また主催内に自分達を援護する工作員の存在を考えています。
※盗聴器を一つ、E-2の橋に仕掛けました。
※パソコンで、メールソフト、バトルロワイアルサポート窓口の利用が可能になりました。
※揚陸艇は船着場に繋留したままです。(燃料…残り7キロ分)

※【象の像】で警備ロボットを一台購入しました。

【東横桃子@咲-Saki-】
[状態]:疲労(小)
[服装]:鶴賀学園女子制服(冬服)
[装備]:FN ブローニング・ハイパワー(自動拳銃/弾数15/15/予備30発)@現実、双眼鏡@現実(現地調達)
[道具]:デイパック、基本支給品×2(-水1本)、シティサイクル(自転車)@現実、蒲原智美のワゴン車@咲-Saki-(現地調達)
    小型ビームサイズ@オリジナル(現地調達) 、七天七刀@とある魔術の禁書目録、発信機@現地制作、通信機@コードギアス
    死亡者・おくりびと表示端末、【第1回放送までのおくりびと】のメモ、キャンプ用の折り畳み椅子@現実、“狐”の面@現実、不明支給品(0~1)
[思考]
 基本:加治木ゆみを蘇生させる。
 0:焼き土下座って……
 1:学校→廃ビルの順に施設を調査する。 基本は潜入、監視。
 2:ルルーシュを利用し(利用され)、優勝する。
 3:もう、人を殺すことを厭わない。
 4:先輩が好きだ。それだけは譲らない。
 5:そろそろルルーシュには消えてもらう。そのためにまずはルルーシュの能力を知りたい。
 6:……憂ちゃんは一応、友達ってことで。秋山澪は……。二人とも最後には死んでもらう。
 7:ステルスを使う時は麻雀で対局相手の当り牌を切る時の感覚を大事にする。
 8:ライダー、織田信長、浅上藤乃(と思われる黒髪の少女)、一方通行、ユーフェミアを警戒。ユーフェミアに対して『日本人』とは名乗らないようにする。
 9:浅上藤乃と思われる黒髪の少女に出会った際に、冷静であるように努める。
[備考]
※参戦時期はアニメ最終話終了後。
カギ爪の男からレイに宛てて書かれた手紙は中身を確認せずに破り捨てました。
※荒耶宗蓮が主催者側の魔術師である事を知りました。
※自分の起源を知りました。起源は『孤独』。
ユーフェミア・リ・ブリタニアの外見的特長を把握しました。
※闘技場での伊達政宗達やバーサーカーの戦いの顛末を見ました。
※【A-7】での爆発に気付きました。



【秋山澪@けいおん!】
[状態]:両頬に刀傷
[服装]:龍門渕家のメイド服@咲-Saki-
[装備]:田井中律のドラムスティック、影絵の魔物@空の境界、ミニミ軽機関銃(183/200)@現実
[道具]:基本支給品一式×3、千石撫子の支給品0~1個(確認済み)、FENDER JAPAN JB62/LH/3TS Jazz Bass@けいおん!
    下着とシャツと濡れた制服、法の書@とある魔術の禁書目録、モンキーレンチ@現実、忍びの緊急脱出装置@戦国BASARA×1
    桜が丘高校軽音楽部のアルバム@けいおん!、軽音楽部のティーセット、発信機@現地制作、通信機@コードギアス
    ジャンケンカード×5(グーチョキパー混合)、ナイフ、一億ペリカの引換券@オリジナル×2、中務正宗@現実、ランタン@現実
[思考]
 基本:もう一度、軽音部の皆と会うために全力で戦う。
 0:土下座を焼くのか……?
 1:学校→廃ビルの順に施設を調査する。
 2:この集団を利用し、目的を果たす。
 3:軽音部全員を救う方法を探し、見つけ次第実行する。 手段を選ぶつもりはない。
 4:サザーランドを乗りこなせるようにする。
 5:式とのコネクションは秘密にしておく。
 6:憂の精神状態に疑念。
 7:一方通行、ライダーを警戒。ユーフェミアに対して『日本人』とは名乗らないようにする。
 8:伊達政宗のおくりびとが福路美穂子か。
 9:正義の味方なんていない……。
 10:私は間違ってない……よな?
[備考]
※本編9話『新入部員!』以降の参加です。
※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました。
※エスポワール会議に参加しました。
※ブラッドチップ(低スペック)の影響によって己の起源を自覚しました。起源は『畏怖』と『逃避』の二つ。
※黒の騎士団全員の情報を得ました。また、ルルーシュたちの作戦を把握しました。

【E-2/学校・ホバーベース内/一日目/真夜中】

【平沢憂@けいおん!】
[状態]:拳に傷、重みを消失
[服装]:ゴスロリ風衣装@さわ子のコスプレセット、純白のパンツ@現実
[装備]:イヤホン@現地制作、ギミックヨーヨー@ガンソード、騎英の手綱@Fate/stay night+おもし蟹@化物語、拳の包帯
    S&W M10 “ミリタリー&ポリス”(6/6)、 発信機@現地制作、通信機@コードギアス、遠坂凛の魔力入り宝石@Fate/stay night×7個(in腰巾着)
[道具]:基本支給品一式、CDプレイヤー型受信端末、リモコン、日記(羽ペン付き)@現実、カメオ@ガン×ソード
    皇帝ルルーシュのマント、洗濯紐包帯と消毒液@逆境無頼カイジ、阿良々木暦のMTB@化物語、“泥眼”の面@現実
    鉈@現実、燭台切光忠@現実、忍びの緊急脱出装置@戦国BASARA×1、38spl弾×46、さわ子のコスプレセット@けいおん!
[思考]
 基本:ルルーシュとバンドを組みたい。阿良々木さんはもう絶対殺す。
 1:頑張って見張りをする。でも、一人ぼっちでちょっとさみしい。
 2:辛いことは考えない、ルルーシュさんを信じる。
 3:ルルーシュさんの作戦、言う事は聞く。
 4:桃子ちゃんは友達。澪さんとバンドが組めて嬉しい。
 5:阿良々木さんにサザーランドを見せた後、ブチ殺してお姉ちゃんのギー太を返して貰う。
 6:ライダー、織田信長、浅上藤乃(と思われる黒髪の少女)、一方通行、ユーフェミアを警戒。ユーフェミアに対しては『日本人』とは名乗らないようにする。
 7:梓を殺した荒耶宗蓮への憎悪。
 8:思いを捨てた事への無自覚な後悔。
 9:お姉ちゃんは私の――。
 10:死にたくないから、私は……?
[備考]
※ルルーシュの「俺を裏切るなよ」というギアスをかけられました。
中野梓についていた「おもし蟹」と行き遭いました。姉である平沢唯に対する『思い』を失っています。
※第2回放送をほとんど把握していません。
※ユーフェミア・リ・ブリタニアの外見的特長を把握しました。

【(腹)黒の騎士団の作戦】
1:戦力増強のため、超人レベルか達人レベルの戦力を有する対主催派集団に入り込む。または作り出す。
2:ルルーシュと憂と澪は無害を装い。桃子はステルス状態で同行。
3:内側からギアス等で集団を都合よく操る。策を弄する際の連絡役は桃子。万が一の不意打ち役も桃子。
4:出会う参加者に阿良々木暦の悪評を伝える。
5:邪魔になる人物や戦場ヶ原ひたぎは排除するか、ルルーシュが懐柔。
6:桃子は集団内の人間をよく観察する。
7:集団内に殺し合いに乗った人間が居たら、懐柔するか排除する。
8:阿良々木暦に遭遇した場合は混乱に乗じて排除するか、ルルーシュが懐柔。
9:戦力にならない集団とは阿良々木暦の悪評だけ伝えて分かれるか、そもそも関わらない。
10:『おくりびと』は見られないようにする。



【ホバーベースについて】
現在はE-2学校の校庭に停められています。

※下記の道具の入ったデイパックが、ルルーシュの部屋に置かれています。
 基本支給品一式、歩く教会@とある魔術の禁書目録、手紙×2、遺書、カギ爪@ガン×ソード
 モデルガン@現実、ミサイル×2発@コードギアス、“夜叉”の面@現実、揚陸艇のミサイル発射管2発×1機
 ジャージ(上下黒)、皇帝ルルーシュの衣装(マント無し)@コードギアス、ゼロの仮面とマント@コードギアス、
 カセットコンロ、 混ぜるな危険と書かれた風呂用洗剤×大量、ダイバーセット、医薬品・食料品・雑貨など多数@現実
※下記の道具の入ったデイパックが、澪の部屋に置かれています。
 基本支給品一式×6、ゼロの剣@コードギアス、ゼロの仮面@コードギアス、果物ナイフ@現実(現地調達)、ジャンケンカード×5(グーチョキパー混合)
 ファサリナの三節棍@ガン×ソード、刀身が折れた雷切 @現実、遠坂凛の魔力入り宝石@Fate/stay night×3個、薔薇の入浴剤@現実
 桜が丘高校女子制服(憂のもの)@けいおん!、メイド服@けいおん! 、ポンチョのようなマント@オリジナル(現地調達)
 桃太郎の絵本@とある魔術の禁書目録、2ぶんの1かいしんだねこ@咲-Saki-、シアン化カリウム入りスティックシュガー×5
※冷蔵庫内に大量の食糧が入っています。
※下記の機動兵器が格納されています。
 [平沢憂用]:RPI-13サザーランド
     スラッシュハーケン、アサルトライフル、メーザーバイブレーションソード
 [秋山澪用]:RPI-13サザーランド
     スラッシュハーケン、スタントンファ、大型キャノン
 [デュオ・マックスウェル用]:OZ-06MS リーオー
     ビームサーベル(リーオー用)×2、シールド(リーオー用)、ビームライフル(リーオー用)
※警備ロボットが一台、ホバーベース内を巡回しています。警備ロボットの詳細については後続の書き手氏にお任せします。

【???/飛行船・原村和の部屋/一日目/真夜中】

【原村和@咲-Saki-】
[状態]:健康
[服装]:私服
[装備]:エトペン@現実
[道具]:デスクトップPC×数台、会場監視モニタ×数台、質問対応マニュアル(電子ファイル)
[思考]
 基本:帝愛に従い、咲さんを救う
 1:役割(麻雀・サポート窓口)をこなす。
 2:咲さんが心配。一目だけでも無事な事を確認したい。
 3:どうせ打つなら守る為の麻雀を打ちたい。
 4:忍野メメを警戒。従ってはいるものの、帝愛は許せない。
 5:【円形闘技場】、【象の像】、【遺跡】が帝愛にとっての最重要施設?
 6:私には、帝愛に与えられた役割を果たすことしかできないんでしょうか……?
[備考]
※登場時期は最終回の合宿終了後です。
※基本的に自分の部屋から離れられません。
※監視されていること、異世界から集められていることを知っています。
※【櫓】が鬼門封じの重要施設。【円形闘技場】、【象の像】、【遺跡】のどれか、もしくは全てがこの島の最重要施設だと考察しています。
※以下の事柄はSOA!と思っています。
 ・死者が蘇る。



【質問について】

  • 参加者の居場所
サポート窓口を利用可能になった時点で回答可能。
※但し一回の放送ごとに利用できるのは一人までで、居場所が分かるのも二人までです。

  • 特定人物を殺害した人間の名前
※但し一回の放送ごとに利用できるのは一人までで、殺害者名が分かるのも二人までです。

  • 殺し合いに巻き込まれた理由、殺し合いの目的
サポート窓口を利用可能になった時点から四回目の放送以降、回答可能。

  • 原村和について
サポート窓口を利用可能になった時点から三回目の放送以降、回答可能。

  • 特定の人物の同行者
少なくとも、サポート窓口を利用可能になってから一回目の放送を越えた時点では回答不可。

※ルルーシュからの質問が回答可能なものかどうかは、後続の書き手氏にお任せします。




自販機商品解説

【焼き土下座機@逆境無頼カイジ Ultimate Survivor】
焼き土下座をするために必要な道具の一式。絶対に特注品。

【巨大ピザ専用オーブン@コードギアス 反逆のルルーシュ】
文化祭の企画、直径12mのピザ作りのために用意されたオーブン。
肝心のピザは生地作成段階で失敗しているので、オーブンとしての役割を果たしたことはないと思われる。どう考えても特注品。


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256:“腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(後編) 平沢憂 268:GEASS;HEAD TRIGGER(L)
256:“腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(後編) ルルーシュ・ランペルージ 268:GEASS;HEAD TRIGGER(L)
256:“腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(後編) 東横桃子 268:GEASS;HEAD TRIGGER(L)
256:“腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(後編) 秋山澪 268:GEASS;HEAD TRIGGER(L)
246:鬼門 原村和 269:衣 野性の闘牌


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最終更新:2010年06月20日 21:02