ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2283 パイロットゆっくりの苦悩
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ankoss
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パイロットゆっくりの苦悩 4KB
ギャグ 小ネタ 不運 日常模様 加工場 現代 創作亜種 独自設定 NOと言えないゆっくり達
「パイロットゆっくりの苦悩」
羽付きあき
・胴付きぬるいじめ注意
・超小ネタ
・独自設定のゆっくりが出てきますご注意を
加工所内に緊急サイレンが鳴り響いた。
胴付きゆっくり達が慌ただしく走り回っている。
胴付きまりさも、ヘルメットをかぶりながら作戦室へと走っていく。
作戦室では既に作戦説明がされていた。
「緊急警報だ!ドスまりさつむりの襲撃を受けて加工所所属のゆっくり戦車隊が包囲されている!」
焦りの汗をかきながら加工所職員が語気を強めて説明を繰り返している。
その尋常ならざる雰囲気に、他の胴付きゆっくり達も固唾を飲んでいた。
「見通しの良い平原で幾重もの巨大ゆっくりの群れに包囲されているそうだ!今から救出部隊が来るまでの航空支援を行う!各機はすぐに持ち場に付き、順次発進せよ!」
胴付きゆっくり達が作戦室から飛び出そうとした矢先にズシンと建物が揺れた。
「うわっ!?何だ!何が起こった!」
スピーカーからがなりたてる様な声が流れる。
「緊急事態発生!緊急事態発生!格納庫で爆発事故発生!現在消火作業中!」
「何だって!?」
胴付きまりさが壁に備え付けてある受話器を当て、様子を聞く。
「何機残った!?いくら上がれる!?」
「誘爆が次々とおこって・・・うわぁっ・・・!まただ!・・・現在使用可能な機体は第五セクションの13番機のみっ!繰り返す・・・13番機のみ!幸い人的被害は0!全員無傷だ!」
「何だって・・・!?」
作戦室に沈黙が訪れた。
「・・・つまり使えるのは胴付きまりさ。お前の機体だけと言う訳か・・・」
「まだ使える機体があるんだぜ!練習機のT-193のパイロンを改造してバルカンポッドを搭載すれば・・・!」
「むきゅ!格納庫は使用不可能なのよ!それに改造している時間は無いわ!」
「ゆぐぐっ!こんな時にっ!」
苛立ちを口にする胴付きゆっくり達。
それを聞き入って胴付きまりさは無言でその様子を眺めていた。
(・・・映画の録画がまだ出来てないんだけど・・・)
「まりさ!NO1パイロットであるお前が行くしかないんだぜ!」
「今、急いで滑走路へ運んでいる最中らしいわ!作戦を練り直しましょう!」
「そうだな!出来るだけ急ぐぞ!」
(・・・こんな緊迫した場面で「誰か録画しといて」とは言えない・・・)
胴付きまりさの考えを尻目に、他の加工所職員や胴付きゆっくり達が地図を叩いては騒ぎ出している。
「ここはロケットブースターで短距離離陸をして一刻も早く急行するべきなんだぜっ!」
「むぎゅうう!それでは固定武装しか使えないし増槽も無いから作戦時間が短いわ!部隊が到着するまでもたないわ!」
「だからと言って翼下に装備を積んでヨタヨタ飛んでいたら被害は広がる一方なんだぜ!」
「どうすればっ!どうすればいいんだぜっ!?」
(そうか。始まるまであと一時間もある!すぐに終わらせればギリギリで・・・)
胴付きまりさがそう思った矢先、胴付きゆっくり達が声を上げた。
「作戦時間は3時間はかかりそうなんだぜ!それならなおさら――」
(ええぇ~~~!?)
三時間。一体どんな所まで飛んでいけばそんなにかかるのか。
「胴付きまりさの意見を聞くべきなんだぜ!」
「むきゅ!そうね!まりさの意見は!?」
「え・・・?ああ・・・うん・・・出来るだけ早めが・・・」
「やっぱり急行するべきなんだぜ!ここはロケットブースターで――」
「むぎゅぅ!それじゃあ作戦時間に届かないっていってるでしょおお!」
「いや、誰か録画をしてくれれば・・・」
胴付きがそう呟くと加工所職員が胴付きまりさの背中をたたいた。
「大丈夫だ!ちゃんと昼の出撃でのガンカメラは記録班に提出してある!」
(そういう問題じゃないんだよ!なんでガンカメラの話にシフトしてるんだ!話聞いてくれよ!)
ドアから整備員が飛び出してきた。
勢いよくドアが音を立てて開く
「出撃準備が整った!まりさ!早くするんだ!」
(え!?もう!?し、仕方がない・・・あ、諦めよう・・・)
胴付きまりさが拳を握りしめてブルブルと震わせる。
それは苦渋の決断であった。
「おお!まりさが昂ぶっている!」
「流石NO1パイロットなんだぜ!こんな状況下でもおのれを奮い立たせるなんて!」
「むきゅきゅ!頼もしい限りだわ!」
「・・・」
胴付きまりさは無言で走り出した。
その目には涙が溜まっていた事を知る者はいない。
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
大急ぎで急行すると、そこにゆっくり戦車隊の姿は無かった。
ドスまりさつむりの姿も巨大ゆっくりの姿も見えない。
通信が入ったのでレシーバーに耳を傾けると、こちらに何かを伝える内容の様だ。
「P-193のパイロットへ!ゆっくり戦車隊は被害0で独力で包囲網を突破!速やかに帰投する事を提言する!」
「いやぁ~死ぬかと思ったゲラ!」
「痛快だったゲラ!並いる巨大ゆっくり達を千切っては投げ千切っては投げ・・・」
操縦桿を持つ手が震えた、レシーバーを切ると夜空に向かって胴付きまりさが叫ぶ
「・・・こんなのありかよっ!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
静けさを取り戻した加工所内をヘルメットを小脇に抱えた胴付きまりさがフラフラとした足取りで歩いていた。
・・・被害は全くの0。損失したのは機体だけ。その事を考えれば大円団とも言える結果である。
足元に何処からともなく現れたこがさが傘を上下に振って胴付きまりさの周りを跳ねまわっている。
「う~ら~め~し~や~!」
「・・・」
「どうしたの?げんきがないの?」
「・・・」
「そういえばさっきみたえいががとってもおもしろかったよ!」
「・・・!!」
「ほかのぱいろっとや"せいびいん"のひとたちといっしょにみたよ!」
「・・・」
「・・・ほんとうにだいじょうぶ?」
「・・・グスン」
~完~
ギャグ 小ネタ 不運 日常模様 加工場 現代 創作亜種 独自設定 NOと言えないゆっくり達
「パイロットゆっくりの苦悩」
羽付きあき
・胴付きぬるいじめ注意
・超小ネタ
・独自設定のゆっくりが出てきますご注意を
加工所内に緊急サイレンが鳴り響いた。
胴付きゆっくり達が慌ただしく走り回っている。
胴付きまりさも、ヘルメットをかぶりながら作戦室へと走っていく。
作戦室では既に作戦説明がされていた。
「緊急警報だ!ドスまりさつむりの襲撃を受けて加工所所属のゆっくり戦車隊が包囲されている!」
焦りの汗をかきながら加工所職員が語気を強めて説明を繰り返している。
その尋常ならざる雰囲気に、他の胴付きゆっくり達も固唾を飲んでいた。
「見通しの良い平原で幾重もの巨大ゆっくりの群れに包囲されているそうだ!今から救出部隊が来るまでの航空支援を行う!各機はすぐに持ち場に付き、順次発進せよ!」
胴付きゆっくり達が作戦室から飛び出そうとした矢先にズシンと建物が揺れた。
「うわっ!?何だ!何が起こった!」
スピーカーからがなりたてる様な声が流れる。
「緊急事態発生!緊急事態発生!格納庫で爆発事故発生!現在消火作業中!」
「何だって!?」
胴付きまりさが壁に備え付けてある受話器を当て、様子を聞く。
「何機残った!?いくら上がれる!?」
「誘爆が次々とおこって・・・うわぁっ・・・!まただ!・・・現在使用可能な機体は第五セクションの13番機のみっ!繰り返す・・・13番機のみ!幸い人的被害は0!全員無傷だ!」
「何だって・・・!?」
作戦室に沈黙が訪れた。
「・・・つまり使えるのは胴付きまりさ。お前の機体だけと言う訳か・・・」
「まだ使える機体があるんだぜ!練習機のT-193のパイロンを改造してバルカンポッドを搭載すれば・・・!」
「むきゅ!格納庫は使用不可能なのよ!それに改造している時間は無いわ!」
「ゆぐぐっ!こんな時にっ!」
苛立ちを口にする胴付きゆっくり達。
それを聞き入って胴付きまりさは無言でその様子を眺めていた。
(・・・映画の録画がまだ出来てないんだけど・・・)
「まりさ!NO1パイロットであるお前が行くしかないんだぜ!」
「今、急いで滑走路へ運んでいる最中らしいわ!作戦を練り直しましょう!」
「そうだな!出来るだけ急ぐぞ!」
(・・・こんな緊迫した場面で「誰か録画しといて」とは言えない・・・)
胴付きまりさの考えを尻目に、他の加工所職員や胴付きゆっくり達が地図を叩いては騒ぎ出している。
「ここはロケットブースターで短距離離陸をして一刻も早く急行するべきなんだぜっ!」
「むぎゅうう!それでは固定武装しか使えないし増槽も無いから作戦時間が短いわ!部隊が到着するまでもたないわ!」
「だからと言って翼下に装備を積んでヨタヨタ飛んでいたら被害は広がる一方なんだぜ!」
「どうすればっ!どうすればいいんだぜっ!?」
(そうか。始まるまであと一時間もある!すぐに終わらせればギリギリで・・・)
胴付きまりさがそう思った矢先、胴付きゆっくり達が声を上げた。
「作戦時間は3時間はかかりそうなんだぜ!それならなおさら――」
(ええぇ~~~!?)
三時間。一体どんな所まで飛んでいけばそんなにかかるのか。
「胴付きまりさの意見を聞くべきなんだぜ!」
「むきゅ!そうね!まりさの意見は!?」
「え・・・?ああ・・・うん・・・出来るだけ早めが・・・」
「やっぱり急行するべきなんだぜ!ここはロケットブースターで――」
「むぎゅぅ!それじゃあ作戦時間に届かないっていってるでしょおお!」
「いや、誰か録画をしてくれれば・・・」
胴付きがそう呟くと加工所職員が胴付きまりさの背中をたたいた。
「大丈夫だ!ちゃんと昼の出撃でのガンカメラは記録班に提出してある!」
(そういう問題じゃないんだよ!なんでガンカメラの話にシフトしてるんだ!話聞いてくれよ!)
ドアから整備員が飛び出してきた。
勢いよくドアが音を立てて開く
「出撃準備が整った!まりさ!早くするんだ!」
(え!?もう!?し、仕方がない・・・あ、諦めよう・・・)
胴付きまりさが拳を握りしめてブルブルと震わせる。
それは苦渋の決断であった。
「おお!まりさが昂ぶっている!」
「流石NO1パイロットなんだぜ!こんな状況下でもおのれを奮い立たせるなんて!」
「むきゅきゅ!頼もしい限りだわ!」
「・・・」
胴付きまりさは無言で走り出した。
その目には涙が溜まっていた事を知る者はいない。
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
大急ぎで急行すると、そこにゆっくり戦車隊の姿は無かった。
ドスまりさつむりの姿も巨大ゆっくりの姿も見えない。
通信が入ったのでレシーバーに耳を傾けると、こちらに何かを伝える内容の様だ。
「P-193のパイロットへ!ゆっくり戦車隊は被害0で独力で包囲網を突破!速やかに帰投する事を提言する!」
「いやぁ~死ぬかと思ったゲラ!」
「痛快だったゲラ!並いる巨大ゆっくり達を千切っては投げ千切っては投げ・・・」
操縦桿を持つ手が震えた、レシーバーを切ると夜空に向かって胴付きまりさが叫ぶ
「・・・こんなのありかよっ!!」
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静けさを取り戻した加工所内をヘルメットを小脇に抱えた胴付きまりさがフラフラとした足取りで歩いていた。
・・・被害は全くの0。損失したのは機体だけ。その事を考えれば大円団とも言える結果である。
足元に何処からともなく現れたこがさが傘を上下に振って胴付きまりさの周りを跳ねまわっている。
「う~ら~め~し~や~!」
「・・・」
「どうしたの?げんきがないの?」
「・・・」
「そういえばさっきみたえいががとってもおもしろかったよ!」
「・・・!!」
「ほかのぱいろっとや"せいびいん"のひとたちといっしょにみたよ!」
「・・・」
「・・・ほんとうにだいじょうぶ?」
「・・・グスン」
~完~