ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2301 ゆっくり武侠伝 閃光のさなえ
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ゆっくり武侠伝 閃光のさなえ 6KB
小ネタ 差別・格差 群れ 野良ゆ 希少種 自然界 人間なし 少し遊び心で。これまた不完全なものです。元気があれば違う形で。by嘘あき
小さな頃から母さなえは奴隷だった。
「きょうのごはんだよ! いそいでゆっくりあじわってたべてね!」
侮辱の笑と一緒に、まりさたちが持って来た山積みにされたうんうんを食べる私たち。同一種の姉妹たちとの食卓に生気を灯した瞳はあらず、ただ盲目的に機械的にときだけが過ぎ去っていった。私だけが欺瞞を持つ。どうして、他の姉妹はこの現状を受け入れてしまったのだろう。
母さなえの母のまた母のまた母の、延々と続く奴隷の系譜は歪むことはなく、生殺与奪を群れのみんなが握っている。気に入られなければ苛め殺されるのは当たり前。だって、最終的に残るのは一匹と決まっているのだから。れいぱーやその他のゆっくりの慰め物にされ、姉妹が増えるので問題はなく、生物としての系譜を織りなすものとしての活動は最低限クリアしている。
どうして、さなえ達だけがこんな目に会うのだろうか。生まれてきてから如才ない自分はここまで生きてこれたが、常に理不尽な暴力だけが私の身を襲ってきた。子供のまむまむなのに、私のは普通のゆっくりと違って使い古されて浅黒くなってしまったし、ぺにぺにだって奴らの遊びの中で潰されてしまった。プライドをずたずたにされることだって何度もあった! 私はクズですと何度言わされたことか!!
姉に文句を垂れようとも、相手にはしてくれず、又彼女たちは、
「これもしんこうのためのみちのりなのです! かなこさまがわたしたちをおためしになされているのです!!」
この群れのリーダーを慕う言葉しか吐かない。
「ゆゆ、おまえたちはかみにしたがうどれいである! そのけんりをあたえよう! さすれば、きさまたちはかみのけいあいをあたわるることになろう!!」
その言葉を信じた先代のさなえたちを私は怨む。
逃げ出してから10日が経った。
群れを脱走するのは容易い。なぜなら、私たち奴隷を見張るゆっくりがいないからだ。演劇の役と一緒で、舞台を降りることはまず無いからである。だけど、私は降りた。
「これからどうしましょう」
勢いで群れを出てみたものの、私は奴隷の暮らし方しか知らない。そこら中に散らばるまずい草花を啄みながら命を永らえている状態だ。
「たすけがくるはずないですよね」
今更群れに戻っても殺されるだけだし、他の群れに入っても私はゆっくりしていないと難癖をつけられて奴隷にされるかもしれない。
「それでも、わたしはいきてみせましょう」
生きることへの執着が自分の頼りだった。
「そこでなにをしているの?」
背後から、体に浸透してしまうほどに静かな声が響く。貧弱な体を精一杯の力を振り絞ってギョロリとそれを睨んでみる。
「こわいかおをしないでよ、とかいはじゃないわ」
穏やかな瞳が私を包み込んだ。なんて、ゆっくりしたありすなんだろうか。
「からだがゆっくりしてないみたいね。そうなんでもしたのかしら? むれにあんないすることぐらいはできるわよ?」
心配そうな言動とは別に揺ぎ無い姿勢を保つありす。どこか飄々として掴み所がない。
「わたしはたびのゆっくりですよ。だからむれにかえるひつようはないのです」
咄嗟についた出任せの嘘。
「むれにかえりたくないのね。りゆうはきかないけど」
「……………」図星を突かれた。タレコミにでも行くのならば、この場で殺してでも止めなくては。
「それならうちにくる? あなたのようなゆっくりにきょうみがあるの」
それから1ヶ月。私は“もりのいんじゃ”とよばれるありすの弟子となった。
「いい、さなえ。むれをうんえいするにあたってだいじなことはなに?」
「すとれすをこんとろーるし、むれぜんたいのえきへつながるこうどうをとることです」
「よくぼうこそがゆっくりであり、ゆっくりはゆっくりをついきゅうするいきもの。だからこそ、きびしいるーるもひつようだし、ときとしてざんこくなこともしないといけない」
ありすから教えられるのは政治学であり、また宗教学の真似事も叩き込まれた。
「さなえしゅならしってるとおもうけどしんこうということばにはふかいいみがあるのよ」
「かみをしんじつづけるだけのまぬけなこういだとおもいます」
「それはひょうめんてきにしかみてないだけよ」
初めに事業を受けたときにさなえは自分の人生の恨みつらみを吐いた。吐いたが、それを軽々しく流すありすに苛立を感じずにはいられなかった。
「ですから、おしえてください。しんこうとはなんですか!?」
「かんたんよ。ただしいみちをあゆむことよ。にんげんさんのしゅうきょうをさんこうにしたこたえだけど」
正しい道があんなものだと信じたくないさなえは更に言葉を紡ぐが、ありすはただ、正しい道を歩むことだとしか言わない。
更に4ヶ月。一人で生き抜くための技を私は体得していった。
「ものをつくるのはだいじなことよ。ゆっくりするためにはひつようふかけつなことだわ」
今日は水を汲むための桶の作り方だった。
「このはっぱさんをかみかみしてぺってするとねちゃねちゃしてのりさんになるの。それをえださんのあいだにぬりつけておくといいわ」
言われたとおり、木の枝と蔓で作った小さな桶にのりを塗る。
「ひもさんはきつくむすばないとおけさんがこわれちゃうからきをつけて」
口と体を使ってキュッと渾身の力を入れて結ぶ。
「さいごにはっぱさんのつめものをしないとね」
用意してある硬い葉っぱを気の枝の間に挟む。
「これでかんせいね。あとはこのふといきのえださんにおけさんのとってさんをぶらさげるだけよ」
蔓でできた柔らかい取っ手に樹の枝を通し、担ぐ。
「むれにだむさんをつくればみずまわりのもんだいはかいけつよ」
そして6ヶ月。ゆっくりできない力を身につけた。
「きのえだでたたかうさいにきをつけるのはなるべくきのえださんどうしのせっしょくはひかえること。ぼうぎょするときはいなしてからあいてにふかでをあたえること。しゅうだんせんではきのえだでたたかうたびにぶきはすて、うばいなさい」
「なるべくせんとうはかいひすること。おってがせまるばあいは、20ぴきていどならこわけにしてたたかうこと。でも、あんしんして、しごいてしごいて200ぴきはひとりでたおせるようにしてあげるわ」
「せんとうはいにしあちぶさんをとったほうがいいのよ。きしゅうこうげきでひるませるといいわ。また、とびどうぐさんのしようをすいしょうするわ。きんせつせんでもそうだけど、めくらましさんはつかえるわざよ。ひきょうなてはいくらでもつかいなさい。“ゆっくりしていってね”のあいさつで、あいてははんしゃてきにこたえてしまうからこれをつかうのもてよ」
そして8ヶ月。私は立派なゆっくりへと育っていった。
「これでわたしがおしえられることはないわ」
「でも、わたしはしんこうのいみがわかりません」
「それなら、あなたのあねでしであるぱちゅりーをたずねなさい。かのじょもまたゆうしゅうなゆっくりだから、あなたのちからになれるでしょう。そして、しんこうというものからかんがえをはなすのです」
「なぜ、しんこうを?」」
「いちどとおくからながめたほうがみえることもあるわ。ちかいとみえないことがあるもの」
ぱちゅりーが統治するという群れを教えられ、私はありすを背後に旅立った。今まで生きてきた価値を私は見つけることができるのだろうか。別れの品としてもらった、髪に挟んだナイフが答えてくれるわけもなく。
さなえの第二の人生、波乱の人生は此処から始まる。
ゆっくり武侠伝 閃光のさなえ
続かないYO!
武侠小説の面白さって主人公がチートになることだと思うんですよ。
いかにチートをカッコよく書けるか。難しいところです。
この手のネタが増えることを祈って!
嘘あき
小ネタ 差別・格差 群れ 野良ゆ 希少種 自然界 人間なし 少し遊び心で。これまた不完全なものです。元気があれば違う形で。by嘘あき
小さな頃から母さなえは奴隷だった。
「きょうのごはんだよ! いそいでゆっくりあじわってたべてね!」
侮辱の笑と一緒に、まりさたちが持って来た山積みにされたうんうんを食べる私たち。同一種の姉妹たちとの食卓に生気を灯した瞳はあらず、ただ盲目的に機械的にときだけが過ぎ去っていった。私だけが欺瞞を持つ。どうして、他の姉妹はこの現状を受け入れてしまったのだろう。
母さなえの母のまた母のまた母の、延々と続く奴隷の系譜は歪むことはなく、生殺与奪を群れのみんなが握っている。気に入られなければ苛め殺されるのは当たり前。だって、最終的に残るのは一匹と決まっているのだから。れいぱーやその他のゆっくりの慰め物にされ、姉妹が増えるので問題はなく、生物としての系譜を織りなすものとしての活動は最低限クリアしている。
どうして、さなえ達だけがこんな目に会うのだろうか。生まれてきてから如才ない自分はここまで生きてこれたが、常に理不尽な暴力だけが私の身を襲ってきた。子供のまむまむなのに、私のは普通のゆっくりと違って使い古されて浅黒くなってしまったし、ぺにぺにだって奴らの遊びの中で潰されてしまった。プライドをずたずたにされることだって何度もあった! 私はクズですと何度言わされたことか!!
姉に文句を垂れようとも、相手にはしてくれず、又彼女たちは、
「これもしんこうのためのみちのりなのです! かなこさまがわたしたちをおためしになされているのです!!」
この群れのリーダーを慕う言葉しか吐かない。
「ゆゆ、おまえたちはかみにしたがうどれいである! そのけんりをあたえよう! さすれば、きさまたちはかみのけいあいをあたわるることになろう!!」
その言葉を信じた先代のさなえたちを私は怨む。
逃げ出してから10日が経った。
群れを脱走するのは容易い。なぜなら、私たち奴隷を見張るゆっくりがいないからだ。演劇の役と一緒で、舞台を降りることはまず無いからである。だけど、私は降りた。
「これからどうしましょう」
勢いで群れを出てみたものの、私は奴隷の暮らし方しか知らない。そこら中に散らばるまずい草花を啄みながら命を永らえている状態だ。
「たすけがくるはずないですよね」
今更群れに戻っても殺されるだけだし、他の群れに入っても私はゆっくりしていないと難癖をつけられて奴隷にされるかもしれない。
「それでも、わたしはいきてみせましょう」
生きることへの執着が自分の頼りだった。
「そこでなにをしているの?」
背後から、体に浸透してしまうほどに静かな声が響く。貧弱な体を精一杯の力を振り絞ってギョロリとそれを睨んでみる。
「こわいかおをしないでよ、とかいはじゃないわ」
穏やかな瞳が私を包み込んだ。なんて、ゆっくりしたありすなんだろうか。
「からだがゆっくりしてないみたいね。そうなんでもしたのかしら? むれにあんないすることぐらいはできるわよ?」
心配そうな言動とは別に揺ぎ無い姿勢を保つありす。どこか飄々として掴み所がない。
「わたしはたびのゆっくりですよ。だからむれにかえるひつようはないのです」
咄嗟についた出任せの嘘。
「むれにかえりたくないのね。りゆうはきかないけど」
「……………」図星を突かれた。タレコミにでも行くのならば、この場で殺してでも止めなくては。
「それならうちにくる? あなたのようなゆっくりにきょうみがあるの」
それから1ヶ月。私は“もりのいんじゃ”とよばれるありすの弟子となった。
「いい、さなえ。むれをうんえいするにあたってだいじなことはなに?」
「すとれすをこんとろーるし、むれぜんたいのえきへつながるこうどうをとることです」
「よくぼうこそがゆっくりであり、ゆっくりはゆっくりをついきゅうするいきもの。だからこそ、きびしいるーるもひつようだし、ときとしてざんこくなこともしないといけない」
ありすから教えられるのは政治学であり、また宗教学の真似事も叩き込まれた。
「さなえしゅならしってるとおもうけどしんこうということばにはふかいいみがあるのよ」
「かみをしんじつづけるだけのまぬけなこういだとおもいます」
「それはひょうめんてきにしかみてないだけよ」
初めに事業を受けたときにさなえは自分の人生の恨みつらみを吐いた。吐いたが、それを軽々しく流すありすに苛立を感じずにはいられなかった。
「ですから、おしえてください。しんこうとはなんですか!?」
「かんたんよ。ただしいみちをあゆむことよ。にんげんさんのしゅうきょうをさんこうにしたこたえだけど」
正しい道があんなものだと信じたくないさなえは更に言葉を紡ぐが、ありすはただ、正しい道を歩むことだとしか言わない。
更に4ヶ月。一人で生き抜くための技を私は体得していった。
「ものをつくるのはだいじなことよ。ゆっくりするためにはひつようふかけつなことだわ」
今日は水を汲むための桶の作り方だった。
「このはっぱさんをかみかみしてぺってするとねちゃねちゃしてのりさんになるの。それをえださんのあいだにぬりつけておくといいわ」
言われたとおり、木の枝と蔓で作った小さな桶にのりを塗る。
「ひもさんはきつくむすばないとおけさんがこわれちゃうからきをつけて」
口と体を使ってキュッと渾身の力を入れて結ぶ。
「さいごにはっぱさんのつめものをしないとね」
用意してある硬い葉っぱを気の枝の間に挟む。
「これでかんせいね。あとはこのふといきのえださんにおけさんのとってさんをぶらさげるだけよ」
蔓でできた柔らかい取っ手に樹の枝を通し、担ぐ。
「むれにだむさんをつくればみずまわりのもんだいはかいけつよ」
そして6ヶ月。ゆっくりできない力を身につけた。
「きのえだでたたかうさいにきをつけるのはなるべくきのえださんどうしのせっしょくはひかえること。ぼうぎょするときはいなしてからあいてにふかでをあたえること。しゅうだんせんではきのえだでたたかうたびにぶきはすて、うばいなさい」
「なるべくせんとうはかいひすること。おってがせまるばあいは、20ぴきていどならこわけにしてたたかうこと。でも、あんしんして、しごいてしごいて200ぴきはひとりでたおせるようにしてあげるわ」
「せんとうはいにしあちぶさんをとったほうがいいのよ。きしゅうこうげきでひるませるといいわ。また、とびどうぐさんのしようをすいしょうするわ。きんせつせんでもそうだけど、めくらましさんはつかえるわざよ。ひきょうなてはいくらでもつかいなさい。“ゆっくりしていってね”のあいさつで、あいてははんしゃてきにこたえてしまうからこれをつかうのもてよ」
そして8ヶ月。私は立派なゆっくりへと育っていった。
「これでわたしがおしえられることはないわ」
「でも、わたしはしんこうのいみがわかりません」
「それなら、あなたのあねでしであるぱちゅりーをたずねなさい。かのじょもまたゆうしゅうなゆっくりだから、あなたのちからになれるでしょう。そして、しんこうというものからかんがえをはなすのです」
「なぜ、しんこうを?」」
「いちどとおくからながめたほうがみえることもあるわ。ちかいとみえないことがあるもの」
ぱちゅりーが統治するという群れを教えられ、私はありすを背後に旅立った。今まで生きてきた価値を私は見つけることができるのだろうか。別れの品としてもらった、髪に挟んだナイフが答えてくれるわけもなく。
さなえの第二の人生、波乱の人生は此処から始まる。
ゆっくり武侠伝 閃光のさなえ
続かないYO!
武侠小説の面白さって主人公がチートになることだと思うんですよ。
いかにチートをカッコよく書けるか。難しいところです。
この手のネタが増えることを祈って!
嘘あき