ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3898 お帽子、売るよ!
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『お帽子、売るよ!』 13KB
制裁 差別・格差 飾り 越冬 群れ 子ゆ 独自設定 まりさのおぼうしの可能性。
制裁 差別・格差 飾り 越冬 群れ 子ゆ 独自設定 まりさのおぼうしの可能性。
ど田舎な町に沿うように存在する山肌は赤々としていた。冬が来る。木の葉を落とさんと木々がざわめいている。
「さ、さむさむさんだよぉおおおおおお!!!!!」
そんな山間部から反響するゆっくりの声。
秋の終りを告げる寒風に肌を震わせて、それに耐え忍ぶ大小4匹の丸いものが小さな穴蔵に居た。
親れいむに子まりさ、赤れいむ二匹の良くあるラインナップだ。しんぐるまざーというやつだろうか、片割れがいない。
「ど、どぼじでごんなにざむいのぉおおおおお!!!!」
原因の発端者が何を言うのだろうか。親れいむの杜撰なけっかいの所為で風がおうちにまで吹き込んでくるのだ。
カタカタと奥歯を噛み締めながら寒さに凍える赤れいむたちは文句を垂れ流す。
「このぐじょばばぁ!! れいみゅはさむさむなんだよぉおおおお!!!」
「ばやぐ、あっだがざんもっでごぃいいいいい!!!」
あったかさんとは、適度に柔らかくした枯葉のことである。枯葉で作ったおふとんにくるまって冬を越すのがこの辺りのゆっくりの習わしであった。
それらを見つけて集めるのが親れいむの仕事であったが、ゆっくりかまけてしまい今に至る。
更に拍車をかけるように親れいむは食料の貯蔵すらしていないのだ。
毒キノコにあたって死んだ父まりさが集めいてた食料は、何の考えもなしに全て食い尽くしてしまった。
かろうじて子まりさが集めた分はあるのだが雀の涙程度だ。
「みみみみんなおじづいでねぇえええ!!」
姉妹の頂点として冷静さを保っている子まりさは赤ゆっくりたちを宥めるが、増長する赤れいむ達を止めることは出来なかった。
「うるざぁあああい!!! このぐぞばりざぁあああ!!!」
実の姉にも牙をむく赤れいむたちに子まりさは何を言えばいいのやらと狼狽した。だが、次の言葉に絶句せざるを得なくなったのだ。
「ぞのぐぞぼうじをうっで、あまあまどごうがんじでごい!!」
ぽかんと目を見開くまりさを母れいむは何やら怪しげな視線で見つめていた。
母の考えなど知るよしもない子まりさはただただ涙を流して赤れいむのことを嘆いた。
「どぼじでぞんなごどいうの……おねぇぢゃんだっで......」
「さ、さむさむさんだよぉおおおおおお!!!!!」
そんな山間部から反響するゆっくりの声。
秋の終りを告げる寒風に肌を震わせて、それに耐え忍ぶ大小4匹の丸いものが小さな穴蔵に居た。
親れいむに子まりさ、赤れいむ二匹の良くあるラインナップだ。しんぐるまざーというやつだろうか、片割れがいない。
「ど、どぼじでごんなにざむいのぉおおおおお!!!!」
原因の発端者が何を言うのだろうか。親れいむの杜撰なけっかいの所為で風がおうちにまで吹き込んでくるのだ。
カタカタと奥歯を噛み締めながら寒さに凍える赤れいむたちは文句を垂れ流す。
「このぐじょばばぁ!! れいみゅはさむさむなんだよぉおおおお!!!」
「ばやぐ、あっだがざんもっでごぃいいいいい!!!」
あったかさんとは、適度に柔らかくした枯葉のことである。枯葉で作ったおふとんにくるまって冬を越すのがこの辺りのゆっくりの習わしであった。
それらを見つけて集めるのが親れいむの仕事であったが、ゆっくりかまけてしまい今に至る。
更に拍車をかけるように親れいむは食料の貯蔵すらしていないのだ。
毒キノコにあたって死んだ父まりさが集めいてた食料は、何の考えもなしに全て食い尽くしてしまった。
かろうじて子まりさが集めた分はあるのだが雀の涙程度だ。
「みみみみんなおじづいでねぇえええ!!」
姉妹の頂点として冷静さを保っている子まりさは赤ゆっくりたちを宥めるが、増長する赤れいむ達を止めることは出来なかった。
「うるざぁあああい!!! このぐぞばりざぁあああ!!!」
実の姉にも牙をむく赤れいむたちに子まりさは何を言えばいいのやらと狼狽した。だが、次の言葉に絶句せざるを得なくなったのだ。
「ぞのぐぞぼうじをうっで、あまあまどごうがんじでごい!!」
ぽかんと目を見開くまりさを母れいむは何やら怪しげな視線で見つめていた。
母の考えなど知るよしもない子まりさはただただ涙を流して赤れいむのことを嘆いた。
「どぼじでぞんなごどいうの……おねぇぢゃんだっで......」
お帽子、売るよ!
『冬が訪れる直前に流れ者のまりさ親子が群れにやってきた。
彼らはげっそりとした頬をしており、周りのゆっくりたちは哀れみなけなしの食料をその親子たちに分け与えた。
彼らは感謝した。どうやら、ゲスなゆっくりではないらしい。
そんな親子たちに空いているおうちを分け与えた。ゆっくりたちはとりあえず親子をどうするか考えた。
このままでは冬が来てしまい、彼らが死ぬのは火を見るよりも明らかだと。
だが、群れ一番の狩りの上手なまりさとありすの親子なら食料を余分に持っているかも知れない。
確かに、まりさとありすの親子は余分な食料を蓄えていたが、とても現実的な思考をしているゆっくりでもあった。
「だれが、すきこのんでたゆんにしょくりょうをわけあたえるとおもうのぜ? ばかなの? しぬの?」
狩り上手なまりさはとってもがめついのだ。
このままでは埒があかないと思い他の解決策を考えるゆっくり達であったが、自分たちの余分な食料をかき集めただけでは足りない。
やはり、あの狩り上手なまりさに寄付してもらうしか無いのだ。
それとは裏腹に、あのまりさ親子の父まりさは周りのゆっくり達の優しさに涙を流した。
「ま、までぃざだぢのだめにぃ…」
まりさは覚悟を決めた。
早速、まりさとありす親子の元へ駆けつけたまりさは帽子を脱いで頼み込んだのだ。
「このおぼうしのかわりにごはんさんをかしてくださいぃいい! このおぼうしがあれば、ありすでもかりにでかけられますぅううううう!!!」
まりさの言葉に驚いた狩り上手なまりさは脅すように言い返した。
「まりさのぼうしがどうなってもいいんだね!?」
嫁のため子の為、まりさは歯を食いしばって言い切った。
「どうなってもいいです!!」
瞳から流れ出る涙に突き動かされたわけではない。ただ、まりさの心に打たれた狩り上手なまりさはそっと食料を差し出した。
「とっとともっていってね!」
こうして、まりさ親子は冬をこすことができた。
春が始まりまりさ親子はおかざりの無いゆっくりとして蔑まれながらも借りを返すために働いた。
帽子がないので作業ははかどらなかったが確実に返す分を貯めこんでいったのだ。
そして、秋が始まる頃には狩り上手なまりさにのしつけて返すことができた。
「ゆっくりみせてもらったのぜ! さあ、おぼうしさんをかえすのぜ!!」
「ゆゆ! おぼうしさん!!」
ありすが被っていた帽子を狩り上手なまりさは返したのだ。
「まりさはおぼうしさんを……」
「ゆゆ? まりさはごはんさんのかわりにかりてただけなのぜ!!」
予想外の優しさを見たまりさはホロリと涙を流した。
「あ、ありがとうございまふぅううう!!」
改めて帽子をかぶり直したまりさは喜び、むせび泣いた。
そして、狩り上手なまりさたちは少しだけ優しくなったとさ』
彼らはげっそりとした頬をしており、周りのゆっくりたちは哀れみなけなしの食料をその親子たちに分け与えた。
彼らは感謝した。どうやら、ゲスなゆっくりではないらしい。
そんな親子たちに空いているおうちを分け与えた。ゆっくりたちはとりあえず親子をどうするか考えた。
このままでは冬が来てしまい、彼らが死ぬのは火を見るよりも明らかだと。
だが、群れ一番の狩りの上手なまりさとありすの親子なら食料を余分に持っているかも知れない。
確かに、まりさとありすの親子は余分な食料を蓄えていたが、とても現実的な思考をしているゆっくりでもあった。
「だれが、すきこのんでたゆんにしょくりょうをわけあたえるとおもうのぜ? ばかなの? しぬの?」
狩り上手なまりさはとってもがめついのだ。
このままでは埒があかないと思い他の解決策を考えるゆっくり達であったが、自分たちの余分な食料をかき集めただけでは足りない。
やはり、あの狩り上手なまりさに寄付してもらうしか無いのだ。
それとは裏腹に、あのまりさ親子の父まりさは周りのゆっくり達の優しさに涙を流した。
「ま、までぃざだぢのだめにぃ…」
まりさは覚悟を決めた。
早速、まりさとありす親子の元へ駆けつけたまりさは帽子を脱いで頼み込んだのだ。
「このおぼうしのかわりにごはんさんをかしてくださいぃいい! このおぼうしがあれば、ありすでもかりにでかけられますぅううううう!!!」
まりさの言葉に驚いた狩り上手なまりさは脅すように言い返した。
「まりさのぼうしがどうなってもいいんだね!?」
嫁のため子の為、まりさは歯を食いしばって言い切った。
「どうなってもいいです!!」
瞳から流れ出る涙に突き動かされたわけではない。ただ、まりさの心に打たれた狩り上手なまりさはそっと食料を差し出した。
「とっとともっていってね!」
こうして、まりさ親子は冬をこすことができた。
春が始まりまりさ親子はおかざりの無いゆっくりとして蔑まれながらも借りを返すために働いた。
帽子がないので作業ははかどらなかったが確実に返す分を貯めこんでいったのだ。
そして、秋が始まる頃には狩り上手なまりさにのしつけて返すことができた。
「ゆっくりみせてもらったのぜ! さあ、おぼうしさんをかえすのぜ!!」
「ゆゆ! おぼうしさん!!」
ありすが被っていた帽子を狩り上手なまりさは返したのだ。
「まりさはおぼうしさんを……」
「ゆゆ? まりさはごはんさんのかわりにかりてただけなのぜ!!」
予想外の優しさを見たまりさはホロリと涙を流した。
「あ、ありがとうございまふぅううう!!」
改めて帽子をかぶり直したまりさは喜び、むせび泣いた。
そして、狩り上手なまりさたちは少しだけ優しくなったとさ』
話は戻って、しんぐるまざーれいむ達の群れに伝わるこの話はゆっくりたちに新たなる秩序を設けた。
もし、えっとうする時に食料がなければおかざりを担保におさから貯蔵庫の食料を分け与えてもらえると。
特に、狩りに良く使われるまりさのおぼうしは需要が高く高価だ。
帽子を持たない狩りの上手なゆっくり達のあこがれのアイテムである。
死臭がしなければなお良い。良いと言うよりも、死臭のするものはゆっくりできないので取引に使われない。
母れいむは死んだ父まりさのおぼうしを強引に売ろうとしたが、おさの側近にせいさいを食らわされ追い出された。
もう、売れるものはただひとつだ。
「まりさ……」
いつもはおちびちゃんと読んでくれる母の声が子まりさにはやけに怖く感じた。
「な、なに? おかあさん?」
突風が子まりさを襲う。母れいむに顔を向けた瞬間に頭が少し軽くなった。
「れいむはまりさのおぼうしをしちにいれてくるよ!!」
「ゆぇええええええええ!!?」
さすがに母はそんなことをしないだろうと。もしするならば母自身のおかざりを売るのだろうと。思っていた。思い込んでいた。
「どぼじでぇえええ!!!!」
「おちびちゃんたち! これでゆっくりできるよ!!」
母の声を聞いた赤れいむたちは当然であるかのように答えた。
「とうじぇんだにぇ! れいみゅたちはゆっくちしゅるのがしぎょとにゃんだよ!!」
「おぼうちがにゃいゆっくちがいりゅよ! ゆぷぷ!!」
真っ青な顔の子まりさはこれからのことを考えていた。
きっとじゃない、確実に周りのゆっくりからいじめられる。
“びんぼうまりさ”と。
なぜなら、自分も加害者側だったのだから。
自分もおかざりのない子れいむに対して“びんぼうみこ”とあざけ笑ったことがあるからだ。
まわりにはお飾りのないゆっくり達がいる。それも子ゆっくりがほとんどを占めているのだ。
親の失態は子供に回される。だが、失態を取り返せる力は親が握っている。
親がまりさ種など比較的狩りの上手なゆっくりならば半年も経てばおかざりが帰ってくるであろう。
だが、母れいむのような怠惰なゆっくりでは何年かかっても不可能だ。
将来的に赤れいむのおかざりも担保に入れて、最後に母れいむ自身のおかざりを担保に入れて、
飢えをしのげたと思えばお飾りはどこにもなく家族もろとも餓死するのが目に見える。
子まりさは困ったことに賢かった。唯一の救いは自分が独立して大人になるまで帽子は帰ってこない計算が出来ることである。
だが、それまで生き残れるのか? 虐め殺される可能性だってあるのだ。おかざりのないゆっくりの殺害はゆっくり界ではご法度ではないのだから。
「やめちぇぇえええええええええ!!」
母の肌に噛み付く子まりさ。
「うるざい! まりさににたげすなちびはすっこんでろぉおお!!!」
振り払われた子まりさは土壁に激突し気を失った。
「お、ぼう、し……」
もし、えっとうする時に食料がなければおかざりを担保におさから貯蔵庫の食料を分け与えてもらえると。
特に、狩りに良く使われるまりさのおぼうしは需要が高く高価だ。
帽子を持たない狩りの上手なゆっくり達のあこがれのアイテムである。
死臭がしなければなお良い。良いと言うよりも、死臭のするものはゆっくりできないので取引に使われない。
母れいむは死んだ父まりさのおぼうしを強引に売ろうとしたが、おさの側近にせいさいを食らわされ追い出された。
もう、売れるものはただひとつだ。
「まりさ……」
いつもはおちびちゃんと読んでくれる母の声が子まりさにはやけに怖く感じた。
「な、なに? おかあさん?」
突風が子まりさを襲う。母れいむに顔を向けた瞬間に頭が少し軽くなった。
「れいむはまりさのおぼうしをしちにいれてくるよ!!」
「ゆぇええええええええ!!?」
さすがに母はそんなことをしないだろうと。もしするならば母自身のおかざりを売るのだろうと。思っていた。思い込んでいた。
「どぼじでぇえええ!!!!」
「おちびちゃんたち! これでゆっくりできるよ!!」
母の声を聞いた赤れいむたちは当然であるかのように答えた。
「とうじぇんだにぇ! れいみゅたちはゆっくちしゅるのがしぎょとにゃんだよ!!」
「おぼうちがにゃいゆっくちがいりゅよ! ゆぷぷ!!」
真っ青な顔の子まりさはこれからのことを考えていた。
きっとじゃない、確実に周りのゆっくりからいじめられる。
“びんぼうまりさ”と。
なぜなら、自分も加害者側だったのだから。
自分もおかざりのない子れいむに対して“びんぼうみこ”とあざけ笑ったことがあるからだ。
まわりにはお飾りのないゆっくり達がいる。それも子ゆっくりがほとんどを占めているのだ。
親の失態は子供に回される。だが、失態を取り返せる力は親が握っている。
親がまりさ種など比較的狩りの上手なゆっくりならば半年も経てばおかざりが帰ってくるであろう。
だが、母れいむのような怠惰なゆっくりでは何年かかっても不可能だ。
将来的に赤れいむのおかざりも担保に入れて、最後に母れいむ自身のおかざりを担保に入れて、
飢えをしのげたと思えばお飾りはどこにもなく家族もろとも餓死するのが目に見える。
子まりさは困ったことに賢かった。唯一の救いは自分が独立して大人になるまで帽子は帰ってこない計算が出来ることである。
だが、それまで生き残れるのか? 虐め殺される可能性だってあるのだ。おかざりのないゆっくりの殺害はゆっくり界ではご法度ではないのだから。
「やめちぇぇえええええええええ!!」
母の肌に噛み付く子まりさ。
「うるざい! まりさににたげすなちびはすっこんでろぉおお!!!」
振り払われた子まりさは土壁に激突し気を失った。
「お、ぼう、し……」
時は変わって春。あの親子たちは群れから渡された食料で難なく冬を越えた。
所変わって話はとある子ありすへと移る。
「まりさのおぼうしはとってもべんりでとかいはだわ!」
父まりさに買い与えてもらったおぼうしを被り、子ありすはえっとう後始めてのがっこうへと向かうのだ。
おぼうしは富のステータス。狩りの上手なゆっくりにこそ与えられる貴族の象徴。
そんなおぼうしを手に入れたありすは特別でとかいはな存在!
今日は学校で見せびらかしてやるんだと息巻いていた。
「まりさのおぼうしはとってもべんりでとかいはだわ!」
父まりさに買い与えてもらったおぼうしを被り、子ありすはえっとう後始めてのがっこうへと向かうのだ。
おぼうしは富のステータス。狩りの上手なゆっくりにこそ与えられる貴族の象徴。
そんなおぼうしを手に入れたありすは特別でとかいはな存在!
今日は学校で見せびらかしてやるんだと息巻いていた。
がっこうではかざりのないれいむが虐められていた。
「びんぼうみこはとっととしんでね!」
「ゆびぃ!! やめてね、やめてね!!」
れいむの周囲を囲むようにお飾りをつけたゆっくり達がリンチを加える。
あるものは己の身体でドツキ回し、陰湿なゆっくりは樹の枝でつつき回し。
不細工な泣き顔を晒しながら、身体を嫌々と振り回すれいむは惨めを通り越して醜悪だ。
がっこうが始まって早々嫌なものを見た。あのれいむは前の春からずっとおかざりがなくていじめられているれいむだ。
母娘揃っておかざりのないれいむとして群れでは知らないゆっくりはいないゆっくりでもある。
「がっこうきてんじゃねーのぜ!! このくずぅうううう!!!」
「ゆふふふふ! きもいんだねーくさいんだねーわかるよー!!」
「たんしょう! ほうけい! そうろう!!」
ああ、そんなにいじめられるのが嫌ならば学校に来なければいいのにと、ありすはため息を付く。
別にかわいそうだからため息を付くんじゃない。騒がしいのが嫌なだけだ。
「ゆゆ! ありすゆっくりしていってね!!」
せいっさいに加わっていた友人のれいむが声をかけてきた。
正直、せいっさいはとかいはじゃないと思っているのでありすは怪訝な顔でれいむに挨拶をする。
「ゆっくりしていってね」
「ありすもいっしょにせいっさいしようよ!! くずをいじめるのはたのしいよ!!」
ああ、やはりお誘いをかけてきたかと。ありすは更にがっかりした。
「あのね、れいむ。ありすはやばんなことはしたくないの!」
「ゆ!? ありす、そのおぼうし」
話をすり替えたと言うよりは興味が他に移ったのだろう。ありすの本題であるおぼうしへとれいむの目が移った。
「ふふふ、ぱぱがかってくれたのよ!」
「とってもゆっくりできるね、でもそのおぼうしって……ゆゆ?」
なんだか辺りがざわめきだしたと思えば、皆一様に一匹のまりさへと目を向けている。
「……ぼうしがないまりさだ」
あのまりさは確かクラスでも賢くて格好よくてゆっくり出来るまりさっだったはず。
がっこうが終わる秋の中盤まで帽子を被っていたはずなのにいつの間にかなくなっている。
まさかとおもうが、ありすは恐る恐る自分のお帽子をよく見たら、
「ま、まりさのおぼうし!!!」
いつの間にかこちらに駆け出してきたまりさにありすは驚いた。このおぼうしは元々まりさのものだ。
「かえせぇえええええええええ!!!!!!」
「ひっ!」
鬼の形相でこちらに向かってくるまりさにゆっくり出来なかった。
目は見開き、歯は剥き出し。眉間にシワを寄せた化物が襲ってくる。
気がつけばまりさに体当たりをされて中に浮いていた。被っていたお帽子もどこかへと吹っ飛んでいった。
「まりさのおぼうしさん!!!」
だが、元まりさのおぼうしは宙を舞いながら、あのびんぼうみこと罵倒されていたれいむの頭の上に落ちていった。
「れ、れいむのおかざりさんっ!!」
おかざりが生えてきたと言わんばかりにパッと明るくなったれいむ。
「これはれいむのものだよ! ゆっくりせんげんしたよ!!」
ゆふんと胸をはるれいむだがまりさはそれを許さない。
「これはまりさのおぼうしなのぜ!!」
おぼうしの鍔に食らいついたまりさはれいむから引っペがそうと躍起になる。
「ちがうよ! これはれいむのおかざりさんだよ!! おぼうしのないくずはゆっくりしんでね!!」
取られまいと深く被ったお帽子を身体をねじ曲げ頭の端で引っ張り対抗するれいむ。
「ゆぎぎぎぎ!!」
「ゆぐぐぐぐ!!」
何か亀裂が入る音も気にせずに引っ張るれいむとまりさはふとした事で体が宙に浮いた。
「あ、ありすのおぼうしがっ!」
見事に真っ二つとなった布切れがふわふわと地面に落ちてゆく。耐え切れずに裂けてしまったのだ。
「「どぼじでぇええええええええ!!!」」
当人のゆっくりたちは現状を理解したくないのかとりあえず叫んだ。
だが、一番かわいそうなのは当人たちではない。持ち主であるありすだ。
「ありすのおぼうしさん……とかいはなおぼうしさんがぁあああ!!」
ありすの鳴き声は教室中を駆け巡り観客気取っていたゆっくりたちは呆気に取られた。
だが、何が起こったのかを再確認したゆっくりたちはおかざりのないゆっくりを睨む。
「びんぼうみこはとっととしんでね!」
「ゆびぃ!! やめてね、やめてね!!」
れいむの周囲を囲むようにお飾りをつけたゆっくり達がリンチを加える。
あるものは己の身体でドツキ回し、陰湿なゆっくりは樹の枝でつつき回し。
不細工な泣き顔を晒しながら、身体を嫌々と振り回すれいむは惨めを通り越して醜悪だ。
がっこうが始まって早々嫌なものを見た。あのれいむは前の春からずっとおかざりがなくていじめられているれいむだ。
母娘揃っておかざりのないれいむとして群れでは知らないゆっくりはいないゆっくりでもある。
「がっこうきてんじゃねーのぜ!! このくずぅうううう!!!」
「ゆふふふふ! きもいんだねーくさいんだねーわかるよー!!」
「たんしょう! ほうけい! そうろう!!」
ああ、そんなにいじめられるのが嫌ならば学校に来なければいいのにと、ありすはため息を付く。
別にかわいそうだからため息を付くんじゃない。騒がしいのが嫌なだけだ。
「ゆゆ! ありすゆっくりしていってね!!」
せいっさいに加わっていた友人のれいむが声をかけてきた。
正直、せいっさいはとかいはじゃないと思っているのでありすは怪訝な顔でれいむに挨拶をする。
「ゆっくりしていってね」
「ありすもいっしょにせいっさいしようよ!! くずをいじめるのはたのしいよ!!」
ああ、やはりお誘いをかけてきたかと。ありすは更にがっかりした。
「あのね、れいむ。ありすはやばんなことはしたくないの!」
「ゆ!? ありす、そのおぼうし」
話をすり替えたと言うよりは興味が他に移ったのだろう。ありすの本題であるおぼうしへとれいむの目が移った。
「ふふふ、ぱぱがかってくれたのよ!」
「とってもゆっくりできるね、でもそのおぼうしって……ゆゆ?」
なんだか辺りがざわめきだしたと思えば、皆一様に一匹のまりさへと目を向けている。
「……ぼうしがないまりさだ」
あのまりさは確かクラスでも賢くて格好よくてゆっくり出来るまりさっだったはず。
がっこうが終わる秋の中盤まで帽子を被っていたはずなのにいつの間にかなくなっている。
まさかとおもうが、ありすは恐る恐る自分のお帽子をよく見たら、
「ま、まりさのおぼうし!!!」
いつの間にかこちらに駆け出してきたまりさにありすは驚いた。このおぼうしは元々まりさのものだ。
「かえせぇえええええええええ!!!!!!」
「ひっ!」
鬼の形相でこちらに向かってくるまりさにゆっくり出来なかった。
目は見開き、歯は剥き出し。眉間にシワを寄せた化物が襲ってくる。
気がつけばまりさに体当たりをされて中に浮いていた。被っていたお帽子もどこかへと吹っ飛んでいった。
「まりさのおぼうしさん!!!」
だが、元まりさのおぼうしは宙を舞いながら、あのびんぼうみこと罵倒されていたれいむの頭の上に落ちていった。
「れ、れいむのおかざりさんっ!!」
おかざりが生えてきたと言わんばかりにパッと明るくなったれいむ。
「これはれいむのものだよ! ゆっくりせんげんしたよ!!」
ゆふんと胸をはるれいむだがまりさはそれを許さない。
「これはまりさのおぼうしなのぜ!!」
おぼうしの鍔に食らいついたまりさはれいむから引っペがそうと躍起になる。
「ちがうよ! これはれいむのおかざりさんだよ!! おぼうしのないくずはゆっくりしんでね!!」
取られまいと深く被ったお帽子を身体をねじ曲げ頭の端で引っ張り対抗するれいむ。
「ゆぎぎぎぎ!!」
「ゆぐぐぐぐ!!」
何か亀裂が入る音も気にせずに引っ張るれいむとまりさはふとした事で体が宙に浮いた。
「あ、ありすのおぼうしがっ!」
見事に真っ二つとなった布切れがふわふわと地面に落ちてゆく。耐え切れずに裂けてしまったのだ。
「「どぼじでぇええええええええ!!!」」
当人のゆっくりたちは現状を理解したくないのかとりあえず叫んだ。
だが、一番かわいそうなのは当人たちではない。持ち主であるありすだ。
「ありすのおぼうしさん……とかいはなおぼうしさんがぁあああ!!」
ありすの鳴き声は教室中を駆け巡り観客気取っていたゆっくりたちは呆気に取られた。
だが、何が起こったのかを再確認したゆっくりたちはおかざりのないゆっくりを睨む。
「「「「「「「「「「せいっさいだよ!!」」」」」」」」」」
放課後、二匹のゆっくり達が校庭の隅に集められた。おぼうしのないまりさとおかざりのないれいむ。
「この、この、えらそうに!!」
しっちゃかめっちゃか体当たりを食らい打撲跡だらけになった二匹はそれでもなお許されない。
「ゆゆるしてくださいぃいいいい!!!」
「あれはまりさのおぼうしなんですぅうう!!」
「だまれ、このげす!!」
暴行の現場の背後には未だに涙を流しているありすがいた。
ああ、両親のプレゼントをクズ共に壊されたとバレてしまっては両親が悲しむに違いないと。
「まあ、このへんにしとくのぜ」
リーダー格であるまりさが鶴の一声をかけると暴行を加えていたゆっくりたちは行為をやめた。
「ゆゆ、たしゅけてくれるんですか!」
「あ、あでぃがどうございまふぅううう!!!」
あまりにも体にダメージを受けたのか歯の数本が抜けておりうまく喋れない二匹。
もうこれで終わると思った矢先、リーダーまりさは唇を釣り上げて笑った。
「おまえらにはくずらしいばつをうけてもらうのぜ!!」
呆ける二匹とは裏腹に歓声を上げる周りのゆっくり達。リーダーまりさは残酷で楽しいせいっさいを思いつくのが得意であった。
「おまえら! すっきりするのぜ」
「「ゆ、ゆぇえええええ!!!!???」」
「すっきりすればゆるしてやる。でも、しなければ」
「「しなければ?」」
「ころす」
まりさのプレッシャーは本物だった。逆らえば殺される。確実に殺される。
生存本能が刺激され、まりさのぺにぺにはおっきしていた。
「ゆひゃひゃ! あいつおっきしてるのぜ!!」
「びっちみこのにおいにつられていきりたってるんだねーきもいよー!!」
異常な光景に何も言えないありすがいた。この集会は一体なんのためにあるのだと。
元はありすの仇討ちのために存在したはずなのに……趣旨が変わっている。
「やめて、やめてぇえええ!!!」
「ごめんなのぜぇえええ!!!」
大爆笑と共に淫靡な破裂音が聞こえてくる。パシンパシンと何かを叩く音のように。
「ゆぎゃああああああああ!!! れいむのばーじんがぁああああああ!!!!」
「すすすすすっきりぃいいいい!!」
れいむの喘ぎ声が終わりと告げると同時に額から3匹の赤ゆっくりが実っていた。
「そうろうすぎるんだねーわかれよー」
肩で息をするまりさとは裏腹に奥歯をカチカチならして悲しみにふるえるれいむがいた。
この年で子持ちになってしまった。ただそのことだけがれいむを悲しみのどん底へと突き落とすのだ。
「れいむ、まりさ! そのこをそだてるのぜ」
「「え?」」
「そうすれば、そだったおちびたちのぼうしをうばえばぼうしがもどっておまえたちがくずじゃなくなるのぜ!!」
それはあんまりだ! ありすはそう言おうとしたがこの空気でそんなことを言えばこちらがいじめられてしまう。
要するに、永遠におかざりがないクズゆっくりの家系で居続けろ。リーダーまりさは地獄を言い渡したのに等しいのだ。
「そんな「ありがとうございまふううう!!!!」ゆゆゆ?」
まりさは理解していたが、れいむは頭が弱かったらしい。リーダーまりさの提案を最良の策として受け取ってしまったのだ。
「まあ、いいってことよ。ぷぷぷぷぷ!! なんならえさをわけてやってもいいのぜ! なあ、みんな!!」
「……あげてあげるから、れいむさまにかんしゃするんだよ!!」
最後にせいすいと称したしーしーを感謝しながらあびた二匹のゆっくりたちは解放された。
取り残されたありすはただ、呆然とつったっていた。
「この、この、えらそうに!!」
しっちゃかめっちゃか体当たりを食らい打撲跡だらけになった二匹はそれでもなお許されない。
「ゆゆるしてくださいぃいいいい!!!」
「あれはまりさのおぼうしなんですぅうう!!」
「だまれ、このげす!!」
暴行の現場の背後には未だに涙を流しているありすがいた。
ああ、両親のプレゼントをクズ共に壊されたとバレてしまっては両親が悲しむに違いないと。
「まあ、このへんにしとくのぜ」
リーダー格であるまりさが鶴の一声をかけると暴行を加えていたゆっくりたちは行為をやめた。
「ゆゆ、たしゅけてくれるんですか!」
「あ、あでぃがどうございまふぅううう!!!」
あまりにも体にダメージを受けたのか歯の数本が抜けておりうまく喋れない二匹。
もうこれで終わると思った矢先、リーダーまりさは唇を釣り上げて笑った。
「おまえらにはくずらしいばつをうけてもらうのぜ!!」
呆ける二匹とは裏腹に歓声を上げる周りのゆっくり達。リーダーまりさは残酷で楽しいせいっさいを思いつくのが得意であった。
「おまえら! すっきりするのぜ」
「「ゆ、ゆぇえええええ!!!!???」」
「すっきりすればゆるしてやる。でも、しなければ」
「「しなければ?」」
「ころす」
まりさのプレッシャーは本物だった。逆らえば殺される。確実に殺される。
生存本能が刺激され、まりさのぺにぺにはおっきしていた。
「ゆひゃひゃ! あいつおっきしてるのぜ!!」
「びっちみこのにおいにつられていきりたってるんだねーきもいよー!!」
異常な光景に何も言えないありすがいた。この集会は一体なんのためにあるのだと。
元はありすの仇討ちのために存在したはずなのに……趣旨が変わっている。
「やめて、やめてぇえええ!!!」
「ごめんなのぜぇえええ!!!」
大爆笑と共に淫靡な破裂音が聞こえてくる。パシンパシンと何かを叩く音のように。
「ゆぎゃああああああああ!!! れいむのばーじんがぁああああああ!!!!」
「すすすすすっきりぃいいいい!!」
れいむの喘ぎ声が終わりと告げると同時に額から3匹の赤ゆっくりが実っていた。
「そうろうすぎるんだねーわかれよー」
肩で息をするまりさとは裏腹に奥歯をカチカチならして悲しみにふるえるれいむがいた。
この年で子持ちになってしまった。ただそのことだけがれいむを悲しみのどん底へと突き落とすのだ。
「れいむ、まりさ! そのこをそだてるのぜ」
「「え?」」
「そうすれば、そだったおちびたちのぼうしをうばえばぼうしがもどっておまえたちがくずじゃなくなるのぜ!!」
それはあんまりだ! ありすはそう言おうとしたがこの空気でそんなことを言えばこちらがいじめられてしまう。
要するに、永遠におかざりがないクズゆっくりの家系で居続けろ。リーダーまりさは地獄を言い渡したのに等しいのだ。
「そんな「ありがとうございまふううう!!!!」ゆゆゆ?」
まりさは理解していたが、れいむは頭が弱かったらしい。リーダーまりさの提案を最良の策として受け取ってしまったのだ。
「まあ、いいってことよ。ぷぷぷぷぷ!! なんならえさをわけてやってもいいのぜ! なあ、みんな!!」
「……あげてあげるから、れいむさまにかんしゃするんだよ!!」
最後にせいすいと称したしーしーを感謝しながらあびた二匹のゆっくりたちは解放された。
取り残されたありすはただ、呆然とつったっていた。
あれから、れいむはえさと称して少量の食べ物にうんうんを混ぜたものを渡され子供を育てていった。
ありすはというと、両親にべつのおぼうしを買ってもらい事無きを得た。
まりさはというと………耐え切れずにおたべなさいをしましたとさ。その残骸を妻のれいむが食べたのは言うまでもない……
ありすはというと、両親にべつのおぼうしを買ってもらい事無きを得た。
まりさはというと………耐え切れずにおたべなさいをしましたとさ。その残骸を妻のれいむが食べたのは言うまでもない……