ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3350 素晴らしきこの休日
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『素晴らしきこの休日』 5KB
小ネタ 希少種 ぎゃーてーぎゃーてー
小ネタ 希少種 ぎゃーてーぎゃーてー
生活リズムというものは、一度体に染み付くとなかなか抜けなくなるもので、お昼過ぎまで惰眠を貪っていても許される休日であっても
平日と同じ時間帯、つまり早朝五時ごろに目が覚めてしまうということが稀によくある
大抵そのような場合は、布団を頭までかぶり目を閉じてリラックスすることで、また夢の世界へと旅立つことができるのだが、今日ばかりはそうもいかなかった
「ぎゃーてー!ぎゃーてー!」
目覚まし時計の無機質なアラーム音とは明らかに異なる、人、もしくは獣のような何かの叫び声
休日なんてものは雀の涙ほどしかないのだ。素晴らしく、そして有意義な休日を過ごすためにも、スタートはできるだけ心地よい物にしたい
迷惑極まりない音を今すぐに止めるべく、布団から飛び出し、音源を探し始めた私の目に飛び込んできたのは、一匹のゆっくりだった
「ぎゃーてー!ぎゃーて、ぎゃーてー?」
私の視線に気づいたのか、深緑の目でこちらを興味津々に見つめるそれ
頭の両端には茶色のくしゃっとした耳のようなものが一つずつ
若干癖の強い緑の髪から、テレビ番組でよく取り上げられる猫とゆうか種とか言うゆっくりが混ざったものの変種かと、寝起きでぼんやりとした頭で考えてみたが、どう見ても瞳の色が違う。
そもそも私はゆっくりなど飼っていない
一体、どこから現れたのだろうか
「ぎゃーて!ぎゃーて!はらぎゃ!」
無視されて腹が立ったのか、それとも何か伝えたいことがあるのか、そのゆっくりは先ほどよりも強く太い声で鳴き始めた
幸いにも我が家は住宅地からはある程度離れた雑木林の近くに位置している
この騒音ゆっくりの被害を受けるのは自分だけで済むだろう
もしかしたらそこからこの家に迷い込んだのかもしれない
あの雑木林へは偶にしかない休日でさえ出かけることは少ないのだ
見たことのないゆっくりが棲んでいてもおかしくはないだろう
となると、残された問題は二つ
どうやってこの家に入ってきたのかということと、これの処遇をどうするべきなのかということだけである
侵入経路については大体察しがついている。
私が物にあまり執着しない人間であるせいか、今まで窓や扉の戸締りと言うものにあまり注意を払ったことがなかった。
昨晩もその例に漏れず、窓の鍵を閉め忘れたのだろう。
しかしゆっくりに度々侵入されることはあっても、彼女達は特に何もせず、
何かしていると言っても、黴の生えかけたソファーやら万年床となって久しい布団に身を投げ出してうとうとする程度であり
ちょうどよく冷えたフローリングの床にピザのように伸びて涼む光景が夏場に少々見られた程度である。
見ていて大変微笑ましく、癒される光景であったので、今まで特に危機感を抱いたことはなかった。
そういえばある時、連続通り魔事件が起きたなどというニュースを目にし、こんな辺鄙なところまで遠出してくる通り魔などいないだろうと思いながらも、一度だけ鍵をかけて眠りについたことがあったのだが、
その時は丁度ゆっくりもこうですら音をあげるほどの猛暑で、窓際に集まったゆっくりたちが暑さに身悶えしながら、少しでも涼もうと窓にへばり付いていて正直嫌悪感を覚えた。
安物の旅館のトイレの窓に群れる、蛾の大群のような感じである。
これには流石に私も腰を抜かした。真夜中の物音は調べないと眠れない質だが、あの時ばかりは調べないほうが良かったように思う。
「ぎゃーてー!ぎゃーてー!ぎゃーてっ!」
「アウチ!」
昔を懐かしんでいる暇もなく、脛の痛みによって私は現実へと引き戻された。
無視されきっていたことに本気で怒っているからなのかどうかはわからないが、そろそろ相手をしてやらねば拗ねられてしまう。
意識的にこの家へと入り込んだのか、ただ単に迷い込んだだけなのかはっきりしない上、更に初対面と言えど、彼女も一応は来客である。
できる限り彼女の望みに応えるのが、この家の主人としての礼儀と言うものだろう。
彼女を脛から引き剥がし、ヤニを擦り落すように眠い目を擦る。
確か、彼女達とじゃれ合うために用意した玩具が枕元のダンボールに詰めてあった筈だ。
まずは一つ目。猫のような風貌をしたゆっくりが好んでいた物だが、猫じゃらしはどうだろうか。
「ぎゃーて?」
首など無いに等しいのに、そのゆっくりは小首を傾げた。
どうやら違うようだ。では陰陽玉とやらはどうだろうか。確かこれは赤いリボンをつけたれいむとか言うゆっくりが欲しがっていた物である。
「ぎゃーて?」
これもまた違うようだ。
ならばこれはどうだ、と他の雑多な玩具の奥底に沈んでいた、とっておきの玩具を私は取り出した。
「ぎゃーて?ぎゃーてー!ぎゃーてー!」
ミニチュアサイズの箒である。
確か開いていた窓に飛び込んできた、真っ黒な魔女帽子をかぶったゆっくりが持っていた物で、それで空を飛ぶのだと彼女は自慢していた。
気になってチョコ3ダースと交換したはいいが、空を飛ぶメカニズムが一向にわからず、そのまま仕舞い込まれてしまった品である。
とっておき、と言うよりも残り物、と言ったほうが正しいかもしれない。
しかし現に彼女は喜んでいるようで、耳と口を器用に使い、埃が積もった部屋の隅を満足顔で掃いている。
流石に正しい箒の扱い方は知らないらしく、でたらめに振り回された箒はこじんまりとした部屋にちょっとした嵐を引き起こし、埃は一箇所に集まるどころか天井まで舞い上がってしまった。
「ぎゃーてー!ぎゃーてー!ぎゃーてー!」
目に見えるほど濃い埃を否応なしに吸い込み、思わず咳き込んでしまう。
当の本人はと言うと、埃もゴミも日用雑貨もお構いなしに巻き込みながら部屋中を箒で掃き回っており、贔屓にしているチームが勝ったサポーターの如く歓声を上げている。
早朝に叩き起こされた挙句、こんな目に遭っては二度寝などできるはずも無い。
「ぎゃーてーぎゃーてーはらぎゃーてー!」
しかし、この少し変わった来客と一日を過ごすのも悪くはないかもしれない。
そんなことを思いながら、私はマスクを取りに部屋を後にした。
平日と同じ時間帯、つまり早朝五時ごろに目が覚めてしまうということが稀によくある
大抵そのような場合は、布団を頭までかぶり目を閉じてリラックスすることで、また夢の世界へと旅立つことができるのだが、今日ばかりはそうもいかなかった
「ぎゃーてー!ぎゃーてー!」
目覚まし時計の無機質なアラーム音とは明らかに異なる、人、もしくは獣のような何かの叫び声
休日なんてものは雀の涙ほどしかないのだ。素晴らしく、そして有意義な休日を過ごすためにも、スタートはできるだけ心地よい物にしたい
迷惑極まりない音を今すぐに止めるべく、布団から飛び出し、音源を探し始めた私の目に飛び込んできたのは、一匹のゆっくりだった
「ぎゃーてー!ぎゃーて、ぎゃーてー?」
私の視線に気づいたのか、深緑の目でこちらを興味津々に見つめるそれ
頭の両端には茶色のくしゃっとした耳のようなものが一つずつ
若干癖の強い緑の髪から、テレビ番組でよく取り上げられる猫とゆうか種とか言うゆっくりが混ざったものの変種かと、寝起きでぼんやりとした頭で考えてみたが、どう見ても瞳の色が違う。
そもそも私はゆっくりなど飼っていない
一体、どこから現れたのだろうか
「ぎゃーて!ぎゃーて!はらぎゃ!」
無視されて腹が立ったのか、それとも何か伝えたいことがあるのか、そのゆっくりは先ほどよりも強く太い声で鳴き始めた
幸いにも我が家は住宅地からはある程度離れた雑木林の近くに位置している
この騒音ゆっくりの被害を受けるのは自分だけで済むだろう
もしかしたらそこからこの家に迷い込んだのかもしれない
あの雑木林へは偶にしかない休日でさえ出かけることは少ないのだ
見たことのないゆっくりが棲んでいてもおかしくはないだろう
となると、残された問題は二つ
どうやってこの家に入ってきたのかということと、これの処遇をどうするべきなのかということだけである
侵入経路については大体察しがついている。
私が物にあまり執着しない人間であるせいか、今まで窓や扉の戸締りと言うものにあまり注意を払ったことがなかった。
昨晩もその例に漏れず、窓の鍵を閉め忘れたのだろう。
しかしゆっくりに度々侵入されることはあっても、彼女達は特に何もせず、
何かしていると言っても、黴の生えかけたソファーやら万年床となって久しい布団に身を投げ出してうとうとする程度であり
ちょうどよく冷えたフローリングの床にピザのように伸びて涼む光景が夏場に少々見られた程度である。
見ていて大変微笑ましく、癒される光景であったので、今まで特に危機感を抱いたことはなかった。
そういえばある時、連続通り魔事件が起きたなどというニュースを目にし、こんな辺鄙なところまで遠出してくる通り魔などいないだろうと思いながらも、一度だけ鍵をかけて眠りについたことがあったのだが、
その時は丁度ゆっくりもこうですら音をあげるほどの猛暑で、窓際に集まったゆっくりたちが暑さに身悶えしながら、少しでも涼もうと窓にへばり付いていて正直嫌悪感を覚えた。
安物の旅館のトイレの窓に群れる、蛾の大群のような感じである。
これには流石に私も腰を抜かした。真夜中の物音は調べないと眠れない質だが、あの時ばかりは調べないほうが良かったように思う。
「ぎゃーてー!ぎゃーてー!ぎゃーてっ!」
「アウチ!」
昔を懐かしんでいる暇もなく、脛の痛みによって私は現実へと引き戻された。
無視されきっていたことに本気で怒っているからなのかどうかはわからないが、そろそろ相手をしてやらねば拗ねられてしまう。
意識的にこの家へと入り込んだのか、ただ単に迷い込んだだけなのかはっきりしない上、更に初対面と言えど、彼女も一応は来客である。
できる限り彼女の望みに応えるのが、この家の主人としての礼儀と言うものだろう。
彼女を脛から引き剥がし、ヤニを擦り落すように眠い目を擦る。
確か、彼女達とじゃれ合うために用意した玩具が枕元のダンボールに詰めてあった筈だ。
まずは一つ目。猫のような風貌をしたゆっくりが好んでいた物だが、猫じゃらしはどうだろうか。
「ぎゃーて?」
首など無いに等しいのに、そのゆっくりは小首を傾げた。
どうやら違うようだ。では陰陽玉とやらはどうだろうか。確かこれは赤いリボンをつけたれいむとか言うゆっくりが欲しがっていた物である。
「ぎゃーて?」
これもまた違うようだ。
ならばこれはどうだ、と他の雑多な玩具の奥底に沈んでいた、とっておきの玩具を私は取り出した。
「ぎゃーて?ぎゃーてー!ぎゃーてー!」
ミニチュアサイズの箒である。
確か開いていた窓に飛び込んできた、真っ黒な魔女帽子をかぶったゆっくりが持っていた物で、それで空を飛ぶのだと彼女は自慢していた。
気になってチョコ3ダースと交換したはいいが、空を飛ぶメカニズムが一向にわからず、そのまま仕舞い込まれてしまった品である。
とっておき、と言うよりも残り物、と言ったほうが正しいかもしれない。
しかし現に彼女は喜んでいるようで、耳と口を器用に使い、埃が積もった部屋の隅を満足顔で掃いている。
流石に正しい箒の扱い方は知らないらしく、でたらめに振り回された箒はこじんまりとした部屋にちょっとした嵐を引き起こし、埃は一箇所に集まるどころか天井まで舞い上がってしまった。
「ぎゃーてー!ぎゃーてー!ぎゃーてー!」
目に見えるほど濃い埃を否応なしに吸い込み、思わず咳き込んでしまう。
当の本人はと言うと、埃もゴミも日用雑貨もお構いなしに巻き込みながら部屋中を箒で掃き回っており、贔屓にしているチームが勝ったサポーターの如く歓声を上げている。
早朝に叩き起こされた挙句、こんな目に遭っては二度寝などできるはずも無い。
「ぎゃーてーぎゃーてーはらぎゃーてー!」
しかし、この少し変わった来客と一日を過ごすのも悪くはないかもしれない。
そんなことを思いながら、私はマスクを取りに部屋を後にした。
ステキあき
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anko3069 死んで花実が咲くものか
anko2931 ゲスって何?
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