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  • anko4199 おたべなさいをしたれいむ

ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー

anko4199 おたべなさいをしたれいむ

最終更新:2012年05月03日 06:22

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『おたべなさいをしたれいむ』 17KB
虐待 家族崩壊 共食い 赤ゆ 現代 人間なし 独自設定 ゆっくりが勝手に自滅する話です


「さあ、おたべなさい!」

一匹のゆっくりれいむが、娘たちの前でおたべなさいをした。
野良生活の末、飢えに苦しんでの決断だった。

(おちびちゃんたちのために、おたべなさいをするなんて……れいむはぼせいたっぷりのゆっくりしたおかあさんだよおお!)

おたべなさいをした瞬間、れいむはこれ以上ないくらいしあわせーを感じていた。
子供たちには尊敬され、自分はお空のゆっくりぷれいすでゆっくりできる。
まさに理想の最期だと思っていた。

「おきゃあしゃんが、えいっえんにゆっくちしちゃったのじぇ……」

「ゆえええん! おきゃーしゃあああん! ゆっくちいいいいい! ゆっくちいいいいいい!」

その二匹の赤ゆっくりは、れいむの餡を分けた娘だった。
姉まりさは割れた母を見上げて呆然としている。
妹れいむはもみあげをぴこぴこ振り回し、泣きながら左右にじたばた暴れている。

(ゆ……ゆ? れいむ……おきてる?)

れいむは不思議と意識がハッキリしていた。
てっきりゆんごくのゆっくりぷれいすに行けるんだとばかり思っていたのに、いくら待っても何も起こらない。
よく考えてみれば、れいむはおたべなさいをした後、永遠にゆっくりしたゆっくりがどうなるのかを知らなかった。

夜のように真っ暗で、何も見えない。
可愛いおちびちゃんの声も、近所の他ゆんの声も、人間さんのすいーの音も、風の音も、何も聞こえない。
土の匂いも、水の匂いも、人間さんのごはんさんの匂いも、何も感じられない。
しゃべろうとしても口が動かせず、声を出せているのかも分からない。

「……おきゃあしゃんをたべりゅんだじぇ」

「ゆ!? おにぇーちゃん、おきゃあしゃんをたべちゃうにょ!?」

「おきゃあしゃんは、まりちゃとれいみゅのちゃめに、おちゃべにゃしゃいをしちゃんだじぇ。
 まりちゃたちがたべにゃかっちゃら、おきゃあしゃんがむだじにになっちゃうのじぇ」

「ゆうぅ、おきゃーしゃん……」

姉まりさと妹れいむは、覚悟を決めて母の前に並んだ。
母はいつもの優しい笑顔のまま、真っ二つに割れて転がっている。
人間から見れば、さぞかし間抜けな表情に思える事だろう。

「ゆっくち、いちゃぢゃきましゅ……」

(ゆぐぐうう……なにごれえ、ぎぼぢわるいよ)

れいむはお腹の中の餡子をぐちゃぐちゃとかき混ぜられるような不快感に襲われた。
何か硬いものが皮を破り、もぞもぞとれいむの体内に入っていく。

「おきゃあしゃん、ありがちょうにぇ」

姉まりさは涙をこらえ、母の餡子を喰らった。
本当は母とずっと一緒にいたいし、食べてしまいたくなんかない。
しかし自分が泣いたり嫌がったりしたら妹にも影響が出ると思い、何度も歯を噛み締めて悲しみに耐えた。

「うっみぇ! こりぇ、めっちゃうっみぇ!」

「れ、れいみゅうう!?」

それまで泣いていた妹れいむは一転し、大喜びで母の餡子に喰らいついた。
妹れいむのあまりの興奮ぶりに、姉まりさはちょっと引いてしまった。

姉妹がこんなにおいしいものを食べたのは、生まれた時に父から口移ししてもらった茎以来だ。
今までにも生ゴミや虫など、野良にしては豊かな食事を与えてもらっていたが、やはり餡子に勝る甘味はない。

(ゆっびゃあああ! でいむがだべられでるうううう!? やべでええええ!)

自分でおたべなさいをしたにも関わらず、れいむは心の中で抵抗した。
すっかりパニックに陥ってしまい、自分の体を喰らっているのが我が子だと気づいていない。

本ゆんは大声でやめろと訴えたつもりだったが、それは言葉にならなかった。
しゃべるための口も声帯も真ん中から半分に割れ、すでに使い物にならなくなっている。

「おきゃーしゃん、しゅっごくおいちいよお! しあわしぇー!」

(やべろおおおおおお! でいむをだべるなあああああああ!)

「おめめのぷるぷるしゃんは、とっちぇもゆっくちできりゅにぇえええ! むーしゃむーしゃむーしゃむーしゃ!」

(うごいでえええええ! でいむのずでぎなびぎゃぐざん、ゆっぐぢじでないでうごいでえええええ! うごげえええええええええ!)

れいむは必死に逃げ出そうとしたが、体は一ミリも動かなかった。
泣きたいほどつらいのに、涙が流れる事もない。
子供たちから見える母の表情は、まるで食べられる事を望んでいるかのように穏やかに微笑んでいる。

「ゆっぷう! れいみゅ、ぽんぽんいっぴゃいだよぉ」

「……ゆ、ゆう。のきょりはあちょでたべようにぇ」

母の両頬を深くえぐったところで、子供たちはその日の食事を終えた。
食い破られた穴から餡子が漏れ出し、ぐずぐずに崩れたまんじゅうの塊と化している。

子供たちは母から離れ、段ボール箱のすみっこに移動した。
目玉をほじくられ、ぺしゃんこに潰れても笑ったままの母が、少し不気味に思えたからだ。
姉まりさは母を喰らっている罪悪感から目を背けたい気持ちが強かった。

「おにぇーちゃん、れいみゅにしゅーりしゅーりちてにぇ」

「ゆん、いいのじぇ……しゅーりしゅーり……しゅーりしゅーり……」

「ゆっふうぅん、しあわしぇー」

お腹いっぱいでご満悦の妹れいむは、いつもより格段にゆっくりしていた。
姉まりさは口にこそ出さないものの、大好きなお母さんを平気でむーしゃむーしゃできる妹れいむが怖いと思い始めていた。

(でいむはいまどうなっでるのおおお!? だれがだずげでえええええ! ばりざあああああ! おどうざあああああん! おがあざああああああん!)

いくら心の中で叫んでも、誰も助けてくれない。
目も見えず、声も出せず、もみあげもあんよも動かせない。
れいむは意思伝達の方法を完全に失っていた。

(どぼぢでぎゃわいいでいむがごんなべにい!? でいむは、でいむはああ、えらばれだゆっぐぢでじょおおおおおお!?)



れいむは公園で生まれた野良ゆっくりだった。
汚らしい段ボール箱のお家で、家族と一緒に暮らしていた。

その公園には他ゆんの家族も住んでいたが、群れを作っているわけではなかった。
段ボール箱のお家は数が限られていて、お家宣言をされないよう互いに牽制しあっているような場所だった。

一度目の冬に父まりさがおたべなさいをし、れいむは子ゆっくりに成長した。
二度目の冬に母れいむがおたべなさいをし、れいむは成体ゆっくりに成長した。
その間、姉妹が次々と命を落とし、生き残ったのはれいむだけだった。

両親を食べ尽くしたれいむは、同じ公園に住む幼なじみの野良まりさとつがいになった。
そして娘の姉まりさと妹れいむを産んだ。

つがいのまりさは優秀なゆっくりで、餌を狩ってくる能力に長けていた。
そのためれいむの一家は安定した生活を送り、再び冬を迎える事ができた。

しかし長い冬が終わり、ようやく暖かな春がやってきたところで事態は急変した。
つがいのまりさが狩りに行ったきり帰ってこなくなってしまったのだ。

不慮の事故にあったのか、人間に捕まったのか、その後の消息は不明だ。
ただ事実として、つがいのまりさは二度と戻ってくる事はなかった。

つがいのまりさを失い、れいむたちの生活は一気に困窮した。
今まで狩りなどした事もなかったれいむは、子供たちを養う術を持たなかった。

れいむが母から教わったのは子育ての仕方だけだ。
それも子供たちと歌ったり踊ったりするだけで、実用的な能力は何一つ培われていない。

お腹が空いてたまらないれいむは、両親と同じようにおたべなさいをした。
本当ならそこで、れいむのゆん生は華麗に幕を閉じるはずだった。

(でいむはおだべなざいじだのに、どぼぢでおぎでるのお……
 まざが、ごのぐらぐでゆっぐぢでぎないどごろが、ゆんごぐだの!? いやだあああああ!
 やっばりおだべなざいやべるうううう! でいむおうぢがえるううううううう!)

「ゆぅ、まぶちい……あしゃになっちゃんだじぇ」

「きょうも、おきゃーしゃんをゆっくちたべりゅよ!」キリッ!

(ゆぎ!? ぎ、ぎぼぢ、わるい……まだげずがでいむをだべでるうぅ……)

眠りから目を覚ました子供たちが、また母の餡子を喰らい出した。
時間の感覚がなくなっているれいむは、翌日の朝になった事も分からなかった。

(ぞうだよ、でいむはおだべなざいじだんだよ……
 じゃあでいむをだべでるのは、でいむのおぢびじゃだのおおおお!?
 やべでねええええ! おがあざんを、むーじゃむーじゃじないでねええええええ!)

子供たちのために食べられようなんて気持ちは、すっかりなくなっていた。
ゆんごくがこんなに恐ろしい場所だなんて思わなかったからだ。

(むりいいいいい! だべられるのむりいいいいい! でいむがゆっぐぢでぎないいいいいい!)

「むーちゃむーちゃ、しあわしぇー」

「まりちゃも、しあわしぇだじぇ……
 おきゃあしゃんのおきゃげで、ぽんぽんいっぴゃいごはんしゃんたべりゃりぇりゅのじぇ……」

妹れいむは心の底から嬉しそうに、姉まりさは無理に笑顔を作って、母の体を貪った。
食欲旺盛な二匹の赤ゆに餡子を喰われ、れいむの体はどんどん小さくなっていく。

(がらだがだいのに、がらだがぐるじいよ……ぐらいのはごわいよ……
 おうだがうだいだいよ……むーじゃむーじゃじだいよ……だれがどおばなじじだいよ……)

おたべなさいをしたゆっくりの中枢餡には、保護膜のようなものが作られる。
最後の一欠けらでさえ残さず他者の糧となれるよう、体が変化するためだ。
こんな状況下にあってもなお、れいむが非ゆっくり症にかかる事なく自我を保っていられるのも、この保護膜のおかげだった。

保護膜に守られた中枢餡は、周囲の餡子を失っても損傷しない。
結果、そのゆっくりは完全に死ぬ事はなく、意識だけが鮮明に取り残されてしまう。
真っ二つに割れた体は黒ずんだりせず、思いこみの死臭も放たない。
それこそ瀕死の状態で生きながらえている何よりの証拠だ。

そして餡子が甘くおいしくなるのは、生きたまま体を貪られ、ゆっくりできない状態に陥るからだ。
どんなゆっくりでも、自分の体がかじられていくのを感じて恐怖心を抱かないわけがない。
まさしく他者に食べられるためだけに生かされている存在と言える。

(でいむはもう、だにもがんがえだくだいよ……
 おぢびじゃん、はやぐでいむをだべでね。だべでね。だべでね。だべでね……
 だべろおおおおおおおおお! もういやだあああああああ!)

「まりちゃたちのおきゃあしゃんが、あんこだましゃんになっちゃっちゃのじぇ……」

もはやれいむの体は、中枢餡しか残っていない。
それでも思考する意識があり、れいむはまだ生きていた。
顔も目も耳も鼻も口も足も何一つ残ってはいないただの餡子玉が、
果たしてナマモノとすら呼べるかどうかは分からない。

「ごくっじょうのあみゃあみゃ、れいみゅにちゃべりゃりぇちぇにぇええええ!」

「ゆううぅ……おぎゃあじゃあああああん!」

大口を開けて喰らいつこうとする妹れいむを押しのけ、姉まりさは母の中枢餡にすがりついた。
自分のお腹の下に母の中枢餡を包み、ぼろぼろと涙をこぼして震えている。

「ゆ!? おにぇーちゃん! おいちいあんこだましゃん、ひちょりじめしゅりゅき!?」

「ぢゃべだぐだいよおおおおお! おぎゃあじゃんまでいだぐだっぢゃううううう!」

「にゃにいっちぇりゅにょ?
 おきゃーしゃんは、れいみゅにちゃべりゃれりゅちゃめに、おちゃべにゃしゃいちたんだよ?
 だきゃらしょにょあんこだましゃんは、れいみゅのあみゃあみゃだよ!」

「ちぎゃうぅ! ごのあんごだまじゃんは、ばりじゃだぢのおぎゃあじゃんだよおおおおお!」

父の真似をして強がっていた姉まりさの口調が素に戻っている。
今まで姉妹でケンカした事なんて一度もなく、姉まりさはいつでも妹れいむを優しく守ってくれるゆっくりだった。
こんなに取り乱してわんわん泣いている姉まりさを見たのは生まれて初めてだ。

家族を悲しませているのが自分だという事実に、妹れいむはゆっくりできない気持ちにさせられた。
まるで自分だけが母を愛していないゲスゆっくりだと言われているようで不愉快だった。
悲劇のヒロイン役は、泣いている姉まりさではなく、末っ子の妹れいむにこそふさわしいものだ。

「ゆん! きめちゃよ、おにぇーちゃん。
 おきゃーしゃんのあんこだましゃん、のこしゅこちょにしゅりゅよ!」

「ゆ? い、いいにょ?」

「つちしゃんにうみぇちぇ、おはかしゃんをちゅくりょうにぇ。
 きっちょゆんごくにいりゅおきゃーしゃんも、しょのほうがよりょこんでくれりゅよ」

「れ、れいみゅぅ、ありがちょう……やっぴゃりれいみゅは、やしゃちいこだったんだにぇ……」

姉まりさは起き上がり、おさげで涙を拭った。
こんなに優しい妹なのに、一時でも薄情で怖いと思っていた自分を恥じた。

もちろん妹れいむには打算があった。
今は姉まりさに付き合って埋めておいて、後でこっそり掘り返すつもりでいた。
妹れいむは母のためにお墓を作ってあげた優しいゆっくりとしての立場を確立し、
なおかつおいしい餡子玉も独り占めできる。
その素晴らしい計画を立てた思考回路が、母のれいむとまったく同じであるのは親子ゆえだろうか。

「おきゃあしゃんのあんこだましゃん、ゆっきゅりこーりょこーりょしゅりゅのじぇ!」キリッ!

(ひぎいいいい! いだあああああ!
 れいむのあんござんが、ごーろごーろじでるううう!?
 おぢ、おぢびじゃんが、げっでるのおおおおお!? おがあざんをお!?
 おばえらをうんでやっだおがあざんを、げっでるのがああああああああ!?)

剥き出しの中枢餡を転がされ、れいむは激しい苦痛に襲われた。
あまりの衝撃に、かなり強い力で蹴り飛ばされているものと思いこんだ。

実際には姉まりさがゆっくり押しているだけなのだが、
まさかれいむ自身、自分が中枢餡だけの存在に成り果てているとは想像すらしていなかった。
気が狂いそうなほどの苦痛を味わわされた挙句、れいむの中枢餡は段ボール箱から外に出された。

「しゅこっぷしゃんで、おきゃあしゃんのおはかしゃんをほりゅのじぇ」

姉まりさはお家から小さな赤いスプーンをくわえて持ち出した。
それは父のまりさがゴミ箱から拾ってきたプラスチックのスプーンだった。
土を掘るのに便利なため、この家ではスコップさんと呼んで大事に使っていた。

「ゆんしょ! ゆんしょ!」

「おにぇーちゃん、ぎゃんばっちぇにぇー」

姉まりさが地面に穴を掘っている間、妹れいむは暇そうに母の中枢餡を転がして遊んでいた。
本当はそのまま食べてしまいたかったが、そうすると自分が悪者になってしまうので嫌だった。
間違っても姉まりさを、母のために穴掘りしていたのに妹にその想いを打ち砕かれた悲劇のヒロインにはしたくなかった。

(ぐべえええ! でいむのあんござんであぞぶなああああ! あだまがごわれるううううう! あがぎががあああああ!
 おがあざんをぐるじべるぐぞげずぢびはじねええええええ!
 いまずぐじねえええええええええええええええ!)

「こんなもにょかにゃ……れいみゅ、おきゃあしゃんをゆっくちうみぇりゅのじぇ」

「ゆっくちりょうきゃいしちゃよ!」

(ゆぎょばがぶぇばああああああああ!)

妹れいむは母の中枢餡をあんよで蹴り飛ばした。
中枢餡はゴルフのパターのように転がっていき、姉まりさの掘った穴にころんと落ちた。
姉まりさは赤いスコップさんを使い、丁寧に土をかぶせていく。

「ゆわーい! おきゃあしゃんのおはかしゃんが、かんっせいしちゃのじぇ!」

お墓といっても土を盛っているわけではなく、何か目印があるわけでもない。
ただ湿った土の色が他の場所と違うため、掘り返したことが分かる程度だった。
それでも赤ゆの姉まりさにしてみれば、かなりの大仕事をやってのけたと言えた。

大喜びしている姉まりさとは対照的に、妹れいむはどこか冷ややかな気持ちでいた。
何の面影も残っていないただの餡子玉を母と呼んで慕っている姉まりさが、
だいぶ頭のかわいそうなゆっくりに思えたからだ。

「おきゃあしゃん。まりちゃはりっぴゃに、いもうちょとふちゃりでいきちぇいくよ。
 おしょりゃのゆんごくかりゃ、じゅっとみまもっちぇいちぇにぇ」

姉まりさは母のお墓の前でお祈りをした。
その姿を見た妹れいむは、心の中で姉を侮蔑した。
あんな餡子玉が生きているとでも思っているのか、そうせせら笑っていた。
実はそれが見事に的中しているわけだが、その真実に気づける者は誰もいない。

(だんだのごごはあああああ!? でいむはどうなっだのおおおおお!?
 げずぢびどもはだにやっでるんだああああああ! はやぐでいむをぐいごろぜえええええ!
 ぞれがでぎないだらじねえええええ!
 でいむをゆっぐぢざぜないやづはみんなじねええええええええええええええ!)

れいむは心の中で憎しみをぶつけまくった。
それしかできる事がなかったからだ。
もし今れいむの中枢餡を食べたなら、最高に美味な甘さになっていた事だろう。



一日、二日……数日。
どれだけの時間が過ぎようとも、れいむの意識だけは生きていた。

何度も朝日が昇って夕日が沈んだが、れいむには分からない。
それはまるで数分の出来事のようにも思えたし、永遠の地獄のようにも思えた。

暗闇と無音。
それだけがれいむに残されたすべてだった。

(ゆんごくはすてきなところなんだよ。
 あかるくて、きらきらしてて、おはなさんがいっぱいで、ちょうちょさんがひーらひーらしてて、
 あったかくて、とってもゆっくりできるんだよ)

(おとうさんとおかあさんが、れいむをみてるよ。すっごくおこって、れいむをにらんでるよ。
 れいむがおとうさんとおかあさんをむーしゃむーしゃしたから、うらんでるんだね。
 ちがうんだよ。れいむはしらなかったんだよ。おたべなさいがゆっくりできないことだって、しらなかったんだよ。
 やめてね。そんなめでみないでね。おこらないでね。
 ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい……)

(ゆんごくには、おとうさんも、おかあさんも、おねえちゃんも、いもうとも、みーんないるよ。
 だーりんのまりさが、たくっさんのあまあまをよういして、れいむがくるのをまっててくれてるよ)

(れいむはおちびちゃんたちのために、がんばっておたべなさいしたんだよ。
 それなのに、なんでこんなひどいめにあうの?
 こんなことなら、げすちびどもをむーしゃむーしゃしてやればよかったよ。
 もしこのからだがじゆうになるなら、げすちびどもをせいっさいしてやるのに……
 くやしいよ。くやしいよおおぉ……)

(れいむのゆんごくはどこにあるの? みんなのいるゆんごくはどこ?
 れいむもつれてってね。おねがいだよ。おねがいだから、れいむをたすけてね)

れいむの意識が夢を見ているのか、それともただの願望なのか。
いくつもの思考が脳裏をよぎり、そして霧散していった。

「にがにがのくさしゃん、はえちぇきちぇにぇ……」

「ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ……」

母の体というご馳走を食べてしまった後、子供たちは泥まみれの雑草をかじって飢えをしのいでいた。
しかし狩りの仕方を知っているわけでもないので、お家の近くに生えているわずかな雑草を食い尽くしてしまえばもう後がない。
赤ゆだけで残されても、まともに生活などできるわけがなかった。

おまけに餡子脳が災いし、姉妹は母のお墓がどこにあるか分からなくなった。
湿っていた土が乾けば、周りの地面と同化してしまうのは当たり前だ。

姉まりさが必死に集めた苦い草には目もくれず、妹れいむは埋めた餡子玉に固執した。
あまあまが食べたい一心で必死にあちこちを掘り返したが、とうとう見つけられなかった。

妹れいむは掘って出てきた小石を口に入れ、あまあまだと言い張ってかじっていた。
その内に非ゆっくり症を患い、言葉を話す事もできなくなった。
食料探しに尽力していた姉まりさも時間の問題だろう。

「ごんにゃどごりょで、じぬわげにはいがにゃいのじぇ……
 ばりじゃだちのだべにおぢゃべにゃじゃいじでぐれだ、おぎゃあじゃんのだべにも、じあわぜーにならだいどいげだいんだじぇ……」

ほとんど母恋しさで心を保っている状態だ。
土の下にいる餡子玉の母が娘たちに呪詛を吐き、その死を願っていると知ったらどんな気持ちになるだろうか。

(ごろじで……ごろじで……だれがでいむをごろじで……)

中枢餡が無事である以上、れいむの意識は保たれたままだ。
土に埋められた中枢餡が完全に朽ちるまで、れいむの苦痛は終わらない。

「おぎゃあじゃ……ゆんごくで、いっじょに……ゆっぐぢ……
 ゆっぐっ、ゆゆっぐぢっ……ゆっ、ゆっぐ、ゆっ、ゆっ、ゆっ……
 ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ……」

(ゆっぐぢじだい……ゆっぐぢじだい……ゆっぐぢじだい……ゆっぐぢじだい……
 ゆっぐぢじだい……ゆっぐぢじだい……ゆっぐぢじだい……ゆっぐぢじだい……
 ゆっぐぢじだい……ゆっぐぢじだい……ゆっぐぢじだい……ゆっぐぢじだい……)



終



──────────────────────────────

おたべなさいをして逃げ得みたいな流れを見かける事が多かったので、
さらに苦しめられないかと考えた結果がこれでした。

それから前作で挿絵を描いてくださった方、ありがとうございます!
れいみゅのぶっさいくな潰れ顔が実に愉快でQNQNしました!

【過去SS】
anko4116 放置飼い~赤れいむ編~
anko4152 ゆっくりのびねじってね


挿絵:

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