全銀BSC
- 名称
- Zengin Basic Protocol
- 通信プロトコル
- ベーシック手順
- データ形式
- Zenginフォーマット
- Push/Pull
- Push/Pull
全銀TCP/IP（拡張Z）
- 名称
- Zengin Basic Protocol
- 通信プロトコル
- ベーシック手順
- データ形式
- Zenginフォーマット
- Push/Pull
- Push/Pull
全銀協標準通信プロトコル（TCP/IP手順・広域IP網）
JCA
JX手順
- JX手順は日本独自の規格で、従来のEDIで採用されていたJCA手順の後継プロトコルです。クライアント端末からサーバー側に接続してデータを送受信する、プル型の通信方式が採用されています。
- 1つの取引で送受信できるデータ容量は少ないですが、安価に導入・運用できることが特徴です。中小企業を中心に、幅広い業界で採用されています。取引量が比較的少なく、低コストで運用したい中小企業に有効です。
EDIINT AS2
- EDIINT AS2は、インターネット技術の標準化団体IETFにより制定された国際標準規格のプロトコルです。
- データを暗号化し、第三者による情報の盗み見を防ぐためのSSL認証や電子署名に対応しています。世界展開を行う販売業界や流通業などで採用されています。取引データ量が多く、リアルタイム処理が必要な大企業に有効です。
ebXML MS 2.0
- ebXML MSは、国際連合のEDI標準機関UN/CEFACTと国際的なWebサービスの標準化組織OASISによって承認された国際標準規格のプロトコルです。1万明細を越える大容量のデータ通信とリアルタイム処理に対応しています。
- セキュリティにはSSL認証やベーシック認証、XML暗号といった安全性を確保する技術が取り入れられているのも特徴です。アジアを中心に活用され、国内では流通や貿易、医療業界などで採用されています。取引データ量が多く、リアルタイム処理が必要な企業に有効です。
ebXML MS 3.0（JEITA）
RosettaNet 1.1
RosettaNet 2.0
Chem eStandards
| プロトコル名 | 英語名称 | 策定元 | [[通信プロトコル]] | データ形式 | Push/Pull | 備考 |
| 全銀BSC | Zengin Basic Protocol | 全銀BSC（全銀協標準通信プロトコル）は、全国銀行協会（全銀協）によって策定されました。全銀協は、日本の銀行業界における業界団体であり、金融システムの円滑な運用や情報共有の促進などを目的としています。全銀BSCは、銀行間におけるオンラインデータ交換の標準プロトコルとして、1980年代から利用されてきました。近年では、インターネット回線の普及やデータ形式の多様化に対応するため、全銀TCP/IP手順や全銀EDI-FTPS手順などの新しいプロトコルも開発されています。 | ベーシック手順&br;公衆電話網またはISDN回線を利用する。1983年に策定された最も古いプロトコル。2023年12月末にサポート終了。 | Zenginフォーマット | Push/Pull | |
| 全銀TCP/IP（拡張Z） | Zengin TCP/IP (Extended Z) | TCP/IP&br;インターネット回線を利用する。ベーシック手順よりも高速で、柔軟性・拡張性に優れている。2017年5月に策定。 | Zenginフォーマット | Push/Pull | ||
| 全銀協標準通信プロトコル（TCP/IP手順・広域IP網） | Zengin Standard Communication Protocol (TCP/IP & Wide-Area IP) | TCP/IP手順の上位プロトコル。&br;インターネットVPNなどを利用して、より広範囲なデータ交換が可能。2005年3月に策定。 | Zenginフォーマット | Push/Pull | ||
| JCA手順 | JCA Protocol/Japan Chain Store Association（日本チェーンストア協会） | 日本チェーンストア協会（JCA）によって策定されました。1982年に制定され、長年、流通業界における受発注データの送受信に利用されてきました。 | 専用プロトコル&br;JCA手順は、BSC伝送制御手順（ベーシック手順）と呼ばれる通信プロトコルを使用します。これは、1980年代に策定された古いプロトコルであり、公衆電話網またはISDN回線を用いてデータ通信を行います。JCA手順は、以下の3つの通信モードで構成されています。伝送モード: データ転送を行うモード応答モード: 相手方の動作を確認するモード制御モード: データ通信を制御するモードこれらのモードを組み合わせて、受発注データなどのやりとりを行います。&br;なお、JCA手順は2024年1月をもってNTT東日本・西日本のINSネットサービスが終了することに伴い、2023年12月末でサポートが終了します。 | JCAフォーマット | Push/Pull | JCA手順（ジェーシーエーテジュン）は、流通業界で長年利用されてきたEDI（電子データ交換）のプロトコルです。1982年に日本チェーンストア協会と通商産業省（当時）が策定し、チェーンストアと卸売業・メーカー間の受発注データの送受信などに用いられてきました。&br;JCA手順は、公衆回線のISDN回線を用いてデータ通信を行います。データ形式は固定長で、英数字とカナのみが扱えます。&br;しかし、近年ではインターネット回線の普及や、データ形式の多様化に対応するため、JCA手順に代わる新しいプロトコルとしてJX手順が開発されています。JX手順は、インターネット回線を用いてXML形式のデータをやりとりすることができ、JCA手順よりも柔軟性と拡張性に優れています。 |
| JX手順 | JX Protocol | JX手順は、流通BMSコンソーシアムによって策定されました。&br;流通BMSコンソーシアムは、流通業界におけるEDI（電子データ交換）の標準化と普及を推進するために設立された団体です。&br;JX手順は、JCA手順の後継となる新たな流通EDIプロトコルとして開発されました。インターネット回線を用いてXML形式のデータをやりとりすることができ、JCA手順よりも柔軟性と拡張性に優れています。 | JX手順は、SOAP-RPC（Simple Object Access Protocol - Remote Procedure Call）とHTTP（HyperText Transfer Protocol）を組み合わせた通信プロトコルです。具体的には、以下の要素で構成されています。&br;メッセージフォーマット: XML（Extensible Markup Language）トランスポートプロトコル: HTTPメッセージングパターン: リクエスト-レスポンス型これらの要素により、JX手順はインターネット回線を用いて、柔軟性と拡張性に優れたデータ通信を実現しています。 | 独自フォーマット | Push/Pull | |
| EDIINT AS2 | EDI over Internet AS2 | EDIINT AS2（Electronic Data Interchange-Internet Integration Applicability Statement 2）は、インターネット技術の標準化団体であるIETF（Internet Engineering Task Force）によって策定されました。&br;IETFは、インターネットの基盤となる技術の標準化を担う組織であり、世界中の企業や研究機関からなるボランティア組織です。 | EDIINT AS2は、HTTPとMIMEをベースとした通信プロトコルです。具体的には、以下の要素で構成されています。&br;&br;メッセージフォーマット: XML（Extensible Markup Language）&br;トランスポートプロトコル: HTTP&br;メッセージングパターン: リクエスト-レスポンス型&br;これらの要素により、EDIINT AS2は、インターネット回線を用いて、以下の特徴を持つデータ通信を実現します。&br;高いセキュリティ: 電子署名と暗号化を用いて、データの改ざんや盗み見を防止します。&br;柔軟性: さまざまな形式のデータを扱えます。&br;拡張性: 将来的に機能を追加しやすくなっています。&br;EDIINT AS2は、主に以下の目的で使用されます。&br;企業間の取引データの送受信&br;行政機関と企業間のデータ送受信EDIINT AS2は、インターネットEDIにおいて最も広く利用されている通信プロトコルの一つです。 | MIME | Push | |
| ebXML MS 2.0 | ebXML Messaging Service 2.0 | ebXML MS（electronic Business XML Message Service）は、以下の2つの組織によって策定されました。&br;OASIS（Organization for the Advancement of Structured Information Standards）&br;UN/CEFACT（United Nations Centre for Trade Facilitation and Electronic Commerce）&br;OASISは、Webサービスの標準化を推進する非営利団体であり、ebXML MSの技術的な仕様策定を担当しています。一方、UN/CEFACTは、国際的な貿易円滑化と電子商取引を促進するための国際機関であり、ebXML MSのビジネス上の要件策定を担当しています。 | ebXML MS 2.0は、通信プロトコルに依存しない仕様となっています。そのため、以下のいずれの通信プロトコルでも利用できます。&br;&br;HTTP&br;HTTPS&br;AS2&br;FTP&br;SFTP&br;その他&br;具体的には、以下の方法で通信が行われます。&br;&br;送信側が、メッセージを生成し、エンコードします。&br;送信側は、メッセージを、宛先側のURLに送信します。&br;宛先側は、メッセージを受信し、デコードします。&br;宛先側は、メッセージを処理し、応答メッセージを生成します。&br;宛先側は、応答メッセージを、送信側に送信します。&br;これらの通信プロトコルは、それぞれ異なる特徴を持っています。&br;&br;HTTP: インターネット上で最も広く使用されている通信プロトコルです。シンプルな構造で、使いやすくなっています。&br;HTTPS: HTTPに暗号化を施した通信プロトコルです。セキュリティ性の高い通信が可能です。&br;AS2: EDI専用の通信プロトコルです。セキュリティ性と信頼性に優れています。&br;FTP: ファイル転送用の通信プロトコルです。大容量のデータを転送するのに適しています。&br;SFTP: FTPに暗号化を施した通信プロトコルです。FTPよりもセキュリティ性の高い通信が可能です。&br;その他: 上記以外にも、さまざまな通信プロトコルが利用できます。&br;どの通信プロトコルを使用するかは、利用者のニーズや環境によって異なります。 | XML | Push/Pull | |
| ebXML MS 3.0（JEITA） | ebXML Messaging Service 3.0 (JEITA) | ebXML MS 3.0（JEITA）は、電子情報技術産業協会（JEITA）が策定した、企業間電子商取引（EDI）におけるメッセージの送受信を標準化するための仕様です。国際標準規格であるebXML MS 3.0をベースに、日本国内のEDI環境に合わせた機能拡張などが行われています。&br;&br;ebXML MS 3.0（JEITA）は、主に以下の目的で使用されます。&br;&br;サプライチェーンにおける受発注、納品情報などのやり取り&br;流通業における商品情報、価格情報などのやり取り&br;医療機関における検査結果、処方箋情報などのやり取り&br;ebXML MS 3.0（JEITA）の主な特徴は以下の通りです。&br;&br;XML形式のデータを使用&br;SOAPと呼ばれるWebサービス技術を使用&br;高いセキュリティ性と信頼性を備えている&br;インターネットを介したデータ通信が可能&br;ebXML MS 3.0（JEITA）は、国内外の多くの企業で採用されており、EDIの基盤技術として重要な役割を果たしています。 | ebXML MS 3.0（JEITA）は、SOAPと呼ばれるWebサービス技術をベースとした通信プロトコルを使用します。具体的には、以下の要素で構成されています。&br;&br;メッセージフォーマット: XML（Extensible Markup Language）&br;トランスポートプロトコル: HTTP&br;メッセージングパターン: リクエスト-レスポンス型&br;これらの要素により、ebXML MS 3.0（JEITA）は、インターネット回線を用いて、以下の特徴を持つデータ通信を実現します。&br;&br;高いセキュリティ性: 電子署名と暗号化を用いて、データの改ざんや盗み見を防止します。&br;柔軟性: さまざまな形式のデータを扱えます。&br;拡張性: 将来的に機能を追加しやすくなっています。&br;ebXML MS 3.0（JEITA）は、主に以下の目的で使用されます。&br;&br;サプライチェーンにおける受発注、納品情報などのやり取り&br;流通業における商品情報、価格情報などのやり取り&br;医療機関における検査結果、処方箋情報などのやり取り | XML | Push/Pull | |
| RosettaNet 1.1 | RosettaNet 1.1 | RosettaNetは、非営利団体であり、特定の企業や組織によって策定されているわけではありません。RosettaNetの活動は、世界中の企業や団体からなるコンソーシアムによって支えられています。このコンソーシアムには、以下の様なメンバーが参加しています。IT企業製造業小売業物流業政府機関教育機関これらのメンバは、RosettaNetの標準策定や普及活動に積極的に参加しています。 | HTTPHTTPSAS2FTPSMTP | XML | Push/Pull | |
| RosettaNet 2.0 | RosettaNet 2.0 | HTTPHTTPSAS2FTPSFTPJATPWeb Services | XML | Push/Pull | ||
| Chem eStandards | Chem eStandards | Chem eStandardsは、化学工業における電子商取引の標準化を推進する非営利団体です。Chem eStandardsは、以下の活動を行っています。&br;化学物質の識別、分類、命名に関する標準規格の策定&br;電子商取引のためのメッセージフォーマットの策定&br;電子商取引システムの認証&br;Chem eStandardsの策定した標準規格は、世界中の化学企業で広く利用されています。 | EDIINT AS2FTPSFTPWebServices&br;これらの通信プロトコルは、いずれもインターネット経由でデータを送受信することができます。&br;Chem eStandardsは、化学工業における電子商取引の効率化と安全性を向上させるために、重要な役割を果たしています。 | XML | Push/Pull |
