BBNTRPGの舞台

 ここではBBNTRPGの舞台となる原作世界を紹介します

舞台となる「並行世界」

 プレイヤーキャラクターたちが生きているのは、21世紀現在の、あなたが住んでいる世界とほぼ同じ世界です。
 ひとつ違うのは、私たちの世界には妖怪や幽霊、吸血鬼、魔法、精霊、超能力……。
 様々な超常のものが、現実のものとして存在していることです。

 でも、それらはあくまで『裏の社会』での常識。
 私たちの世界のほとんどの人々は、それらの存在を知らず、平穏に暮らしています。
 逆に言うと、それらの一般の人々が『裏の社会』を垣間見てしまった場合、間違いなく不幸の種になります。
 そういった人たちの平穏を守ることも、プレイヤーキャラクターの役目となるでしょう。

BBNとは?

 正式名称『ブラック・ブラック・ネットワーク』。
 上下関係での『組織』ではなく、あくまで同じような力を持った者達の『連帯』という意味で設立された機関です。
 主な役割は、登録者への『裏の仕事』の斡旋。

 そして、その『裏の仕事』こそが、プレイヤーの皆さんが、キャラクターを通して解決していくべき数々の事件なのです。

プレイヤーキャラクターたちは「BBN」で繋がっている

 BBNへの登録条件は、どこか1点でも『人間を超えた能力を持っていること』それと『総帥である「巫 晴之」(かんなぎ はるゆき)の目に通ること』です。

 これは逆に言えば、『全てのプレイヤーキャラクターたちは、BBNを通して互いに存在を知っている』ということです。
 BBNへ登録した場合、巫さんを通して、他のBBN登録者の情報は知ることができます。

BBN登録者たちの日常

 『人間を超えた能力』の持ち主たちも、普段は『表の社会』で日々を暮らしています。
 都会のアパートを借りて生活する人もいれば、山奥の小屋で隠棲する人もいるでしょう。
 キャラクターたちの何気ない日常を想像するのも、このゲームの楽しさの一つです。
 もっとも、中には世間とのギャップから、ただれた生活を送る人もいるでしょう……。

力の使い方を誤った能力者たち

 さて、『普通の人間』と、『力を持った人間』、どちらが過ちを犯し易いでしょうか。

 尋常ならざる力を持ってしまった者は、えてしてその力に振り回されがちです。
 そういった世に仇なす能力者に対処するのも、BBN登録者の役目となります。
 BBN登録者の前には、そういった狂気に身を落とした能力者も立ちはだかることになるでしょう。

 せめて、あなたのキャラクターは、彼らのようになってしまわないように……。

原作登場キャラクター紹介

 ここでは原作に登場したBBNメンバーを紹介します。
 どのキャラクターも、シナリオに登場してPCたちに協力、または敵対するかもしれません。

巫晴之(カンナギ ハルユキ)

 種族:人間 性別:男
 得意技能:≪急所攻撃≫≪縛りの法≫≪符術習熟≫など
 BBN創立者の一人であり、若くしてその全てを掌握する総帥の座に座る男。軽薄そうな笑みが似合う。
 現在は巫探偵事務所を開業しているが、裏でBBNの斡旋をする以外、ほとんど表の仕事はない。
 暇すぎて知恵の輪と漫画がお友達。
 だが、その奥に隠されている思慮の深さ、戦闘能力は術者の中でも群を抜き、「全ての能力において平均値を上回る」という弱点のなさは最大の武器。
 得意な技は相手の目玉をつぶすと同時に投げ、地面に相手を叩きつける「peace of death」。
 二つ名は「スティンガー・スコーピオン」。女運悪し。

美紀ちゃん(ミキチャン)

 種族:霊体 性別:女
 得意技能:≪料理≫≪掃除≫など
 生活貧窮で身売りするか自殺するかの選択を迫られ、自殺した幽霊少女。
 とある事件をきっかけに巫探偵事務所に住み着く。
 自殺者の幽霊のくせに明るく、人懐っこい。
 家事全般を担当している……が、作る料理がたまに異次元世界からの贈り物と化す特徴がある。
 カチューシャに眼鏡が特徴。

城野未亜(シロノ ミア)

 種族:半獣人(猫) 性別:女
 得意技能:≪符術習熟≫など
 巫晴之の元で修行する『人猫族』の少女。
 身の軽さを生かしての格闘攻撃を得意とし、双子の仁亜とのコンビネーション攻撃はBBN中でも屈指。
 単独でも運のよさを味方につけ、BBN最強決定戦を優勝している。
 黒猫へ変身する。

城野仁亜(シロノ ニア)

 種族:半獣人(猫) 性別:女
 得意技能:≪≫
 城野未亜の双子の姉妹。
 人猫族の身の軽さ、その上生来の器用さか戦略にも長け、多少の術も使える。
 未亜とのコンビネーションで攻撃力を最大限に引き出し、さらに己の攻撃も叩き込む離れ業をやってのけるなど、その才能が際立つ。
 多少、物静かなところがあるが、突っ込みは的確。少々プライドが高い帰来がある。
 白猫へ変身する。

影浦微笑(カゲウラ エミ)

 種族:魔人  性別:女
 得意技能:≪影術≫
 巫晴之の元婚約者。BBN最古参メンバーの1人でもある。
 周囲の影を操る「影術」を習得しており、夜、特に月の光が消える新月時は手がつけられないほどの力を発揮する。
 2つ名はCruel Hecate(夜を統べる魔女)。
 恨まれると意外とねちねちと責め立てる。

鴉真桂司(カラスマ ケイジ)

 種族:ダンピール 性別:男
 得意技能:≪拳銃習熟≫≪聖杭≫
 影浦微笑と同じくBBN最古参メンバーの1人で、吸血鬼。
 「穿つ者」「同族狩り」と呼ばれ、吸血鬼でありながら吸血鬼、ヴァンパイアを狩る異端者。
 体内から捻り出す聖性の塊、『聖杭』で今日も吸血鬼を狩り続ける。
 連載当初はワイルドキャラだったが、いじられつづけて「ヒモの人」「ロリコン」呼ばわりされる事が多い。
 巫晴之とは犬猿の仲。こいつも女運悪し。

石橋修司(イシバシ シュウジ)

 種族:超人  性別:男
 得意技能:≪空手≫≪小型銃器習熟≫≪身体強化≫≪無痛感覚≫
 頭を銃で撃ち抜かれても死なない恐ろしい生命力を備えた人間。(もはや人間の域を超えている生命力……)
 その上、脳のリミッターが外れているため超絶的な筋力。BBNの中でも1,2を争うパワーの持ち主である。
 BBN最古参メンバーの1人で、巫晴之とはよくどつきあいをしている関係。
 ミートボール大好き。

三原銀香(ミハラ ギンカ)

 種族:魔人  性別:男
 得意技能:≪刃武器習熟≫≪鬼斬り≫
 いかなる物をも切り裂く『鬼斬り』の使い手で実際の剣術も一流の剣士。
 BBN最古参メンバーの1人で、その腕は影浦微笑と並んで巫晴之の厚い信頼を得ている。
 妹の詠歌を溺愛しており、妹の目の前では「いい兄」に必死になってなろうと努力しているようだ。
 また、大根を事務所に大量に送って嫌がらせをしたことでも有名である。
 丁寧口調だが性格は悪い。

三原詠歌(ミハラ エイカ)

 三原銀香の妹。『鬼切り』の才能は兄より、いや、一族の中でもトップクラス。
 ただ、それが元で人間兵器にされかけ、幼少の記憶が多少飛んでしまっている。
 まだまだ技は未熟だが、相棒の霜夜と共に日夜、事件と修行に追われている。
 気遣い上手。

伊庭霜夜(イバ ソウヤ)

 種族:妖怪  性別:男
 得意技能:≪≫
 三原詠歌の相棒。詠歌の封印を守るために相方となり、またそれから強い絆でも結ばれている。
 正体は齢400歳を超える化け猫で、妖力という点に関しては恐ろしいほど。
 人間形態の時にはビー玉を武器として使う。

キジーナリーナ(読み同じ)

 種族:魔人  性別:女
 得意技能:≪符作成≫≪裏技術精通≫≪不老長寿≫他、魔術技能全般
 「魔女」であり、BBNのメンバーたちに呪符などを売る錬金術師でもある。
 見た目は10歳程度の子供だが、長い年月を生きており、魔術に非常に長けている。
 知識も半端ではなく、むしろそちらが本業。ドイツの森の中でひっそりと暮らしている。
 口は悪い。

霧咲羽澄(キリサキ ハスミ)

 種族:人間  性別:女
 得意技能:≪刃武器習熟≫≪小器用≫
 鴉真桂司とタッグを組んで仕事をしたことから、彼の住む廃ビルにお世話になることになった祓い師にして家出娘。
 『殺戮妖精』の2つ名を持ち、表と裏の二重人格を使いこなすテクニシャンでもある。
 そして、獲物の短剣も2本、舞うように相手を倒す姿はまさに妖精そのままである。
 典型的な天然ボケ娘。

綿羽瀬津(ワタバ セツ)

 種族: 性別:
 得意技能:≪≫
 いつもは自らが所持している結界の秘宝、赤帝の球の内部に存在し、蛙の中に収納されている。
 BBNでも屈指の結界士だが、あまり荒事をすることはないようだ。
 ふだんは山奥で隠遁生活をしている様子。
 数少ない巫晴之の過去を知る人物。

シティマップ

 実際のストーリーでは、これらの場所で情報を集めたり、BBN古参メンバーに助力を求めたりできるかもしれません。

巫探偵事務所

 BBN総帥、巫晴之が開いた探偵事務所。
 ほとんど依頼が来ず、事務所主の巫晴之は漫画や知恵の輪で暇をつぶしている。
 家事の担当はほとんど幽霊の美紀ちゃんが担当。
 城野未亜、仁亜姉妹もここでよく日向ぼっこをする。

三原家

 武家屋敷風の広い庭園つき日本家屋。庭の隅には2階建ての倉もある。
 母屋に住んでいるのは、現在、家長でBBN登録者の三原銀香とお手伝いの佳奈美だけで、銀香の妹・詠歌とその相方・霜夜は蔵の2階を改装した部屋にいる。
 巫探偵事務所からそう遠くないところにある。

喫茶店「ハロウィン」

 三原銀香が行きつけの喫茶店。
 体格のいい壮年のマスター、無口なメイド、悪がきのようなウェイターが主に店番をしている。
 その実体は、巫晴之が三原銀香へ仕事の依頼書を渡すときの仲介役や、メイドの狭山花糸がそのダウザー能力を駆使する『導き屋』も兼任する裏の店。
 法外な値段を請求したりするようだ。
 名物は、たっぷりとクリームが塗られた、女性もびっくり化け物スペシャルホットケーキ。

キジーナ城

 ドイツの大森林内に位置する「魔女」キジーナの住む古城。
 中では魔術的研究や、錬金術、コレクションの格納庫など、まさに魔女の住む城にふさわしい設備が整っている。
 ちなみに、ココにたどり着くためには超高速で走る使い魔の黒猫ケラットを追跡するしかない。

霧咲羽澄探偵事務所

 新人登録者、霧咲羽澄が灰ビルの1階部分を勝手に使って開いた「美少女探偵最中」が売りの探偵事務所。
 大抵は巫晴之が仲介した仕事をして生計を立てているようだ。
 内装はコンクリ張りらしいが、キッチンや最低限の生活機能は整っているらしい。
 地下には、BBN最古参メンバーの一人、吸血鬼の鴉真珪司が住処にしている一室もある。
 住所は巫探偵事務所から少し離れた裏市街の一角。

影浦邸

 BBN最古参メンバーにして巫晴之の元婚約者である影浦微笑の生家。
 彼女は事務所で寝泊りすることもあるが、基本的にはここで生活している。
 詳細は明らかにされていないが、結構なお屋敷。
 他県にあるので登場する機会は少なそうだ。

虹龍の滝

 BBN随一の結界使い一族、綿羽親子が住む滝。
 実際にはその滝の近くに和風の家を構えている。意外と中は広いらしい。

紅孔雀学院

 秘密性と国際性が国内だけでなく、国外にも有名な超名門学校。
 全国、全世界でも優秀な人材が集まっており、一部、生徒や教師にBBN登録者並の力を持っているものが在籍している。
 例を挙げるなら、筆頭司書にして戦士、御酒草観霧。学長付のお女中、クレイオ・星昴。そしてオカルト部の化け物生徒達(一部はまとも、それでも化け物多し)
 とにもかくにもココに突入して何かしでかしたら、帰ってこれないというのは、けして洒落じゃない。

最終更新:2009年09月08日 16:57