この世の中で一番暇な道化師がいました。
彼(彼女)は、テラークラウン。
絶大な力を持って、多数の平行世界を行き来し、時間さえ操ることのできるテラークラウンの使命は
あらゆる物語を記録し、それを神や悪魔に面白可笑しく披露すること。
しかし、テラークラウンは、手持ちの物語演目を披露し尽くして、暇をもてあましていました。
テラークラウンは考えました。もっと刺激的で、もっと真に迫った、誰も見たことのない物語を記録したい!
そして、テラークラウンに目をつけられたのは、あなたです。
面白そうな秘密を抱えて必死に生きる、あなたの物語。
是非、それを記録して、新しい演目にしたい!
テラークラウンは、あなたを記録する許可を貰いに、あなたの前に現れます……。
- ゲーム中、GMは、絶大な力を持った道化師、テラークラウン「TC」と呼ばれます。ルール上「GM」と書かれている箇所はすべて「TC」の行為です。
- テラーは「語り手」という意味と共に、「恐怖」という意味も兼ねています。面白い物語のためなら倫理を無視し、あなたの本気の煩悶を指さして笑うこの道化師の特徴を表しています。
- TCは全員に、「シナリオの目的」を提示しますが、各PCそれとは別に、それぞれの事情(秘密)による、「真の目的」を持っています。
- 各PCは、自分の秘密を隠しながら、「真の目的」に向かって動きます。
- ゲームの舞台は、ファンタジーやSF、現代ものなど様々です。その舞台は、テラークラウンにより、一時的に「テラー時空」……「テラータイム」「テラースペース」という可逆時空の支配下におかれています。このため、複数のシーンを同時に進行することができます。
※注釈:「テラー時空」について:現実時間や物語の時間軸の整合性を無視できるという世界観です。この為、一緒にシーンに登場しているPCがリアルタイムでBBSにいないときでもゲームが続けられます。
■見物席の方の立ち位置
- 天界か地獄どちらかの住人です。俗にいう天使や悪魔です。
- 本来人間たちの世話をするのが仕事ですが、創世の神があまりに何もしないため、暇を持て余しています。
- そんなあなたの大好きな娯楽は、道化師のもたらす物語です。
- 義務も責任もない見物席で、登場人物たちが紡ぐ物語を楽しんでいってください。
■世界観詳細
絶大な権力を誇る有能な君主ほど、道化師を傍に置きたがる。
自分を客観視し、風刺し、指さして揶揄する存在がいなければ、思い上がりすぎてしまうからだ。
そしてこの世界における「絶大な権力を誇る有能な君主」とは、創世神のことだ。
テラークラウンの使命とは、彼が創り出したこの世界で起こった面白い物語を記録し、披露し、その美しさや醜悪さを突きつけること。
そのために、テラークラウンは今日も、物語を記録し続ける。
以下古い設定なので近々書き換えます
- この世界の光である天使と、この世界の闇である悪魔は、お互い敵対しながらも同等な力を持ち、拮抗しながら奇妙な安定を保っていました。
- 天使と悪魔は、地上で起こるさまざまなドラマを見たいと望みました。自分たちが司る世界にいる生き物……人間や動物が、どう暮らしているか。子供を見るような目で、愛し、興味を持ち、観察したがったのです。
- しかし人間たちのドラマはあまりに雑多で、何を見ていいかわかりません。
- そこで、天使と悪魔は協力して「テラークラウン族」という存在を作りました。
- 天使にも悪魔にも媚びることなく、ただ物語を探してきて神と悪魔のもとに届ける愉快な道化師です。
- 天使と悪魔はテラークラウンに、時空を越える能力や、平行世界を飛び越える特別な権利を与えました。そうして、「我々のもとに物語を運んできなさい」と命じました。
- しかし天使には誤算がありました。テラークラウンの半分は、天使の望んだ物語を愛する友愛の魂。しかしもう半分は、悪魔の望んだ、悪趣味で享楽的な魂でした。
- 純粋さと汚濁を併せ持つ、時空を越える存在「テラークラウン」は、天使と悪魔の望むままに物語を集め続けています。
更新メモ
最終更新:2018年02月27日 14:57