トトメス3世

【元ネタ】エジプト史
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】トトメス3世
【性別】男
【身長・体重】185cm・70kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷C 魔力C 幸運B+ 宝具B+
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:C
 騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 野獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】
カリスマ:B
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

軍略:B
 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 自らの対軍宝具の行使や、
 逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

太陽神の加護:A+
 太陽神アメン・ラーの加護による守り。Aランク相当の矢よけの加護に加え、
 光や炎等の熱の属性を持つ攻撃を1ランク下げる効果を持つ。

【宝具】
『陽光の顕現は永遠なり(メンケペルラー)』
ランク: B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:300人
 彼の王として、そして将としての在り方の具現。
 太陽神への信仰を自己の護りから対象への攻勢へと転じることで、
 膨大な熱エネルギーとして纏いながら目標に対し騎乗突撃する。
 突撃するライダーの背後には王に付き従う軍勢のごとく熱エネルギーが渦巻き、
 ライダーを頂点、突撃開始地点を底辺とした範囲をランクB判定のエネルギーが蹂躙し尽くす。
 仮にライダーの突撃を免れたとしても、その熱エネルギーから逃れることは困難である。

『我眼前の狭路を往かん(アルナ・ターロ)』
ランク: D 種別:対人宝具 レンジ:10~99 最大捕捉:1人
 ライダーが勝利したメギドの戦いにおける逸話、ライダーの戦闘理念を再現した宝具。
 真名解放後、ライダーの前方に奥先まで見えな狭い谷間の道が現れる。
 先の見えない道を真っ直ぐ奥へ進むと、対象の真正面、レンジ10の地点へとたどり着く。
 どんな状況下でも対象の正面、レンジ10の地点に出現できる空間屈折宝具。

【Weapon】
「無銘・軍馬」
 健脚の駿馬。戦場である灼熱の砂漠をライダーとともに駆け抜けた逸話により、
 騎乗者と騎獣に対する光や炎等の熱の属性を持つ攻撃を1ランク下げる。

『無銘・弓』
 トトメス3世が愛用した弓。
 メギドの戦いで使われたものと同じ造りの複合弓。

【解説】
 エジプト第18王朝のファラオ。その軍事的業績から、「エジプトのナポレオン」とも呼ばれる。

 父トトメス2世から後継者に指名されていたが、父が死去した当時はまだ幼かった為、継母ハトシェプストが実権を掌握した。
 この頃は大半の時間を軍隊で過ごす事となったが、その反面、後に開花する軍事的才能を育む基盤ともなった。
 幼いトトメス3世に代わって即位したハトシェプストは内政に専念してエジプトを繁栄させたが、
 同時にエジプトの外交的地位の低下も招く事となった。

 やがてハトシェプストが死去し、正式にトトメス3世はファラオとなる。
 即位名は「メンケペルラー」、「ラー神の顕現は永遠なり」という意味。
 即位後、トトメス3世は周辺諸国に繰り返し遠征を行う事で国威を回復し、エジプト史上最大の版図を築いた。
 トトメス3世は戦において、なんぴとも自分に先立って戦うことを禁じ、自ら戦陣の先頭に立ち続けた。
 しかし常に戦陣の先頭に立ち続けたにもかかわらずこれといって重傷を負うことはなく、
 「アメン神の加護がある私に矢など当たるはずがない」と碑文に記すほどであった。
 彼の数々の戦いの中でも特に死者数などの記録が残る世界最古の戦いである「メギドの戦い」での大勝は有名である。

 シリア軍はカディシュ王を司令官とし、メギドに結集、カルメル山脈という地の利を利用しエジプト軍の迎撃を目論む。
 メギドへの道は商業用の南北に迂回する2つの道ととアルナ峠という狭く険しい悪路の3つのルートがあった。
 エジプトの将士はシリア側の陣容を見て「正面から力攻めするのは不利、間道を迂回してその後背を撃つべき」と進言したが、
 トトメス3世はこれを聞かず、「迂回は迂遠にして卑怯である。予の戦術に迂回はない。正面突破あるのみ」と決意。
 正面の狭路を強行軍した。すると南北の道にはシリア軍が手ぐすねを引いて待ち伏せていたが、
 アルナ峠には兵力を割いておらず、トトメス3世はメギドの町の正面に陣取ることに成功。
 臣下の軍勢は南北の待ち伏せ、自身の軍勢はメギドへと突撃。勝利し、大量の捕虜や軍馬などの戦果を得た。


【元ネタ】史実など
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】トトメス3世
【性別】男性
【身長・体重】179cm・70kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷B 魔力A 幸運A 宝具A++
【クラス別スキル】
道具作成:A
 魔力を帯びた器具を作成する。
 本来魔術師ではないトトメス3世はこのスキルを持ち得ないが、
 宝具による動植物操作と皇帝特権による智慧の獲得でこのスキルを埋め合わせている。
 彼の場合、道具を生産する固有結界や道具の入った宝物庫が有るわけでなく、ちゃんと作るので(偽)はつかない。

陣地作成:A
 魔術師として道具を作る(真)ばかりか、建築すらやってのける。
 偉大なファラオの例に漏れず、彼もまたカルナック神殿や征服記念碑に足跡を残す偉大な建築者であった。
 見たことない木はとりあえず植樹してみる派。

【固有スキル】
カリスマ:A
 大軍団を指揮する天性の才能。
 Aランクはおおよそ人間として獲得しうる最高峰の人望といえる。

神性:A
 神の子、神の化身であるファラオとしての神性属性。
 魔術神トートの霊基と接続している。そのため本来の値よりもランクアップしているらしい。

皇帝特権(頭脳):A+
 本来所有していないスキルを短期間獲得する。
 Aランク以上であるため、肉体面の負荷(神性など)をも獲得する。
 キャスターとして現界するにあたって、トトメス3世はその名の起源でもあるトート神との結び付きを強めた。
 よって、獲得可能なスキルも知識、学識、あるいは並ぶ者なき叡智を示すものに特化している。

千里眼:B+
 視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。また、皇帝特権と併用しての超遠視、透視、未来視。

【宝具】
『覇者の緑界(ガーデン・オブ・カルナック)』
ランク:A++ 種別:対軍宝具 レンジ:1~200 最大捕捉:1000人
 アク・メヌの外壁に描かれる光景の再現。周辺の生態系を支配下に置き、霊脈を侵食して顕現するトトメス3世の『植物園』。
 支配圏内のマナや自然はすべて中心にそびえる天母樹・カルポフォロスを介してキャスターの支配下に置かれるため、
 内部では魔術や宝具の使用が大幅に制限される。
 敵意を持った園内の自然も精霊種レベルの脅威であるため、並のマスターでは数分の生存も絶望的。
 現代の魔術師にはかの『腑海林』に例えられるが、奇しくも『天母樹』もまた『腑海林』の不死の実と同じく、
 飲んだものに不滅をもたらす「恵みの乳」を生み出すという。

『賢者の翠典(ジェフティ・アア、アア、アア)』
ランク:A++ 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:一人
 トト神の権能による運命操作。
 すなわち時間と因果律に対して干渉する能力。
 有効範囲としては、原因と結果の逆転、事象の加速、未来の確定、ラグ(遅延時間)の挿入、現象逆行、など。
 ほぼ万能の大宝具であるが、その代償として、発動時に要求される魔力は非現実的に多い。
 偉大なる、偉大なる、偉大なるトート。ファラオの神名は彼の手によりイシェドの葉に記され、永遠のものとなる。

75: 僕はね、名無しさんなんだ :2018/01/04(木) 10:42:33 ID:vWsd0cps0
【Weapon】
『天母樹カルポフォロス』
 イシス女神の化身である世界樹。数十Mの巨木。
 星のマナをかき集め、精錬し、キャスターに供給する働きをする。
 大地に根を張り、空に枝を広げる大樹は、最もわかりやすい形で現れた「自然の触覚」であると言えよう。
 カルポフォロスはギリシャ語でイシスの名に添えられた尊称の一つで、実らすもの、豊穣神を意味した。

 常時展開される『植物園』の中枢だが、目立ちすぎるため大抵は(内部の空間を曲げた)陣地に隠されている。
 危険に晒された時、腕が生えて敵を撲殺すると噂されるが、事実は定かでない。

『アア・アア・アア』
 すなわちトリスメギストス。『天母樹カルポフォロス』の葉によって編まれた翠色法典(みどりのほん)。
 知恵の神への賛辞を詠唱として、トトメスは運命操作能力を行使する。
 あまりにも全能性が高い能力であるため、これに実行したい内容を書いて方向性を定めなければうまく起動できない。

【解説】
 第18王朝のファラオ。
 ハトシェプストの跡を継ぎ、征服に次ぐ征服によってエジプト史上最大版図を達成した大王。
 多くの場合「ナポレオン」や「アレキサンダー」に例えられる。

 速攻くたばった父トトメス2世の後継者として、20年に及ぶ義母ハトシェプストとの共同地期間を経て王となる。
 はじめハトシェプストとトトメス2世の娘(異母妹)ネフェルラーを后としたが、夭折した。

 内政者であった先の女王とは異なり、治世を通して版図を拡大した天性の征服者であった。
 強大な征服王だった祖父トトメス1世を模範とし、メギドの戦いを皮切りに幾度もミタンニ勢力圏への遠征を行い、
 ついには祖父王同様ユーフラテス川を踏破してカルケミシュに到達、帰路、
 いい気になって象狩りをしたら油断して死にかけたりもしている。
 ミタンニ王国は終生の敵であったという。

 西アジアに覇権を拡張し、世界帝国エジプトはまさしく彼によって確立された。
 南方においてはナイル第4急湍のナパタに国境を再定義した。
 アメンの聖地ゲベル・バルカルを含むこのヌビア圏との国境帯では後の第25王朝(クシュ王朝)が育まれるが、
 トトメス3世は当地で神格化されている。
 明らかにセンウセレト3世の神格化を手本として、彼はトート神と合一する形で神となった。らしい。
 エジプトでは(およそ他のファラオと大差なく)アメン神の息子として神格化されるのみだった彼が、
 辺境においてオリジナリティ溢れる神格化を果たしたことは興味深い。

 治世の晩年において、彼はハトシェプストの記録を抹消にかかった。
 だが、かつて推測されたハトシェプスト女王との確執は、すでに古い説であるという。

 イシェド(?)の木の姿をしたイシス女神の乳を吸うトトメス3世の図はなかなかインパクトがあり、
 彼の王墓に見られる斬新な(ゆるい)線画の中でも特徴的である。なんてったって腕と乳房のある木とか軽くホラーだ。
 いやまあアンタの母ちゃんはイシスだけどさ……。

 キャスターとしてのトトメス3世は、諸外国から収集して作り上げた『植物園』、
 壁画にある『母なる聖樹』のイメージ、トート神がファラオの名と治世をイシェドの葉に書き永遠のものにする、
 という神話などから取られた「生命の樹」「運命の葉」を宝具とする。
 ヌビアにおいて彼がトートと一体化したのはすでに述べた。
 なお、植物園はハトシェプストによる試みがすでに知られたが、学術的興味からなるものであったかは疑わしい。

 いつもニコニコな可愛げのある青年。権力欲がなく、自分の能力が発揮できればサーヴァントの立場も厭わない。
 自分の天才性の前にはどんな人間も虫けら同然だと理解しているからだ。

 魔術師なので、銅板射抜きとか獅子狩りとかるんるんでやってた軍人皇帝の面影はあんまりない。
 他のクラスではハルマゲドンミサイルが主武装になったり、ゲベル・バルカルの大コブラが火を吹いたりする。
 『ヨッパの占領』や武功が反映され、火力偏重型のサーヴァントになると思われる。
最終更新:2020年03月22日 20:43