【元ネタ】史実、
エジプト神話
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】ハトシェプスト
【性別】女性
【身長・体重】172cm・54kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久A 敏捷B 魔力A 幸運B 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
騎乗:A+
騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。ただし、竜種は該当しない。
【固有スキル】
神の恩寵:A
最高の美貌と肉体を備えた、美しき王者として生まれついている。
クヌム神が特別に設計した肉体に、ヘケト女神が最高の生命を注いで完成された一個の究極生物。
神性:B
神霊適性を持つかどうか。
高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
使い魔(猫):C
ネコ科女神群に接続した結果として、ネコ科動物への支配権を得た。
猫族を使い魔として使役可能。
魔力放出:A-
自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させる。だが、習熟度が低い。
潤沢な魔力を用いた力づくの戦法。戦闘経験に劣る彼女だが、肉体の超性能を生かした戦闘は獣めいて厄介である。
【宝具】
『天恵神苑(ネブト・プント)』
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:100人
ハトシェプストの船団。
“神の国”プントに遠征した逸話から、世界の外側、ないし外側の世界につながる交信装置としての機能を有する。
アメンの神兵を『庭』と呼ばれる異界から連れ込んだり、
魔力を“外側”から吸い上げ、事実上無制限の魔力供給源として用いることが可能。
また、船体にはハトホルの加護が宿り、一部を破壊してもすぐさま再生する。なお彼女はこれに騎乗しない。
『十八王朝の雌獅子(ヘメト・ネチェル・ネト・アメン)』
ランク:A+(限定A++) 種別:対軍宝具 レンジ:2~40 最大捕捉:600人
巨大な雌スフィンクス『マアトカラー』を騎獣として召喚する。
マアトカラーはハトシェプストと同じ顔を持ち、
ムート、セクメト、パケト、バステトなど猫の女神たちの多重祝福により8つの命を与えられており、合計で9つの命を持つ。
神獣ランクの幻想種であり、個体スペックはトップサーヴァント複数騎と互角に戦えるレベル。
ただし、マアトカラーの最後の命はハトシェプストと共有されており、マアトカラーの完全な死はライダーの消滅と同義。
これが最後の命だけを残す時、ライダーと融合することで、限定的に神代当時の“機能”すら
行使可能な最終形態へと移行できる。
『聖誕壽ぐ崇高の地(ジェセル・ジェセルー)』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:一人
その壮麗な列柱群から「聖所の中の聖所」と讃えられた葬祭殿、現代でいうデル・エル・バハリ。
主として大女神ハトホルと主神アメン=ラーに捧げられ、ハトシェプストの誕生神話、功績をレリーフに残す聖誕神殿。
確保した拠点の内部をハトシェプストの船によって神殿領域へ繋ぐことで、
その恩恵を受けることができるようになる。
宝具としては召喚したアメンの神兵の現界維持、損失した船の補填、マアトカラーの命の補充などが可能。
内部において、ライダー、およびその配下は不死化の効果を受け、HPが0を下回っても命を失わない。
【Weapon】
『アメンの庭』
彼女は葬祭殿前の“アメンの庭”に没薬の木などプント産の植物を植えた。
当時プント国は、アメン神がファラオのために創った収穫場、庭園の如く考えられていたという。
なお、「アメンの神兵」は妻にして娘への助力として神の『庭』から送られてくる羊頭の兵士。聖獣にして使い魔。
プントの女主人(ネブト・プント)とは女王がハトホルを指して呼んだ称号である。
『マアトカラー』
ムート女神の顕現とされたアメンの神妻の権限により、女神(自身)の化身として呼び出した人面獅子身の神獣。
両者融合した最終形態ではライオンの体に女性の半身が乗ったセントール状態となり、
対城レベルの一撃を通常攻撃として放ってくる。
【解説】
第18王朝の女王。
トトメス1世の嫡出の娘。父の崩御後、異母弟トトメス2世の妻となり、
夫が崩御してからは自らの実娘と夫と側室の子
トトメス3世を結婚させ、自らは宰相、後にファラオの座に就く。
内政においては大規模な葬祭殿の建設など、外交では中王国以来途絶えていた対プント貿易の再開が功績として知られる。
彼女の建築事業については、愛人説の根強いセンエンムウトへの言及が欠かせない。
その治世は平和なもので、幾つかあった反乱鎮圧遠征もほとんどが脅迫や小競り合いに終わっている。
この中にはトトメス3世の初陣や王位継承前の権威付け目的の戦争が含まれる。
反発を受けたであろう女ファラオゆえに、彼女を権威化する伝承は数多い。
最たるものはハトシェプストがアメン=ラーの娘であり、神がトトメス1世として母と交わったとする神話である。
クヌムに創られた体、ヘケトに吹き込まれた命、ハトホルの乳……その他多くの神々が彼女を祝福した。
この描写は
アメンホテプ3世にも見え、彼女以後のファラオに継承されたとみられる。
ファラオの(物理的な)父親が神であるという「物語」は第18王朝以前には第5王朝に対するものを除けば現存せず(?)、
これはウェストカー・パピルスの物語をモデルとし、また自身を古王国に接続する目的で(?)創作された神話と推測される。
聖誕神話に加え、アメン神が彼女の王位を承認したとする神託も公布されていた。
彼女にはヒクソス追放と荒廃修繕を主張する碑文もあるが、実際に彼女の時代までヒクソス残党がいたのか
ハトシェプストが
イアフメス1世の功績を簒奪しようと画策したのかは定かでない。
個人的には後者だと思うのだが。
その死後、ハトシェプストの遺跡は意図的毀損に見舞われた。
名前は削られ、彫像は砕かれ、こと力の象徴であるウラエウスは念入りに壊されたという。
ちなみに、男装女王というイメージは誤解に近い。ハトシェプストが男王として振る舞った・見做された時代は存在しない。
古代エジプトには女王の概念も言葉もなくハトシェプストは青年風の彫像や浮き彫りで表されたが、
彼女は女性君主として即位し、依然神の娘、神の妻として自己権威を高めた。
ついでにいえば、彼女の統治が平和的だった点をフェミニズム風に解釈するのも彼女の政治的才能への侮辱であろう。
スペオス・アルテミドスはハトシェプストが建てたパケト神殿で、パケトはバステトと習合した猫女神。
テーベの王権において母神ムートは獅子女神セクメトの属性を吸収していき、おそらくハトシェプストの代で加速した。
ハトシェプストは女王として自分の雌獅子(?)のスフィンクスを残している。
推測に過ぎないが、彼女はアメンの妻(ムートそのもの)として、またアメンの娘(ムートの孫)として、これら雌獅子神の系譜に
連なろうとしていた。……彼女が猫耳サーヴァントとして召喚されることは確定的に明らかではなかろうか(錯乱)。
豊満なる完璧な肉体と、魔王じみた精神性を持つ強大な女王。猫耳経産婦。オラッ 萌えろッ
オジマンディアスの名を口にすると半ギレ気味に「至高のファラオはメンケペルラー!」の復唱を要求してくる。
女王の
カリスマと砕かれた蛇形記章から、額から洗脳光線を放つ宝具も考えたが、ギャグにしかならないのでやめた。
なおトトメス3世は彼女の倍ぐらい強い設定。
最終更新:2017年03月26日 17:13