橘正通

【元ネタ】日本・史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】橘正通
【性別】男
【身長・体重】cm・kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷C 魔力B 幸運E 宝具C
【クラス別スキル】
陣地作成:D
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。 ”結界”の形成が可能。

道具作成:E
 魔術的な道具を作成する技能。詩歌を書くことで呪歌としての効果を発生させる。

【固有スキル】
仙術:D
 極東にて、道教のみならず時に仏教の影響も受けて成立した魔術体系。
 人間の領域を超えて使用しうる術であり、通常の魔術とはランクが異なる。
 たまたま仙道に入って得られた能力としては、Dランクでも十分なレベル。

呪歌:D
 歌を用いた魔術体系。『和漢朗詠集』などに作品が残され、後世の人に愛されている。

貧者の見識:D
 相手の性格・属性を見抜くスキル。努力しても報われなかった者の持ちうる冷静な視点。
 勝者の欠点や、「負け犬」の取り柄を見出すことが出来る。

【宝具】
『高麗得仙(こうらいにせんをえたり)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 本国では徹底徹尾不遇であったキャスターが、異国で働きどころを見出したことに因る宝具。
 通常とは逆に、その地での知名度が低ければ低い程ステータスを上昇させる。
 ただの知名度補正とは異なり、本来持ちうる能力を超えることすら可能。

『雨書(うしょ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:1人
 雨の降りしきる日、自分より裕福な相手にキャスターは見事な書簡を送り、酒餞を得た。
 世に雨書と称されたものであり、対戦相手から魔力を融通出来る。
 使用に当っては周囲が雨や雪や霧などの水に関する現象に見舞われていることが必要。

【Weapon】
『無銘・太刀』
 最初期の日本刀。官人としての通常の装備品。

【解説】
 平安中期の文人貴族。位は正四位下ながら、官職は六位相当であったという不遇の人。
 歌人としても名高い源順の一番弟子であったが、弟弟子であった源為憲の方が文才では上回っており、
 師匠の順もキャスターではなく為憲に自らの文書を伝授したという。
 やはり知り合いの文人であった橘倚平には同じ試験で彼が受かりこちらが落ちるという差をつけられ(文章はよかったが、要点を押さえ損ねていた)、
 高名な文人であり、政界の有力者として二人の女王を藤原頼通・教通兄弟に嫁がせていた具平親王の侍読(家庭教師)を務めても、
 これまた知り合いの慶滋保胤の方が重用されるという有様で、全く運が向いて来なかった。
 遂には歴史から脱落し、姿を消してしまう。
 後世、高麗へ渡って宰相になった、あるいは仙人になったとは大江匡房「だけ」が記録した話。
 ここでたまたま記録されていなければ、もっと影が薄くなっていたところであった。
 2013年7月10日現在のWikipediaでは極官を宮内卿にされているが、出典ではそうなっているものの、
 これは後世の記録であり、キャスターの弟子によると正しくは宮内丞である。
 マイナー記事を編纂した人物にすら、なおざりな扱いを受けているという不遇ぶりが泣ける。
最終更新:2016年10月04日 21:28