ク・ロイ

【元ネタ】ケルト神話
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】ク・ロイ
【性別】男性
【身長・体重】184cm・85kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力A 耐久A 敏捷D 魔力A 幸運D 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

単独行動:D
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクDならば、マスターを失っても半日間は現界可能。

【固有スキル】
変化:B
 肉体を変幻自在に運用する自在者の変身術。

ルーン:B
 北欧の魔術刻印・ルーンの所持。

戦闘続行:A+
 死にゃあしねえ。
 致死級の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を“受けても”生き延びる。
 不死性尽くでどんな傷を受けようがお構いなしに戦い抜く。

奇襲:D
 戦闘前に先制攻撃を行う能力。
 判定に成功すれば相手の予測・回避等のスキルを無視できる。

【宝具】
『慄き費す飛礫の雨(マグ・クロヘイツ)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:4~40 最大捕捉:250人
 コナハトの軍勢を狙った散弾投石。
 回避判定の機会を潰し、礫に対して反射的に防御態勢を取らせる。
 敵軍の一掃ではなく足止めと消耗狙いの宝具だが、強制的に“防御させる”ため
 防御が薄く回避主体の相手にとっては天敵となる。

『死なず身の戦犬(ケルティッシュ・ダイハード)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:一人
 物語には時たま特定の器物に魂を移すことで不死身となった人物が登場する。
 たとえばケルト神話においてはク・ロイがまさにそうである。
 主人公に打開されるべく設定された仮初の無敵は、力尽くではどうにもならない敵を
 演出するために考案された展開であり、
 その伝承防御に保護されたク・ロイは無敵を誇る。
 “魂の器物”が顕在である限り。

【Weapon】
『大剣』
 ク・ロイは七歳の時から剣をエリンの血で濡らしてきたとか何とか。
 大英雄の毛を刈ったのは別にこの剣ではない。

『魂の器物』
 召喚されてから一度だけ作成することができる。
 作成後はこれを本体とする。
 サーヴァントとしての肉体は投影体として扱われ、消し飛ばされても問題なくなる。
 投影体を介して本体へ干渉してくる魔術や宝具も存在するものの、
 その場合ランクA未満のものは自動的に無効化される。
 壊されると死ぬ。

【解説】
 クーロイ・マックドリー。
 アルスターサイクルに登場するミュンスター王。
 その名は"平野の犬"すなわち"戦場の犬"を意味する。
 武勇のみならず魔力にも優れた英雄で、変化の力や不死の力を持っていた。
 ブリクリウの饗宴ではコナルとロイガレを前にクー・フーリンを真の勇者と讃え、
 巨人に化けて首狩りゲームを仕掛けることでその言葉を立証した。
 アルスターとコナハトの諍いには当初不干渉を貫いていたものの
 アルスター側から人が訪れたことを知ってクー・フーリン支援に傾く。
 詩人巨人アヴェギンとともにコナハト軍に投石を行った。

 ク・ロイはクー・フーリンの手で殺されたとされる。
 フィル・ファルゲイ(?)島から三頭の牛と魔法の大釜を奪い、島の王女ブラーナをさらった際、
 ク・ロイは戦利品のうち自らの取り分としてブラーナを所望した。
 彼女はクー・フーリンに思いを寄せていたので、彼はこれを止めようとしたが、
 逆に地面に埋められ、ワキ毛と髪を剃り落とされた。クー・フーリンは一年間の潜伏を迫られた。
 復讐を誓ったクー・フーリンは、ブラーナの手助けによってク・ロイの不死の秘密を暴き彼を殺した。
 一説に「スリーブミッシュ山脈の川に住み七年に一度だけ浮上する鮭の腹の中のりんご」に
 ク・ロイの魂が入っていたのだという。
 が、ク・ロイの詩人はブラーナの裏切りに怒り、彼女を道連れに崖下へ身を投げた。
 ク・ロイの仇は彼の息子であるレウィ(ルゲイド)がとった。
 レウィはコナルに殺された。
最終更新:2016年10月05日 11:53