ヨアブ

【元ネタ】旧約聖書
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】ヨアブ
【性別】男性
【身長・体重】195cm・128kg
【属性】中立・悪(通常は秩序・善に偽装)
【ステータス】筋力B 耐久A 敏捷B 魔力B 幸運D 宝具A
【クラス別スキル】
気配遮断:A
 完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。
 ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。

【保有スキル】
羊皮の粛清:A
 本性を欺瞞し、殺意を隠秘し、日常に紛れて振るわれる驚異の暗殺剣。
 『羊の皮を被った』彼の真意には誰も気づけず、
 また実際に切られるまで攻撃を認識できないという不可避の魔剣。

軍略:B
 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

悪魔の加護:A
 後世の宗教観でスキル名が決定されているが、正確には“破壊の天使”による祝福。
 優先的に幸運を呼び寄せるが、信仰に基づく戦いでなければ発動しない。

単独行動:C
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。

【宝具】
『水の都を覆う影(ロード・アクゼリュス)』
ランク:A+ 種別:対人、対衆宝具 レンジ:40~80 最大捕捉:1000人
 直接攻撃した相手以外からの正確な認識を阻害する、一つの都市を対象とした集団欺瞞エンチャント
 敵地を丸々覆って恐怖工作(テロ)に務めるのが本来の用途で、『羊皮の粛清』はこの宝具から派生したもの。
 だが宝具の影響下のコミュニティーに欠員が生じる度に「魔王幻想」が育まれ、
 アサシンを“魔王化”させる重大な副作用がある。
 宝具種別の対人とはこれを指す。

 欺瞞を見破るにはAランクの対魔力か特異な異能が必要となるが、
 アサシンは生前、自分の正体を見破った女性を殺害したことをトラウマにしている。

【Weapon】
『黒魔剣ラバト・アンモン』
 騎士ベナヤの持つ粛清剣と対になるとされる汚染の魔剣。
 生前の魔王化を引きずり黒化しているが、実はエロ光線とか放てるらしい。

【解説】
 ダビデ王にイスラエル継承戦争時代から仕えた腹心の将軍。
 ダビデの姉ツェルヤの次男、ダビデの甥であり兄弟にアビシャイとアサエルがいるが、
 いずれもダビデの勇士の一人である。
 彼自身はエルサレム再征服やアンモン人の首都ラバの攻略を成し遂げた有能な将軍であったが、
 アブネルアブサロム、アマサといった加害を禁じられていた人々を殺害する残忍さと専横が目立ち、
 晩年はアドニヤに与するという迷走ぶりを見せ、
 最期はダビデの遺言を受けたソロモン王の命により騎士ベナヤに粛清された。
 旧約聖書の事跡からは優秀ながら冷酷で我の強い将軍像が見えるが、
 伝承ではかなりの理想化が見られ、
 ダビデと互いに補い合う、荒野のように自由な心を持った寛容の士(誰だお前!?)であり、
 アブネル殺しは無罪で彼の罪はアマサ殺しのみとされる。
 アブサロムの三人の息子と娘はヨアブの畑を燃やした父の罪のために父親より前に死んでいたともいう。
 幾つかの説話では主役を張り、Mr親馬鹿のダビデが父親の子に対する愛情を説いた時、
 母の愛は父のそれに勝ると反論して貧乏家族に実験を行い、
 父親が子供の売却を拒んだ一方、母親が子供を売ったのでダビデの言葉を認めたというひどい逸話もある。
 なお、子供は取り返しに来た父親に返した。
 また伝承ではラバ包囲戦において、
 町を攻めあぐねた末に投石機を使い単身城壁内に潜入することにしたという。
 若い未亡人の家の庭に落下したので、イスラエル人の捕虜になったアマレク人のふりをしてそこに潜伏した。
 落下時に壊れた剣の代わりを作らせた鍛冶屋を殺して口を封じ、
 次いで往来で500人の傭兵を殺すと、市内では魔王アスモデウスが暴れているという噂が立った。
 10日後、二度の襲撃で1500人を殺し剣が手から離れなくなったので、
 湯を求めて家の女を呼ぶと、“飲み食いしたら家から出て行け殺戮者”と言われたが、
 彼女は殺せず家を出た(と、このように伝承では匿ってくれた未亡人だけは殺せなかったと言われているが、
 トラウマを持たせたかったので宝具説明では殺してしまった設定にした)。
 手が癒えると、出会ったものを皆殺しにしながら城門を征服し、
 “水の町”ラバを陥落させたという。

 なお宝具名はインスマス重点。ダゴンは死ぬ。
最終更新:2016年06月20日 20:14