デイヴィッド一世

【元ネタ】史実(スコットランド)
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】デイヴィッド一世
【性別】男性
【身長・体重】168cm・60kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷C 魔力D 幸運B 宝具D
【クラス別スキル】
陣地作成:D+
 自らに有利な陣地を作り上げる。
 簡易的な聖域を短時間で形成する事ができる。

道具作成:E
 魔術により様々な道具を作り上げる能力。
 魔術は修得していないものの、陣地に相応しい道具・設備は作成できるようだ。

【固有スキル】
信仰の加護:B-
 一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。
 加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。
 あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。
 ……ではあるが、聖別された物品を掲げる敵との対戦時に“重圧”を受ける。

人間観察:C
 人々を観察し、理解する技術。視認した相手のステータス情報を把握する。
 Cランクであればサーヴァントに対するマスターの能力と同等のものに加え、
 使用されていないスキルであっても低い確率で見抜くことができる。

【宝具】
『蘇格蘭黒十字(ブラックホリルード)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:1人
 聖王イシュトヴァーンから聖マーガレットに、
 そしてキャスターに受け継がれた聖十字架の破片。
 エディンバラ東の丘“アーサー王の座”の麓にて大鹿を撃退した品であり、
 五感をランダムに二つ、頑健STでの抵抗に成功したならば一つ剥奪する。

【Weapon】
『無銘・剣』

【解説】
 十二世紀のスコットランド王、デイヴィッド一世。
 マルカム三世とその二番目の妻マーガレット・アセリングの息子。

 イングランドでノルマン人貴族の友人達に囲まれて育ち、カンブリア総督や
 ギャロウェイの統治者としての役割も友人達という人材に支えられて上手く果たした彼は、
 即位後はイングランド式、ノルマン的な“文明化”を推し進めスコットランドを作り変えた。
 莫大な収入を約束するハンティンドン伯爵領を継承する妃マティルダを通じた豊富な予算、
 それに手足となるノルマン貴族を用い、デイヴィッドは国家改革を進め王権の強化に努める。
 コルンバ派教会を異端としローマカトリック化を進めた母を継いでの教会の体系化、 
 司教区の整備、有名無実化していたマクベス法典の再興と治安判事の配置を行い、
 必要となる大量の人材を育てるべく教育機関でもあった僧院・修道院の建設を盛んにした。
 その建設ぶりは後にジェームズ一世が哀れみを込めて「聖人に過ぎた王」と呼んだ程である。

 イングランドのヘンリー一世死亡後の内乱では、姪でもあるモードを支持し出兵するも、
 即位を宣言したブロワのスティーヴンの軍に大敗を喫する。スティーヴンが指揮を任せた
 ヨークの老司教は聖餐のパンとワインを神に捧げ、その上でこれを軍の先頭に掲げさせ、
 そしてこの事をスコットランド軍に宣言した。聖職者にあるまじき恥ずべき行いであり
 気にする必要などは無い、と説くデイヴィッドだったがスコットランド軍の動揺は避けられず、
 この『旗印の会戦』で数多くの死者を出した事はデイヴィッド生涯のトラウマになったという。

 その後もデイヴィッドは死に至るまで賢明な統治を続けたが、
 1152年に妻マチィルダを、続いて息子ヘンリーを亡くし、自身も翌1153年に亡くなった。
最終更新:2016年10月06日 22:52