【元ネタ】史実、伝説
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】ヘラクレイオス1世
【性別】男性
【身長・体重】187cm・82kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷B 魔力A 幸運E 宝具A++
【クラス別スキル】
対魔力:EX
『聖寵の十字』の加護により魔術は全てキャンセル。
事実上、魔術ではライダーに傷をつけられない。
騎乗:A
幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。
【固有スキル】
カリスマ:B
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。
勇猛:A
威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
また、格闘ダメージを向上させる効果もある。
【宝具】
『突走勇馬(ファラス)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:2~30 最大補足:40人
ライダーと共に危機を乗り越えてきた愛馬。
その脚力は“突破”に特化しており、真名解放と共に全力疾走することで
レンジ内直線状にある障害を破砕し、軍勢を蹴散らす。
また、Cランクの「
仕切り直し」、Dランクの「
戦闘続行」スキルを保有し、
危機的状況から脱する底力を発揮する。
『慶ばしき聖寵の十字(ザ・クロス)』
ランク:A++ 種別:対人宝具 レンジ:1~30 最大補足:100人
ライダーがペルシアより奪還した聖なる十字架。
ただ在るだけで所有者にEXランクの「対魔力」を齎し、翳せば魔属性の者を消滅させる。
また、“受難”・“勝利”・“復活”の循環する三概念が宿っており、この十字架に祈願すれば、
因果干渉・死者蘇生クラスの奇跡が容易く達成される。
しかし、順繰りに受難も齎す為、所有者には栄光の後に確実なる破滅が訪れる。
所有者が破滅した後、十字架は再び勝利の加護と復活の奇跡を装填し、新たな所有者の手に渡るのを待つ。
真実、この宝具は『真なる至聖の十字架(トゥルー・クロス)』そのものではなく、苦難と栄光と破滅を辿った
ライダーの人生が『真なる十字架』の殻を被って結晶化したものであり、
『真なる十字架』の持つ奇跡は大きな代償も必要とした上で一端しか再現出来ず、ランクも大幅に低下している。
【weapon】
『無銘・武装』
剣・槍・鎧などの武装。
【解説】
東ローマ帝国中期・ヘラクレイオス朝を創建した十字帝。 575年頃生誕。641年没。在位610年-641年。
610年にカルタゴの総督であった同名の父が、時の皇帝フォカスに反乱を起こし、
この反乱軍の将軍であったヘラクレイオスは首都コンスタンティノポリスに攻め入り、
フォカスを処刑して自ら帝位に着いた。
しかし、当時の帝国は様々な要因から衰退の傾向にあり、加えて613年にはササン朝ペルシアに
攻め入られ、重要な領土と、最高の聖遺物である『聖なる十字架』が奪われてしまうという事態にまで発展し、
ヘラクレイオスは即位後の10年近くをほぼ無為に過ごすことになった。
この時点までならば、凡君愚帝として史に名を刻んでいたであろうが、
619年に逃亡用の船が難破したことを契機に、進退窮まったヘラクレイオスはペルシアと戦うことを決意する。
同年の内に財政難問題を解決し、弱体化していた軍を再編し、622年からおよそ6年もの間、
首都に帰ることなく親征を続け、ペルシアを帝国領土から徹底させ、『十字架』を奪還することに成功した。
絶望的な状況から帝国の威信を取り戻したこの皇帝を、誰もが英雄と賛嘆したが、
636年には、新たに生まれた大勢力であるイスラム・アラブの大軍がシリアに侵攻し、
ヘラクレイオスはこれに相対するもあえなく敗れ、彼が全力を賭して奪還した東方領土は殆ど奪われてしまった。
この後、失意のヘラクレイオスは病に倒れ、それでもイスラムに対する防衛線を
構築するのに尽力しようとしたが、641年に死没した。
ヘラクレイオスの生涯は挫折と絶望に塗れて閉じられたが、しかしほんの一時期だけでも
帝国の栄光を取り戻したこの勇敢な一人の男を、人々は現代に至っても英雄だと語り継いでいる。
その武勇についてもいくつもの伝説に語られており、戦場では麾下の将達を凌ぐ最高の働きをし、
三人の敵将を自らが討ち取ったとされる。
また愛馬ファラスは、脚に傷を負いながらも敵軍の三重密集隊形を突破して、主人を生還させたという。
「黄金伝説」には、ペルシアの王子と国を賭けての一騎討ちに臨み、これに勝利したとある。
【コメント】
十字架は本物聖杯と同等かそれ以上の聖遺物なので劣化設定に。だが、例え殻だけでもその神秘は最高位。
十字架ってだけでも色んな概念があるのに、「神の子の聖十字架」に至っては、エデンの生命の樹だったり、
アダムの墓に植えられたり、大洪水生き延びたり、
ソロモンの手に渡ったり、コンスタンティヌスに勝利を与えたり、
悪霊祓ったり病人治したり死者蘇生したりで、あまりに逸話伝説が多すぎてどうしたものかと思ったが
ここではヘラクレイオスの宝具なので、ヘラクレイオスの人生を表す“栄光と破滅”能力にした。
中世ロマンスの「エラクル」もネタに盛り込んで石宝具なども考えたが、馬と十字架だけで充分になったので没。
聖槍を手に入れたとある資料もあったが、あんまり見かけない説だし、戦場で振るったわけでもないので没。
適正クラスはライダー・ランサー・セイバー。
最終更新:2016年10月06日 23:31