ユディシティラ

【元ネタ】マハーバーラタ
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】ユディシティラ
【性別】男性
【身長・体重】174cm・58kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷A+ 魔力B 幸運A 宝具A++
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

【固有スキル】
神性:B
 神霊適性を持つかどうか。
 高いほどより物質的な神霊との混血とされる。

法の化身:EX
 秩序と律法に身を捧げた者が冠するスキル。
 自らの“法”に反する者と戦う時、能力を向上させる。
 善と悪とを超越し、ただ法の代行者として無私に至れるほどランクが高い。

カリスマ:B
 軍団を指揮する天性の才能。
 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

【宝具】
『夜摩よ、禍を糾え(サプタ・シャクティ)』
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:5~40 最大捕捉:50人
 問答無用の殺害をテーマに工芸神トヴァシュトリに鍛たれた死の魔槍。
 夜闇でできた必滅の槍。
 各種宝石で飾られた美しい外見でありながら、その醜悪さはブラフマー神ですら嫌悪するという。
 暗黒の波動という正体を持ち、回折と干渉により防具をすり抜け、
 肉体を傷つけず霊核のみを共振破壊する。

『義王在天(ダルマラージャ)』
ランク:EX 種別:結界宝具 守護対象:1人
 犬の姿をしたダルマ神によって完成されるユディシティラの徳の形。
 神話に曰く、法の王は汚れた大地とは決して接しない「浮遊徳性」というスキルを持っていた。
 ダルマの加護はその“世界から浮く”徳を完成させることで王の身をスヴァルガに置き、
 あらゆる干渉・法則から彼を遮断する。

【Weapon】
『犬形法体(ダルマ)』
 マハーバーラタの最後を飾るヒマラヤ巡礼の旅においてパーンダヴァと道中を共にし、
 インドラとの問答を乗り越えたユディシティラの前に正体を明かしたダルマの化身犬。
 見た目は小汚い野良犬である。

『浮遊徳性』
 ユディシティラや彼の乗り物は某猫型ロボットのように少しだけ宙に浮いている。
 正法王の汚れ無さを示す能力で、戦術的利点はあんまりない。
 神話によれば、ドローナ殺しの為に嘘をついた時このスキルは失われ、彼は地に足をつけたとされる。
 ライダーのクラスにおいて、宝具『義王在天(ダルマラージャ)』は戦車(ラタ)の形をとる。

【解説】
 パーンダヴァの長兄、"正義王"ユディシュティラ。
 クル国の継承権を巡ってドゥルヨーダナ等カウラヴァとクルクシェートラで戦う。
 正義の神ダルマ(ヤマ)を父に持ち、揺るぎなく法の道を邁進する厳然たる人物。
 その武勇はビーマやアルジュナには劣るものの、戦車と槍の達人で、万の敵を相手取れるインドな腕前を持つ。
 正法王(ダルマラージャ)と呼ばれ、理想めいた統治を敷くという。
 謙虚さ故にヤクシャの湖で一人問答に晒され、潔白な故に最後のヒマラヤで一人生き残った。
 徳高きを賞賛される割にクリシュナの奸計を抵抗なく受け入れたりしているので
 悪役が所業の割に高潔で偉業を成し遂げ、善玉の側が眉を顰めたくなるような外道の策で悪を討つという
 インド神話によくあるパターンを彼も強いられているのが見いだせる。
 当初インドラプラスタの王として栄華を極めるがシャクニの賭博で身を滅ぼし、
 クルクシェートラ大戦を経て世界の王となり馬犠牲祭(アシュヴァメーダ)を執り行う。
 後、生に倦んで王位をアルジュナの孫パリクシトに譲り五王子で巡礼に赴く。
 ヒマラヤの道中、己の罪科故に倒れ伏していく弟たちを尻目に一人犬とともに山頂に辿り着き、
 インドラの試練で地獄に滞在し、ドローナ殺しの時に吐いた嘘の罪を精算する。
 そして法の王は、インドラとクリシュナに迎えられて天界に入った。

 世を忍ぶ仮の姿がギャンブル好きの婆羅門というあたり諧謔を解している。
 真面目で法治主義というか個人的正義は法に優越しないですね主義? だといいなー。
 ちなみに宝具はシャルヤ殺しの投げ槍。名前の由来はその与死の力をヤマ神の縄になぞらえられ、
 シャクティ女神の第七形態(?)カーラ・ラトリ(死の夜)に似ていると言われたことから。
 ここで言及されているのが女神なのか脅威の詩的表現としての死の夜なのかはよくわからず自信がないが、
 ともかくシャクティの語を使いたかったので女神ということに。
 シャクティは"力"という意味を持つ言葉だが、ある場合には性力、星、あるいは槍を表し、
 バージョンによってはラーヴァナやインドラジットも矢でなくシャクティなる投槍(インドラの槍とも)で
 ラクシュマナに致命傷を負わせている。もちろんヴァサヴィを意識したネーミング。
 戦後母にカルナの素性を聞かされてブチギレ、女性全てに秘密を持てなくなる呪いをかけたという。
 怒ると怖いのも父親譲りなのだろうか(ダルマとヤマ(閻魔)は同一の神)。
最終更新:2016年10月08日 17:40