ヴァルター

【元ネタ】ヴァルターの歌(ワルタリウス)、ワルデレなど
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】ヴァルター
【性別】男性
【身長・体重】183cm・107kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力B+ 耐久B 敏捷A 魔力D 幸運C 宝具B+
【クラス別スキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

騎乗:B
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】
心眼(真):B
 修行・鍛錬によって培った洞察力。
 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”
 逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。

戦闘続行:C
 窮地における生命力の強さ。
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。

【宝具】
『絶ち頒つ疆界の剣(ワスケ・ミーミング)』
ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
 北欧最高の鍛冶師ヴェルンドが鍛えた名剣。
 剣の内部で空間断裂を引き起こし、刀身を“境目”とすることで、
 対象の頑強さを無視して切断することを可能とする。
 ……が、実のところ、これはオリジナルの境目剣のレプリカに過ぎず、
 長時間戦闘における連続使用の後には、権能の領域にも迫る空間断裂の特性に
 剣自体が耐えきれず、刀身が自壊するほど劣化してしまう。

【Weapon】
『獅子号』
 エッツェル王の宮廷から盗んだ名馬。

『無銘・鎖帷子』
 ヴェルンド作の逸品。
 特殊な能力はないが、頑強さ・耐久力はCランク宝具に匹敵する。


【解説】
中世ラテン詩「ヴァルターの歌(ワルタリウス)」の主人公。
ドイツの国民的叙事詩「ニーベルンゲンの歌」の前日譚に当たり、「ニーベルンゲンの歌」作中でも
ヴァルターについて言及されている(ただし、両作には細部の設定差異がある)。

フン族のアッティラ王の征服から逃れる為、フランク王とブルゴント王とアキタニア王は
貢物と人質を差し出し、アッティラと盟を結んだ。
アキタニアからの人質こそがヴァルター王子であり、同じく人質身分のハーゲンとヒルトグント姫と共に
フン族の地で手厚く養育され、前者二人は全てのフン人を凌ぐほどに成長し、将軍として活躍した。
ある時、ヴァルターはフン人との婚姻の話を持ち掛けられたのをきっかけに、
元々の婚約者であったヒルトグンドと共にアッティラ王の財宝をくすねて逃亡した。
ひょんなことからこの逃亡劇が、先にフランク国に戻っていたハーゲンと新フランク王グンテルに知られ、
グンテルは財宝と姫を欲して、選りすぐりの12人の家臣を連れてヴァルターを襲撃した。
しかしヴァルターは11人を次々と返り討ちにし、グンテルとハーゲンの二人がかりを相手にしても互角に戦った。
最終的にはヴァルターによってグンテルは片足を、ハーゲンは片目を失い、
ヴァルターもまたハーゲンによって片腕を切り飛ばされて、戦いは終わった。
ハーゲンとヴァルターは互いに負わせた傷について冗談と皮肉をかけあいながら和解し、
ヴァルターは故国へ戻ってヒルトグンドを妻に迎え、王位に着いた。

【コメント】
宝具については既にあるのをパク……参考にした。
ハーゲン(ハゲネ)との勝負の決着はつかなかったが、二人がかりを相手にしても引き分けたから、
ハーゲンより強かったのだと思われる。
この辺りの伝承の主役の強さ序列としてはジーク≧ディートリヒ>ヴァルター≧ハゲネという印象。
ヴェルンドのことを北欧最高と書いたが、神代のドヴェルグ達には流石に及ばないという設定。
適正クラスはセイバー・ランサー・ライダー。
最終更新:2016年12月25日 21:28