ヨハナン・ベン・ザッカイ

【元ネタ】史実
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】ヨハナン・ベン・ザッカイ
【性別】男性
【身長・体重】169cm・50kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力D 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運A 宝具A
【クラス別スキル】
気配遮断:A-
 迫真の死んだ振り(タナトーシス)。
 相手に姿を目視されず、また身動きしていない間、サーヴァントとしての気配を断つ。

【固有スキル】
仕切り直し:A
 戦場から離脱する能力。
 また、不利になった戦闘を戦闘開始ターン(1ターン目)に戻し、技の条件を大きく上昇させる。

神秘再編:A
 神秘を時代に即した形に解釈し直す能力。
 サーヴァントとしての能力をより現代的な視点のものに“再編”可能。
 環境条件や時代の変化によって古びた典礼を再構成し、新生させた逸話から保有している。

陣地作成:B
 ヤムニアにファリサイ派を生き延びさせた男。
 とにかく生き残り性能にかけては他の追従を許さない“学院”を作り上げる。

縦横の舌端:C
 話術・交渉の才。
 ウェスパシアヌスに伝統保護の余地を認めさせた言葉の巧みさ。
 敵対勢力とそれなりの確率で、不利な状況から自軍に有利な条件での講和に持ち込む事ができる。

【宝具】
『未確認死体収容物(トゥ・ヤブネ)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:一人
 ベン・ザカイの棺桶。棺桶…?
 戦闘能力こそ無いものの、かなりの速さで宙を飛ぶ。
 乗り手(?)の気配遮断に共鳴してこれ自体の気配も断つことができるため、
 内部で気配遮断の条件を満たす限り、アサシンはその状態の『乗り物』での高速移動が可能となる。

『荒野の悪魔よ、お前は用済みだ(ビートイット・アザゼル)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:一人
 贖罪の儀式で荒野の山羊を捧げられたアザゼルとは、“罪を集わす”天使であった。
 ホセア書を典拠として動物犠牲を祈りで代替させた逸話を攻性解釈し、
 赤い牡牛屠殺用の短刀の形状にしたもの。
 天使アザゼルの存在意義を失わせた彼の解釈から、魔王アザゼルを殺しうる威力を帯びるヒートナイフ。
 堕天使アザゼルが人に武器を教えた逸話から、人造兵装の存在寿命を一瞬でゼロにする能力も持つ。

 現代ヘブライ語で「アザゼル」は苛立った時の間投詞、あるいは単に地名として使われる為、
 山崩しの対軍宝具、または沈静化の対心宝具に“再編”可能。
 これは「アザゼル」の多義性と、燔祭の撤廃が彼が成した再編の最たるものであることから来ており、
 本来『神秘再編』とは現界後にここまで無茶の効くスキルではない。

【Weapon】
『ベン・ザカイの棺桶』
 エルサレム脱出に用いられた擬死棺。ヤブネ号。
 メルカヴァー主義(に向けられる現代オカルティストの視線)に基づき
 神秘を再編成させたためマジカルUFOに変貌している。
 その形状はいわゆるアダムスキー型ではなく数対の飛翼が付いたロッド型であり――
 あ、スカイフィッシュだこれ。
 余剰スペース的に、マスター一人ぐらいなら同乗可能。
 中は生暖かい。

【解説】
 ヒレルの最年少にして最大の弟子。
 ヒレルとシャンマイから直接学んだ最後の世代に属し、
 ユダヤ戦争前後における最も重要なラビの一人に数えられる伝統継承者。
 人生の最初の40年をやはりトーラーとは無関係に商人として過ごし、
 研究者の道を歩んでからはサドカイ派への強力な反論者として知られた。
 彼の本領はユダヤ戦争の混乱の中とその終息の後にあり、
 伝承によれば、彼は内紛の続くエルサレムを棺桶に隠れて脱出し、
 興味深いことにフラウィウス・ヨセフスと同様に帝位を予言することでウェスパシアヌスに取り入り、
 ローマ当局公認の下ヤムニアに学院を開き、ユダヤ教の伝統を保守したという。
 神殿崩壊後、彼の学院はサンヘドリンを代行し、
 彼はラビたちを集めて犠牲の祭壇の消失という事態に対応すべく、戒律の再編に取り掛かった。
 ここに大祭司の権威は粉砕され、
 以後ユダヤ教の聖職は完全にラビに置き換わるのである。
 彼はヤムニア会議の終盤まで存命であり、また最も深くイスラエルの没落を嘆いたという。
 「不浄の器を捨て、来たるヒゼキヤの玉座を用意せよ」という末期の言葉から察するに、
 晩年の彼はメシアの到来は近いと考えていたようだ。
 ベン・ザカイはメルカバー主義にも結び付けられる。
 おそらくライダーではヒゼキヤの玉座(戦車)に乗ることになるだろう。

 『私は慈しみを喜び、犠牲を喜ばない。
 燔祭よりもむしろ神を知ることを喜ぶ』ホセア書
最終更新:2017年03月22日 21:43