イスティッド

【元ネタ】史実、聖人伝
【CLASS】シールダー
【マスター】
【真名】イスティッド
【性別】男性
【身長・体重】168cm・63kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷C 魔力B 幸運C 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:A
 Aランク以下の魔術を無効化する。
 教会の秘蹟には対応しない。

騎乗:C
 正しい調教、調整がなされたものであれば万全に乗りこなせる。

自陣防御:C
 味方、ないし味方の陣営を守護する際に発揮される力。
 防御限界値以上のダメージ削減を発揮するが、自分はその対象には含まれない。

【保有スキル】
奇蹟:D
 時に不可能を可能とする奇蹟。
 治癒や豊穣、メールキヨン王との対立にまつわる奇蹟が知られる。

信仰の加護:A
 一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。
 加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。
 あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。

陣地作成:C+
 自動的に拡大していく“聖域”を形成できる。
 弟子である後の聖ギルダスが「小さく不毛な島を広く肥沃にしてくれ」と言った時、
 これに応えた祈りはスランイルティッドの地を拡大し豊かな土地に変えたという。

【宝具】
『今に続く学び舎の礎(スラン・イスティッド・ヴァウル)』
ランク:C 種別:結界宝具 レンジ:2~40 最大捕捉:300人
 サムソンが彼の魂に捧げた十字架とデイヴィッドが贈った鐘を核とし、
 イスティッドの信心に比例した強度の守りを持つ修道院を顕現させる。
 城砦ならざる修道院の“比例定数”はロード・キャメロットのそれには及ばない。

【Weapon】
『トレニヒド』
 別れた妻の名を冠した剣。
 戦士、騎士としての戦いを行う際には敢えてこの名を掲げて赴く。

【解説】
 六世紀のウェールズで活躍したとされる、ブルターニュ出身の聖人。
 ウェールズ伝承や聖人伝ではアルスル(アーサー)の母方の従兄弟として伝えられる。

 若い頃は戦士、騎士であったとされ、ギャラハッドの原型ではないかとも言われ、
 ヨロ・モルガヌグの三題詩は彼を『アルスル宮廷の聖杯を守護する三騎士』に挙げる。
 ギャラハッドの聖杯探求を最初に書いた作品、その作者とされた(これは嘘なのだが)
 ウォルター・マップは、イスティッドと聖カドックのエピソードを書き残してもいる。

 両親はイスティッドが教会人として生きる事を望み、聖人のもとへ行かせ学ばせた。
 彼は全ブリトン人の中で最も学問に精通し、予言の天恵も有していたと評判になり、
 特に文学においては傑出していたのだが、やがてこの道を外れて戦士を志した。

 彼はブリテンに渡って高名な従兄弟アーサーの、次にグラモーガンの王に仕える。
 いずれにおいても彼は高い実力を見せ、地位を築き、美しい妻をも得ていたのだが
 ある時同輩らが聖カドックに暴虐を働き、応報の天罰が起こったのを見て恐怖する。
 彼はカドックに恭順し「宗教人に戻って残りの生涯を神に尽くせ」との助言を得る。
 王夫妻に惜しまれつつ暇乞いをし、更に天使から「一時的なものを愛する事を止め、
 永遠の神のみを愛せ」と啓示を受けると妻をも捨て、やがて立派な聖職者になった。

 イスティッドが設立したスランイルティッド・ヴァウルの修道院は
 ウェールズにおける最初の大修道院であり、布教と勉学の拠点ともなった。
 聖デイヴィッド、聖パウロ・オウレリアン、聖ギルダス、聖サムソン等々
 多くの者がこの修道院でイスティッドに学んだ、と信じられている。

 イスティッドは六世紀半ばに亡くなり、自ら開いた修道院に葬られた。
 祝祭日は11月6日。スランイルティッド・ヴァウルにある十字架の碑文には
 『サムソンがイスティッドらの魂の為にこの十字架を置いた』と記されている。
最終更新:2020年03月23日 22:18