ピクース(トリスタン)

【元ネタ】トリスタン物語
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】ピクース(トリスタン
【性別】男性
【身長・体重】186cm・78kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷A 魔力B 幸運E 宝具C
【クラス別スキル】
狂化:-
 彼はピクースとしてのそれなりの正気を保っているが、
 “狂人を装ったトリスタン”としての己を完全に失っている。
 基本能力値への恩恵は無い。

【保有スキル】
水棲:C
 ガルルース(セイウチまたは鯨)を父に、鯨を母に生まれた子。
 水中に身体を浸している間、魔力と幸運を除く全てのステータスが1ランクアップする。

気配感知:C+
 エコーロケーション。
 音波、超音波域に対応しない隠蔽能力を無効化する。

泰然自若:B
 繊細さと図太さ、儚さとどうしようもなさが同居する異界の神経。
 如何なる状況にあっても混乱しない、ように見える。沈着冷静スキルの対極。
 精神系の効果への抵抗に対してプラス補正が与えられる。

音無猟犬:A
 モロアの森のトリスタン卿により、
 余人に知られる事無く獲物を仕留めるよう調教された猟犬ユダン。
 この犬だけは主がどんなザマになろうと判別でき、彼に従う。

【宝具】
『帯をなす腰斬の星(トリステレンヌ・アルヴス・イシルト)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
 直線状の三ヶ所への攻撃命中を以て成立する宝具。
 解放と共に、三点を結ぶ空間断層が発生する。
 トリステレンヌはトリスタン語源候補コーンウォール語“オリオンの三ツ星”、
 イシルトはイゾルデ語源候補ピクト語“神秘的な姿、熟視すべきもの”“生命の水”、
 トライスターアモーレなんちゃら的なテキトー語宝具である。

【Weapon】
『アルヴス』
 大いなる熱意を意味する、六世紀の族長トリスタンの剣。
 と『カンブリア考古学協会機関誌増補』『ブリタニア古語辞典』等が記す名。

【解説】
 伯父王より国外追放を言い渡されたトリスタン
 彼はある時、名をピクース(ピコル、ピコレ、パコレ)
 或いはタントリスと偽り、姿と声をすっかり変え
 狂人を装ってイゾルデへ会いにコーンウォール宮廷を訪れる。

 彼はイゾルデや伯父王の眼前で危うい言動を、姦通愛の詳細語りをするが、
 それと共に誰の耳にも戯言としてしか届かぬような己の“素性”を語って
 王や廷臣らの笑いをとった。所謂トリスタン佯狂の一幕である。

 曰く、母親は鯨、シレーヌみたいに海の中をあちこちを泳ぎ回る。父親は海象だ。
 生まれた場所はよく知らないが、育ての親は岩陰の自分を見つけた一頭の牝虎。
 美人の妹がいるからイゾルデと交換しよう、王様は彼女に飽きてるでしょうからね。
 イゾルデをくれたら空の大広間へ帰る、硝子で作られてて、雲に支えられた館さ。
 寝室は水晶と大理石でできていて、太陽が昇る時には部屋全体が光り輝くよ。


 ……本当にその素性は全部嘘でいいんだろうな?
 神話学的にトリスタンは「魚の王様」の子とされ、また数々の証言は彼について語る。

 「胸に刻まれた紫色のものは過去に受けた毒の傷、もしくは張り付いた海藻」
 「聞くところによれば蝙蝠や鯨にはエコーロケーションなる機能が存在するとか。
  もしやトリスタン卿もその一種なのでは?」
 「トリスタン卿の神経はまさに異界の不思議さです。
  繊細さと図太さ、儚さとどうしようもなさが同居したそれは、
  壁のような生き物でありながら涙する事もあるあ
最終更新:2020年03月23日 22:18