アブー・ムスリム

【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】アブー・ムスリム
【性別】男性
【身長・体重】160cm・50kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力B+ 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運D 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力

騎乗:B
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】
カリスマ:B
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 一国の指導者にも匹敵するカリスマであり、主君からの警戒も招きやすい。

戦略:B
 外交や兵站など大局的に物事をとらえ、戦う前に勝利を決する力。
 自身の叛徒の故郷への赴任(=家族の処刑)をちらつかせて彼らを離散させた事もある。

沈着冷静:B
 如何なる状況にあっても混乱せず、己の感情を殺して冷静に周囲を観察し、最適の戦術を導いてみせる。
 精神系の効果への抵抗に対してプラス補正が与えられる。特に混乱や焦燥といった状況に対しては高い耐性を有する。

情報抹消:C
 対戦が終了した瞬間に、対戦相手の記憶から情報を抹消する。
 該当する情報は真名と宝具の特性。顔やクラスは覚えられたままとなる。

【宝具】
『見窄らしきは見逃されん(アッバース・ダーイー)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
 ウマイヤ朝の監視網をかいくぐるためにあえて見すぼらしいロバに乗ったという逸話から。
 現地の文化に則した騎乗物に乗る事でサーヴァントとしての気配を隠すことができる。
 また、この際、騎乗物が見すぼらしいほどに他者に警戒されにくくなる。
 戦闘時、上述の効果は解除される。

『地中の巨石(タバレ・マクズシェカーファンデ)』
ランク:A 種別:対人・対軍・対城宝具 レンジ:2~3 最大捕捉:1人
 夢の中で天使ジブリール(ガブリエル)を伴った預言者ムハンマドから授かったとされる聖斧。
 アッバース家の家長イブラーヒームは、アブー・ムスリムを全てのものを砕く「地中の巨石」のような人間と評価していたという。
 その伝承が影響してか、それとも元々そうした力を持つ物だったのか
 聖斧は、対象を設定する事で、その破壊に必要な経路・最適解を導き出すことができる宝具となった。

 個体はもちろん、集団、組織、要塞、果ては概念的なものをも対象に取ることが可能。
 威力は対人宝具相当だが、この特性故に、対軍、対城宝具にもカテゴライズされる。
 なお、あくまで目標の破壊に必要な事のみなので、それ以外の要素(自身の生死など)は考慮されない。
 また、一度対象を設定すると、それが破壊されるまで他の対象は設定できない。

【解説】
 アッバース朝の功臣。
 後世、マアムーンに征服王イスカンダルやアルダシール1世に比肩すると評価された英雄だが
 その才器ゆえに同時代では危険視され暗殺された。

 出自、前半生、本名などは一切不明。
 投獄されていたところをアッバース家の者に釈放され、以後アッバース家に属す。
 アッバース家の家長イブラーヒームの代理としてホラーサーンに派遣された後
 同地で反ウマイヤ朝運動を指揮し、革命軍の別働隊として抜群の功績を挙げた。

 イブラーヒームが殺されると、アブー・ムスリムは強い影響力を発揮してアブー・アル=アッバース(サッファーフ)を後継者に選出。
 以後はその配下として様々な職務を担当し、辣腕を振るった。

 アッバース朝成立後はホラーサーン総督に任命され、同地の統治に励んだ。
 本隊の対ウマイヤ朝戦線には同道せず、残存するウマイヤ朝の駐屯軍を撃破。
 タシュケント国が中国の唐に攻め寄せられた際には、部下のサーリフに軍勢を率いさせ、唐軍を撃破している。
 しかし、アブー・ムスリムの統治は懐柔策を主としたことから、土着領主達との連合政権としての性質を帯びるようになり
 中央集権化を進めるサッファーフらと衝突するようになっていった。

 サッファーフが没するとマンスールを後継者とするため尽力したが
 マンスールはアブー・ムスリムを最大の敵と捉えており、その刺客によって暗殺された。
 遺体はチグリス川に捨てられたが、アブー・ムスリムの支持者たちはその死を受け入れず、反アッバース朝の反乱を起こしたという。
最終更新:2020年03月26日 22:15