マルクス・クラウディウス・マルケッルス

【元ネタ】史実
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】マルクス・クラウディウス・マルケッルス
【性別】男性
【身長・体重】178m・67kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷C 魔力C 幸運D 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:C
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 野獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】
神々の加護:C
 軍神マルスと主神ユピテルによる加護。
 状況を打開する際に、優先的に幸運を呼び寄せる能力。
 ただし、奇襲などの不意に訪れる危機には効果を発揮しない。

軍略:C
 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

戦闘続行:C
 粘り強く、執念深い。
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、死に難い。

勇猛:D
 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。

【宝具】
『追い撃つ護国の剣(グラディウス・ロマエ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
 果敢にハンニバルに挑み続け、“ローマの剣”と称えられたマルケッルスの戦いが、剣の形をとって現れたもの。
 戦闘開始ターンに、この剣を持つ者のコンディションを最高の状態にまで回復させる。
 これには毒や呪詛の無効化、ステータス低下や魔力不足の解消も含まれる。
 また、戦闘中にこの剣を用いて攻撃または防御行動をとる度に、自身の攻撃の命中率と攻撃力が向上していく。

【解説】
 共和制ローマの軍人であり政治家。第二次ポエニ戦争における活躍から、“ローマの剣”と称された。
 勇猛果敢な武人であり、軍事教育以外は受けた事がなかったが、学問や知識人に対する敬意は常に忘れない人物だった。
 第一次ポエニ戦争においてシチリアでカルタゴ軍と戦い、戦後は執政官に就任してガリア人との戦いに参加。
 ガリア人の一派ガエサティ族との戦闘ではその王ウィリドマルスに一騎打ちで勝利し、ウィリドマルスが纏っていた鎧などの戦利品をユピテルの神殿に奉納する栄誉を得る。
 第二次ポエニ戦争では当初、艦隊を率いてシチリアでカルタゴ海軍に対する警戒網を敷いていたが本国に呼び戻され、一軍を与えられてハンニバル・バルカに対抗する。
 当時のローマ軍はハンニバル軍を直接相手にしない持久戦術をとっていたが、彼はハンニバル軍に対して果敢に戦闘を仕掛け、ハンニバルを大いに苦しめた。
 また、ローマを裏切ってハンニバル側についたシチリア島のシラクサ攻略も担当。アルキメデスが考案した数々の兵器に苦しめられたものの攻略に成功する。
 勝敗に関わらず執拗にハンニバル軍を追撃し、打撃を与える彼に対し、ハンニバルは「ローマ唯一の武人」と称えた上で、以下のように語ったといわれる。
 「ファビウスは私にとっての教師だ。彼は私が失策を犯せばすぐに罰を与える。だが、マルケッルスは敵だ。彼はいつだって私に危害を加えようとする」
 「あの男に対してどう接しろというのか。勝てばその勢いに乗り、敗れればそれを糧にますます猛る。あの男とあの男が率いる軍勢の前では、勝利も敗北も同じではないか」
 しかし、敵すらも認めるその勇将ぶりに反して、彼の最期はあっけないものだった。
 少数の兵を率いての偵察中に、ハンニバル軍の伏兵の襲撃によって命を落としたのである。
 ハンニバルとしても伏兵はローマ軍に対する嫌がらせ程度のものと考えていた為、散々苦しめられたマルケッルスとの意外な決着であった。
 ハンニバルはマルケッルスの遺体火葬して遺灰をローマ軍陣営地に届けるよう命令したが、遺灰を収めた銀の箱を巡って兵士らが争った結果、灰は地面にばらまかれてしまったという。
最終更新:2016年09月24日 12:50