【元ネタ】フランス・史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】デュ・バリー夫人
【性別】女
【身長・体重】cm・kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷D 魔力C 幸運B 宝具C
【クラス別スキル】
陣地作成:D
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
”サロン”の形成が可能。
道具作成:D
魔術的な道具を作成する技能。
宝石魔術に関する道具を作成出来る。
【固有スキル】
傾城の美貌:B
生まれながらの姫にはない、実力でのし上がった人間の危険な美貌。
異性を惹きつけ、好意的な協力者とする。
イギリスの農業経済学者アーサー・ヤングは、
マリー・アントワネットを
「今日見た中で一番の美人」と評し、キャスターの肖像画を見て「絶世の美女」と評した。
黄金律:C
身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
たとえ貧困に身を置いていても、その国で富豪と言える程の財産を招きよせる。
人間観察:C
人々を観察し、理解する技術。
マリー・アントワネットと対立しつつ、魑魅魍魎うずまく宮中を泳ぎ切った。
魔術:E
初歩的な宝石魔術を行使しうる。
【宝具】
『今一度、御慈悲を(ワン・モア・チャンス)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:100人
フランス革命中、貴族など高位の人々は毅然とした態度で処刑され続けた。
そのために処刑の見物人も儀式と化した処刑を見ることにためらいがなくなっていたが、
庶民出身のキャスターは泣き叫んで命乞いをし続けた。
知人であったサンソンは見ていられず、自らは
処刑人の役を降りて息子に委ねた。
「今一度、御慈悲を」というキャスターの最期の言葉は聞き届けられなかったが、
それでも見物人からは処刑取り止めの声が挙がる程に同情を集めた。
貴族たちもキャスターほどに命を惜しんでいれば、処刑数は減ったとも言われている。
確実に死に至る状況で、二分の一の確率で命を救う。
【Weapon】
『無銘・宝石』
一説に、隠してあった高価な宝石を取り戻すために帰国していたともいう。
【解説】
フランス国王ルイ15世の公妾(1743~1793)。本名はマリ=ジャンヌ・ベキュー。
シャンパーニュの庶民の家に私生児として生まれ、一時は母にも捨てられて育った。
後に母に引き取られ、義父が可愛がり教育も受けさせてくれたことで道が開ける。
語学・算術・歴史・音楽などの教育を終えた後に男遍歴を重ね、デュ・バリー子爵の愛人となってからは各界の名士と交わり、更に教養と社交術を増した。
ルイ15世に見出された後、デュ・バリー子爵の弟の妻という立場で公妾となり、社交界の華となり、王没後も人脈を用い、多くの貴紳を虜にしている。
フランス革命後はイギリスに亡命して亡命貴族を援助しているが、財産を蕩尽していた王族と異なり、
明確に反革命の立場から財産を使って旧体制を守ろうとしていたのが、貴族出身でもないキャスターであったのは皮肉な話であった。
しかし、その後何故か帰国してしまい、捕えられ、処刑された。
生前は妾というので嫌われることもあったが、人当たりのよい性格であったといい、対立していたアントワネット派の貴族を擁護したりと度量も広かった。
公妾時代にはそこまで政治に関心を示さず、利用したい人々からは「愛らしいがほどほどに愚かな女」と評されている。
余談ながら、出生地を王太子シャルルに面会する前の
ジャンヌ・ダルクが歩き回っており、広い意味では同郷人となる。
最終更新:2016年09月27日 18:53